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CROSS-42 WDGP予選2日目終了!

遊戯王5D's SOUND DUEL 03遊戯王5D's SOUND DUEL 03
(2011/02/16)
TVサントラ

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 微妙に《エレキ》の宣伝になっているかも。

「手札の《エレキーウイ》を墓地に送り、罠カード《エレキ発電所》を発動。墓地から《エレキ》2体、《エレキタリス:攻撃力700・Lv3》と《エレキツツキ:攻撃力1000・Lv3》を攻撃表示で特殊召喚する。さっき、速攻魔法《手札断殺》で墓地に送ったモンスターだよ」

「《エレキンモグラ:攻撃力0・Lv3》を攻撃表示に反転召喚し、装備魔法《エレキューブ》を発動。《エレキューブ》を墓地に送り、《エレキンモグラ》の攻撃力を1000ポイントアップ!」

「魔法カード《エレキー》を発動。このターン、《エレキ》たちは直接攻撃できる。《エレキタリス》、《エレキツツキ》に《エレキンモグラ》は連続攻撃ができるんだ。オレの勝ちだ!」



【現在3ターン目:ボブ】LP2400、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
ボブ:《エレキタリス:攻撃力700・Lv3》&《エレキツツキ:攻撃力1000・Lv3》&《エレキンモグラ:攻撃力0→1000・Lv3》が攻撃表示。

ダルク:《マジクリボー:攻撃力300・Lv1》&《ナイトクリボー:攻撃力300・Lv1》&《ハネクリボー:攻撃力300・Lv1》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


 ダルクくんとデュエルしているのは、ボブという大柄な少年である。年頃は12歳あたりであろうか。その横では、パティという黒人少女が応援している。スターチップをコンプリートしたダルクくんは、終了時間ぎりぎりまでデュエルを続けていた。ファラオと戦えるほど強くなるために。

「《エレキタリス》で《ハネクリボー》を殴れば、モンスター効果を無効にできるけどね。このターンで勝負を決めてやる。いけーっ、《エレキツツキ》でダイレクト・アタック!」

「速攻魔法《クリボンバー》を発動するよ。自分フィールドの《クリボー》を破壊し、破壊したモンスター1体につき800ポイントのダメージを与える。3体破壊して、2400ポイントのダメージ。《ハネクリボー》が破壊されたことにより、このターンに俺は戦闘ダメージを受けなくなるね」

 クリクリー! くるくると、クリボーたちが丸まった。スーパーボールのように跳ねていって、頭上からアタックしていく。3連続して、小さく爆発した。ボブが吹きとんでいく。

「それ以前に、俺のライフが0になっちゃったよぉ!」

 2ターン目。《マジクリボー》と速攻魔法《クリボーを呼ぶ笛》により、3体の《クリボー》を並べた。《ナイトクリボー》のモンスター効果による直接攻撃。速攻魔法《突進》も活かして、合計1600ポイントもの戦闘ダメージをボブに与えている。2400ポイントのライフは失われた。

「ってか。手札の速攻魔法《クリボンバー》をセットせずに発動させていれば、ダルクちゃんが勝てていたじゃないか! 2ターン目で。もしかしたらって、期待しちゃって悲しいよ」

「あっ!」

 デュエル三昧だから、精神的に疲れているかもしれない。夜中までも、ネットデュエルをしていた状態なのだから。ダルクくんは、ちょっとだけボケていた。ハネクリボーたちに文句を叩かれている。悔しそうにスターチップを差しだすボブを、パティが慰めていた。



 夕日が射しはじめている大都会。涼しくなっていき、窓々が明るく灯っていく。ボブ&パティが去っていくと、カメラマンとリポーターが近づいてきた。金髪を巻いた女性で、アンジェラと名乗ってきた。ダルクくんにインタビューをしたいようだ。いくつかの質問を重ねながら、マイクを差しだす。

