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CROSS-46 赤きチャンピオン登場! 鬼柳京介VS響紅葉

遊・戯・王GX 9 (ジャンプコミックス)遊・戯・王GX 9 (ジャンプコミックス)
(2011/06/03)
影山 なおゆき

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 響姉弟は強烈に洗脳されています。

 スターチップをコンプリートした決闘者は53人もいるようだ。積極的に挑んでは、レアカードのために規定数を超えて収集したデュエリストもいるらしい。50個のスターチップを集めた猛者もいるという。必要最小限にデュエルを行なったつもりの私であるが、十数回ほど戦うという結果になった。5種類集めるというのは、予想以上に骨が折れるもの。スターチップ集めを終えれば決勝戦に出られる。そういうセリフを何度も耳にしたが、実際はさらなる決闘が控えている。決勝戦へと進出する8人にまで絞っていくためのバトルロワイヤル。実力者同士による決闘で、敗者は即失格となる。勝てればレアカードも得られるので、チャンスとも言えよう。

 ネオドミノ・パークの一角には、爬虫類館というアトラクションがある。薄暗い通路を進んでいくと、ガラス張りのホールが開ける。緑の茂った場所には、大小様々な蛇がいるようだ。ガラス越しに、じっくりと観察もできる。解説プレートを読めば、蛇についての知識も得られるだろう。もちろん、そんなことをしている場合ではない。私は決闘者と向かいあっている。私と同世代の女性だ。スフィンクスの紋様が刻まれた右手甲を見せつけながら、彼女が挑発してきた。

「私の名は小日向星華。スフィンクス様の命により、あなたをデュエルで倒させてもらうわ。真剣勝負は私の柄じゃないんだけどさ。何となく、あなたは気にいらない。全力で潰してあげる」

 こうして、デュエルが始まった。小日向星華の容姿に惹かれてか、男性ギャラリーが鼻下を伸ばしている。私たちを囲むように、蛇たちも観戦しているようだ。自動的にフィールド魔法《ヴェノム・スワンプ》が発動された。リノリウムの床を侵食するかのように、毒沼が足元から広がっていく。小日向が口元をカードで隠しながら、くすりと微笑んでいた。



『デュエル!』



「私のターン、ドロー。《ローンファイア・ブロッサム:攻撃力500・Lv3》を攻撃表示で召喚。モンスター効果を発動するわ。このカードをリリースして、デッキから《ギガプラント:攻撃力2400・Lv6》を特殊召喚する。《ギガプラント》で《ヴェノム・スネーク》を攻撃」

「罠カード《反撃の毒牙》を発動。《ギガプラント》のアタックを無効にして、攻撃モンスターにヴェノムカウンター1つを置く。残念なことね。このフィールドは、私にとって有利なものだわ」

 沼泥を巻きあげながら、《ギガプラント》が触手を叩きつけようとした。《ヴェノム・スネーク》が巨大怪奇植物に噛みついて、その動きを封じる。のたうちまわりながら、《ギガプラント》は触手を沈ませていった。全身に猛毒が回り、体色が紫へと染まっていく。

「カード1枚をセットして、ターンエンド」

 エンド宣言すると同時に、毒蛇が沼から跳びだして噛みついてくる。《ギガプラント》はさらなるヴェノムカウンターを乗せられ、その攻撃力は1400ポイントにまで落とされた。



【3ターン目:星華】LP4000、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
星華:《ヴェノム・スネーク:攻撃力1200・Lv3》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

アキ:《ギガプラント:攻撃力2400→1400・Lv6・ヴェノムカウンター+2》が攻撃表示。永続魔法《世界樹》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

フィールド魔法《ヴェノム・スワンプ》が強制発動中。


「十六夜アキといったかしら。とても美人ね。ミス・デュエル・コンテストに出場すれば、準優勝はいけるのじゃない? もちろん、優勝は常に私なのだけど。私のターン、ドロー。魔法カード《ヴェノム・ショット》を発動。デッキから《ヴェノム・コブラ》を墓地に送り、《ギガプラント》にヴェノムカウンター2つを置く。そして、罠カード《ヴェノム・スプラッシュ》を発動。《ギガプラント》からヴェノムカウンター4つを取りのぞいて、相手ライフに2800ポイントのダメージを与える」

