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CROSS-20 対戦相手は元プロデュエリスト!? 氷室仁

遊戯王5D's SOUND DUEL 03遊戯王5D's SOUND DUEL 03
(2011/02/16)
TVサントラ

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 VS氷室戦も、ちょいと変えてあります。《牛鬼の怨念》の元ネタは、鬼太郎。

 ごしごし。アウスに口元を拭われてしまった。クレープを食べて、クリームがついちゃったから。周囲の人たちが、ニヤニヤと視線を送ってくる。瓜生さんに勝ってから、注目度がアップしているようだ。ここまで目線が集まると、ちょっとだけ恥ずかしくなるよ。ベンチに座っているボクを見下ろす形で、氷室さんが言葉を下ろしてきた。大きな身体で迫力あるオジさんだなぁ。

「こんな嬢ちゃんが、あれだけのデュエルをやるとはな。どこで手に入れたのかは知らないけど、複数のクリボーまで使いこなしている。デュエルを挑ませてもらうよ」

「嬢ちゃん。氷室ちゃんはプロだったんだ。かなり強いぞ。わしも負けてしまったわい」

「矢薙さん。プロとはいっても、昔の話ですよ。それに、俺自身もさっき敗北したところだ。仮面のデュエリストで、響紅葉と名乗っていた。赤服のヒーロー使いだ。あいつは、そうとうに手強いぜ。《E・HERO アブソルートZero》により、俺のモンスターが全滅させられた」

「そういえば、黒髪の姉さんもいたなぁ。その女性も仮面をつけとったよ。2人とも、右手甲にサインが刻まれておった。あれは、スフィンクスの形をしていたように思う。何者なんじゃろうな?」

「まぁ、そいつらに会ったら気をつけることだ。2人とも、ただものじゃない」

「あっ、そうだ! 話題は変わるがな。嬢ちゃんたち。わし自慢のコレクションを見ておくれよ。秘宝デッキだよ! 《水晶ドクロ》に《アショカ・ピラー》! どれも、孫みたいなものじゃ」

「いわゆるオーパーツだね。イースが遺した高度技術のいくつかは、古代遺産として……」

 矢薙さんが、きょとんとしている。意味がわからないようだ。

「アウス。イースとか言われても、一般人には理解できないから。《水晶ドクロ》って、召喚しただけで1000ポイントのダメージを受けちゃうの? 《カブレラ・ストーン》が守備表示なると、破壊されて1000ポイントのダメージ。使いこなすのが難しそう。こんなカードで勝てるの?」

「嬢ちゃんの《アルパカ》も、使いこなすのが難しいと思うけどな。遊星は、このデッキで俺に勝ったぜ。速攻魔法《呪術返しのヒトガタ》でダメージを反射。《トーテムポール》で攻撃をしのぎながら、《トライアングル・O》を発動して、逆転勝利だ。あの時は、本当に驚いたよ」

「はわわっ。遊星さんって、やっぱり凄いんだね。さすがはキング・オブ・デュエリスト!」

「ダルクくん。とっても、顔が赤い。それに頬も熱くなっているの。ぺたぺた」

「そ、そうかなぁ。うぅーっ、胸がドキドキしちゃうよ」

「まちがいなく、遊星は世界最強のデュエル・キングだよ。憧れるのも、よく分かるぜ。D1GPに優勝し、ジャック・アトラスを倒した。WRGPでは、チーム5D’Sを優勝に導いた。その上に、シティを危機から救った英雄でもある。さぁ、話はここまでだ。デュエルを始めようか!」

「うん! プロデュエルやってた人が対戦相手で楽しみ」



『デュエル!』



【1ターン目:氷室】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「俺の先攻、ドロー。手札の《地雷蜘蛛》を捨て、魔法カード《コストダウン》を発動。手札のモンスターはレベル2下がる。レベル4になった《牛鬼:攻撃力2150・Lv6→4》を召喚。このカードをリリースして、手札から《大牛鬼:攻撃力2600・Lv8》を特殊召喚!」

 上半身は筋骨隆々としたミノタウルス。下半身は大蜘蛛。そんな怪物が立ちあがった。紅瞳4つで、ボクを睨みおとしてくる。圧倒的な迫力。観戦者たちが、どよめきを湧かせた。

「《大牛鬼》が存在することにより、魔法カード《牛鬼祭》を発動。デッキから、カード2枚をドローする。カード3枚をセットして、ターンエンド」



【2ターン目:ダルク】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
氷室:《大牛鬼:攻撃力2600・Lv8》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカードを3枚セットしている。


「俺のターン、ドロー。モンスター1体を裏側守備表示でセット。カード2枚をセットして、ターンエンド」



【3ターン目:氷室】LP4000、ドローフェイズ後の手札1枚

(フィールド)
氷室:《大牛鬼:攻撃力2600・Lv8》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカードを3枚セットしている。

