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CROSS-17 WDGP開催! ルアVS伊集院セクト

遊☆戯☆王5D's 1 (ジャンプコミックス)遊☆戯☆王5D's 1 (ジャンプコミックス)
(2010/04/30)
佐藤 雅史

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 ルア視点が多くなります。

 パンパカパーン! すっげー気持ちのいい青空で、もりもりと元気が湧いてくる! 遊星も出場しないし、ジャックも帰ってこないし、ちょっと残念。でも、WDGPは全力全開で頑張るぞ! 絶対に優勝しちゃうからね。そうすれば、ジャックも一人前って認めてくれるんだから。

「ルア。何やっているの!? 赤信号よ!」

 ルカに背中をつかまれた。目の前を、たくさんの自動車が通過していく。ひゃーっ。危ないところだったぁ。思いだす。ダルク姉ちゃんに、交通事故から助けてもらったことを。オレが信号無視をしたせいで、ダルク姉ちゃんが車にぶつかってしまった。遊星の話では大丈夫そうだけど、すごく心配だよ。本当に、どうしているかなぁ。ごめんなさい。ありがとう。会って、2つの言葉をぶつけたい。

「ルア! 牛尾さんからも、叱られたでしょ。信号に気をつけないと、危ないんだから!」

「まぁまぁ、ルカちゃん。そんなに怒らないであげてよ」

 ガミガミ怒鳴るルカを、天兵がなだめる。それでも止まらないルカの説教を受けながら、大通りを歩いていく。ルカにも心配をかけてしまい、本当に悪いと思っている。あのとき、ちょっとだけ涙を溜めていたもんな。それにしても、人がやたらと多い。うっかりすると、はぐれてしまいそうだ。ルカが迷子にならないように、オレがしっかりとしなくちゃね。

「ごめん。信号はきちんと確認するよ」

「当たり前よ。私たちは子供じゃないんだから、交通規則を守らないといけないよ」

 ブブーッ! 4車線道路を渡るための横断歩道。大人なのに、堂々と赤信号を無視している。クラクションが虫のように鳴っている。でっぷりとした黒人のオッサンだ。大声を上げながら、ぶちぶちと鼻毛を抜いて、自動車へと吹きかけていた。うえっ! 汚ねぇ。3人そろって溜息をついた。



 午前9時の集合時間に間にあった。目覚まし時計をセットしていたけど、ルカに起こしてもらわなければ、絶対に遅刻していたと思う。ルカに感謝の気持ちでいっぱい。肝心のルカはといえば、ドクター・ストップによりデュエルを禁止されている。強いのに勿体ないなぁ。でも、カードを託された。《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》も、オレのデッキに入っているんだ。

「ルア。私の分も頑張ってね。応援しているんだから」

 両手を胸にたずさえながら、ルカが発破をかけてくれた。歩きつづけると疲れるので、ルカはD・ボードに片足を乗せながら移動している。ルカが少しでも辛そうにしていたら、すぐにでも休ませよう。予選突破したいけど、ルカの方が大切だ。しっかりと、見ていくぞ。

「私については心配しないでね。自分の体調管理ぐらいできるから。デュエルに集中して」

 オレの心が読めるのか。薄っすら笑いながら、顔を覗きこんできた。頷いた。おっきなビルに囲まれた広場。この辺には出場者ばかりが集まっており、人がやたらに密集している。熱気が吹きつけてきて、喉も乾いてくる。屋台も出ているから、ジュースでも買っていこう。

「ルア。そろそろ始まるみたいだよ」

 ソリッドヴィジョンの大画面が、いくつも上空に広がった。映されたのは、MCのおっちゃん。長いリーゼントに、どじょうヒゲが特徴的だ。D1GPやWRGPで、何度も聞いてきた大声。マイク片手に、いつものながらノリノリだなぁ。画面全体に迫るような勢いだ。

「ついにWDGPが開かれたぁーっ! 世界中からデュエリストが募り、参加者2413名! このネオドミノで死闘が繰りひろげられる! 今大会は誰でも参加可能! 運がよければ、トップクラスの有名プレイヤーとも戦える! まずは、5種類のスターチップを集めて、予選を通過しよう! お互いのプレイヤーは、スターチップを賭けてデュエルを行なう! それでは、ルールを説明する!」

「ねぇ、ルア。《Sp-アクセル・パイル》は、ライディング・デッキに投入したの? スピード・カウンター使用の貴重な装備魔法だよ。ルアのエース、《パワー・ツール・ドラゴン》に必須だからね。スピード・カウンター5つが溜まっていれば、再利用もできて美味しいし」

「ばっちり、3枚入れておいたよ。《Sp-ファイナル・クラッシュ》もね。《Sp-ファイナル・アタック》よりも限定的な効果だけど、使用スピード・カウンターは少ないんだ」

