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CROSS-25 闇のデーモンデッキ

遊☆戯☆王5D’s DVDシリーズ DUELBOX【2】遊☆戯☆王5D’s DVDシリーズ DUELBOX【2】
(2008/12/17)
宮下雄也、星野貴紀 他

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 《エレキ》もちょっと活躍します。

 ルアに敗北した伊集院セクトは、どこかに消えてしまったそうだ。ハイウェイ・パトロールの風間さんが来て、訊きこみをしてきた。右手甲に刻まれたサインが不気味だった。あれは何だったのだろう? 今はWDGPの予選中だ。風間さんにも促され、ルアはデュエルを続けた。午前中にディックという路上決闘者に勝利できたものの、スターチップは伊集院セクトから得られたものと同種類。スターチップを5つじゃなくて、5種類集めなければならないのが、この予選の難しいところだ。午前中は歩きまわったせいか、ルアがおなかペコペコ。ベンチに座って、昼食をとることにした。

「ルア。もっと、お行儀よく食べなさい」

「うるさいなぁ。いいじゃねぇか。このタマゴパン、うんめーっ!」

 私の作ったサンドイッチを、ぱくぱくと頬張っている。美味しそうにしてくれるのは嬉しいけど、街中だから恥ずかしいな。ゆで卵をかきまわして、マヨネーズや塩を加えてみた。簡単に作ってみたものだけど、ルアが元気回復してよかった。パック入りのオレンジジュースを飲みほすと、ぷはーっと息を吐いた。デュエル・ディスクを装着して、ベンチから立ちあがる。

「それじゃあ、いくよーっ! 新たなスターチップ集めにゴーだ!」

 私はD・ボードに乗って、スローモードで進んでいく。ルアがうきうきとしながら、前方を早歩き。身長も伸びてきて、ちょっとだけど男の子の身体になってきている。双子とはいっても、だんだんと差がついてくるんだね。ちょっと前まで泣いてばかりの子供だったけど、だんだんと頼もしく成長している。デュエルの腕も伸びていき、実戦では高等部の先輩たちにも負けないぐらいだ。他の教科がよくなってくれれば、いいんだけど。自然と微笑を零してしまう。

 クリーッ! クリクリー。クリボンがわめきだした。精霊なので、私以外の人には視えない。顔を向けると、ルアが立止まった。どうしたの? 不思議そうに訊いてくる。精霊レグルスまでもが現れ、口を開きだした。緊迫した口調で、要件を伝えていく。

「この近くに危ない気配を感じる。セクトなる者と同じ邪気だ。君たちの友人が襲われている」



 ルアに伝えると、慌てて駆けていった。D・ホィールのスピードを少しだけアップさせる。レグルスの指示に従いながら、ルアを道案内していく。通路を下っていき、地下広場へと着いた。ここでも、ギャラリーがわんさかと集まっている。フィールドが歪に変化していた。骸骨獣に囲まれた暗黒神殿。そこに立っていたのは天兵くんだった。暢気な表情を見せることが多いけど、デュエル中は真剣だ。仮面のオジサン相手に、デュエルを進めている。



【3ターン目:天兵】LP4000、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
天兵:《エレキツネ:守備力100・Lv2・チューナー》が守備表示。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。

タイタン:《シャドウナイトデーモン:攻撃力2000・Lv4》が攻撃表示。《ダークビショップデーモン:守備力1400・Lv3》が守備表示。

フィールド魔法《万魔殿-悪魔の巣窟-》が強制発動中。


 デュエル・ディスクでデータを読みとる。対戦相手はタイタンというのか。帽子もコートも黒ずくめだ。右手甲には、伊集院セクトと同じようなサインが刻まれている。ゆらゆらと闇瘴気がにじみでている。《万魔殿-悪魔の巣窟-》が発動しているせいもあり、空気が圧しかかってくるように重々しい。お互いの墓地もチェックする。《エレキツネ》は、《エレキトンボ》のモンスター効果により特殊召喚されたようだ。魔法カード《デーモンの宴》により、《デーモン》1体が手札から特殊召喚され、墓地に《プリズンクインデーモン》が送りこまれている。私たちに気がついた天兵くんは、親指を立ててきた。得意気な表情を、無理をしてまで浮かべているように感じる。

「僕のターン、ドロー。《エレキリン:攻撃力1200・Lv4》を召喚。雷族モンスターの召喚により、罠カード《雷の裁き》を発動する。《シャドウナイトデーモン》を破壊するよ」

「《デーモン》を対象をとる効果は、大きな賭けと言わざるをえない。《シャドウナイトデーモン》がカード効果の対象になったことで、《ダークビショップデーモン》のモンスター効果を発動する。ルーレットを回し、1・3・6が当たれば、その効果を無効にしハーカイだぁ!」

