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CROSS-28 WDGP予選2日目! 遊星の仲間たち

遊戯王5D's SOUND DUEL 03遊戯王5D's SOUND DUEL 03
(2011/02/16)
TVサントラ

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 《スクラップ》が活躍です。

 WDGP予選は2日目を迎えた。1日目で参加者の半数近くが脱落したけど、まだ1000人以上は残っているようだ。ボクも何とか生残れた。所有しているスターチップは2種類。十六夜アキさんに敗北してから3戦ほどできたものの、運悪く新たなスターチップは手に入らなかった。同じのばかり重なってしまい、ちょっとだけ途方にくれてしまう。2日目で5種類そろえなければ、3日目じゃきついと聞いている。今日中に3種類集めておきたいところだ。

 朝日が差しこんで、雀さんが鳴いていて、清々しさを感じる。午前9時過ぎにもなると、街のテンションも上がってきている。昨日の夕方に、アウスと逸れてしまい迷子になった。おかげで移動しているときは、しっかりと手を握られている。大通りを歩いていると、バンが真横に止まった。中から男性3人と女の子1人が、ばたばたと降りてきた。うーん、どこかで見たような……。



「あの時は、本当にゴメンな。化物扱いしてしまって」

「もう、気にしていないよ。よく分からないけど、俺の両眼も変わったみたい。街を歩いていても、誰も怖がったりしないの。だから、とっても気分がいいんだ」

「本当に変わったみたいだね。兎みたいに真赤だったのが、今では水色だな。何となく癒されるよ」

 ラリーという少女が、じっと覗きこんできた。ようやく思いだしてきた。夜道で見かけたことがある。ボクの眼を直視してしまい怖がっていた人たちだ。律儀に謝罪してくれるなんて、好感を抱けるね。瞳色が変わってしまうという不思議現象を目の当たりにしても、すんなりと飲みこんでくれた。

「君たち、グローブを着けているけど、WDGPの出場者なの?」

「いちおうね。とはいってもな。事故って遅刻してしまい、午後に1戦できただけ。遊星に追いつきたいから、デュエルを頑張ったんだ。おかげで、雑賀にも勝てたんだぜ」

 キラキラと瞳を輝かせている。遊星さんの知りあいかな。慕っているのは確実だろう。

「ラリーは俺たちの中でも、トップクラスの実力に成長した。遊星に見せてやりたいよ」

 バンダナを直しながら、ナーヴさんが笑んでいた。この人もデュエル・ディスクを装着している。ラリーだけでなく、他のメンバーも出場者みたいだ。3人はスターチップが1つずつ。ラリーの話からすると、まだ戦っていないかもしれない。あれっ? ブリッツという眼鏡さんが、アウスに近づいている。へらへらとドレッドヘアーを揺らしていて、イライラしてきたよ。むぅっ。

「こらっ、ブリッツ! いやらしい顔で女性に近づくんじゃない。妹さんが膨れているぞ」

 ナーヴさんの注意に、びくりとブリッツが離れた。謝るようにボクを見やる。ラリーが溜息をついた。

「アウスはボクの近くにいて。狼さんが狙っているみたいだから。4人とも俺とデュエルをしない? 予選開始の時刻は過ぎているでしょ。みんなと戦ってみたいよ」

「俺も戦ってみたい。スターチップを5つ集めているもんな。ダルクちゃんは強いと見たよ」

「頑張って5つ集めたけど、2種類しかないの。このルールはきついよ」

「たしかにな。でも、スターチップ5個でレアカード1枚と交換してもらえるんだろ? だったら、ダブっても無駄にはならないさ。それじゃあ、始めようか」



『デュエル!』



 まずは、タカさんと勝負した。がっしり体格の割には、気の弱そうな表情をしている。1ターン目で《スクラップ・コング:攻撃力2000・Lv4》を召喚するも、モンスター効果により自壊してしまった。2ターン目で勝負をつけられた。ナーヴ&ブリッツも、苦戦することなく連戦連勝。アウスが見守ってくれるから、敗北からも立ちあがれるんだ。ついに、ラリー・ドーソンとの決闘が始まった。



【1ターン目:ダルク】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「俺の先攻、ドロー。《マジクリボー:攻撃力300・Lv1》を召喚。このカードの召喚により、デッキから《ネクロ・クリボー:守備力200・Lv1》を特殊召喚するよ。ターンエンド」

 マジマジー。煙が爆発したかと思えば、とんがり帽子のクリボーが現れた。ロッドをくるりと回し、魔法陣から《ネクロ・クリボー》を浮かびあがらせる。グリグリー。相変わらず無愛想な《ネクロ・クリボー》だった。目も合わせてくれない。いつになったら、仲良くなれるかな。



【2ターン目:ラリー】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ダルク:《マジクリボー:攻撃力300・Lv1》が攻撃表示。《ネクロ・クリボー:守備力200・Lv1》が守備表示。


「俺のターン、ドロー。魔法カード《スクラップ・エリア》を発動し、デッキから《スクラップ・オルトロス:チューナー》を手札に加える。《スクラップ・シャーク:攻撃力2100・Lv4》を召喚」

