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CROSS-33 ダークネスの復活

遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX DVDシリーズ DUEL BOX 14遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX DVDシリーズ DUEL BOX 14
(2008/07/16)
KENN、小林沙苗 他

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 懐かしいモンスターには、攻守が中途半端なのがあったりします。

 WDGPは予想を超えて、不穏な空気に包まれている。闇のデュエリストたちが、どうもシグナーを狙っているようだ。その右手甲には、スフィンクスを象ったサインが刻まれている。ルアも勝利できたとはいえ、彼らに襲われたらしい。それだけでなく、マリク・イシュタールという決闘者までもが現れたようだ。闇のデュエルにより、鷹栖という予選出場者を病院送りにしたと聞いている。警戒するためにも、遊星やクロウにも伝えておいた。

 午前中にも、私は猪爪誠というデュエリストに挑まれた。サイコ流を名乗り、《人造人間-サイコ・ロード》を呼びだしてきた。《スプレンディッド・ローズ》をシンクロ召喚し、モンスター効果により《人造人間-サイコ・ロード》の攻撃力を半分にしての連続攻撃。勝利が決まったとたん、猪爪誠は時空の歪みに吸いこまれてしまった。幻覚ではない。この世界から完全消滅したようだ。ルアから聞いた、伊集院セクトの消え方と同じものだろうか。

 現在、【闇のプレイヤーキラー】と名乗るデュエリストに挑まれている。右手を確認するに、この大男もスフィンクスの使徒であろう。人気のない場所に入ったとたんに、そいつは決闘を仕掛けてきた。ピエロのような化粧を施している。額部分についているプレートには、【闇】と描かれている。静かであった通りに、プレイヤーキラーの大声が響いていく。



【2ターン目:プレイヤーキラー】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
アキ:《ヘル・ブランブル:攻撃力2200・Lv6》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード4枚をセットしている。


「俺のターン、ドロー。その《ヘル・ブランブル》のモンスター効果により、植物族でないモンスターを召喚するのに、1000ポイントのライフを払う必要があるようだな。だが、そうはいかない。永続魔法《闇の護封剣》を発動。《ヘル・ブランブル》を裏守備表示にする」

 プレイヤーキラーが、クシシと哂った。降りそそぐ暗黒剣により、花女神が闇に閉じられていく。

「ライフを800ポイント払い、魔法カード《暗黒の儀式》を発動。デッキの上からカード5枚をめくり、その中にある闇属性モンスターを全て墓地に送る。5枚とも闇属性モンスターだ」

「《ダーク・アサシン:攻撃力1600・Lv4》を攻撃表示で召喚し、モンスター効果を発動する。墓地には5体の闇属性モンスターが存在する。条件は満たした! このカードを墓地に送り、裏守備表示となった《ヘル・ブランブル》を破壊する」

 ビル陰から、烏のような相貌がぬっと現れた。黒マントをたなびかせて、上階から降りてくる。煌くナイフを振りかざし、《ヘル・ブランブル》のカードに刺しこんだ。モンスター効果を発揮しないうちに、《ヘル・ブランブル》はダークコンボにより除去されてしまった。

「自分フィールドにモンスターは存在しないという条件は満たしている。墓地から《闇晦ましの城》を除外して、手札から《闇晦ましの巨城:守備力3400・Lv8》を守備表示で特殊召喚する。《闇晦ましの巨城》のモンスター効果を発動。1ターンに1度、墓地から闇属性モンスター1体を特殊召喚する。《闇魔界の覇王:攻撃力2000・Lv5》を蘇らせる」

 暗黒に包まれた石城が、宙高く浮かびあがった。霧雨のごとく闇が注いできて、あたり一面が薄暗くなっていく。浮遊リングに囲まれた巨城から、いかつい悪魔が跳びおりてきた。

「装備魔法《ダーク・カオス・シールド》を《闇晦ましの巨城》に装備する。装備モンスターは、守備表示であるかぎり、相手カードの効果を受けつけない。俺の守備は完璧なものになった。《闇晦ましの巨城:攻撃力2000》は守備表示でありながら攻撃が可能だ。2体のモンスターでダイレクト・アタック! くしししっ! 貴様はもう終わりだよ」

