スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

CROSS-47 脅威のヒーロー・ラッシュ!

遊・戯・王5D's 3 (ジャンプコミックス)遊・戯・王5D's 3 (ジャンプコミックス)
(2011/09/02)
佐藤 雅史

商品詳細を見る

 これで、スフィンクスの使徒は全滅です。

 矢を射たというよりも、槍を投げつけたと表現するのが正しそうだ。《インフェルニティ・アーチャー》の撃った巨矢が、響紅葉を貫こうと迫っていく。不可視の壁により、それは阻まれた。黒炎を撒きちらしながら、矢が消滅していった。烏のような黒仮面の下では、口元が笑っている。

「罠カード《ヒーローバリア》を発動した。《E・HERO》が存在するとき、攻撃を1度だけ無効にする。攻撃力3200ポイントのダイレクト・アタックを受けるわけにはいかないからな」

「ならば、《インフェルニティ・ジェネラル》で《E・HERO ノヴァマスター》に攻撃する」

 黒鎧をまとった煉獄騎士が、ざっと跳びだした。《E・HERO ノヴァマスター》を一刀に伏す。永続魔法《虚無の波動》により、攻撃力は3100ポイントにまで上昇している。500ポイントの戦闘ダメージを与え、相手ライフを3500ポイントにまで減らせた。

「自分モンスターが戦闘破壊されたことにより、罠カード《ヒーロー・シグナル》を発動。デッキから《E・HERO フォレストマン:守備力2000・Lv4》を守備表示で特殊召喚する」

 跳びだした《E・HERO フォレストマン》が屈みこむ。攻撃力1800ポイントである《インフェルニティ・ナイト》は追撃できない。鬼柳京介は、そのままエンド宣言をした。



【4ターン目:紅葉】LP3500、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
鬼柳:《インフェルニティ・ナイト:攻撃力1400→1800・Lv3》&装備魔法《インフェルニティ・フレイム》を装備した《インフェルニティ・アーチャー:攻撃力2000→3200・Lv6》&《インフェルニティ・ジェネラル:攻撃力2700→3100・Lv7》が攻撃表示。永続魔法《虚無の波動》を発動中。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

紅葉:《E・HERO フォレストマン:守備力2000・Lv4》が守備表示。


「俺のターン、ドロー。スタンバイフェイズ、《E・HERO フォレストマン》のモンスター効果を発動。墓地から《融合》を手札に加える。手札の《E・HERO オーシャン》と《E・HERO ボルテック》を融合し、《E・HERO アブソルートZero:攻撃力2500・Lv8》を融合召喚!」

「自分フィールド&墓地に《E・HERO》のみが存在し、自分フィールドに地属性の《E・HERO》が存在することにより、魔法カード《ガイア・フュージョン》を発動する。デッキから地属性の《E・HERO クスノペ》を、墓地から《E・HERO エアーマン》を除外して、《E・HERO ガイア:攻撃力2200・Lv6》を攻撃表示で融合召喚だ!」

「《E・HERO ガイア》の融合召喚により、モンスター効果を発動。《インフェルニティ・ジェネラル》の攻撃力を半分にし、その数値分を《E・HERO ガイア》のパワーへと吸収する」

 どっしりとした下半身。大地を割って、鋼鉄魔神がフィールドに立ちあがった。いくつもの土塊が舞いあがる。豪腕同士をぶつかり合わせ、《インフェルニティ・ジェネラル》のエナジーを吸いとっていく。1550ポイントを奪い、《E・HERO ガイア》は攻撃力3750ポイントへと上昇していった。

「魔法カード《ミラクル・フュージョン》を発動する。フィールドから《E・HERO アブソルートZero》を、墓地からは《E・HERO ボルテック》を除外して、《E・HERO The シャイニング:攻撃力2600・Lv8》を攻撃表示で融合召喚!」

「《E・HERO アブソルートZero》がフィールドから離れたことにより、相手フィールドのモンスターを氷結させる。絶対零度を味わうといい」

 《E・HERO アブソルートZero》が走りだし、煉獄騎士たちの合間に入りこんだ。無数もの結晶が舞った。あまりにも綺麗な光景で見蕩れてしまう。闇のデュエルであるせいか、リアルな冷気が刺しこんでくる。燦々とした太陽が、かろうじて凍傷から救ってくれそうだ。3体もの《インフェルニティ》は凍りついて砕けてしまった。まさか、こうまで簡単にモンスターを全滅してくるとは。

