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CROSS-50 鬼柳京介VSアンドレ

遊・戯・王5D's 3 (ジャンプコミックス)遊・戯・王5D's 3 (ジャンプコミックス)
(2011/09/02)
佐藤 雅史

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 アンドレのオリカは、けっこう使いまわしてきたかも。

 第2試合の対戦カードが決まった。どうやら、汚名返上のチャンスが与えられたようだ。予選では完膚無きままに倒されてしまった。ハンドレス・コンボにより、まさかの連勝ストップ。カウンター罠の発動をきっかけとして、練りあげた戦略を崩されていった。チーム・サティスファクションのリーダーであった鬼柳京介。新たなるカードを得て、経験を積みあげていき、より強靭なるデュエリストへと成長しているようだ。伝説のヒーローをも破ったと耳にしている。闘志がうずいてくる。

『手札の《スカル・コンダクター:攻撃力2000・Lv4》を墓地に送り、攻撃力が合計2000ポイントになるように、手札から《バーニング・スカルヘッド:攻撃力1000・Lv3》2体を特殊召喚する。《バーニング・スカルヘッド》は手札から特殊召喚されると、1000ポイントのダメージを与えるのさ!』

『永続罠《リビングデッドの呼び声》を発動。墓地から《デス・ウォンバット:攻撃力1600・Lv3》を蘇らせる。このカードが存在するかぎり、効果ダメージは0になる』

『て、てめーっ! やるじゃないか……』

 大画面には、予選でのライディング・デュエルが映されている。第2試合の対戦者を、MCの解説付きで紹介しているようだ。燃えさかるドクロ2体を、《デス・ウォンバット》が受けとめている。炎城ムクロは粗野であるが、いいデュエリストであった。この決闘も勝てた。自信を持つんだ。鬼柳京介に勝利して、準決勝でダルク・ウェイトリィを倒し、俺はWDGPに優勝する。

「アンドレ。いい顔になってきた。弱気になったかと不安に思っていたが、心配は不要だな」

 背後から、両肩に手を置いてくれた。筋肉を通じて、温かさがハートに染みこんでくる。心中を流れていた黒雲が晴れていくような気分になる。くいっと手先を動かして、ジャンがウィンクをした。独りでは脆弱な自分自身であった。彼のおかげで、ここまで立ちあがれたのだ。

「チーム・ユニコーンのアンドレは、もう敗れないさ。ジャン、ブレオ。君たちがついているのだから」

「鬼柳京介は強くなっている。アンドレは、それ以上だ。見違えるほどに大きくなっているぜ」

 ブレオが言うのだから間違いはないだろう。3人で拳を合わせた。莫大なる賞金よりも、優勝賞品として得られる《ユニコーンの涙》。そのカードを手にして、チーム・ユニコーンは伝説を刻もう。武藤遊戯よりも、不動遊星よりも、世界に深く刻んでいこう。放送にうながされ、試合場へとおもむく。



『デュエル!』



 お互いの合意により、ライディング・デュエルと決まった。当然にフィールド魔法《スピード・ワールド2》が適用される。ホーンつきのD・ホィールに跨り、爆走を始める。WRGPよりも観客が増えているのではないだろうか。歓声が爆撃のごとく、全身を叩いてくる。鬼柳は大会経験がないようだ。こういう雰囲気には慣れていないと思うが、緊張するような性格じゃないだろう。なんとしても、先攻は奪いたいものだ。オーバーブースト・システムを使用する。空気を裂いて、第一ポイントを取れた。



【1ターン目:アンドレ】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「俺の先攻、ドロー。モンスター1体を裏側守備表示でセット。カード4枚をセットして、ターンエンド」



【2ターン目:鬼柳】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
アンドレ:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。魔法&罠カードゾーンにカード4枚をセットしている。

スピード・カウンター:アンドレ&鬼柳+1


「今度は先攻を奪われたようだな。再び満足させてもらおうじゃねぇか! 俺のターン、ドロー。《インフェルニティ・ビースト:攻撃力1600・Lv3》を召喚。セットモンスターに攻撃する」

 《マイン・モール》は戦闘破壊されない。1ターンに1度だけではあるが。鼻先に花咲かしたモグラが、猛犬の噛みつきをシャベルでガードした。《インフェルニティ・ビースト》は弾きかえされて、主元へと戻る。そのまま、コースを疾走していく。

