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CROSS-44 タッグデュエル開始! ルア&ダルク

遊・戯・王GX 6 (ジャンプコミックス)遊・戯・王GX 6 (ジャンプコミックス)
(2009/11/04)
影山 なおゆき

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 以前から、あの2人が組めばデッキ相性的にも最強そうだと考えていました。

 吃驚したぁ。ダーク・シグナーだったディマクがデュエルをしていたもんな。声をかけてみたものの、オレたちを覚えていないようだ。頑張れよと、落ちこみながらに応援されてしまった。ディマクよりも驚いたのが、ダルク姉ちゃんだ。絶対に会えると思っていたけど、目の前にすると感激してしまう。以前は赤黒かったのに、両眼が青くなった気がする。ぽわぽわと優しい気分になってくるよ。

「本当にありがとう。ダルク姉ちゃんが助けてくれなかったら、オレはWDGPにも出られなかった」

「ルアくんが元気みたいで、俺も嬉しいよ」

 オレの腕に、ぴったりと絡んできた。甘い香りがしてくる。ダルク姉ちゃんって痩せているのに、マシュマロみたいに柔らかい。場所を変えてからデュエルをすることになった。アニマル・ゾーンを抜けたせいか、動物臭さが薄くなってきた。アルパカの近くを通るとき、両目をキラキラと輝かせていた。アルパカが好きなのかな? そんなデッキを使っているし。間近で見続けると、本当に人形みたいだなぁと感心してしまう。また緊張してきたぁ。心臓がバクバク鳴りっぱなしだよっ。この状況をクラスメイトに見られたら、絶対にからかわれるだろうな。

「ダルク姉ちゃん。くっつきすぎだよ。ちょっと離れてくれない?」

「やだっ。ルアくんって、すっごく可愛いんだもん。俺の弟になってほしいよ」

 さらに密着してきた。笑顔のままで、頬をすりつけてきた。助けられたときを思いだす。

「こらっ、ダルクくん。ルアくんが嫌がっているでしょ。いくらスキンシップが好きとはいっても、子供に抱きつくのは駄目なの。今すぐに離れなさい」

 セーラ姉ちゃんが背後から注意してきた。ダルク姉ちゃんが、しぶしぶと離れた。つまらなさそうに膨れている。アウスっていうのがニックネームらしいけど、初対面だから本名で呼ぼう。むすっとしていて、怖そうな姉ちゃんだ。将来は教育ママになりそうだな。天兵の母ちゃんみたいな感じで。

「ルアー。何を照れているの?」

「別に、ぜんぜん照れてないよ! ルカこそ、変なことを言わないでよ」

 冷やかしてきたかと思えば、ルカも機嫌悪くなっている。どうしたのだろう? セーラ姉ちゃんと並んで、いろいろと話しかけている。アキ姉ちゃんからの情報を確認しているのだろう。叱られたばかりなのに、またダルク姉ちゃんがくっついてきた。子供に抱きつくなって、ダルク姉ちゃんも子供なのに。セーラ姉ちゃんが、深く溜息をついた。天気がいいからか、おでこが熱くなってきたみたい。

「ルアくんとデュエルをしたいの。相手によるけど、デュエルをしたら友達になれるもん」

「オレだって、ダルク姉ちゃんとデュエルしたい。アキ姉ちゃんも、強いって吃驚していたよ。デュエルをしたら、たくさん相手を知れるもんね。このデュエルに負けたらWDGP終っちゃうけど、そこは恨みっこなし。お互いに全力で頑張ろうね」

「うん! ルアくんって、予選を連戦全勝しているのでしょ。ボク、すっごく楽しみだよ」

 両手を胸前にそろえながら、ダルク姉ちゃんが頷いた。太陽みたいに輝いている。レストラン広場では、たくさんのギャラリーがオレたちに注目しているようだ。参加選手印のデュエル・グローブが目立つからね。大きく息を吐きだした。ついにデュエルなんだ。心臓がすっごくドキドキしてきた。デュエル・ディスクで確認したら、バトルロワイヤルは残り39人。なかなか抜けない緊張感を吹きとばして、ダルク姉ちゃんと向かいあった。長話は後で、今はデュエルだ。

