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「僕の妹は漢字が読める」感想

僕の妹は漢字が読める (HJ文庫)僕の妹は漢字が読める (HJ文庫)
(2011/06/30)
かじいたかし

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 「さくたろう速報」様にて、このラノベの存在を知りました。第5回ノベルジャパン大賞銀賞受賞作とのことです。公式ホームページで第1章を斜め読みし、その奇抜さに驚きました。インパクトのあるアイデアは読者を引き寄せるものがあります。本屋を回っても数が少なく、何とかメロンブックスで入手しました。その後に本屋さんが再入荷したようで、街中を駆け回る必要はなかったように思えます。私のように、後から評判を知って求める人がけっこうおられるようですね。世界設定に関するアイデアの良さは抜群であります。

 明治・大正の文豪さんから見れば、昭和の小説家はトンデモ小説を書く輩に感じるらしいです。日本語の使い方からして滅茶苦茶で、違和感を感じるようです。今では権威になっている小説家の先生にしても、最近の若い小説家の使う日本語が滅茶苦茶になっているように感じるでしょうか。特にライトノベルや携帯小説に関しては、小説としても認められないのでしょうね。ラノベに慣れ親しんだ平成の若者も、年を大きくとれば、その時代の若者の使う日本語がありえないものに見えてしまうかもしれません。

 日本語が変化してしまった未来の日本を舞台に描かれたのが「僕の妹は漢字が読める」。タイトルからして推理できるとおり、日本では漢字が使われなくなっています。その世界の小説はカオス過ぎて、もはや暗号の域に達しています。筒井康隆先生の作品をイメージされた方の気持ちも分かります。あの文体は狂気が滲み出ていますよ。どんな文章家は原作を読むことをお勧めします。「小説の形」をテーマに取り上げた点は魅力的でした。

 意外にも、実はタイムトラベルありのSF小説です。特殊なマシュマロを食べればタイムトリップできると、設定に関しては「まあ、そういうことにしてください」といった感じです。後半はだれたところがあるかなと思いました。最後の部分をもっと丁寧に書いてほしかったです。急展開でとっぴな終わり方をしていますもので。前半はアイデアの奇抜さで惹き込まれるも、後半はその魅力が次第に切れてきたという後味でした。あの終わり方からして、2巻もありそうですね。物語のテンションが再上昇し評判がよくなっていれば、買います。

 可愛らしい女の子キャラいっぱいのハーレム展開。その中でも、70歳の変態ロリコン爺さんが幼女化した展開は、「何じゃこりゃ?」という驚きを味わってしまいました。マシュマロの副作用で幼女化したという設定で。そういうことにしておきます。妹ハーレムの中で、元爺幼女がいたけど……いいのかい? この爺さんは幼女に萌えすぎていて、さすがに私でも怖く感じてしまいます。爺さんなら「男の娘に萌えている奴に言われたくないわい!」と反撃してきそうですけど。




テーマ : ライトノベル - ジャンル : 小説・文学

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