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CROSS-52 闇VS闇! マリクVSダークネス

遊戯王 デュエルモンスターズ Vol.23 [DVD]遊戯王 デュエルモンスターズ Vol.23 [DVD]
(2002/07/17)
風間俊介、津田健次郎 他

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 闇のプレイヤーキラーは無事にDM世界へと戻れました。

 2試合が終わり、30分の休憩時間が挟まれた。お兄ちゃんは勝利できて、とても嬉しそうだ。アウスさんに撫でてもらって、すっかり甘えこんでいた。ヘラヘラしちゃって、子供ぽいね。ルアはルカになぐさめられたり、友人から励まされたりしていた。ここまで上がれるだけでも、十分に凄いよ。私が出場しても、予選突破はできないだろうなぁ。お兄ちゃんの決闘を間近で眺めていたけど、だんだんと私もやりたくなってきた。胸がうずうずとしてくる。時間が余ったら、体を借りてデュエルをしてみよう。でも、人と向きあうのって緊張しちゃうよ。アキさんなら大丈夫かな。

 第3試合の対戦カードが発表された。闇のプレイヤーキラーVSマリク・イシュタールだ。ダークネスがプレイヤーキラーに憑いているので、ダークネスVSマリクという対決になる。どちらが勝っても厄介だ。お兄ちゃんはそういう風に警戒していたけど、ダークネスは丸くなっている。助けてもらった身だから、そう感じちゃうのかもしれないけど。十六夜アキVSウィン・カーウィンも決定事項になっている。あんな危ない女相手で、アキさんは大丈夫かなぁ。

『アキさんはね。とっても強いんだよ。ボクも負けちゃったの。彼女が勝利するって信じよう』

『そうだね。世界を救ったチーム5D’Sのメンバーだもの。ウィンには負けない』

「次の試合はどうなるんだろう? 危ない予感ばかりする。何だか、不安になってくるよ」

 クリクリー。頭に乗っているハネクリボーを突きながら、お兄ちゃんが呟いた。アウスさんは観客席に置いているようだ。マリクやウィンに近づけたくないから。通路を歩いていると、大男が壁にもたれているのが見えた。無表情で腕を組んでいる。右手甲にはスフィンクス・サインが刻まれている。その肩にとまっている《D・ナポレオン》こそがダークネスだ。単眼がギロリと睨んできた。ダークパワーを回復しているようだ。奇妙な寒気が吹きこんでくる。

「ダークネス。WDGPに出場するって、どういうつもりなの? いったい、何を企んでいるの? スフィンクスの使者を操ってまで」

「ダルク・ウェイトリィか。アルマも目覚めているようだな。汝に敗れた我は、ダークネスの大半を喪失している。我が存続のために、デュエルで闇を集めなければならない」

「完全復活できたら、またダークネスで世界を覆うつもりなの?」

「それが我が存在意義であるからな。だが、その力自体も失われている。ダルク・ウェイトリィよ。汝は強くなっている。ダークネスに沈ませるのも不可能であろう。だが、デュエル・モンスターズで再戦するのも悪くない。そろそろ、第3試合が始まる頃合だ。我が決闘を観戦するがいい」

 重低音な機械声は沈静した。巨体が試合場へと移動していく。

「ダークネス。ボクが戦ったときと雰囲気が変わっている。どうしたんだろう?」

『私たちに対しても好奇心があるとか言っていたような。キョロキョロしていて、やけに人間を観察しているようですし。もしかしたら、人間全体に知的興味を抱いているのかもしれません。力を完全回復しても、以前みたいにやらないかも。希望的観測なのですが』

「どうだろう? アルマも他人を見ているんだね」

 クリクリーッ。お兄ちゃんがハネクリボーをくすぐっている。ハイテンションなMCの絶叫が流れてきた。私たちは選手専用の観戦席に行こう。間近でデュエルを観戦できるのが醍醐味なのだ。走って走って、屋内から青空野外へと跳びだした。席にはアンドレさんが座っていた。簡単に挨拶をかわす。ウィンがいなくて一息つけたけど、アキさんがいなくて残念だ。



「マリク・イシュタールは危険なデュエリストだ。対戦した来宮虎堂やプロフェッサー・フランクは意識不明のままらしい。心理解析をしたのが逆鱗に触れたと、観ていたブレオから聞いている。あの娘も【三眼の魔女】ではないかという噂が流れているしな。不穏な後半戦となりそうだ」