「そのデュエル。待ってくれないかしら?」

 金髪の姉ちゃんが、割りこんできた。その右手には、スフィンクス・サインが刻まれている。さらには、仮面をかぶった黒髪ロングまで。異様な気配を感じているのだろうか。ダルク姉ちゃんが眉をしかめている。ルカが言葉をつまらせている。スフィンクスの使徒が、いっきに2人も襲ってくるなんて。ダルク姉ちゃんとの決闘は始まらなかった。



「ルアはデイビット・ラブに勝ったらしいね。さすがはシグナーというべきか。あいかわらず、あいつはツメが甘いわ。ワタシはレジー・マッケンジー。早速だけど、デュエルをしましょう」

「スフィンクスの使徒って、ファラオの手下なの? どうして、シグナーを狙っているの?」

「あなたがダルク・ウェイトリィね。あくまでも、ワタシたちはスフィンクス様に召喚されただけ。事情は知らないわ。ダルクとのデュエルは命令されていないけど、2人ずつそろっているようね。どう? タッグ・デュエルをやってみない? ルール上では認められているわよ」

「私も自己紹介させてもらうわ。響緑。デュエル・アカデミアの教師よ。特別実技授業をしてあげる」

 烏みたいな黒仮面を着けている。筋が浮かんでいて、どくどくと脈動している。何だか、仮面自体に意志があるようだ。特に理由はないけれど、そんな気がしてきた。そういえば、響緑ってハイトマン教頭から聞いている。滅茶苦茶に強くて、たくさんのプロデュエリストを倒したらしい。

「いいよ。タッグ・デュエルを受けちゃうよ。ダルク姉ちゃんも強いし、絶対に負けないもん」

「ちょっと待ってよ。デッキの相性を考えないと。相手からタッグを挑んできたのだから……」

 さっきまで、ダルク姉ちゃんと戦いたかった。オレの両肩に手をかけて、慌てたように説得してくる。彼女と並んで戦いたくなってきた。まだまだ緊張は収まらない。

「ダルク姉ちゃん。タッグやろうよ」

「えぇっと、どうしよう……。うん! もうやっちゃおう! 2人であいつらを倒しちゃおう」

 目を泳がせた末に、ダルク姉ちゃんがデュエル・ディスクをセットした。ルカとセーラ姉ちゃんが何か言ってきたけど、そんなの関係ないよ。マッケンジーが不気味に笑った。美味しそうな香りが漂ってくるレストラン広場。食事を中断してか、ギャラリーもざわざわとしている。パートナーのライフポイント&フィールドを共有するタッグ・デュエルが始まった。ダルク姉ちゃんと協力して勝っちゃうから。



『デュエル!』



【1ターン目:ダルク】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「俺の先攻、ドロー。《白魔導士ピケル:攻撃力1200・Lv2》を攻撃表示で召喚するよ。カード3枚をセットして、ターンエンド」

 羊をかぶった女の子が、くるりんとステップを踏んだ。桃色ツインテールが揺れて、白いローブがたなびいている。アルパカだけじゃなくて、こんなモンスターまで使うのか。



【2ターン目:マック】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ダルク:《白魔導士ピケル:攻撃力1200・Lv2》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード3枚をセットしている。


「ワタシはデイビット・ラブのように甘くはないわよ。このデュエルに勝利し、決勝戦で十六夜アキにリベンジする。ワタシのターン、ドロー。永続魔法《神の居城-ヴァルハラ》を発動する。フィールドは神の聖域へと包まれていく。手札から天使族モンスターを特殊召喚できるカードよ」

「ライフを500ポイント払い、速攻魔法《ツイスター》を発動。表側表示の永続魔法《神の居城-ヴァルハラ》を破壊するよ。ライフは3500ポイントまで減っちゃったけどね」

 大風が渦を描きながら、《神の居城-ヴァルハラ》を粉砕していく。

「なかなか、やるじゃない。あいにくだけど、次の手ぐらいはあるわ。永続魔法《コート・オブ・ジャスティス》を発動する。自分フィールドにレベル1の天使族モンスターが存在するかぎり、1ターンに1度だけ、手札から天使族モンスターを特殊召喚できる」

「《勝利の導き手 フレイヤ:攻撃力100・Lv1》を攻撃表示で召喚。他の天使族モンスターがいるかぎり、このカードは攻撃対象にならない。このカードの存在により、天使族モンスターの攻守は400ポイントアップする。《コート・オブ・ジャスティス》により、手札から《光神テテュス:攻撃力2400・Lv5》を特殊召喚するわ。神罰を受けなさい。《白魔導士ピケル》にアタック!」