「《E・HERO アブソルートZero》か。手強いな。装備状態の《インフェルニティ・フレイム》が墓地に送られたことにより、デッキからレベル3以下の《インフェルニティ》2体、《インフェルニティ・ネクロマンサー:Lv3》と《インフェルニティ・ビートル:Lv2》を墓地に送る」

「除外された《E・HERO》1体につき、《E・HERO The シャイニング》の攻撃力は300ポイントアップする。合計4体除外されているから、攻撃力は3800ポイントにまで上昇するのさ。《E・HERO ガイア》でダイレクト・アタックだ。コンティネンタル・ハンマー!」

 神々しく輝いている《E・HERO The シャイニング》。その後光を受けながら、鋼鉄のヒーローがダッシュを駆けてきた。巨体に似合わず、パワフルでスピーディーな走りこみだ。ハンマーのごとき太腕を、容赦なく叩きおろしてきた。まともに受けてしまえば、このターンで鬼柳京介は敗北してしまう。姉弟らしき子供たちが、彼の名前を叫びあげた。

「《虚無の波動》を墓地に送り、永続罠《強制終了》を発動する。バトルフェイズを終了する」

「バトルフェイズ自体を終らせたか。そうでなければ面白くない。ターンエンド」



【5ターン目:鬼柳】LP4000、ドローフェイズ後の手札1枚

(フィールド)
鬼柳:永続罠《強制終了》を発動中。

紅葉:《E・HERO The シャイニング:攻撃力2600→3800・Lv8》&《E・HERO ガイア:攻撃力2200・Lv6》が攻撃表示。《E・HERO フォレストマン:守備力2000・Lv4》が守備表示。


「俺のターン、ドロー。手札は0枚。このカードでサティスファクションさせてもらうぜっ! 永続魔法《インフェルニティガン》を発動し、そのまま墓地に送る。墓地から《インフェルニティ・ビートル:攻撃力1200・Lv2・チューナー》と《インフェルニティ・ネクロマンサー:攻撃力0・Lv3》を特殊召喚」

「《インフェルニティ・ビートル》をリリースし、デッキから《インフェルニティ・ビートル》2体を攻撃表示で特殊召喚する。《インフェルニティ・ネクロマンサー》のモンスター効果により、墓地から《インフェルニティ・ソルジャー:攻撃力1400・Lv3》を特殊召喚!」

「レベル3《インフェルニティ・ソルジャー》とレベル3《インフェルニティ・ネクロマンサー》に、レベル2《インフェルニティ・ビートル》をチューニング!」

「地獄と天国の間、煉獄よりその姿を現せ! 《煉獄龍 オーガ・ドラグーン:攻撃力3000・Lv8》!」

 赤黒いドラゴンが咆哮をあげた。1ターンに1度だけとはいえ、魔法・罠カードを封じてしまうなんて、何というモンスターなのだろう。鬼柳はくつくつとした笑いを吐きだした。

「これで満足できると思うなよ。墓地の《インフェルニティ・ジェネラル》を除外して、墓地からレベル3以下の《インフェルニティ・ネクロマンサー:攻撃力0・Lv3》と《インフェルニティ・ソルジャー:攻撃力1400・Lv3》を効果無効にして特殊召喚する」

「レベル3《インフェルニティ・ソルジャー》とレベル3《インフェルニティ・ネクロマンサー》に、レベル2《インフェルニティ・ビートル》をチューニング!」

「死者と生者、ゼロにて交わりしとき、永劫の檻より魔の竜は放たれる! シンクロ召喚! いでよ、《インフェルニティ・デス・ドラゴン:攻撃力3000・Lv8》!」

 奇妙なデザインのドラゴンが立ちあがった。たった1枚のカードからシンクロ・モンスター2体を並べてしまうなんて、さすがは遊星の旧友だと感心してしまう。

「《インフェルニティ・デス・ドラゴン》のモンスター効果を発動。《E・HERO The シャイニング》を破壊し、その攻撃力の半分だけダメージを与える。この効果を使ってしまうと、《インフェルニティ・デス・ドラゴン》は攻撃できなくなるがな。インフェルニティ・デス・ブレス!」

 漆黒火炎を吹きつけられて、《E・HERO The シャイニング》の輝くボディが蒸発していった。攻撃力の半分というのは、フィールドにいた時点を元にして計算したもの。1900ポイントものダメージを受けて、響紅葉のライフが1600ポイントにまで減らされてしまう。