「うん。不安なことばかりだね。今から始まる決闘もね。とっても嫌な予感がするんだ。もしだけど……選手席までもが危ない状況になったら、アンドレさんも逃げるべきだよ」

「その時は、君を守らなくちゃね。大切な準決勝戦の相手だ」

 アンドレが安心させるように、お兄ちゃんをポンポンと叩いた。なかなか、なれなれしぃ。両拳を胸に当てながら、弾むような返事をしている。きっと、笑顔を浮かべているにちがいない。お兄ちゃんに対して劣等感ばかり抱いていたけど、冷静になって眺めるとあざといかも。

「おっ。デュエルが始まるぞ。いろいろな意味でゾクゾクしてきたよ」

 豪華めな長椅子に腰掛けながらの観戦。フィールドでは、マリクとダークネスが対峙している。マリクは血走った眼で、じっと対戦相手を凝視している。《D・ナポレオン》が肩から離れると、大男が時空渦に吸いこまれていった。MCも吃驚仰天で、スタジアム全体がざわめきだす。ダークネスが本性を露わにしたのだ。ローブをまとった山羊の骸骨さんが浮遊している。闇瘴気がフィールドから湧きだした。熾火のごとく、青炎が眼窩でちらちらと燃えている。そんな双眸で睨まれると、迫力満点なのです。マリクは悦しむかのように、狂気を投げかえしている。

「そこそこ闇は溜まった。もう人間の肉体を借りる必要もあるまい。我自身でデュエルを行なえる。マリク・イシュタールよ。デュエル・モンスターで敗北させ、汝をダークネスにとりこんでやろう」

「いいぜぇ。いいぜぇ。これは闇のデュエル。敗者が闇に喰われる極上のデュエルだ。貴様は闇そのものらしいなぁ。ならば、闇を飼いならすのも面白そうだ」

 闇水がフィールドを包みだす。漆黒のカードが流れている。あの夜に体験した光景だ。お兄ちゃんが歯軋りしている。ちょっとしたトラウマになっているもんね。イベントの演出あたりだろうと、観客は解釈しているのだろうか。冷静に固唾をのんでいるようだ。そわそわと心配そうに、お兄ちゃんはアウスさんへ視線を向けている。彼女を守るように頼んで、ハネクリボーを飛ばした。

「何だか、大変なことになっている! 闇のプレイヤーキラー選手が消えたかと思いきや、死神のようなモンスターが現れたぁーっ! チーム・ニューワールド以来の混沌とした状況だぁ! ですが、試合は続行されるぅーっ! いったい、どうなるのか? 私にも見当がつきません!」



『デュエル!』



【1ターン目:ダークネス】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「我の先攻、ドロー。魔法カード《おろかな埋葬》を発動。デッキから《ダークネス・シード:攻撃力1000・Lv2》を墓地に送る。《ダークネス・アイ:攻撃力0・Lv1》を召喚」

 紫触手が絡まりあい、その先端から大きな眼球が咲きだした。あいかわらず不気味な奇怪植物だ。ぎょろりぎょろりと眼玉が回転させながら、セットカードを確認している。ダークネスは羽をデュエル・ディスク代わりとして使っている。ダークネスの真価が始まろうとする。

「そして、フィールド魔法《ダークネス》。《ダークネス》の効果により、デッキより5枚のカードをセットする。ターンエンドだ」

 あれっ? たしか、自動的にフィールド魔法が発動されるのでは? この闇がシステムを抑えているのだろうか。フィールドに紫電がぱちぱちと走っているようだけど。



【2ターン目:闇マリク】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ダークネス:《ダークネス・アイ:攻撃力0・Lv1》が攻撃表示。フィールド魔法《ダークネス》発動中。魔法&罠カードゾーンにカードを5枚セットしている。


「俺のターン、ドロー。《ドリラゴ:攻撃力1600・Lv4》を召喚し、《ダークネス・アイ》に攻撃する。1600ポイントもの戦闘ダメージに苦痛を受けるがいい」

「トラップ発動。《虚無:ゼロ》! 《虚無》は、もう1つのトラップを連動して発動させる。現れるがいい《無限:インフィニティ》。《虚無》と《無限》。この2枚のカードが発動したとき、2枚の間にあるカードを全て発動。《虚無》と《無限》。その2つの間に眠るもの、それが《ダークネス》」

 セットされた永続罠カードが、次々と立ちあがっていく。

「2つのカードが呼びおこしたのは永続罠《ダークネス2》そして《ダークネス3》。《ダークネス2》が最初に発動されたことにより、エンドフェイズまで、自分フィールドに存在するモンスター1体の攻撃力を1000ポイントアップさせる。《ダークネス》が発動されるたびに、さらに攻撃力を1000ポイントアップさせていく。《ダークネス・アイ》は攻撃力2000ポイントになる」