 《ヴェノム・スワンプ》という毒沼では、攻撃力を失ったモンスターは力尽きる。それを狙ったのかと思いきや、効果ダメージを狙ってきた。取りのぞいたヴェノムカウンター1つにつき700ポイントのダメージを与えるトラップ。ここはあえて受けてしまおう。4匹の毒蛇が私に襲いかかってきた。

「効果ダメージを受けたことにより、手札から《森の精霊エーコ:守備力1000・Lv4》を守備表示で特殊召喚するわ。受けたダメージ分だけ、相手にお返しする」

 木が人型になったような容姿をしている。《森の精霊エーコ》が降臨し、音響波を撃ちだした。小日向も私と同じだけの効果ダメージを受けた。ライフが1200ポイントにまで削られていく。綺麗な顔が、まるで蛇のごとくに歪んだように見えた。これが彼女の内面であるかのように。

「よくもやったわね。《ヴェノム・スネーク》のモンスター効果により、《ギガプラント》にヴェノムカウンター1つを置く。手札の《ヴェノム・ボア》を捨て、魔法カード《スネーク・レイン》を発動。デッキから爬虫類族モンスター4体を墓地に送る。ふふっ。準備は整ったわ」

 《ヴェノム・スネーク》が《ギガプラント》に噛みついて、毒素を注入していく。再びヴェノムカウンターが乗せられた。毒沼に侵食されて、攻撃力が1900ポイントにまでダウンする。

「フィールドと墓地から爬虫類族モンスター全てを除外して、手札から《蛇龍アナンタ:攻撃力4200・Lv8》を降臨! このカードの攻撃力は、除外した爬虫類族1体につき600ポイントアップする。この一撃で勝負を終らせてあげるわ。《ギガプラント》に攻撃」

 天井にまで届きそうなほどの巨大ヒュドラが現れた。7つの頭部が、獲物を狙うように視線を送ってくる。ちらりと赤舌を回している。沼を波立たせながら、ゆさゆさと迫ってきた。ガラス奥にいる蛇たちが、怖がるように引いている。

「手札の《ボタニカル・ライオ》を捨て、罠カード《ホーリー・ライフバリア》を発動。このターンに受けるダメージを0ポイントにする」

 《蛇龍アナンタ》が体当たりを繰りかえすも、光壁が《ギガプラント》を守護する。自分へのダメージだけでなく、モンスターを戦闘破壊させない効果を有している。

「……くっ。ターンエンド。エンドフェイズに《蛇龍アナンタ》のモンスター効果で《世界樹》を破壊する。カード破壊効果が厄介だからね。さらに、モンスターにヴェノムカウンターを1つずつ置いていく。《蛇龍アナンタ》の特殊召喚時に《ヴェノム・ソウル:攻撃力0・Lv1》が除外されたことにより、自分フィールドの爬虫類族モンスターは毒耐性を得ているわ」

 《蛇龍アナンタ》が牙から毒液を噴出した。私の背後には巨樹がそびえたっている。植物族モンスターが破壊されるたびにフラワーカウンターが花開いていく永続魔法。消防車の噴水を思わせる勢いで、紫毒を浴びせかけていく。緑葉は褐色へと枯れていき、幹がぼろぼろと剥がれ、《世界樹》は朽ちはてた。《ギガプラント》よりも《世界樹》を優先して除去したのか。



【4ターン目:アキ】LP1200、ドローフェイズ後の手札2枚

(フィールド)
星華:《蛇龍アナンタ:攻撃力0→4200・Lv8》が攻撃表示。

アキ:《ギガプラント:攻撃力2400→1400・Lv6・ヴェノムカウンター+2》が攻撃表示。《森の精霊エーコ:守備力1000・Lv4・ヴェノムカウンター+1》が守備表示。