 サイコロの代わりにルーレット。6にヒット。《ダークビショップデーモン》がロッドを振りかざし、ダークバリアを広げた。迫りくる稲妻を霧散させる。天兵くんが、ぐぐっと歯を軋らせた。《雷の裁き》は、このタイミングで発動するべきでなかったと思う。

「レベル4《エレキリン》に、レベル2《エレキツネ》をチューニング! 《エレキマイラ:攻撃力1400・Lv6》をシンクロ召喚! 装備魔法《エレキューブ》を《エレキマイラ》に装備して、このカードを墓地に送る。《エレキマイラ》の攻撃力は1000ポイントアップして、2400ポイントになる」

「罠カード《エレキーパー》を発動し、《エレキリン:攻撃力1200・Lv4》を墓地から特殊召喚。エンドフェイズに破壊されるけどね。2体のモンスターでダイレクト・アタック! 《エレキマイラ》が戦闘ダメージを与えたとき、相手の手札をランダムに1枚だけデッキトップに置く」

 肉体がスパークと化して、2体の《エレキモンスター》が宙を光速疾走する。直接攻撃なので、《デーモン》2体はスルー。タイタンへ衝突すると同時に、閃光と轟音が地下広場に反響しだした。相手ライフを400ポイントにまで削っていく。タイタンが巨体を曲げて、低音悲鳴を漏らした。

「カード1枚をセットして、ターンエンド」

 セットカードは永続罠《エレキャノン》。レベル4以下の《エレキ》を召喚できれば、相手ライフに600ポイントのダメージを与えられる。手札には《エレキリギリス》もある。次のターンまで持ちこせれば、天兵くんの勝ちだ。《エレキリン》が《エレキーパー》の効果により破壊された。



【4ターン目:タイタン】LP400、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
天兵:《エレキマイラ:攻撃力1400→2400・Lv6》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

タイタン:《シャドウナイトデーモン:攻撃力2000・Lv4》が攻撃表示。《ダークビショップデーモン:守備力1400・Lv3》が守備表示。

フィールド魔法《万魔殿-悪魔の巣窟-》が強制発動中。


「私のターン、ドロー。ここまでのダメージを与えるとは、感心するところである。しかぁし、その程度で慢心するとは甘いとコメントしなければならないものだ。墓地の《プリズンクインデーモン》により、自分スタンバイフェイズ、《ダークビショップデーモン:Lv3・悪魔族》の攻撃力は1000ポイントアップする。当然に攻撃表示へと変更させてもらおう」

 《ダークビショップデーモン》は攻撃力1300ポイントに上昇した。凶貌を歪ませて、禍々しいロッドをかまえる。スタンバイフェイズ、《デーモン》に生命を捧げなければいけないが、《万魔殿-悪魔の巣窟-》では要求されることもない。

「装備魔法《堕落》を発動。《エレキマイラ》のコントロールをもらおう」

 《デーモン》の存在により維持される装備魔法。《エレキマイラ》が漆黒色に染まり、タイタンのフィールドへと跳躍した。元主を敵対するごとく睨みおろす。

「《シャドウナイトデーモン》が与えられる戦闘ダメージは半分になるが、問題はなぁい。モンスター3体でダイレクト・アタック! これは闇のデュエルだ。敗北の代償を覚悟しろよ、小僧!」

 闇塊が迫っていく。トラックに衝突されたかのように、天兵くんが舞いあがった。床に全身を叩きつけ、痛そうに呻きまわる。ダメージが実体化しているに違いない。そのライフは0ポイント。異様な苦しみに、周囲の大人たちが騒ぎはじめた。よく見ると、パンクファッションの人がたくさん。デスメタル衣装の集団もいる。《万魔殿-悪魔の巣窟-》が解除されると、そういう関係の店が露わとなった。救護班を呼ぶように手配してくれている。倒れている天兵くんへと、ルアが叫びながら駆けよった。私も怒りでいっぱいだけど、ルアはそれ以上だろう。

「負けちゃったみたいだね。こんな姿を見せるのは恥ずかしいなぁ……」

「恥ずかしくないよ! 天兵は一生懸命に戦ったんだ。すっげー、カッコよかったよ!」

 弱々しく、笑みが返ってきた。数分が経過すると、タンカーが運ばれてきた。天兵くんは病院に連れていかれる。握りしめた拳を振りおろすと、ルアがタイタンへと向かっていった。足音が威嚇するように響いてくる。この相手は危ないから止めた方がいい。そう忠告する声も飛んできたけど、ルアは突進するのみ。タイタンに対峙すると、相手側から声がかかった。