「《E・HERO The シャイニング》が墓地に送られたことにより、除外されている《E・HERO エアーマン》と《E・HERO オーシャン》を手札に加える」

「《煉獄龍 オーガ・ドラグーン》で《E・HERO ガイア》に攻撃するぜ!」

 《E・HERO アブソルートZero》の絶対冷気に対して、《煉獄龍 オーガ・ドラグーン》は灼熱を噴きあげる。ただの炎ではない。精神を灰にまるまで焼きつくすほどに威圧してくる。津波のごとき煉獄火炎が押しよせて、鋼鉄ボディを溶かしてしまった。800ポイントの戦闘ダメージが響紅葉を追いつめる。残りライフは800ポイント。圧倒的な鬼柳の有利だ。

「ターンエンドだ」



【6ターン目:紅葉】LP800、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
鬼柳:《煉獄龍 オーガ・ドラグーン:攻撃力3000・Lv8》&《インフェルニティ・デス・ドラゴン:攻撃力3000・Lv8》が攻撃表示。永続罠《強制終了》を発動中。

紅葉:《E・HERO フォレストマン:守備力2000・Lv4》が守備表示。


「《煉獄龍 オーガ・ドラグーン》により、魔法・罠カードは封じられている。このターンまでいって、ダメージすらも与えられていない。ずいぶんと追いつめられてしまった。だが、知っているか? ピンチの後に、チャンスが来るってことを。わくわくしてきたよ。俺のターン、ドロー。《E・HERO フォレストマン》のモンスター効果により、墓地から《融合》を手札に加える」

「《融合》は魔法カード。《煉獄龍 オーガ・ドラグーン》で邪魔するぜ」

「好きにするがいい。《E・HERO エアーマン:攻撃力1800・Lv4》を召喚し、新たなるモンスター効果を発動する。《強制終了》を破壊する」

 ウィングのプロペラが高速回転し、2つの竜巻が発生した。それを鬼柳のフィールドへと放つ。《強制終了》は風刃に刻まれて、空の彼方へと巻きあげられていった。いざというときには、どちらかのモンスターを戦闘破壊から守れるカード。それを除去したということは……。

「自分フィールドにモンスター2体以上が表側表示で存在することにより、手札から《融合大賢者:攻撃力1400・Lv4》を攻撃表示で特殊召喚する。モンスター効果を発動。1ターンに1度だけ、自分フィールドのモンスター2体を素材として融合召喚を行う」

 モンスター効果を《煉獄龍 オーガ・ドラグーン》で封じられない。それ以前に、《融合大賢者》がフィールドか墓地に存在するかぎり、融合召喚を行うカード効果は無効にされないようだ。

「《E・HERO エアーマン》と《E・HERO フォレストマン》を融合。現れよ、《E・HERO Great TORNADO:攻撃力2800・Lv8》! このカードの融合召喚により、相手の表側表示モンスターの攻撃力と守備力を半分にする。タウン・バースト!」

 マントをたなびかせながら、風のヒーローが飛翔した。あたり一面を包みこむほどの大規模竜巻を発生させ、《煉獄龍 オーガ・ドラグーン》と《インフェルニティ・デス・ドラゴン》を穿っていく。2体とも攻撃力1500ポイントにまで落ちていった。がくりと膝をついている。

「魔法カード《融合》を発動。手札の《E・HERO オーシャン》と、フィールドの《融合大賢者:闇》を融合する。出でよ、《E・HERO エスクリダオ:攻撃力2500→3300・Lv8》! 自分墓地の《E・HERO》1体につき、このモンスターの攻撃力は100ポイントアップする」

「《E・HERO エスクリダオ》で《煉獄龍 オーガ・ドラグーン》を、《E・HERO Great TORNADO》で《インフェルニティ・デス・ドラゴン》に攻撃する」

 風と闇のヒーローによる連携攻撃。影が炎のように揺らめいている全身だ。《E・HERO エスクリダオ》が腕を振りあげて、《煉獄龍 オーガ・ドラグーン》を貫いた。《E・HERO Great TORNADO》が右腕から竜巻を放ち、《インフェルニティ・デス・ドラゴン》を砕いていく。合計3100ポイントもの戦闘ダメージを受けて、鬼柳のライフは900ポイントにまで削られていった。