 5枚のセットカードのうちから、《虚無》と《無限》の場所を当てられれば、その2枚に挟まれている永続罠カードを発動させられる。《ダークネス・アイ》が幾本もの触手を撃ちだした。ドリルばかりで構成された拷問機械が、木端微塵に破壊される。マリクは400ポイントもの戦闘ダメージを受け、ライフは3600ポイントにまで減らされた。マリクの肉体が闇へと吸いこまれて欠けていく。

「ふははっ。闇に喰われるのも気持ちがいいものだ。カード2枚セットして、ターンエンド」

「発動した永続罠をランダムに移動させて、セットしなおす。《ダークネス・アイ》の攻撃力も戻る」



【3ターン目:ダークネス】LP4000、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
ダークネス:《ダークネス・アイ:攻撃力0・Lv1》が攻撃表示。フィールド魔法《ダークネス》発動中。魔法&罠カードゾーンにカードを5枚セットしている。

闇マリク:魔法&罠カードゾーンにカードを2枚セットしている。


「我のターン、ドロー。《ダークネス・アイ》が攻撃表示で存在することにより、《ダークネス・デストロイヤー:攻撃力2300・Lv7》をリリースなしで召喚する。このモンスターは貫通効果を有し、2回の攻撃を行える。ダイレクト・アタック」

「相手モンスターの攻撃宣言により、罠カード《邪神の大災害》を発動。フィールドの魔法・罠カードをことごとく破壊する。《ダークネス》がなければ、貴様は恐れずに足らん」

「フィールド魔法《ダークネス》がある場合、手札から《ダークネス・ガーディアン:攻撃力0・Lv1》を墓地に捨て、魔法・罠カードを破壊するカード効果を無効にできる」

 フィールドを根こそぎ削りとろうとした暴風が、闇により沈静化させられた。ダークネスの弱点を補っている。《ダークネス・デストロイヤー》が豪腕を振りかざし、マリクに殴りかかろうとする。黒風が攻撃対象を包みこみ、その殴打を阻んだ。

「速攻魔法《闇の護風壁》を発動した。このターン、戦闘ダメージを受けない。残念だったな」

「発動せよ、《虚無:ゼロ》に《無限:インフィニティ》! その狭間に眠る力を呼びさませ。永続罠《ダークネス3》が最初に発動されたことにより、1000ポイントのダメージを与える。《ダークネス》が発動されるたびに、さらに1000ポイントのダメージ。これがダークネスの力だ」

 《虚無》&《無限》の間には、3枚のカードが伏せられている。合計3000ポイントのダメージがマリクを襲う。黒稲妻に打たれ、マリクは吹きとんだ。そのライフは600ポイントにまで落ちている。闇に吸いこまれ、肉体の大半が焼失している。顔と両腕だけが残って不気味だ。

「ターンエンド。発動した永続罠をセットしなおす」



【4ターン目:闇マリク】LP600、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
ダークネス:《ダークネス・アイ:攻撃力0・Lv1》&《ダークネス・デストロイヤー:攻撃力2300・Lv7》が攻撃表示。フィールド魔法《ダークネス》発動中。魔法&罠カードゾーンにカードを5枚セットしている。

闇マリク:無し。


「《ダークネス・アイ》で伏せたカードを確認しているのか。ずいぶんとセコイ真似をやってくれるじゃねぇか。俺のターン、ドロー」

「《虚無》と《無限》を発動。その間に眠る《ダークネス3》を発動」

 挟まれたカードは《ダークネス3》のみだけど、1000ポイントのダメージを与えられる。通れば、ダークネスの勝ちだ。起きあがった《ダークネス3》から黒雷が発射された。マリクを刺そうと迫っていく。轟音がスタジアムを駆けめぐった。観客席から悲鳴があがる。

「見よ。そして、崇めよ。これがダークネスの力だ!」





【エピソード4-WDGP決勝戦編・その10】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

No title

今回はノリノリで再現度高いね。
というかみんなダークネスがでてもそれでいいのか? プレイヤーが変化してお問題ない世界。
ホセのランニングからの合体は歴代の中で最も腹筋が痛かったね。あれは凄かった。

No title

 majesticさん、感想ありがとうございます。

 このダークネス、やりたい放題やっていますね。多分、神権限。観客&MCはあっけにとられています。マリクもOKしていて、誰も止められない状況。

 ホセのダッシュには笑ってしまいました。プラシドみたいに合体するとは予想していましたが、まさか走るとは。
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