 機械っぽいゴールデン・リングから、神々しい女天使が降臨してきた。チアガールみたいな《勝利の導き手 フレイヤ》が応援して、その攻撃力は2800ポイントになった。白翼を広げて、《光神テテュス》が青空へと飛翔した。このままだと、やばいよ。ダルク姉ちゃんは得意顔をしている。

「手札から《オネスト》を捨て、エンドフェイズまで、《白魔導士ピケル》のパワーを《光神テテュス》の攻撃力分だけアップさせる。いっくよ! これがピケルの全力全開!」

 《白魔導士ピケル》の背中から光翼が爆発した。《光神テテュス》をも超えて飛びあがる。木製杖が光に包まれて変形していく。金属音が連続したかと思えば、メタルぽくなったロッドが伸びあがっていく。それを攻撃モンスターへとかまえた。攻撃力4000! いくつもの魔法陣に囲まれながら、《白魔導士ピケル》が魔法砲撃を放った。敵が撃ちだした光弾ごと、《光神テテュス》を飲みこんだ。マッケンジーのライフが2800ポイントまで減らされていく。

「バカな……。カード2枚をセットして、ターンエンド」

「罠カード《スケープ・アルパカ》を発動。《アルパカ・トークン:守備力0・Lv2》3体を特殊召喚するよ。このカードを発動したターン、モンスターを召喚・特殊召喚できないんだ」

 着地した《白魔導士ピケル》の周囲に、アルパカ3匹が湧きだした。楽しそうに甘えている。さっきまで凄い砲撃を魅せた女の子だと思えないぐらいだ。マッケンジーが舌打ちをした。



【3ターン目:ルア】LP3500、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ルア:《白魔導士ピケル:攻撃力1200・Lv2》が攻撃表示。《アルパカ・トークン:守備力0・Lv2》3体が守備表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

マック:《勝利の導き手 フレイヤ:攻撃力100→500・Lv1》が攻撃表示。永続魔法《コート・オブ・ジャスティス》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。


「オレのターン、ドロー。スタンバイフェイズだから《白魔導士ピケル》のモンスター効果が発動するんだったね。自分フィールドのモンスター1体につき、ライフが400ポイント回復」

 《白魔導士ピケル》がロッドを石畳に突いて、ぐるりと回った。地面に魔法陣が広がって、優しい輝きが上ってくる。オレのライフが1600ポイント回復して、5100ポイントになった。《白魔導士ピケル》と相性のいいカードまで伏せてある。ダルク姉ちゃんって最高だよ。

「《D・ライトン:攻撃力300・Lv1・チューナー》を攻撃表示で召喚」

「レベル2《アルパカ・トークン》3体に、レベル1《D・ライトン》をチューニング!」

「世界の平和を守るため、勇気と力をドッキング! シンクロ召喚! 愛と正義の使者、《パワー・ツール・ドラゴン:攻撃力2300・Lv7》!」

「シャキーン! 《パワー・ツール・ドラゴン》のモンスター効果を発動して、デッキから装備魔法《ダブルツールD&C》をパワーサーチ! いいカード、キター。手札の装備魔法《パワー・ピカクス》も合わせて、《パワー・ツール・ドラゴン》に装備するよ」

 オレのカッコいいポーズを、ダルク姉ちゃんが背後で真似ている。タイミングもばっちりだ。

「《パワー・ピカクス》の効果発動。装備モンスターよりもレベルの低い《光神テテュス:Lv5》を相手墓地から除外する。このターン、《パワー・ツール・ドラゴン》の攻撃力を500ポイントアップ。《ダブルツールD&C》の効果で、さらに1000ポイントアップ。《勝利の導き手 フレイヤ》に攻撃しちゃうよ!」

 《パワー・ツール・ドラゴン》がピカクスを振りあげて、地面に勢いよく叩きつけた。墓地の《光神テテュス》が吹きとんで消滅。ドリルアームを突きつけながら、《勝利の導き手 フレイヤ》に突撃だ。

「攻撃モンスターと同レベルの天使族モンスター《アテナ》を、デッキから墓地に送る。罠カード《ヘブンズ・ジャッジメント》を発動。そのアタックを無効にして、《パワー・ツール・ドラゴン》を破壊する」