フィールド魔法《ヴェノム・スワンプ》が強制発動中。


「私のターン、ドロー。《ギガプラント》を再度召喚する。デュアル効果を発動。墓地から《ローンファイア・ブロッサム:攻撃力500・Lv3》を特殊召喚し、このカードをリリースする。デッキから《凛天使クイーン・オブ・ローズ:攻撃力2400・Lv7》を特殊召喚」

 赤翼を広げ、仮面の女神が降臨した。入院していたときに、何者かが置いていったカードだ。今のままでは、《蛇龍アナンタ》に圧されていくばかりだろう。手札には《大凛魔天使ローザリアン》もある。そして、デッキから感じられる。この状況を打破る可能性が近づいていることを。

「そんなモンスターでは、《蛇龍アナンタ》を倒せないわ」

「魔法カード《フレグラン・ストーム》を発動。《凛天使クイーン・オブ・ローズ:植物族》を破壊して、デッキからカード1枚をドロー。植物族である《ウィード》を引いたわ。さらに1枚ドロー」

「手札から《魔天使ローズ・ソーサラー:Lv7・植物族》を、墓地からは《凛天使クイーン・オブ・ローズ:Lv7・植物族》を除外する。天魔合掌! 手札から《大凛魔天使ローザリアン:攻撃力2900・Lv8》を特殊召喚! モンスター効果により、《蛇龍アナンタ》の永続効果を無効にする」

 天上から《大凛魔天使ローザリアン》が降臨。黒右翼と赤左翼が開放され、神々しく輝いた。休耕の冬! 《蛇龍アナンタ》はモンスター効果によりパワーを維持している。それが無効にされてしまえば、攻撃力0になってしまう。7つの首が、次々と垂れていった。

「そんな。ここまで追いつめて、敗北してしまうなんて……」

「《大凛魔天使ローザリアン》で《蛇龍アナンタ》を攻撃する」

 2色の薔薇吹雪が舞いあがり、《蛇龍アナンタ》を切刻ざむ。ずたぼろになったヒュドラは、苦しみ悶えながら崩壊していった。2900ポイントもの戦闘ダメージを受けて、小日向星華は敗北した。スフィンクスの使徒は、時空の裂目へと吸いこまれていく。



 連勝できたとはいえ、わずかの油断もできない。爬虫類館から出ると、自然と溜息をついてしまった。太陽が眩しい。ドクドクと心臓が不安を訴えてきた。危険な何かが近づいている。大きく息を飲みこんで、振りかえった。赤一色のデュエリストだ。烏のような黒仮面から邪気が零れおちている。その男は爽やかな笑みを浮かべながら、右手を差しだしてきた。

「君はシグナーだね。俺は響紅葉。デュエリスト魂をかけた決闘をしないか?」

 右手甲にはスフィンクス・サインが刻印されている。これまでの使徒たちとは違う。余裕と自信に満ちあふれた態度だ。逃げるわけにはいかない。デュエル・ディスクに手をかけた瞬間、どこからか音色が流れてきた。周囲の人たちが、いっせい顔を向けていく。黒衣装の男性が、ハーモニカを奏でながら歩いてくる。その背後からは、褐色肌の少年と少女がついてきていた。

「そのデュエル、この鬼柳京介にやらせてくれないか? まだ、満足できないんだ」

 この人が、ダーク・シグナーから立直った鬼柳京介なのか。おそらくは、ただものではないだろう。響紅葉が興味深げに、鬼柳へと視線を送っている。赤と黒。向かいあう様は、《大凛魔天使ローザリアン》の両翼を連想させられてしまうものだ。

「ほぅ。ならば、俺が満足させてやろう。十六夜アキは、その後に片づけるとするか」



『デュエル!!』



【3ターン目:鬼柳】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「俺の先攻、ドロー。永続魔法《虚無の波動》を発動。モンスター1体を裏側守備表示でセットする。カード2枚をセットして、ターンエンドだ」



【2ターン目:紅葉】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
鬼柳:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。永続魔法《虚無の波動》を発動中。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。


「俺のターン、ドロー。《E・HERO エアーマン:攻撃力1800・Lv4》を攻撃表示で召喚。このカードの召喚により、デッキから《E・HERO ザ・ヒート》を手札に加える」