「《スクラップ・オルトロス:攻撃力1700・Lv4・チューナー》を手札から特殊召喚し、モンスター効果で《スクラップ・シャーク》を破壊。《スクラップ・シャーク》が《スクラップ》により破壊されたから、デッキから《スクラップ・ビースト》1体を墓地に送る」

「永続魔法《スクラップ・オイルゾーン》を発動。墓地から《スクラップ・シャーク:攻撃力2100・Lv4》を特殊召喚。このカードが発動されたターン、攻撃できなくなる」

「レベル4《スクラップ・シャーク》に、レベル4《スクラップ・オルトロス》をチューニング! 《スクラップ・ドラゴン:攻撃力2800・Lv8》をシンクロ召喚!」

「フィールド魔法《歯車街》を発動し、《スクラップ・ドラゴン》のモンスター効果を発動する。《歯車街》と《マジクリボー》を破壊する。《歯車街》が破壊されたことにより、デッキから《古代の機械巨竜:攻撃力3000・Lv8》を特殊召喚。ターンエンド」

 《スクラップ・ドラゴン》が鉄屑の雨を降らして、《歯車街》と《マジクリボー》を圧しつぶす。戦闘ダメージを無効にする《マジクリボー》が狙われたか。ジャンクから破壊と再生を繰りかえす《スクラップ》。それだけでなく、《古代の機械巨竜》が歯車音を軋らせながら羽ばたいた。2体の鉄巨竜が咆哮しながら、見下ろしてくる。このターン、攻撃できないので助かった。



【3ターン目:ダルク】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ダルク:《ネクロ・クリボー:守備力200・Lv1》が守備表示。

ラリー:《スクラップ・ドラゴン:攻撃力2800・Lv8》&《古代の機械巨竜:攻撃力3000・Lv8》が攻撃表示。


「俺のターン、ドロー。手札から速攻魔法《クリボーの宝札》を発動。《ネクロ・クリボー》を墓地に送り、デッキからカード2枚をドロー。はわわっ。ギャラリーが増えているみたいだね」

「天気もいいし、観戦日和なんだろうな。人が集まったんだ。カッコいいところを見せてやろうぜ」

「うん! そうだねっ。魔法カード《アルパカ・クエイク》を発動。手札から《デブアルパカ:攻撃力2400・Lv5》を特殊召喚し、相手ライフに500ポイントのダメージを与える。魔法カード《アルパカ・アタック》を発動。《古代の機械巨竜》をデッキに戻すよ」

 《デブアルパカ》が地面を揺らし、衝撃波を地走りさせた。ラリーのライフを3500ポイントにまで落とす。すかさずに、巨体でのタックル。《古代の機械巨竜》を青空の彼方へとぶっとばした。

「ちくしょう。せっかく、《歯車街》でのコンボを決めたのに……」

「手札から速攻魔法《突進》を発動し、《デブアルパカ》の攻撃力を700ポイントアップ! 《スクラップ・ドラゴン》に攻撃するよ。《アルパカ・クエイク》により特殊召喚された《デブアルパカ》が相手モンスターを戦闘破壊した場合、そのパワー分のダメージを与えるんだ」

 眠たげな双眸が、かっと開いた。攻撃力3100ポイントとなった《デブアルパカ》が大跳躍。真上から《スクラップ・ドラゴン》を潰す。鉄巨竜の身体が壊されて、ジャンクがぱらぱらと落ちていく。ラリーが尻餅をついた。そのライフが400ポイントにまで削られる。ぐっと勝利が近づいた。

「《スクラップ・ドラゴン》が相手により破壊されたことにより、墓地から《スクラップ・ビースト:攻撃力1600・Lv4・チューナー》を攻撃表示で特殊召喚する。《スクラップ》は再利用が鍵なんだぜ」

 《スクラップ・ドラゴン》の残骸が、犬状に組みあがっていく。

「カード1枚をセットして、ターンエンド」



【4ターン目:ラリー】LP400、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
ダルク:《デブアルパカ:攻撃力2400・Lv5》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

ラリー:《スクラップ・ビースト:攻撃力1600・Lv1・チューナー》が攻撃表示。


「俺のターン、ドロー。《スクラップ・ビースト》をリリースして、《スクラップ・ゴーレム:攻撃力2300・Lv5》を攻撃表示でアドバンス召喚。このモンスターは、1ターンに1度だけ、墓地から《スクラップ》を特殊召喚できる。《スクラップ・ビースト》を墓地から特殊召喚」

「レベル5《スクラップ・ゴーレム》に、レベル4《スクラップ・ビースト》をチューニング! 《スクラップ・ツイン・ドラゴン:攻撃力3000・Lv9》をシンクロ召喚!」

「罠カード《呪われた棺》をセットして、《スクラップ・ツイン・ドラゴン》のモンスター効果を発動。《呪われた棺》を破壊し、相手フィールドのカード2枚を手札に戻す。《呪われた棺》が破壊されたことにより、手札をランダムに1枚だけ捨ててもらうよ」