ダルク:モンスター1体を裏側守備表示でセット。魔法&罠カードゾーンにカードを2枚セットしている。


「俺のターン、ドロー。装備魔法《メテオ・ストライク》を《大牛鬼》に装備させ、貫通効果を加える。《大牛鬼》で伏せモンスターを攻撃!」

 蜘蛛脚でフィールドを駆けてきた。重厚な振動が、どしどしと伝わってくる。貫通効果は厄介だ。巨体タックルを叩きつけられたのは、《ハネアルパカ:守備力800・Lv4》。アスファルトに打ちつけられる。このままでは、1800ポイントもの戦闘ダメージを受けてしまう。

「永続罠《クリボックス》を発動。デッキから《ネクロ・クリボー》を墓地に送り、戦闘ダメージを0にするよ。さらに、《ハネアルパカ》が破壊されたことにより、デッキから《ベビー・アルパカ:守備力300・Lv1》を守備表示で特殊召喚する」

 ギュリギュリーッ! ドクロを抱えこんだクリボーが、ブラックボックスから跳びだした。ドクロを盾にして、ボクを庇ってくれた。ありがとう。礼を言うと、ツーンと無視された。目つきは悪いけど、愛らしいクリボーだ。あれっ? 《大牛鬼》が大量の白糸を、口から吐きだしている。糸が紡がれていき、巨大な和風城が青空へと伸びあがっていく。

「相手の罠カード発動に対して、永続罠《蜘蛛の巣城》を発動させてもらった。相手モンスターの攻撃時に、その攻撃力をダメージ計算時のみ半分にする。《大牛鬼》のモンスター効果を発動。モンスターを戦闘破壊したとき、追加攻撃ができる。《ベビーアルパカ》に攻撃だ」

 《蜘蛛の巣城》に登っていた《大牛鬼》が、地上へと降りてきた。そのまま、《ベビー・アルパカ》を殴りつけようとする。このまま、やられてしまわないよ。奥の手があるんだ。

「《ベビー・アルパカ》が攻撃対象になったことにより、罠カード《涙パワー》を発動。《ベビー・アルパカ》を除く、表側表示で存在するカード全てを破壊する」

 おしゃぶりを咥えているアルパカの子供。迫りくる妖怪を怖がって、激しく泣きだした。涙が噴水のように噴きあがっていく。その声量は凄まじく、全身がびりびり響く。観客や矢薙さんが耳を押さえこんでいる。アウスが耳栓をはめている。音響衝撃に、《大牛鬼》が苦しみだした。

「鼓膜が破れそうだ。このまま、《大牛鬼》を倒されるわけにはいかない。ライフを1500ポイント払い、速攻魔法《我が身を盾に》を発動。破壊効果を無効にする」

 氷室さんが走ってきた。両手をかかげて、わっ! 《ベビー・アルパカ》を脅かした。あまりの鬼顔に、びくりと涙を止めてしまった。ボクも吃驚した。《大牛鬼》は助かったけど、仔アルパカを脅かしたせいで、女の子たちから睨まれている。我が身を盾にした結果だ。

「《ハネアルパカ》により特殊召喚された《ベビー・アルパカ》は、このターンに破壊されない。でも、戦闘ダメージは受けてしまう。墓地から《ネクロ・クリボー》を除外して、ダメージを0にするよ」

 本当は、墓地に《クリボー》が溜まっている状態で使ったらよかった。ギュリギュリー! 地中から跳びあがった《ネクロ・クリボー》がドクロをかかげて、ボクを衝撃から守ってくれた。このターンを、ノーダメージでしのげた。氷室さんが息をついて、エンド宣言。



【4ターン目:ダルク】LP4000、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
氷室:《大牛鬼:攻撃力2600・Lv8》が攻撃表示。永続罠《蜘蛛の巣城》を発動中。魔法&罠カードゾーンにカードを1枚セットしている。

ダルク:《ベビー・アルパカ:守備力300・Lv1》が守備表示。永続罠《クリボックス》を発動中。


「俺のターン、ドロー。魔法カード《アルパカ・アタック》を発動。《アルパカ》と名のついたモンスターがいるとき、表側表示モンスター1体をデッキに戻す。《大牛鬼》を倒すよ!」

 バブーッ! 《ベビー・アルパカ》が勇気を振るいおこして、ちっちゃな体を突進させていく。《大牛鬼》という怪獣を、空の彼方にまでふっ飛ばした。歓声がどよめく。

「《大牛鬼》を倒すとはな。だが、教えてやるよ。牛鬼の恐ろしさを。自身を退治した者に憑いて、その者を牛鬼に変えてしまう。罠カード《牛鬼の怨念》を発動。《牛鬼》と名のついたモンスターがフィールドから離れたとき、そのモンスターを相手モンスター1体に装備する。装備モンスターは《牛鬼》として扱い、同じ攻守とモンスター効果を得る」

