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CROSS-34 邪神降臨! クロウVS天馬夜行

遊・戯・王R 5 (ジャンプコミックス)遊・戯・王R 5 (ジャンプコミックス)
(2008/04/04)
不明

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 クロウもパトロール仕事をしています。

「私のターン、ドロー。魔法カード《撲滅の使徒》を発動する。そのセットカード1枚を破壊して除外する。そのカードが罠カードであれば、お互いのデッキから同名カードを除外する」

「残念だったな。あんたの破壊したカードは、罠カード《BF-マイン》だ。このカードが相手によって破壊されたとき、相手ライフに1000ポイントのダメージを与えて、さらにデッキからカード1枚をドローする。ちなみに、このカードはデッキに1枚しか入れていないぜ」 

 地雷による爆風が、オールバック野郎に襲いかかる。ぐっと呻き、眼鏡奥から神経質そうな両目で睨みすえてきた。顔を庇っている右手甲には、スフィンクス・サインとやらが刻印されている。俺たちシグナーを狙っているという集団だ。何者か訊いても、はっきりと答えようとはしない。電波装置付きの指輪を弄っていやがる。デュエリストたちの思いを踏みにじったインチキ・アイテムだ。

「その指輪で、魔法カードが発動できないようにしていたようだな。俺たちの目は節穴じゃねぇっ! パトロールを舐めるなよ。何より許せねぇのは、子供たちからレアカードを奪ったことだ。俺が勝ったら、全てを返してもらう。てめぇは予選失格だ!」

「その代わり、私が勝てば反則は見逃してもらう。レアカードもあんな糞ガキどもが持つよりも、私の手にある方が輝くものだ。スフィンクス様の命により、シグナーを倒す」

「あんた最低だな。デュエリストを名乗る資格もねぇよ」

「何とでも言うがいい。《首領亀:攻撃力1100・Lv3》を攻撃表示で召喚。《首領亀》の召喚により、さらなる《首領亀:守備力1200・Lv3》を手札から特殊召喚する」

「魔法カード《超進化薬》を発動。《首領亀:爬虫類族》をリリースして、恐竜族モンスターである《暗黒恐獣:攻撃力2700・Lv7》を手札から特殊召喚する。このカードで《BF-黒槍のブラスト:攻撃力1700・Lv4》を攻撃する」

 商店街に現れたティラノザウルスが唸りをあげた。ギャラリーがどよめく。牛尾が腕を組みつつ、どっしりと見守っている。《BF-黒槍のブラスト》を咥えあげ、《暗黒恐獣》が首をぶんぶん振りまわした。直接攻撃効果を発揮できないが、ハイパワーは脅威だ。

「手札から《バード・ガードナー:守備力2000・Lv3》を墓地に送り、このターン、鳥獣族モンスターの戦闘で発生するダメージを0にする。さらに、罠カード《ブラック・サンダー》を発動。《BF》が戦闘破壊されたことにより、相手フィールドのカード1枚につき400ポイントのダメージを与える」

 アメコミ・ヒーローな鳥人が、俺をガード。黒稲妻が竜牙を穿つ。合計800ポイントのダメージだ。《BF-マイン》の分も合わせて、相手ライフは2200ポイントまで削られた。ダメージを与えられなかった悔しさを露わにしながら、竜牙はエンド宣言をした。



【3ターン目:クロウ】LP4000、ドローフェイズ後の手札5枚

(フィールド)
クロウ:無し。

竜牙:《暗黒恐獣:攻撃力2700・Lv7》が攻撃表示。《首領亀:守備力1200・Lv3》が守備表示。


「俺のターン、ドロー。教えてやるよ。鉄砲玉のクロウ様は、魔法カードが使えない状況でも勝てるということをな! 《BF-極北のブリザード:攻撃力1300・Lv2・チューナー》を召喚し、墓地から《BF-黒槍のブラスト:守備力800・Lv4》を特殊召喚する」

「レベル4《BF-黒槍のブラスト》に、レベル2《BF-極北のブリザード》をチューニング!」

「漆黒の力! 大いなる翼に宿りて、神風を巻きおこせ! シンクロ召喚! 吹きすさべ、《BF-アームズ・ウィング:攻撃力2300・Lv6》!」

「手札から《BF-疾風のゲイル:攻撃力1300・Lv3・チューナー》を特殊召喚し、モンスター効果を発動。《首領亀》の守備力を半分にする」

「相手が手札からモンスターを特殊召喚したことにより、手札から《サイバー・ダイナソー:攻撃力2500・Lv7》を攻撃表示で特殊召喚する」

「それがどうしたっ!? 《BF-アームズ・ウィング》で《首領亀》を攻撃する。このカードは守備表示モンスターを攻撃する場合、パワーは500ポイントアップする。貫通効果持ちだ」

