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A・ZEXAL-5 獅子重禄兵衛のからくり卍固め-前編

BRAVING!(アニメ盤)BRAVING!(アニメ盤)
(2011/12/14)
KANAN

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 アナザー・ゼアルは本編の平行世界であります。573ネタ回ということで。

 とある日曜日。遊馬は鉄男ハウスで遊んでいた。デュエルをしていたのだが、ケーキを食べてからはリビングルームでゴロゴロとしている。テレビ画面に装置をつないで、コントローラーを忙しげに弄っている。ディスプレイでは、忍者2人がロボット軍団と戦っているようだ。

『遊馬。これは何だ?』

「昔のテレビゲームだよ。スーパーファミコンらしいぜ」

「アストラルに説明しているのか? 掃除をしていたら物置から見つかったんだ。爺ちゃんが子供時代に遊んでいたらしい。古い玩具だけど、すっげー面白いんだよな」

 鉄男が遊馬の視線を追いながら、私を見ている。

「このアクションゲー、サイコーだぜ! キャッシーたちにも教えようっと」

「それは駄目だよ」

 縁側で雀を眺めていた小鳥が、ぷぅと膨れだした。ハーモニカを吹いて、彼女なりの不満を表現している。きつい音色に雀が逃げていった。キャッシーとは何かにつけて対立しているようだ。その間には、いつも遊馬が入っている。複雑な事情がありそうだが、私ではアドバイスを与えられない。いわゆる恋愛というものは、絡みあった誘発効果の処理よりも複雑なものだ。

『ところで、遊馬。テレビゲームもいいが、やるべき課題があるのではないか?』

「まさか、アストラルまでが勉強しろとか言うんじゃないよな? 姉ちゃんだけで勘弁してくれ」

『違う。デュエルだ。少しでも練習を積まなければならない。3人で大会に出場するのだろう? テレビゲームをしている暇もないはずだ。ナイアーラトテップの使徒も気になる』

「カイバーマンって滅茶苦茶に強かったよなぁ。また、あんなデュエリストが来ないか楽しみだよ。デュエルの息抜きにゲームしてもいいじゃん。セップク丸を倒したら始めるよ」



「九十九遊馬とやらはいるか!?」

 大声が響いてきた。木上に避難していた雀たちが、慌てて羽ばたいていく。赤髪を伸ばした大男が、庭先に立っている。やけに派手な衣装だ。右手甲にはハートマークが刻まれている。ナイアーラトテップの使徒か。腕を組んだまま、ずかずかと近づいてきた。

「オッサン。勝手に敷地内に入ってくるなよ」

「オッサンではない。俺様は獅子重禄兵衛。偉大なる義賊、石川五右衛門の子孫である」

「石川五右衛門って、ヘリコプターを日本刀で斬っている人でしょ? アニメで観たことあるわ」

「多分だが、そいつは別人だと思うぞ。ミーコという少女に案内されたが、本当に異世界があるのだな。感動したぜっ! この世界は遊戯王の本番地だと聞いている。九十九遊馬はWDCの優勝者であるらしいな。はまっている俺様としては、腕試しにはぴったりだ!」

「よく分からないけど、その挑戦を受けてやるぜ!」

 異世界か。おそらくは、バリアン世界の使者でもないだろう。ナイアーラトテップとは何者なんだ? デュエル・パッドを装着して、庭先でのデュエルが開始される。



『デュエル!』



【1ターン目:重禄兵衛】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「フィールドは大江戸風味に決まっているじゃないか。燃えあがるぜっ! 俺のターン、ドロー。《カラクリ商人 壱七七:攻撃力500・Lv2》を召喚。このカードの召喚により、デッキからフィールド魔法《風雲カラクリ城》を手札に加えるぜ。当然に発動する」

「永続魔法《カラクリ解体新書》を発動。カード2枚をセットして、ターンエンド」

 時代劇というものを観たことがある。その舞台がARヴィジョンとして再現されている。江戸通りを歩いている町人や侍までもが、きっちりと描かれているようだ。フィールド魔法発動により、機械仕掛けの和風城が天高く伸びていく。小鳥や鉄男も、あっけからんと見上げている。広大なる景色を背景として、獅子重禄兵衛が歌舞伎調に叫びだした。

「あっ。でっけぇかな! でっけぇかな!」



【2ターン目:遊馬】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
重禄兵衛:《カラクリ商人 壱七七:攻撃力500・Lv2》が攻撃表示。フィールド魔法《風雲カラクリ城》&永続魔法《カラクリ解体新書》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。


「面白そうなモンスターだな。俺のターン、ドロー。《アチャチャアーチャー:攻撃力1200・Lv3》を召喚。このカードの召喚により、相手ライフに500ポイントのダメージを与える」

 《アチャチャアーチャー》が挙動不審に叫びながら、火矢を放った。

「ダメージ効果が発生したから、《アチャチャチャンバラー:攻撃力1400・Lv3》を手札から特殊召喚する。そして、相手ライフに400ポイントのダメージを与える」

 《アチャチャチャンバラー》が火剣を振りかざし、炎弾を撃ちだした。獅子重禄兵衛にぶつかり、そのライフを3100ポイントにまで減らす。遊馬は相手モンスターをチェックしている。