「罠カード《シンクロ・スピリッツ》を発動。墓地から《ヘル・ブランブル》を除外して、そのシンクロ素材となった一式を墓地から特殊召喚する。《夜薔薇の騎士:守備力1000・Lv3・チューナー》と《ジェリービーンズマン:守備力0・Lv3》を守備表示で特殊召喚」

「この状況を打破るには……。《ジェリービーンズマン:植物族》をリリースして、罠カード《竹頭木屑》を発動。相手フィールドに《プラントークン:守備力500・Lv1》2体を特殊召喚する」

 《夜薔薇の騎士》が《闇魔界の覇王》に戦闘破壊された。私も《闇晦ましの城》の砲弾砲撃により、ライフを2000ポイントにまで削られた。闇のデュエルのせいか、リアルな激痛が襲いかかってくる。

「プレイングミスか。直接攻撃による戦闘ダメージを受けてまで、《プラントークン》2体をプレゼントしてくれるとはな。さらなる守備を固めさせてもらう。カード1枚をセットして、ターンエンド」



【3ターン目:アキ】LP2000、ドローフェイズ後の手札1枚

(フィールド)
アキ:魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。

プレイヤーキラー:装備魔法《ダーク・カオス・シールド》を装備した《闇晦ましの巨城:守備力3400・Lv8》&《プラントークン:守備力500・Lv1》2体が守備表示。《闇魔界の覇王:攻撃力2000・Lv5》が攻撃表示。永続魔法《闇の護封剣》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


 《闇晦ましの巨城》は守備力が高く、《ダーク・カオス・シールド》によりカード効果への耐性も得ている。《プラントークン》が攻略のキーとなってくれるだろう。

「私のターン、ドロー。魔法カード《フレグラス・ストーム》を発動。フィールドに存在する《プラントークン:植物族》1体を破壊し、デッキからカード1枚をドローする。引いたカードは《ボタニカル・ライオ:植物族》。よって、さらに1枚をドローする」

「《ボタニカル・ライオ:攻撃力1600→1900・Lv4》を召喚。永続罠《リミット・リバース》を発動し、墓地から《夜薔薇の騎士:攻撃力1000・Lv3・チューナー》を特殊召喚する」

「レベル4《ボタニカル・ライオ》に、レベル3《夜薔薇の騎士》をチューニング!」

「冷たい炎が世界の全てを包みこむ。漆黒の花よ、開け! シンクロ召喚! 現れよ、《ブラック・ローズ・ドラゴン:攻撃力2400・Lv7》!」

「永続罠《闇晦ましの影》を発動。守備モンスターは戦闘破壊されない」

「《ブラック・ローズ・ドラゴン》のモンスター効果を発動。《プラントークン》を攻撃力0にして、攻撃表示に変更する。罠カード《シンクロ・ストライク》を発動。シンクロ素材にしたモンスター1体につき、《ブラック・ローズ・ドラゴン》の攻撃力が500ポイントアップする。《ブラック・ローズ・ドラゴン》で《プラントークン》を攻撃する。ブラック・ローズ・フレア!」

 《闇晦ましの影》を発動させても意味はない。《ブラック・ローズ・ドラゴン》の攻撃力は3400ポイント。スカーレット・ブレスが、攻撃力0となった《プラントークン》を吹きとばす。《暗黒の儀式》のライフコストを払い、プレイヤーキラーのライフは3200ポイント。みるみるうちに削られていき、それは0ポイントへと落ちていった。巨躯の決闘者は、情けなく倒れこんだ。



「俺の最強防御デッキが破れるとは……。覚えていろよ、シグナー。スターチップをかき集めて、決勝戦で貴様に復讐してやるっ!」

 両眼を見開いて、プレイヤーキラーが叫びあげた。そのまま去ろうとするも……。

『汝の実力では、この先を勝抜けない』

 機械が発したような重低音が、どこからともなく流れてきた。きょろきょろと、プレイヤーキラーが辺りを見渡す。その真上から、《D・ナポレオン》が急降下してきた。目玉から羽が生えたようなモンスターが、両足でプレイヤーキラーの頭を掴んでいる。右腕で《D・ナポレオン》を払おうとしたが、その抵抗も虚しく終った。絶叫があがり、プレイヤーキラーは白目をむいた。