「シグナーの小僧から挑んでくるとは、こちらから出向く手間が省けたものだ。さっきの小僧相手にデッキの調整もできた。スフィンクス様の命令により、貴様を葬ってやろう」

「やれるものなら、やってみろ! よくも天兵に酷いことをしてくれたな! お前を倒す!」

「威勢だけはいい小僧だ。よかろう。これから始まるのは、闇のデュエルだ。敗者は永遠の闇へと送られる。存分に楽しんでくれたまえ」

 タイタンの口元が歪んだ。この言いようからして、シグナーを狙っている。スフィンクス様の命令? いったい、どういうことなの? 胸奥から不安がこみあげてくる。



「ルア。待って……」

『デュエル!』



【1ターン目:タイタン】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「私の先攻、ドロー。魔法カード《デーモンの宴》を発動。デッキから《プリズンクインデーモン》を墓地へと送り、手札から《インフェルノクインデーモン:攻撃力900・Lv4》を特殊召喚。《ジェノサイドキングデーモン:攻撃力2000・Lv4》を攻撃表示で召喚する」

 止めようとしたけど、デュエルが開始されてしまった。この地下広場では、フィールド魔法《万魔殿-悪魔の巣窟-》が強制発動される。暗黒神殿が円形に浮上していく。闇瘴気に息苦しくなってきた。新たなるフィールド魔法の発動も、破壊すらもできない。《デーモン》を使いこなすタイタンにとっては、あまりにも有利すぎる場所だ。



【2ターン目:ルア】LP4000、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
タイタン:《ジェノサイドキングデーモン:攻撃力2000・Lv4》&《インフェルノクインデーモン:攻撃力900・Lv4》が攻撃表示。

フィールド魔法《万魔殿-悪魔の巣窟-》が強制発動中。


「心配いらないよ、ルカ。こんなフィールドでも、オレが勝っちゃうから。オレのターン、ドロー。《D・モバホン:攻撃力100・Lv1》を召喚。モンスター効果を発動。サイコロを振り、目の数だけデッキからカードをめくる。その中にある、レベル4以下の《D》を特殊召喚するよ。ダイヤル・オン!」

 胸部分のダイヤルが3を示す。特殊召喚されたのは《D・チャッカン:攻撃力1200・Lv3》だった。ライターが人型へとメタモルフォーゼ。ルアがむむーっと、デュエルの流れを思考していく。遊星ほどではないけど、デュエルにおける思考力は抜群にアップしている。

「《D・チャッカン》のモンスター効果を発動。《D・モバホン》をリリースして、相手ライフに600ポイントのダメージを与える」

 《D・モバホン》をエネルギー源にして、頭部から火炎弾を発射。《インフェルノクインデーモン》が攻撃力1900ポイントに上昇しているけど、戦闘を行わずにダメージを与えられる。タイタンは灼熱を浴びて、ぶるぁと悲鳴を響かせる。ライフは3400ポイントにまで削られた。

「カード1枚をセットして、ターンエンド」



【3ターン目:タイタン】LP3400、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
タイタン:《ジェノサイドキングデーモン:攻撃力2000・Lv4》&《インフェルノクインデーモン:攻撃力900・Lv4》が攻撃表示。

ルア:《D・チャッカン:攻撃力1200・Lv3》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

フィールド魔法《万魔殿-悪魔の巣窟-》が強制発動中。


「私のターン、ドロー。スタンバイフェイズだ。《インフェルノクインデーモン》と、墓地で待機している《プリズンクインデーモン》のモンスター効果を発動する。《ジェノサイドキングデーモン》は攻撃力4000ポイントへとアップする。いきなりで悪いが、地獄の最底辺と案内させてもらおう」

「《ヘルポーンデーモン:攻撃力1200・Lv2》を召喚する。このモンスターをリリースして、魔法カード《ディスカバード・アタック》を発動。このターン、《ジェノサイドキングデーモン》は直接攻撃が可能となる。攻撃力4000ポイントでのダァイレクト・アタックだ!」

 フィールドとセメタリー。2つの場所からエナジーを注がれて、《ジェノサイドキングデーモン》のダークオーラがあふれるほどに膨れあがった。かぱりと胸部が開いて、蟲洪水が爆発した。ルアを喰らおうと、羽音を鳴らしながら襲いかかってくる異形蟲。ルアの危機に、ギャラリーがどよめく。

「《D・チャッカン》を破壊して、罠カード《リメイク・パズル》を発動。バトルフェイズを終了させて、墓地から《D・チャッカン》よりもレベルの低い《D・モバホン:守備力100・Lv1》を特殊召喚する」

「ぐっ……。カード1枚をセットして、ターンエンド」

 タイタンが叩きつけるように、伏せカードをセットした。


 


【エピソード3-WDGP予選編・その9】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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