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Fate/Zero 第19話「正義の在処」

Fate/Zero(5)闇の胎動 (星海社文庫)Fate/Zero(5)闇の胎動 (星海社文庫)
(2011/05/11)
虚淵 玄

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 衛宮 切嗣の少年時代を、細かく描いてくれていますね。原作では短い頁数だっただけに、想像の隙間を埋めてくれて助かります。故郷を喪った切嗣が、ナタリア・カミンスキーの下でどう育ったのか。ダイジェスト風味に魅せてくれました。微笑ましい部分もあるだけに、後での悲壮感が大きくなるものです。オッド・ボルザーク殺害シーン、生々しい飛行機内のグールたち。Bパートからの描きようも細かく、見ごたえばっちりでした。魔術関連については、奈須の香りが濃厚と漂っていますかな。なぜ切嗣がナタリアという家族を、自らの手で殺したのか? 彼の口から、きちんと説明されて安心できました。原作観読者の方にも伝わったかと思います。納得できるかは別にしてですけど。

 起源弾が造られた過程が、序盤にも映されていました。ナタリアが施したのですか。肋骨を失うのは、代償として大きいですね。弾は66発しかないですので、外せませんし、使用機会も見定めなければなりませぬ。ケイネス先生は、これで魔術師としての生涯を潰されたのです。魔術師からすれば、残酷極まりない兵器です。何世代にも渡って築きあげてきた魔術回路が、瞬間に壊されるのですから。切って繋げて、魔術回路を滅茶苦茶にするという原理。イメージ的には、東方仗助のクレイジー・ダイヤモンドみたいなものでしょうか?

 孤独っぽいナタリア・カミンスキー。WIKIを調べれば、サキュバスを先祖に持つらしいです。ずいぶんと男前ですけど、どこか色っぽい部分もありますね。切嗣という家族的な存在に、心をわずかながらも柔らかくしていく様子が伝わってきました。母親というよりも、姉貴かな? 切嗣を育てあげ、仕事のパートナーとして信頼している様子。行きすぎた切嗣の才に対して、危惧している面もあります。彼女が死ぬ瞬間に、口元が笑んでいましたね。切嗣が自分を殺してまで正義を実行することは、読んでいたのではないかと解釈できます。彼に触れてきた時間も長く、分かりそうな気もします。それゆえに、あのような会話を最期にしたかと。

 ナタリアが乗った飛行機を撃ったシーン。悲壮感にあふれています。原作では細かく説明されていましたが、こうなることを予測して、予めに着々とナタリアを犠牲にする準備を整えていました。切嗣が車を打ちつけたシーン。ナタリアを殺す結果決定となって、苦しさを表したのです。人間らしい心を抱きつつも、冷酷なる機械のごとく体が動いていく。それが切嗣なのです。ナタリアを犠牲にしない方法がなかったのか! ……と考えた方もおられそうですね。辛い後味です。





http://blog.livedoor.jp/soul_mu/archives/65673689.html
http://tiwaha.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/fatezerotokyo-1.html
http://twodimension.net/archives/2012/0513_155544.shtml#more




テーマ : Fate/Zero - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

キャストや雰囲気がPhantom ~Requiem for the Phantom~と同じなのはニトロ繋がりだね。
吸血鬼と虫か、間桐もそれだし、アインツベルンはホムンクルスと、根源への到達までの寿命は確かにどれだけの犠牲を払っても成すべきなのだろうが、その過程は余りにも悲惨だね。地獄というより人の醜悪さとそれに対する嘆きが目立つ。
素質についてナタリアが語っていたが、逆に素質がない仕事は稼げないだろうし難しいところ。
大切な人を失うことによって生まれる正義への矛盾、割りきれないテーマ故に「正義の在処」と。

No title

 majesticさん、レスありがとうございます。

 刻印虫は一番きついですね。カリヤは命すら犠牲にしていますし、桜は虐待の目に遭っていますし。本当に闇の世界ですね。

 虚淵さんが、正義についてぶつけてきたという感じです。ハッピーエンドにもっていけない気持ちも、何となく触れられたような。切嗣の才能は、本人を苦しめることになっていますね。
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