「へぇ。ルアも対策を練っているんだね。最近、アカデミアでも勝ちまくっているだけあるよ」

「ルアも天兵くんも、ルール説明を聞きなさいよ。大切なことを教えてくれているんだよ。それからね。天兵くんも対戦相手なんだよ。デッキ内容をぺちゃくちゃと明かさない」

「別にいいじゃん。ルカが聞いているから、問題ないや」

「もぅっ! 信じられない!」

 ぷりぷり怒りながら、ルカがモバイル装置でルール内容を確認している。もしかすると、悪いこと言っちゃったかな。天兵も説明を聴きだした。場所によっては、フィールド魔法が勝手に発動しちゃうのか。うーん。長々とした解説を耳に入れているだけで、頭痛がしてくる。周囲を見渡してみても、他に知りあいはいない。スライたちも出るらしいけど、見かけないなぁ。アキ姉ちゃんもどこかな。

「ルア。さぁ、行きましょ! 自分に有利なフィールドを確保しなくちゃ!」

「僕も行くよ。いろんな人たちと戦ってくる。決勝で、また会おう!」

 ルカに背中を叩かれた。天兵が元気よく駆けていく。ぼぉっとしているうちに、説明会は終っていた。決闘者たちが、MCに合わせるように咆哮している。本当に大会が始まっちゃったよ。一気に緊張が高まってきた。優勝の前に、予選を突破しなくちゃ。

「あんた。ルアって言うんだろ? 俺と勝負するのはアリかな?」

 道路近くに跳びだすと、ちょっと年上の兄ちゃんが絡んできた。黒蟻みたいなD・ホィールに乗っていて、ゴ-グルつきのヘルメットをかぶっている。首には、赤いマフラー。変なマークが右手についているけど、何だろう? 挑まれたからには、当然に勝負は受けちゃうぞ。

「ねぇ。あの人から嫌な気配がするの。危ないモンスターを抱えているって、クリボンも言っている」

 ルカが心配そうに、ぐいぐいと袖を引いてきた。

「心配ないよ。ジャックなら、ここで引いたりしないもん。オレは戦うから。そして、勝っちゃうよ!」

「自信満々なのもアリだぜ。俺は伊集院セクトだ。宜しくな、シグナー」



『デュエル!』



 近くのライディング・コースでアクセラレーション開始! ルカは遠くから見守ってくれる。前方を疾走しているのは、黒蟻みたいなD・ホィール。なかなか追いつけない。D・ボードとの対戦では、ハンデとして強制減速させられるようだ。それでも、バランスをとりながら走るのは難しい。サポートやヘルメットを装着しているけど、こけたら痛そうだ。心臓がバクバクしていると同時に、風が気持ちいい。遊星やジャックも、こんな気分を味わっているのかな。ああっ! 集中していないと、ファーストコーナーを奪われてしまったよっ! 油断していたオレのバカーッ!



【1ターン目:セクト】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「ボケッとしながら先攻をとる。そんなムシのいい話はないぜっ! 俺の先攻、ドロー。《代打バッター:攻撃力1000・Lv4》を攻撃表示で召喚。カード2枚をセットして、ターンエンド」

 ぐるりと首だけを回して、大きな両目で睨んできた。はっきり言われると、悔しい。



【2ターン目:ルア】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
セクト:《代打バッター:攻撃力1000・Lv4》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。

スピード・カウンター:セクト&ルア+1


「俺のターン、ドロー。《D・ラジカッセン:攻撃力1200・Lv4》を攻撃表示で召喚。攻撃表示の《D・ラジカッセン》は2回攻撃ができるんだ。《代打バッター》に攻撃!」

 ラジカセが人型に、シャキーンと変形。《代打バッター》を攻撃表示なんて、誘っているとしか思えない。だけど、アタックあるのみだ。《D・ラジカッセン》のパンチが決まり、《代打バッター》がぶっとんだ。相手に200ポイントの戦闘ダメージを与えられた。セクトが嬉しそうに叫びだす。

「《代打バッター》が破壊されたことにより、手札から昆虫族モンスター《ポセイドン・オオカブト:攻撃力2500・Lv7》を特殊召喚する。追加攻撃はアリえないぜ!」

 白鎧をまとったオッサンが、三叉槍を振りまわしながら、《D・ラジカッセン》の前に立ちはだかった。とてつもなく巨体でおっかない。カード1枚をセットして、ターンエンドだ。



【3ターン目:セクト】LP3800、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
セクト:《ポセイドン・オオカブト:攻撃力2500・Lv7》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。

ルア:《D・ラジカッセン:攻撃力1200・Lv4》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

スピード・カウンター:セクト&ルア+2


「俺のターン、ドロー。《アーマード・ビー:攻撃力1600・Lv4》を召喚。そのモンスター効果により、《D・ラジカッセン》のパワーを半分にする。《ポセイドン・オオカブト》で攻撃だ!」

 大蜂がニードルを発射してきた。《D・ラジカッセン》の胴体に刺さって、攻撃力600ポイントにまでダウン。すかさず、《ポセイドン・オオカブト》が槍を振りかざしてくる。攻撃は通さないよ。