 《スクラップ・ツイン・ドラゴン》が爆風を放ちだした。超重量な《デブアルパカ》が速攻魔法《アルパカの魅惑》と共に舞いあげられた。ボクのフィールドはがら空きになった。そのまま、ボクのデッキに吸いこまれていく。さらには、手札の《クリボー》が視えない手にさらわれてしまった。

「手札から《D.D.クロウ》を墓地へ捨て、相手墓地から《ネクロ・クリボー》を除外する」

 急降下の末に、地中へと潜行。《D.D.クロウ》が《ネクロ・クリボー》を咥えて、どこかへと飛びさった。戦闘ダメージを0ポイントにするカードが、ことごとく封じられた。まただ。アキさんに敗北したデュエルが泡となって浮かびあがり、心臓を軽く締めつける。

「安心してダメージを与えられるね。《スクラップ・ツイン・ドラゴン》でダイレクト・アタック!」

 双なる鉄竜頭から、エネルギー塊が吐きだされた。連続する撃ちこみに、吹きとばされてしまった。ライフは1000ポイントにまで削られる。ラリーがよしっとガッツポーズを決めた。さらに増えつつあるギャラリーが沸きたつ。この女の子、けっこう強い。だからこそ、このデュエルは楽しいんだ。

「ラリーのライフも400ポイントなんだ。油断していると逆転されるぞ」

「分かってるって、ナーヴ。最後の最後まで、俺は全力でやるよ。ターンエンド」



【5ターン目:ダルク】LP1000、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
ダルク:無し。

ラリー:《スクラップ・ツイン・ドラゴン:攻撃力3000・Lv9》が攻撃表示。


 《デブアルパカ》と《アルパカの魅惑》は、破壊されたわけではない。しっかりと手札に戻っている。一気にライフを大きく削られたけど、負けるわけにはいかない。

「俺のターン、ドロー。手札から速攻魔法《アルパカを呼ぶ笛》を発動。デッキから《アルパカ:攻撃力800・Lv2》を特殊召喚。《アルパカ》をリリースして、《デブアルパカ:攻撃力2400・Lv5》をアドバンス召喚するよ。フィールドに舞戻るんだ!」

「魔法カード《攻撃封じ》を発動。《スクラップ・ツイン・ドラゴン》を守備表示にする。手札から速攻魔法《アルパカの魅惑》を発動。《アルパカ》が存在するとき、相手フィールドの守備表示モンスターを攻撃表示にして、その攻撃力を1000ポイント下げる」

 《デブアルパカ》が色っぽくウィンクを煌かせた。両目をハートに膨れあがらせ、《スクラップ・ツイン・ドラゴン》が起きあがる。すっかりと骨抜きにされてしまい、その攻撃力は2000ポイントにまで落ちこんでいる。これが《アルパカの魅惑》の恐ろしさなのだ。

「バカッ! そんな相手に惚れるなよっ!」

「《デブアルパカ》で《スクラップ・ツイン・ドラゴン》を攻撃するよ!」

 《デブアルパカ》のジャンピング抱擁を受けて、《スクラップ・ツイン・ドラゴン》は崩れおちた。ちょっきし400ポイントのダメージを与えられ、ボクは勝利できた。地団太を踏んでいるラリーを背後に、ボクはくるりと振りかえった。アウスと手を叩きあい、勝利を祝う。



「やったーっ。新しい種類のスターチップだ。やっと、3種類そろった!」

「そいつは、よかったじゃん。俺は負けたけど、スターチップは1つ残っている。頑張って増やしていくよ。勝ちまくって、遊星に認めてもらうんだから」

「お互いに頑張っていこうね。目指すは優勝だよ」

 拳を打ちあって、ボクたちは別の道へと進んだ。もちろん勝って嬉しいけどね。それ以上に、人とのつながりが広がったようで気分がいいんだ。そう言うと、アウスが優しく手を握ってくれた。ボクもアウスにくっつく。デュエルをしていきたいけど、まずはスターチップとレアカードの交換だ。得られたカードは、この大会中でも使用可能らしい。ボクとアウスは交換所へと向かうことにした。それが、新たなる仲間《アルパカ番長》との出会いになるなんてね。





【エピソード3-WDGP予選編・その12】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

スクラップにはアトミックという悲劇がある。
当時、多くのスクラップ使いがコレに絶望した。私もその一人だった・・・。「フィールド3枚除外」でも良かったはず。

まあ、それは置いておいて、スクラップはしぶといよね。サーチャーが墓地にあれば破壊でむしろ数が増えるし、自壊で能動的にそれを行え攻めにも使える。
デーモンとガイアナイトでガイアドレイクまで出せばかなり盛り上がりそうだけど、ラリーの実力ならこれくらいが妥当か。

No title

 majesticさん、感想ありがとうございます。

 《アトミック・スクラップ・ドラゴン》の情報が入ったとき、掲示板で騒ぎありましたけど、物足りない感じだったのですね。墓地アドバンテージは稼げますが、フィールドに干渉できないですので攻めに困るところがあります。

 墓地から回収&蘇生が特徴的ですね。個人的には《歯車街》なところ。ラリーはある程度強くなっていますけど、発展途上ということで。
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