「カードの組合わせ次第で、いかなるモンスターも破壊できる。たとえ、それが神のカードであってもな。ターンエンド」

 子供たちが心配そうに駆寄るも、鬼柳が制した。心配するなと。闇のデュエルによるダメージは小さくないもの。わずかながらにも鬼柳は息荒く、足元も震えている。だけど、瞳から希望は潰えていない。相手は泰然とした強さを魅せているが、鬼柳京介が勝つような灯火を感じた。



【7ターン目:鬼柳】LP900、ドローフェイズ後の手札1枚

(フィールド)
鬼柳:無し。

紅葉:《E・HERO Great TORNADO:攻撃力2800・Lv8》&《E・HERO エスクリダオ:攻撃力2500→3300・Lv8》が攻撃表示。


「俺のターン、ドロー。あんたの敗因を教えてやるよ。さっきのターンで勝利できなかったことだ。魔法カード《ZERO-MAX》をセットし発動。墓地から《インフェルニティ・デス・ドラゴン:攻撃力3000・Lv8》を特殊召喚し、その攻撃力よりも低い表側表示モンスターを全て破壊する」

 《インフェルニティ・デス・ドラゴン》が四眼をぎょろつかせながら、地中から立ちあがっていく。とてつもない衝撃がフィールドを揺るがしている。攻撃力3000を超えている《E・HERO エスクリダオ》はともかく、《E・HERO Great TORNADO》は耐えられずに破壊されてしまった。

「《インフェルニティ・デス・ドラゴン》のモンスター効果を発動。《E・HERO エスクリダオ》を破壊し、攻撃力の半分だけダメージを与える」


『インフェルニティ・デス・ブレス!』


 影のヒーローは、さらなる闇炎に飲みこまれた。1150ポイントものダメージが、響紅葉を焼きつくす。敗北した彼は、時空渦に吸いこまれ消滅していった。黒仮面が割れて、穏やかそうな容貌が現れたのが印象的だ。これが本来の響紅葉であろうか。鬼柳は呟いた。

「優勝するまで、まだ満足できないぜ」



 鬼柳が勝利すると同時に、決勝戦進出の8人が決定した。リーゼントのMCが、いつものごとくハイテンションで放送していた。それが誰かは、まだ不明だ。鬼柳と私が含まれるのは確実である。鬼柳は子供2人を連れながら、ハーモニカを奏でつつ去っていった。やはり、とてつもない人だ。人間的にも勝てる気がしない。弱気になってどうするの? 両頬をパシンと叩いて、気合を入れてやる。植物園に向かって歩いていると、呼んでくる声が投げかけられた。

「アキ姉ちゃーん!」

 右腕を振りながら、ルアが駆けてきた。その隣りには、ダルク・ウェイトリィまでが笑顔ほくほく。ルカとセーラさんもいる。この態度からすると、2人とも決勝戦まで勝ちぬけたのだろう。ライバルとはいえ、知った仲に出会えるのは心落ちつくもの。手を振りかえして、駆けていった。





【エピソード4-WDGP決勝戦編・その5】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

No title

E・HEROの漫画融合体はどうして攻撃力に関する効果しかなかったのか? とか作者のセンスのなさに疑問に思ってはいけない。
それはそれとしてE・HEROは4期からのテーマで唯一現役だよね。まあ、扱いが特別過ぎるが。
個人的にアニメの素材指定が厳しい融合、フレイム・ウイングマンやテンペスターとかのほうが好みではあるが。
《インフェルニティ・フレイム》は強すぎな気もするがE・HERO相手ならこれでいいか。
やっと本選にたどり着いたね。詰め込みたい気持ちはわかるが、一応第2章で使うキャラストックは考えたほうがいい。110話くらいで第1章は完結させないと当初の簡潔で分かりやすい目的がなくなりそう。
技量に問題はないが、ストーリー配分に修正の意味合いを心掛けたほうがいい。まあ、ストーリーまで完璧に配分できたらプロとあまり変わらなくなるが。

No title

 majesticさん、感想ありがとうございます。漫画版GXは、全体的に攻撃力変化が多いですね。火のヒーローはドロー効果も、漫画には未登場。6属性HEROはここで全部登場しましたし、後に出さなくてもいいような気がしました。

 2章のキャラは大丈夫っす。「遊戯王R」や「ゼアル」のが中心に敵として登場するかな。ゼアルのWDCを元にしたおかげもあり、長くなりました。バトルロワイヤルは、WDCのコースター戦に該当します。設定は簡潔にできましたが、話自体が長くなりましたね。ダーク・セブンスターズのメンバーも変えますが、伸びないようにできるだけ気をつけます。
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。