「永続罠《D・バインド》を発動。《D》が存在するとき、レベル4以上のモンスターは攻撃できない」

「蜂蜜のように甘いぜ。罠カード《荒野の大竜巻》を発動。表側表示の《D・バインド》を破壊する。攻撃は続行だ。最強のフィールを味あわせてやるよ!」

 竜巻が横向きに突っこんできて、《D・バインド》を吹きとばした。風渦に乗りながら、《ポセイドン・オオカブト》が槍を向けてくる。うわっ! 危ねぇっ。足元ぐらりで、こけかけてしまった。そうしたら、あまりの痛さに涙が出てしまうかもしれない。ディヴァインと戦ったときも、わんわん泣いてしまった。思いだすだけで、何だか恥ずかしくなってくる。ルカもデュエルを見てくれている。何があっても泣かないと決めた。この戦闘ダメージも受けない!

「《ガジェット・ドライバー:Lv1》を手札から墓地に送り、《D・ラジカッセン:守備力400》を守備表示にするよ。守備表示の《D・ラジカッセン》は相手モンスターの攻撃を、1度だけ無効にできる」

 巨大ドライバーが高速回転。《D・ラジカッセン》をラジカセ形態に戻していく。《ポセイドン・オオカブト》のランスが突いてきたが、《D・ラジカッセン》の音波バリアで喰いとめられた。

「攻撃は残っている。《アーマード・ビー》で《D・ラジカッセン》をアタック!」

 《アーマード・ビー》が物凄いスピードで飛んできた。《D・ラジカッセン》はニードルで貫かれてしまい、ドカーンと爆発。戦闘破壊されてしまった。でも、ダメージは0に抑えられた。セクトは苛立たしくターンエンド。さぁ、オレの番だ。一気に逆転しちゃうよ。



【4ターン目:ルア】LP4000、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
セクト:《ポセイドン・オオカブト:攻撃力2500・Lv7》&《アーマード・ビー:攻撃力1600・Lv4》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

ルア:無し。

スピード・カウンター:セクト&ルア+3


「いっくよ! オレのターン、ドロー。《D・スコープン:攻撃力800・Lv3・チューナー》を攻撃表示で召喚。攻撃表示である《D・スコープン》のモンスター効果を発動する。手札から《D・ラジオン:攻撃力1000・Lv4》を特殊召喚するよ」

「レベル4《D・ラジオン》に、レベル3《D・スコープン》をチューニング!」

「世界の平和を守るため、勇気と力をドッキング! シンクロ召喚! 愛と正義の使者、《パワー・ツール・ドラゴン:攻撃力2300・Lv7》!」

「《パワー・ツール・ドラゴン》のモンスター効果を発動。デッキからランダムに装備魔法1枚を手札に加える。スピード・カウンターが2つ以上あることにより、サーチした《Sp-アクセル・パイル》を《パワー・ツール・ドラゴン》に装備する。攻撃力が800ポイントアップ!」

 シャキーン! オレのエースモンスターが、右腕に巨大パイルを装着。カッコいい! 攻撃力3100ポイントになった。攻撃力がアップしても、半分にされたら負けてしまう。

「《パワー・ツール・ドラゴン》で《アーマード・ビー》を攻撃する」

「《アーマード・ビー:昆虫族》をリリースして、罠カード《侵略への手引き》を発動。デッキから《インヴェルズ》3体を墓地に送る。これで、準備は整ったぜ」

「それなら、《ポセイドン・オオカブト》を攻撃だ!」

 《パワー・ツール・ドラゴン》が、《ポセイドン・オオカブト》の目前に迫った。右腕を大きく振りあげる。引絞ったパイルを発射! 轟音が振動していく。槍を盾代わりにしようとするも、それごと《ポセイドン・オオカブト》が貫かれた。やったーっ! セクトのライフは、3200ポイントにまで減ったぞ。

「カード1枚をセットして、ターンエンド」

 相手のエースモンスターを倒したのに、嫌な予感がしてくる。《インヴェルズ》を墓地に送ったけど、どうするつもりなんだろう? ダメージを受けて、ちょっとだけ下がってきたセクト。その口元が、歪に曲がっていた。ぶつぶつとした呟きに、ぞくぞくと背中が震えてきた。

「今のは、いいフィールだったよ。だけど、俺を見下してるんじゃねぇぜ……」





【エピソード3-WDGP予選編・その1】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

ルアは少しジャックへの憧れが強すぎじゃない押さえたほうがいい。

今回のパックは12種類もエクシーズがあるとか、ランク4ばっかど味気無いが。シンクロ時代には考えられない枠取りだね。

No title

 majesticさん、感想ありがとうございます。

 たしかに、ジャックへの憧れがくどく書かれていますね。2つほど消して、シンプルにしました。

 12種類。ナンバーズに加えて、テーマデッキのもありますし、また豪華ですね。
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