「カード3枚をセットして、ターンエンド」

「罠カード《スケープ・アルパカ》を発動。《アルパカ・トークン:守備力0・Lv2》3体を守備表示で特殊召喚する。《アルパカ》はダルク・ウェイトリィ専用のカードでもないんでね」



【3ターン目:アンドレ】LP4000、ドローフェイズ後の手札2枚

(フィールド)
アンドレ:《マイン・モール:守備力1200・Lv3》&《アルパカ・トークン:守備力0・Lv2》3体が守備表示。魔法&罠カードゾーンにカード3枚をセットしている。

鬼柳:《インフェルニティ・ビースト:攻撃力1600・Lv3》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード3枚をセットしている。

スピード・カウンター:アンドレ&鬼柳+2


「俺のターン、ドロー。《一角獣の使い魔:攻撃力0・Lv2・チューナー》を召喚」

「罠カード《インフェルニティ・インフェルノ》を発動。手札のカード2枚を捨て、デッキから《インフェルニティ》2体を墓地に送る。これで、ハンドレス状態となった」

「レベル3《マイン・モール》にレベル2《一角獣の使い魔》をチューニング!」

「天駆ける雷よ、猛き烈風と交わりて、幻想の世界より姿を現せ! シンクロ召喚! いななけ、《サンダー・ユニコーン:攻撃力2200・Lv5》!」

 《マイン・モール》が獣族モンスターのシンクロ素材にされたから、カード1枚をドローする。黄金色のたてがみを揺らしながら、稲妻のごときスピードで《サンダー・ユニコーン》が駆けていく。《アルパカ・トークン》たちが必死に追いかける様子が微笑ましい。気持ちのいい風だ。

「《サンダー・ユニコーン》のモンスター効果を発動。自分フィールドのモンスター1体につき、相手モンスター1体のパワーを500ポイント下げる。《インフェルニティ・ビースト》は攻撃力0ポイントにまで落ちる。サンダー・スクレイプ!」

「それだけじゃないぜ! 罠カード《幻獣の角》を発動。《サンダー・ユニコーン》に装備して、攻撃力を800ポイント上昇させる。《インフェルニティ・ビースト》に攻撃!」

 《サンダー・ユニコーン》のホーンが眩く光りはじめた。《アルパカ・トークン》から集めたエナジーを、雷として撃ちだす。《インフェルニティ・ビースト》を焼きつくして、徹底的にパワーダウンさせていく。それだけではない。《サンダー・ユニコーン》は攻撃力3000ポイントにまでアップしている。コースを逆送しながらの突進が通れば、3000ポイントものバトルダメージを期待できる。

「《インフェルニティ》が攻撃対象にされたから、罠カード《インフェルニティ・フォース》を発動する。《サンダー・ユニコーン》を破壊し、墓地から《インフェルニティ》1体を特殊召喚する」

「無駄だ! 手札1枚を捨て、カウンター罠《デストラクション・ジャマー》を発動。モンスター破壊効果を有する《インフェルニティ・フォース》を無効にして破壊する!」

 《インフェルニティ・フォース》から放射直前の閃光を封じられた。《サンダー・ユニコーン》に貫かれて、《インフェルニティ・ビースト》は爆散した。大ダメージを受けたすえに、鬼柳のライフは1000ポイントにまで落ちていく。D・ホィールのスピードダウンにもつながり、みるみると後方へ下がっていく。カーブを曲がりぬけ、さらなる加速をした。

「手札0枚でモンスターが戦闘破壊されたことにより、墓地から《インフェルニティ・リベンジャー:守備力0・Lv1・チューナー》を特殊召喚して、《インフェルニティ・ビースト》と同レベルにする」

「《幻獣の角》の装備モンスターが戦闘破壊したことにより、デッキからカード1枚をドローする。カード1枚をセットして、ターンエンド」



【4ターン目:鬼柳】LP4000、ドローフェイズ後の手札1枚

(フィールド)
アンドレ:通常罠《幻獣の角》を装備した《サンダー・ユニコーン:攻撃力2200→3000・Lv5》が攻撃表示。《アルパカ・トークン:守備力0・Lv2》3体が守備表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

鬼柳:《インフェルニティ・リベンジャー:守備力0・Lv1→3・チューナー》が守備表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

スピード・カウンター:アンドレ&鬼柳+3


「俺のターン、ドロー。ハンドレスでドローしたことにより、《インフェルニティ・デーモン:攻撃力1800・Lv4》を特殊召喚する。そして、デッキから《インフェルニティ》を手札に加える」