 亡霊と化した《大牛鬼》が、《ベビー・アルパカ》の口中へと這入りこんだ。《ベビー・アルパカ》の円らな瞳が、次第に濁っていく。ドクドクンと、ヌイグルミのような小躯が脈打っている。爆発するように《ベビー・アルパカ》が膨らんでいき、8本もの節足がアスファルトを突いた。振りかえった姿は、《大牛鬼:攻撃力400→2600・Lv1》そのもの。氷室さんのフィールドへと歩いていった。

「コントロールも奪われちゃうの……。カード3枚をセットして、ターンエンド」



【5ターン目:氷室】LP2500、ドローフェイズ後の手札1枚

(フィールド)
氷室:《大牛鬼》を装備した《ベビー・アルパカ→大牛鬼:守備力300→2100・Lv8》が守備表示。永続罠《蜘蛛の巣城》を発動中。

ダルク:永続罠《クリボックス》を発動中。魔法&罠カードゾーンにカードを3枚セットしている。


「俺のターン、ドロー。《大牛鬼》を攻撃表示に変更する。魔法カード《牛鬼淵》を発動。《牛鬼》という名のモンスターが存在するとき、相手フィールドのカード1枚を破壊する。効果対象は《クリボックス》だ。これで、攻撃は防げない。《大牛鬼》でダイレクト・アタック!」

「永続罠《リミット・リバース》を発動。墓地から《ハネアルパカ:攻撃力1000・Lv4》を攻撃表示で特殊召喚するよ。これで、直接攻撃は避けられるねっ」

 《ハネアルパカ》は巨腕で殴られてしまい、戦闘破壊された。攻撃力2600ポイントものアタックは重い。ボクに1600ポイントの戦闘ダメージが襲う。残りライフは2400ポイントだ。《ハネアルパカ》が破壊されたことにより、デッキから《アルパカ:守備力600・Lv2》が特殊召喚された。

「《ハネアルパカ》により呼びだされたモンスターは、このターンに破壊されないんだったな。相手モンスターを戦闘破壊したことにより《大牛鬼》は追加攻撃できる。もう忘れたのか? 守備表示モンスターを相手にしてはダメージも与えられないがな。《蜘蛛の巣城》を墓地に送り、第2効果を発動だ。このターン、《大牛鬼》は直接攻撃ができる! いけーっ、《大牛鬼》! 勝負を決めろ!」

 巨体にもかかわらず、軽快に《蜘蛛の巣城》に跳びのっていく。そこから大跳躍。その反動で、《蜘蛛の巣城》が崩壊してしまった。陽光に反射する蜘蛛糸。空から迫りおちてくる妖怪獣。攻撃力2600のダイレクト・アタックを受ければ敗北してしまう。そうはさせるものか!

「罠カード《同姓同名同盟》を発動。《アルパカ:Lv2・通常》を選択して、デッキから《アルパカ:攻撃力800・Lv2》2体を特殊召喚。さらに、罠カード《同姓同名同盟条約》を発動。同名モンスター3体並んでいるから、相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する」

 《アルパカ》3体が並んだ。《大牛鬼》、いや《大牛鬼》に憑かれた《ベビー・アルパカ》に向かってハイジャンプ。《大牛鬼》の怨霊が弾きとばされ、か細く消滅した。巨躯が縮んでいき、愛らしい《ベビー・アルパカ》の姿に戻っていった。仔アルパカがアルパカたちに甘えだした。怪物にされてしまい、よほど怖かったのだろう。えんえんと泣いている。

「装備カードとなっている《大牛鬼》が破壊されると、コントロールまで戻るんだよな。エンド宣言するしかない。しかし、この状況。まるで、俺が悪役だな」

「まぁまぁ。氷室ちゃんは普通にデュエルしていただけじゃ」



【6ターン目:ダルク】LP1400、ドローフェイズ後の手札1枚

(フィールド)
氷室:無し。

ダルク:《ベビー・アルパカ:攻撃力400・Lv1》が攻撃表示。《アルパカ:守備力600・Lv2》3体が守備表示。


「俺のターン、ドロー。手札から速攻魔法《凡骨の友情パワー》を発動。《ベビー・アルパカ:通常》の攻撃力を、レベル3以下のモンスター1体につき800ポイントアップ! 攻撃力は3600ポイントになるね。《ベビー・アルパカ》でダイレクト・アタック!」

 パカ、パカーッ! 《アルパカ》3体が元気注入。涙をふりきった《ベビー・アルパカ》が、強気の表情で猛突進。その頭部が氷室さんに刺さって、ライフを0ポイントにまで落とした。股間を押さえながら、氷室さんが倒れこんだ。気のせいか、痙攣しているような……。



「俺の負けだ。スターチップを渡すよ。これで、俺はスターチップを失って予選敗退だ。決勝戦では、腕を組みながら解説役に徹する。それじゃあ、応援しているぜ。優勝しろよ」

「ありがとう、オジさん」

 氷室さんと矢薙さんが、去っていった。予選は始まったばかりだ。もっともっと、デュエルをしまくるよ。





【エピソード3-WDGP予選編・その4】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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