「魔法カード《融合》を発動。この2体を素材に、《E・HERO ノヴァマスター:攻撃力2600・Lv8》を攻撃表示で融合召喚! 伏せモンスターを攻撃する」

 HEROデッキ!? 伝説のデュエリスト・遊城十代が使いこなしたというモンスターだ。紅蓮に包まれたアーマー戦士が、炎拳を爆発させる。衝撃風に煽られて、響紅葉のコートが舞いあがった。セットされていた《インフェルニティ・ナイト:守備力400》が木端微塵に吹きとばされた。

「《E・HERO ノヴァマスター》がモンスターを戦闘破壊した。デッキからカード1枚をドローする」

「《インフェルニティ・ナイト:攻撃力1400・Lv3》が破壊されたことにより、手札2枚を墓地に捨てることで、このカードを攻撃表示で復活させる。これで、手札は0枚になった」

「ハンドレス状態で本領発揮するデッキか。面白い。カード2枚をセットして、ターンエンド」



【3ターン目:鬼柳】LP4000、ドローフェイズ後の手札1枚

(フィールド)
鬼柳:《インフェルニティ・ナイト:攻撃力1400→1800・Lv3》が攻撃表示。永続魔法《虚無の波動》を発動中。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。

紅葉:《E・HERO ノヴァマスター:攻撃力2600・Lv8》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。


「俺のターン、ドロー。《インフェルニティ・ミラージュ:攻撃力0・Lv1》を召喚し、このカードをリリースする。これが、新たに手にしたモンスターだ。墓地より、《インフェルニティ・アーチャー:攻撃力2000・Lv6》と《インフェルニティ・ジェネラル:攻撃力2700・Lv7》を特殊召喚」

「伏せていた装備魔法《インフェルニティ・フレイム》を《インフェルニティ・アーチャー》に装備し、その攻撃力を800ポイントアップさせる。《インフェルニティ・アーチャー》でダイレクト・アタック!」

 黒鎧の煉獄騎士たちが、墓地より地上へ跳びだした。《虚無の波動》の効果により、攻撃力が400ポイント上昇しているはずだ。《インフェルニティ・アーチャー》の全身から黒炎が噴きあがった。攻撃力が3200ポイントになっている。大弓を引き、響紅葉へと矢を放った。



【エピソード4-WDGP決勝戦編・その4】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

No title

パソコンを一新したため、パソコンから送ってみようといつも通りSS読んでいると違和感。
小日向星華って誰?
若干予選が長くなりすぎた気もする。あと2、3話で絞めておきたい。本来なら40話くらいで終わらせたほうがスキッとしていたんだが。このままだと50話超えそうなのでバランスを考えて進言する。
鬼柳で思い出したが、再放送を見てやはりサティスファクションの回想話は神回だと思った。
あと小野さんの笑い声が伝説。
やはり遊戯王はシリアスなストーリーに鬼畜な闇属性使いが栄える。
ハートアースの効果見た?おかしいぞ、コナミがこれほどの良調整を施してくれるなんて、というかボスキャラのカードの中でまともに出されたのはこの№53,92だけじゃね?紋章神はどうしてああなった。5Ds時代はウィラコチャラスカとかマシニクルが酷かった…。

No title

 majesticさん、感想ありがとうございます。

 自分でも長すぎたぁ、欲張りすぎたぁ(たくさんのカードや遊戯王キャラを出したい欲)と感じられました。予選は次回で終ります。満足VS紅葉の決着がついて。コミック版の《インフェルニティ》&響紅葉を出しておきたいと思いまして。

 小日向星華は、漫画版GXのキャラです。序盤に1度登場して、大会編では十代と戦っていました。蛇モンスターで、けっこう追いつめていました。

 鬼柳京介は、すげー印象に残るキャラですね。個人的には西部劇辺りから燃えました。

 《ZW-玄武絶対聖盾》といい、上手く調整がされていますね。使えなくなったボスが多くて、ファンデッキするには悲惨です。
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