「《パワー・ツール・ドラゴン》が破壊される代わりに、装備魔法《パワー・ピカクス》を墓地に送る」

 天空から聖光が注いできて、《パワー・ツール・ドラゴン》を焼きつくそうとした。《パワー・ピカクス》を身代わりに助かったよ。さすがに、簡単には大ダメージを与えられないようだ。

「《白魔導士ピケル》で《勝利の導き手 フレイヤ》に攻撃!」

 さっきみたいな魔砲撃じゃないけど、《白魔導士ピケル》は魔法弾を連発した。《勝利の導き手 フレイヤ》を戦闘破壊し、マッケンジーのライフを2100ポイントにまで削っていく。

「カード2枚をセットして、ターンエンド」



【4ターン目:緑】LP2100、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ルア:装備魔法《ダブルツールD&C》を装備した《パワー・ツール・ドラゴン:攻撃力2300・Lv7》&《白魔導士ピケル:攻撃力1200・Lv2》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード3枚をセットしている。

緑:永続魔法《コート・オブ・ジャスティス》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「思ったよりもレベルの高いちびっ子たちだね。ふふっ。なかなか楽しそうな実技授業ができそう。私のターン、ドロー。永続罠《エンジェル・リフト》を発動。墓地からレベル2以下の《勝利の導き手 フレイヤ:攻撃力100・Lv1》を攻撃表示で特殊召喚する」

「《コート・オブ・ジャスティス》の効果により、手札から《堕天使アスモディウス:攻撃力3000・Lv8》を特殊召喚。そのモンスター効果で、デッキから《堕天使エデ・アーラエ:天使族》を墓地に送る」

 黒翼を生やして、おっかない顔をしているよ。こえぇっ。でも、丁寧にお辞儀をしている。

「《勝利の導き手 フレイヤ》をリリースして、《堕天使ディザイア:攻撃力3000・Lv10》をアドバンス召喚。このカードは天使族モンスター1体をリリースして、アドバンス召喚できるわ。モンスター効果を発動。攻撃力を1000ポイント下げることにより、《パワー・ツール・ドラゴン》を墓地に送る。破壊するではないから、装備魔法を身代わりにできないわね?」

 こっちの堕天使は、翼が真赤だ。鎧天使が両腕をあげた。黒霧が《パワー・ツール・ドラゴン》を包みこんで、墓地へと引きずりこんでいく。《ダブルツールD&C》での反撃効果にも期待していたのに、何てことをしてくれるんだ。くすりと笑いながら、プレイを進めていく。

「魔法カード《おろかな埋葬》により、デッキから《堕天使スペルビア:攻撃力2900・Lv8》を墓地に送り、魔法カード《死者蘇生》で蘇らせる。《堕天使スペルビア》の復活により、墓地から天使族モンスター《アテナ:攻撃力2600・Lv7》を攻撃表示で特殊召喚する。このタッグ・ルールでは、パートナーの墓地も利用できるのよ」

 壷みたいな体をした《堕天使スペルビア》から、女神が跳びだしてきた。

「攻撃力2000では生残れそうにもないわね。《アテナ》のモンスター効果を発動。《堕天使ディザイア》を墓地に送り、墓地から《堕天使エデ・アーデ:攻撃力2300・Lv5》を特殊召喚する。天使族モンスターの特殊召喚により、相手ライフに600ポイントのダメージを与える」

 《アテナ》が矛を振りあげて、雷を落としてきた。オレのライフが4500ポイントにまで減らされていく。その瞬間、ダルク姉ちゃんが声を漏らした。しまった! ダルク姉ちゃんが仕掛けてくれたのに、発動するのを忘れてしまった。自分からタッグを圧したのに、足を引張ってどうするんだよぅ。相手フィールドには、4体もの大型天使族モンスターが並んで圧倒的だ。

「それにしても……このオバちゃん、すっげー強いよ」

「何ですって? どうやら、あなたには容赦のない攻撃が必要なようね。《堕天使アスモディウス》で《白魔導士ピケル》をアタック!」

 響緑が高々とあげた指を、パチンと鳴らした。黒翼を広げた《堕天使アスモディウス》が飛行突進してくる。《白魔導士ピケル》が杖をかまえこんだ。





【エピソード4-WDGP決勝戦編・その2】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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