「そうはさせない! 罠カード《ユニコーン・ヘッド》を発動。獣族のシンクロ・モンスターが存在するとき、モンスター効果を無効にする。さらにだ。自分フィールドに獣族3体以上が存在する場合、デッキからカード1枚をドローする。《サンダー・ユニコーン》よ。その効果を封じよ!」

 《サンダー・ユニコーン》が逆走し、《インフェルニティ・デーモン》へと跳躍した。その胸にホーンを突く。これで、《インフェルニティ・バリア》といったカードはサーチできない。それが原因で敗北したからな。だけど、これで終るはずもない。

「墓地から《インフェルニティ・ジェネラル》を除外して、墓地から《インフェルニティ・ビートル:守備力0・Lv2・チューナー》と《インフェルニティ・ビースト:守備力1200・Lv3》を特殊召喚」

 鬼柳はハンドレスで発動するモンスター効果を活かして、4体ものモンスターを並べた。《インフェルニティ・デス・ドラゴン》が来るだろうか。チューナー1体のみを含めて、レベル合計が8にならない。まさか、新たなる《インフェルニティ》が来るのか。

「レベル4《インフェルニティ・デーモン》とレベル3《インフェルニティ・ビースト》に、レベル3《インフェルニティ・リベンジャー》をチューニング! 煉獄より降臨せよ! 《インフェルニティ・ダーク・エンジェル:攻撃力3000・Lv10》!」

 3体以上の素材を必要とするモンスターか。幾重もの黒翼が広がった。ぎょろりとした三眼が凝視してくる。とてもではないが、堕天使にすら見えない容貌をしている。

「《インフェルニティ・ダーク・エンジェル》のシンクロ召喚により、相手フィールドのカード1枚を除外する。《サンダー・ユニコーン》を破壊対象に選択だ」

「罠カード《ディメンション・トラップ》を発動。フィールドの《アルパカ・トークン》1体&墓地の罠カード《ユニコーン・ヘッド》を除外して、そのトラップ効果を発動する。《インフェルニティ・ダーク・エンジェル》のモンスター効果を無効にし、デッキからカード1枚をドローする」

「それなら、《インフェルニティ・ダーク・エンジェル》で《サンダー・ユニコーン》を攻撃するぜ!」

 上空から巨大魔法陣が現出した。その中から白腕が伸びてきて、《サンダー・ユニコーン》を殴りつけた。膨大なエネルギーがほとばしっている。断末魔をいななかせながらも、《サンダー・ユニコーン》が反撃を試みる。《インフェルニティ・ダークエンジェル》をホーンで貫き、攻撃力3000ポイント同士のモンスターは相打ちとなった。墓地から《インフェルニティ・デストロイヤー》が飛びだして、2丁銃をかまえる。油断のできない相手だ。

「自分モンスターが戦闘破壊されたことにより、《インフェルニティ・デストロイヤー》を墓地から特殊召喚する。そして、《インフェルニティ・ダーク・エンジェル》と同レベルになる」



【5ターン目:アンドレ】LP4000、ドローフェイズ後の手札1枚

(フィールド)
アンドレ:《アルパカ・トークン:守備力0・Lv2》2体が守備表示。

鬼柳:《インフェルニティ・ビートル:守備力0・Lv2・チューナー》&《インフェルニティ・リベンジャー:守備力0・Lv1→10・チューナー》が守備表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

スピード・カウンター:アンドレ&鬼柳+4


「俺のターン、ドロー。スピード・カウンター4つを取りのぞいて、フィールド魔法《スピード・ワールド2》の効果発動。手札の《Sp》2枚を見せて、相手ライフに合計1600ポイントのダメージを与える」

「手札は0枚だ。墓地から《インフェルニティ・ダーク・エンジェル》を除外して、モンスター効果を発動。デッキから《インフェルニティ》2体を手札に加える」

 D・ホィールを反転させて、ホーン部分から衝撃波を撃ちだした。黒いD・ホィールにぶつかり、鬼柳のライフを、あっけなく敗北値まで落とした。四方八方から歓声が爆発する。ライフを削られていない状態での完全勝利だ。しかし、勝ったという実感がわずかにも湧いてこない。鬼柳はモンスターをサーチしたはずだ。背筋がぞくりと震えた。何かが背後から迫ってくる。

 鬼柳を包んでいる青炎が揺らめいている。背中をつかむかのように、言葉が吐きだされていく。


『シ ニ ガ ミ ハ シ ナ ナ イ』





【エピソード4-WDGP決勝戦編・その8】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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