「過去より呼びだされしデュエリストよ。汝には、大いなる闇のサインが刻まれている。その肉体を傀儡として利用させてもらおう。我が蘇るための生贄となるがいい」

 プレイヤーキラーが確かめるように、手足を動かしている。怒りに満ちていた双眸からは、すでに感情が失われていた。《D・ナポレオン》が私を凝視している。ごくりと唾を飲みこんだ。重々しいプレッシャーが、手先まで痺れを走らせていく。

「我はダークネス。ダルク・ウェイトリィとハネクリボーに敗北し、闇の大部分を消失した。スフィンクスの使徒なるモノか。回復させるのに丁度いい素材だ。射ちこまれた闇を食し、我が糧とさせてもらおう。こうしているうちにも、新たなる使徒が舞いこんできたようだ」

 錯覚だろうか。単眼が歪んだように感じられた。背後から野太い声がかかる。

「シグナーよ。自己紹介しよう。私はタイタンというものだ。スフィンクス様の命により、貴様を闇へと誘ってやろう。私とヤーミのデュエルをしたまえ」

 帽子から靴先まで黒ずくめだ。仮面の決闘者がデュエル・ディスクをかまえている。ざくっと足音が響いた。プレイヤーキラー、いやダークネスの傀儡となった大男が動きだした。ひっと、タイタンが悲鳴を漏らす。薄黒いアメーバのようなものがタイタンを囲んでいる。

「タイタンなるものよ。このダークネスと決闘をするがいい。そして、闇を提供せよ。この肉体を使用すれば、デュエル・モンスターズも駆使できるというものだ」

 プレイヤーキラーの左肩に留まっているダークネスが、言葉を発している。じりじりと後ずさるタイタン。逃げ腰のままに、声を震わしている。まるで、何かのトラウマがあるようだ。

「い、いやだ。止めてくれっ! ダークネスはいやだ!」

「汝に選択権はない」

 漆黒のスライムに包囲されて、タイタンは断念した。闇のデュエルが始まる。アルマ・ウェイトリィを助けてくれた存在であるが、不気味な気配がただやまない。

「私の先攻だ。ド、ドロー。フィールド魔法《ダーク・アリーナー》を発動。このカードが存在するかぎり、モンスターは必ず攻撃をしなければならない。相手フィールドに《デーモン》のみが存在する場合、攻撃対象は相手が決定する」

「儀式魔法《マタドールの儀式 ダークパセオ》を発動。手札の《デーモン・ピカドール:攻撃力1600・Lv4》と《デーモン・バンデリジェーロ:攻撃力900・Lv3》をリリースして、《デーモン・マタドール:攻撃力0・Lv6》を儀式召喚。このカードは戦闘破壊されず、戦闘で発生するダメージも0となる。このカードと戦闘したモンスターは破壊されるぅ。カード1枚をセットして、ターンエンド」

 戦闘において、強豪なコンボだ。ダークネスは余裕を抱いて、ターンを進める。

「我に闇で対抗するか。面白い。我のターン、ドロー。フィールド魔法《ダークネス》を発動……」

 デッキ内容が変わっている。見たこともない戦術で、ダークネスがデュエルを進めていった。あっけなく敗北したタイタンは、猪爪誠のごとく時空の歪みへと吸いこまれていった。

「十六夜アキよ。ルール上、汝と戦うのは決勝戦ということになるな」

 ダークネスが、そう言葉を残して去っていった。WDGPが、さらなる不穏に包まれていく。





【エピソード3-WDGP予選編・その17】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

デーモン・マタドールとかオリカのデーモンは欲しくなってしまう。イラストと効果は好み。

ダークネスをこのタイミングで出すか。タイタンと上手く絡ませようとするとこの展開がいいと思ったわけね。というかタイタン使うの好きだね、お気に入り?

最近再録ばかりでほとんど買っていないことに気付く。DTが再録に移ったから余計に。

No title

 majesticさん、感想ありがとうございます。

 《デーモン・マタドール》はOCGされるかと思っていましたが、結局されませんでしたね。さすがに今頃のOCG化もありそうにないですし。悪魔族かと思えば、意外にも戦士族でした。

 タイタンについては、中の人がお気に入りかな。使用モンスターを出しきりましたので、以降の登場はありません。名前だけ出たりはしますが。せっかくの機会ですのでダークネスにも会しました。

 修正前のダークネスはキャラが優しく変わりすぎましたので、大会を盛りあげるためにもシナリオ変更です。
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