「えっとね……。私以外のマスコミから取材を受けてはいけません。カーリー渚さんが、そう言ったんだよ。チョコもくれたの。だから、何も答えられません。つーん」

「何じゃ、そりゃーっ! おのれーっ、カーリー渚!」



 そっぽを向いているダルクくんに、激昂しているアンジェラ。そんな様子が大画面に映っていて、周囲の笑いを誘っている。ときおり、本人へと視線が注がれている。ダルクくんは、きょとんとしている。大窓に顔を向けると、橙色の濃くなった街並みが見えた。少し早いかもしれないけど、ファミレスでディナーをとっている。向かいに座っているダルクくんは、上品にカルボナーラ・パスタを巻いていた。

「何だか、ボクがテレビに出ていて恥ずかしいよぉ」

 解いたネクタイを鞄に入れて、くつろぎモードに崩れている。ぱくりと口に含ませてから、表情をほころばせた。とたんに、私が食べているグリルチキンの美味しさが増していく。大好きな親友の笑顔が、最高の調味料となるものだ。スプーンでコーンスープをすくって、喉に流しこんだ。

「恥ずかしがる必要はないよ。ダルクくんの戦略が無断公開されている気もするけどね」

「これぐらいなら問題ないよ。ディナータイムが終れば、デュエルをしようかな。街にはデュエリストもたくさん残っているから、大会関係無しに決闘ができそうだね。うん、楽しんじゃうよ!」

「それは駄目なの。ダルクくんは十分やったじゃない。精神的にも疲れているようだし、気分転換してもらうからね。デュエルから離れた方がいいよ。今夜はショップめぐりをしましょう」

「うーん……。アルマもそうしなさいって」

 元々は、そんなにゲーム好きというわけでもなかった。ここまでデュエルに熱中するのは、ファラオとの対決を意識しているだけでなく、人々との出会いが心躍らせているからであろう。これだけの人間たちと楽しく交じわえるのは、ダルクくんにとって初めての経験だからね。



 完食すると、ウェイトレスさんが皿を運んでいった。ついでに、ケーキ2つも追加注文しておいた。藍色に染まりはじめていた大窓を眺めていたと思えば、突然に出かけてしまった。

「ちょっとだけ、席を外すね。すぐに戻るから」

 ダルクくんに手を引かれながら、疲れた表情をしている十六夜アキが来た。簡単な挨拶をして、私の隣席に腰掛ける。十六夜アキはアイス・ココアを注文した。ウェイトレスさんも忙しいことだ。はぁーっ。てかっている木製テーブルに置かれたアイスティーを飲みほした。ガラスコップを置くと、固音が大きく弾けとんだ。向かいあって座っている2人の視線が刺さってくる。

「ママとディナーをとる約束があるから、あまり時間はないわ。でも、ダルクとは話してみたい。スターチップ集めはどう? その様子だと、いい線をいっているように感じられるけど」

「もちろん、コンプリートしたよ。明日もスターチップ集めをしていって、さらにレアカードと交換してもらう予定なんだ。せっかくだし、できるだけ多くの決闘者と触れあいたいの」

「凄いじゃない。この調子だと、決勝戦で再戦できそうね」

 アップルケーキを味わいながら、2人きりで会話を弾ませるはずだった。ダルクくんが社交的になってくれたのは嬉しいけど、デメリットもついてまわる。フォークでケーキを、ぐさりぐさりと刺していく。十六夜アキの横目が、微妙に引きつった。大会話は進んでいっているようだ。

「空が真っ暗になって、不気味な黒太陽が浮かんだの。デュエル中だから、すぐには行けなかったよ。モノレールで駆けつけたけど、全部が終っていた。ファラオ関係の敵じゃなかったんだね。ジョゼフ・カーウィンかぁ。天馬夜行については知らない。本当にどうなっているのかな?」

 ダルクくんが珍しく不愉快そうにしている。ジョゼフ・カーウィンを酷く嫌っているからであろう。アップルケーキを口に運んだとたん、ダルクくんは満面笑顔に戻った。十六夜アキは話題を深めずに、たんたんと流していく。お互いに予選経過を報告しあった。

「鬼柳京介さんにまで勝ったの? チーム・ユニコーンのアンドレすらも倒した決闘者らしいよ。私とデュエルした後も、ダルクは確実に強くなっている。これは油断できないわね」