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。《No.17 リバイス・ドラゴン:攻撃力2000・R3・O×2》をエクシーズ召喚! オーバーレイ・ユニット1体を取りのぞいて、モンスター効果を発動。攻撃力を500ポイントアップする。《カラクリ商人 壱七七》に攻撃!」

 水竜が《風雲カラクリ城》に劣らぬほどの巨体を持ちあげた。樽と歯車で構成された木製ロボットが、カクカクと踊っている。まともに攻撃が通れば大ダメージを期待できるが、そうはいかない。

「《カラクリ商人 壱七七》が攻撃対象にされたことにより、このカードを守備表示に変更する。《カラクリ》の表示形式変更により、《カラクリ解体新書》にカラクリカウンター1つを乗せる」

 守備力は1500ポイントか。怒涛のアクアブレスを浴びせられ、《カラクリ商人 壱七七》はバラバラの木片にされた。戦闘ダメージは与えられなかったが、モンスターは撃破できた。

「カード2枚をセットして、ターンエンド」



【3ターン目:重禄兵衛】LP3100、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
重禄兵衛:フィールド魔法《風雲カラクリ城》&永続魔法《カラクリ解体新書:カラクリカウンター+1》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。

遊馬:《No.17 リバイス・ドラゴン:攻撃力2000→2500・R3・O×1》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。


「俺のターン、ドロー。《カラクリ無双 八壱八:攻撃力2100・Lv4》を召喚。《No.17 リバイス・ドラゴン》に攻撃する。《風雲カラクリ城》の効果により、攻撃対象となった《No.17 リバイス・ドラゴン》は守備表示となるのだ」

 天守閣から砲台が伸びあがり、大砲を発射した。見事に命中し、《No.17 リバイス・ドラゴン》を守備表示へと縮こませる。そこにカラクリ弁慶が槍を突きだしてきた。このままだと、せっかくのナンバーズが戦闘破壊されてしまう。

「罠カード《攻撃の無敵化》を発動する。《No.17 リバイス・ドラゴン》は破壊されない」

 バリアが槍先を食いとめる。《風雲カラクリ城》を考慮すれば、一時的な防御にすぎないであろう。

「こいつは、とんだガードであるな。《カラクリ無双 八壱八》が攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示となる。《カラクリ解体新書》にさらなるカラクリカウンターが乗せられる。このカードを墓地に送り、デッキからカード2枚をドローする。ターンエンドだ」



【4ターン目:遊馬】LP4000、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
重禄兵衛:《カラクリ無双 八壱八:守備力1100・Lv4》が守備表示。フィールド魔法《風雲カラクリ城》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。

遊馬:《No.17 リバイス・ドラゴン:守備力0・R3・O×1》が守備表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「俺のターン、ドロー。少しでもモンスターを減らすよ。《No.17 リバイス・ドラゴン》を攻撃表示に変更して、《カラクリ無双 八壱八》に攻撃する」

 オーバーレイ・ユニットが残っているが、モンスター効果は発動しないようだ。手札のモンスターも召喚しない。《No.17 リバイス・ドラゴン》がアクアブレスを吐きだした。《カラクリ無双 八壱八》を木端微塵にしようと、激流が襲いかかる。

「守備表示の《カラクリ》が攻撃対象となったことにより、罠カード《時限カラクリ爆弾》を発動する。相手フィールドの表側表示モンスターを壊滅させる」

「そうはいかない。オーバーレイ・ユニット1体を取りのぞいて、罠カード《皇の波動》を発動する。このターン、自分フィールドのエクシーズ・モンスターはカード効果で破壊されない」

「モンスター効果を使わないから疑えば、そういうカードを伏せていやがったか。だが、甘いぜ! カウンター罠《借カラクリ整備蔵》を発動。このカードは表側守備表示の《カラクリ》が存在するときに発動できる。トラップである《皇の波動》を無効にして破壊する」

 《風雲カラクリ城》から投げられた黒玉爆弾が炸裂した。《No.17 リバイス・ドラゴン》の方が木端微塵となったようだ。意外に強いぞ、獅子重禄兵衛。だが、遊馬は落ちつきながらにプレイを進めていく。以前ならば、慌てふためいたものであるが。経験は精神を太くしている。

「モンスター1体を裏側守備表示でセット。カード1枚をセットして、ターンエンド」

 小鳥&鉄男が、ハラハラと眺めている。決闘反省は後ですればいい。思う存分にデュエルを楽しむのだ、遊馬。ARヴィジョンとして、江戸時代の民衆が集まっている。ふとした違和感がよぎった。探偵衣装の少女が、遠くから観察している。遊馬は気がついていない。異様な気配が迫ってくる。彼女は人間でない。いったい、何者であろうか……。





【A・ZEXAL-5】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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