 ティラノとメカ・ティラノは無視だ。《BF-疾風のゲイル》の放った荒風により、《首領亀》の甲羅は傷んでいる。黒翼を広げて、《BF-アームズ・ウィング》が飛びかかった。手にしている重量武器を叩きつけ、甲羅を砕いた。攻撃力2800ポイントで、守備力600のモンスターへ貫通攻撃。2200ポイントの戦闘ダメージを喰らい、竜牙の敗北は決まった。

「馬鹿な。魔法カードが使えない状態で、私に勝っただと……」

 竜牙が倒れると同時に、煙を噴きあげて指輪が砕けた。子供たちから奪ったカードとスターチップを残して、スフィンクスの使徒は消滅した。ルアから聞いたのと同じだ。空間自体が歪み、竜牙がどこかへ吸いこまれていった。いったい、こいつらはどこから来て、どこに行ったんだ?

「いったい、どうなっていやがるんだ。訳が分からねぇぞ」

 ギャラリーのざわめきに同調するように、牛尾が呟いている。目のあたりにすれば、俺だって驚いてしまうものだ。右腕の痣が、妙にざわつきやがる。視線を上げると、人だかりに知っている野郎を見つけた。反射的に駆ける。「どうした、クロウ?」と牛尾もついてきた。



「これは、これは、たしかクロウ・ボーガンといったか。声をかけてくるとは、人体実験台に志願する気にでもなったのかね? しかし、私を覚えていたとは驚きだ。君は鶏並みの知能だと思っていた。3歩も歩けば、全てを忘れてしまうほどにね。それから、私に話しかけるときは謙りたまえ」

「こんな所で何をしていやがる、ジョゼフ・カーウィン!」

「鳥臭いから近づかないでくれたまえ。ナイアーラトテップの使徒たる私は平気であるが、鳥インフルエンザでも移されるのは不愉快だ。何を怒っているのかは知らないが、君の喧嘩腰には困ったものだ。ずいぶんと獰猛な鳥類のようだな。しつこいようだから、親切に教えてやるよ。我が愛娘を探している。彼女もWDGPに出場したようだが、途中ではぐれてしまったようだ」

 邪悪さあふれる相貌で、たんたんと語っていく。以前、こいつに吹きとばされた。思いだすだけで、腹底から怒りが湧いてくる。ジョセフの隣りにいる、見知らぬ男は誰だろうか? 長髪で、年も若いようだ。漂わせている怪しげな気配が、ジョゼフ・カーウィンと酷似している。

「おいっ、あんた。クロウに失礼なことばかり言いやがって。あんまり、警官を怒らせるなよ」

 牛尾がジョゼフに迫った。いかつい顔で、睨まれれば大抵の人は怖がるものだ。

「こちらは鈍牛といったところか。グールにするしか使えなさそうなゴミだな。私には大いなる使命がある。これ以上、アホウどもにつきあっている暇はない。ヒュプノスに堕ちるがいい」

「てめーっ。何を言っていやがる!」

 ジョセフの手が、すぅーっと伸びた。魔法陣が回転しながら広がっていく。牛尾が膝をついて、ふらりと眠りについた。それだけではない。莫大な催眠ガスを撒かれたかのように、周囲の人たちが倒れこんでいった。人声が消えてしまい、商店街は蓋をしたように静かになった。

「この催眠魔術は、シグナーには通用しないのか。まぁ、いい」

 踵を返して、ジョゼフが立去ろうとした。怒鳴りこもうとするも、寒気が胸に差しこんできた。もう片方の男が、貫くように俺を観察している。何かに憑かれたように、冷瞳が不安定だ。

「どうした、天馬夜行? シグナーに興味があるのか?」

「クロウ・ボーガンなるものとデュエルがしたい。新たなるカードを創るためのインスピレーションが生まれるかもしれないからな。少しばかり、時間をとれないか?」

「旧支配者のフォースを引きだすために、君の能力は役立つものだ。何を置いても、経験は創作のよき糧となる。よろしい。デュエル・モンスターズを堪能するがいい。ただし、あまり時間はかけないでくれよ。ウィンを探さなければならないからな。ナイアーラトテップと契約し同胞よ」