「勝ったとはいっても、ぎりぎりの辛勝だったんだ。鬼柳さんは凄い人だよ」

「遊星も言っていたわ。鬼柳は凄い男だと」

 遊星の名が出てくると、ダルクくんの頬が紅潮してきた。恥ずかしげに両目を泳がせている。十六夜アキがくすりと笑いを飲みこんで、ダルクくんが膨れた。話題は大会関連に戻り、言葉がぽんぽんキャッチボールされていく。ダルクくん、すっごく楽しそうだな。

「2413名の参加者も、87人にまで絞られたそうよ。明日の午前中も予選続行。午後から始まるバトルロワイヤルで、決勝戦進出の8名が決まる。本当に気の抜けない大会だわ」

「12時までデュエルしまくって、午後からはバトルロワイヤルかぁ。楽しみっ。でも、スフィンクスの使徒みたいなのがいるんでしょ。ボクは会ったことないけど。ウィン・カーウィンやダークネスまで参加しているというし。マリク・イシュタールは、何だか怖そうだし。気をつけなくっちゃね」

「右手甲に痣があるデュエリストには要注意よ。しかし、ダルクは本当にデュエルが好きなのね」

「目的が目的だから暢気なことも言っていられないけど……デュエルを通して、たくさんの人と知りあえたから。アキさんとも出会えてよかった。ボク、幸せだよっ!」

「私もよ」

 20分近く経った頃合だろうか。母親との約束もあり、十六夜アキは帰っていった。ダルクくんと握手をし、無意識っぽく頭を撫でていった。私とも簡単な挨拶をかわす。離れる間際に、言葉を残していった。表情から疲れも剥がれたようで、気持ちよさそうにステップを踏んでいた。

「ダルク。私のことは、アキって呼捨てでいいから」



 群青色の落ちてきた大空。涼しげな夜風が吹きこんでくる。それでも、ダルクくんはローブを羽織ろうとしない。ノースリーブな薄着のままで夜街を歩いている。カーニバル状態は続いており、デュエルしている人たちも多い。ダルクくんが腕を絡ませて、くっついてきた。

「いろいろな人に出会えて嬉しいけど、ここが最高の居場所だよ。温かい」

 すとん。重りが胸中から転がり落ちたようだ。そのまま、喧騒深い街を歩いていく。通行人からは姉妹と間違われているようだけど、大切な親友だ。このままショッピングめぐりをしたいのに、腹痛が響きはじめた。ダルクくんには待ってもらって、さっき見かけた公衆トイレに向かう。振りかえると、ダルクくんとハネクリボーが飴屋台を眺めていた。後で、一緒に食べよう。



「レベル4《エレキジ》とレベル1《エレキリギリス》に、レベル2《エレキンギョ》をチューニング! 《エレキリウム:攻撃力1500・Lv7》を攻撃表示でシンクロ召喚! 《ワン・フォー・ワン》と《エレキトンボ》のおかげで、モンスターをそろえられたぜっ!」

「手札の《エレキツネ》を墓地に送り、罠カード《エレキ発電所》を発動。墓地から《エレキンメダイ:攻撃力300・Lv3・チューナー》と《エレキジ:攻撃力1000・Lv4》を復活だ!」

 子供たちがデュエルをしている。表示からすると、3ターン目。たしか、ボブという少年だろうか。パティも真横で応援している。WDGP予選は落ちたけど、元気一杯で感心してしまう。対戦相手は、緑髪の少年のようだ。後姿で顔は伺えない。黄色い機械竜を操っている。

「これらのモンスターはダイレクト・アタックができる。《エレキジ》のモンスター効果で《パワー・ツール・ドラゴン》を除外して、《エレキンメダイ》でハンデスだ!」

「うわーっ! マジやべーよっ!」

 デュエルも気になるけど、ダルクくんを待たすわけにはいかない。ギャラリーだかりを背後にして、私は駆けていった。撫でてくる涼風が気持ちいいの。





【エピソード3-WDGP予選編・LAST】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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