 天馬夜行が頷き、ざくっと右足を踏みだしてきた。ナイアーラトテップと契約? ただならないオーラが、陽炎のように揺らめいている。対峙してきた。こいつだけではない。デッキからどす黒い何かが零れだそうとしている。挑まれたデュエルから逃げるわけにはいかない。天馬夜行の腕を確認するに、大会には出ていないようだ。WDGP参加者でない者同士の決闘が始まった。



『デュエル!』



【1ターン目:夜行】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「私のターン、ドロー。モンスター1体をセットして、ターンエンド」



【2ターン目:クロウ】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
夜行:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。


「俺のターン、ドロー。永続魔法《黒い旋風》を発動。《BF-蒼炎のシュラ:攻撃力1800・Lv4》を召喚。《黒い旋風》の効果により、より攻撃力の低い《BF-そよ風のブリーズ:攻撃力1100・Lv3・チューナー》をデッキから手札に加え、攻撃表示で特殊召喚する。カード効果によりデッキから手札に加わった場合、このカードを特殊召喚できる」

「《BF-蒼炎のシュラ》で伏せカードを攻撃。このカードが相手モンスターを戦闘破壊したとき、デッキから攻撃力1500以下のモンスター1体を特殊召喚できる」

 《BF-蒼炎のシュラ》の飛行蹴りを受けたのは、《小天使テルス:守備力500・Lv3》。

「《BF-蒼炎のシュラ》のモンスター効果により、デッキから《BF-極北のブリザード:攻撃力1300・Lv2・チューナー》を攻撃表示で特殊召喚する」

「《小天使テルス》が破壊されたことにより、《ハネトークン:守備力0・Lv1》をフィールドに残す」

「その羽もなぎはらってやるぜ! 《BF-そよ風のブリーズ》で《ハネトークン》に攻撃し、《BF-極北のブリザード》でダイレクト・アタックだ」

 2体の《BF》が宙を切裂き、ダブルアタックを敢行していく。《BF-そよ風のブリーズ》が《ハネトークン》を吹きとばし、《BF-極北のブリザード》が白閃を残しながら特攻。天馬夜行のライフを2700ポイントまで削ったぜ。体を曲げて呻いている。痛みがリアルなものとなる闇のデュエルだ。

「レベル4《BF-蒼炎のシュラ》に、レベル3《BF-そよ風のブリーズ》をチューニング!」

「黒き旋風よ、天空へ駆けあがる翼となれ! シンクロ召喚! 《BF-アーマード・ウィング:攻撃力2500・Lv7》! ターンエンド」

 このままでは終らない。漆黒の鳥戦士を呼びだした。防御も完璧だ。



【3ターン目:夜行】LP2700、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
夜行:無し。

クロウ:《BF-アーマード・ウィング:攻撃力2500・Lv7》&《BF-極北のブリザード:攻撃力1300・Lv2・チューナー》が攻撃表示。永続魔法《黒い旋風》が発動中。


「シンクロ召喚か。興味深いデュエル・タクティクスだ。私のターン、ドロー。魔法カード《手札抹殺》を発動。お互いのプレイヤーは全ての手札を捨て、その枚数分だけドローする」

「手札から捨てられることにより特殊召喚できるモンスター効果を発動。出でよ! 《魔轟神ルリー:攻撃力200・Lv1》、《魔轟神獣ケルベラル:攻撃力1000・Lv2・チューナー》、《魔轟神獣ガナシア:攻撃力1600→1800・Lv3》!」

 一気にモンスター3体を呼びやがった。シンクロ召喚をする気だろうか。《手札抹殺》により、墓地に《BF》を溜められた。だが、この状況で油断するわけにはいかない。

「3体の《魔轟神》をリリースし、《邪神ドレット・ルート:攻撃力4000・Lv10》をアドバンス召喚! 魔法カード《神の進化》により、このカードのゴッドランクをアップさせる」

「魔法カード《二重召喚》を発動。このターン、さらなる召喚を行なえる。ライフを半分払い、魔法カード《禁断の魔術書ネクロノミコン》を発動。2回目の自分エンドフェイズまで、3体の召喚素材を要求するモンスターは、リリースを行なわずに召喚が行なえる」

「心奪われるがいい! 《邪神アバター:攻撃力??・Lv10》を攻撃表示で召喚する」

 闇が不定形に蠢いている。地縛神すらも超えそうなパワーを感じる。全身をひしゃげさせられそうな圧迫感だ。空一面が闇色に染まり、暗黒太陽が燦然と輝きだした。これが邪神なのか……。





【エピソード3-WDGP予選編・その18】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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