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CROSS-58 百獣大激突! ダルクVSアンドレ

遊戯王5D's SOUND DUEL 03遊戯王5D's SOUND DUEL 03
(2011/02/16)
TVサントラ

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 《キング・アルパカ》のデビュー戦です。

 スタジアムに来るのは2回目だ。ルアとルカは、すでに観客席へと向かっている。氷室さんの隣りに座っているのだろう。ウィン・カーウィンのせいで観客は減っていると予想していた。意外なことに、そうでもなかった。満杯の人だかりだ。試合が始まるまでに、まだまだ時間がある。緊張したけど、アウスの温かさで落ちついてくる。ベンチに並んで、ぼぉっとしていた。通行人たちが応援してくれる。シティのあちらこちらでデュエルをしてきたせいか、知りあいも多い。

「アンドレは強いけど、負けるんじゃねぇぞ!」

「俺たちに楽勝で勝ったんだ。嬢ちゃんなら勝利するって」

 瓜生に、ニコラスたちに、デュエルしてきた面々。元気いっぱいに頷いた。ヨーグルトジュースを飲んで、気分高揚とさせていく。時間が経つのは早いね。ぎゅっと抱擁しあって、アウスには観客席に行ってもらった。マリク・イシュタールが近づいている。あいつをアウスに近づけたくないから。

「デッキも構成しなおした。練習頑張ったから、ダルクくんなら勝てる。見守っているからね」

 頬にキスをされた。小さくなっていく背中を、呆然と眺めてしまう。白衣が人ごみに消えていった。とてつもないエナジーを注入されたようだ。鼓動は高鳴っていたけど、安らかな感じがする。息を吐きだして、パシンと両頬叩きつけた。気持ちを切りかえよう。

『どうしたのでしょうね? 何となくですけど、アウスさんの態度が変わっている気がします。でも、今は準決勝が大切なのです。お兄ちゃん。私も応援していますよっ!』

 胸内にいる妹からも応援された。肩に乗ってきたハネクリボーが、葉っぱをかけるように突いてくる。数々の大会でチーム・ユニコーンの優勝を導いてきたエース。鬼柳京介に敗北するも、準々決勝でリベンジを果たした。敗北を乗越えたデュエリストは強いんだ。指先が震えてくる。燃えあがるようにワクワクしてきた。一刻も早く、アンドレさんと戦いたい。



「2413名のデュエリストは8名に絞られ、さらには決勝戦に望む2名へと絞られる。鬼柳選手を倒して、一段と成長したアンドレ選手。対するのは、ダルク・ウェイトリィ選手。大人しそうな少女と侮ることなかれ! 可愛らしいモンスターで圧倒的な強さを魅せる決闘者だぁーっ! 準々決勝では、《ライフ・ストリーム・ドラゴン》を《ハネクリボー》で撃破した。どのような試合展開がされるのか、私も楽しみでなりません。至高のデュエルが始まろうとしている!」

 MCの絶叫が、スタジアムを揺るがしていく。たくさんの球状画面には、ボクのアップが映されている。慣れてきたのか、緊張しなくなってきた。きりっとさせた表情で挑もう。アンドレが歩いてきた方向へと、視線を伸ばしてみる。2人の男性が立っていた。1人はブレオ。ボクをデッキ破壊で倒したデュエリストだ。もう片方がジャンなんだろう。指先をくねくねと動かしている。

「ついに、君との戦いだ。緊張しすぎて、寝つくのに苦労したよ。相手も鬼柳を倒しているからね」

「何度も優勝してきたエースなのに?」

「激戦をいくら乗越えても、試合のたびに緊張するものさ。本来、俺自身は強いってわけじゃない。ジャンとブレオ。チームメイトが支えてくれるから、ここまで上がれてこれたのさ」

「意外なんだね。でも、納得しちゃう。アウスやアルマが押してくれるから、俺も準決勝まで来れたんだ。決勝戦は取らせてもらうよ」

「言ってくれるじゃないか。ルアくんに勝利して、自信がついたのかな? 昨日はオロオロしていたのに、いい表情へと引締まっている。それでこそ、戦い甲斐があるというものだ。ダルクちゃん。お互い全力で、楽しくデュエルをやろうな」

「うんっ!」

 アンドレが振りかえると、ジャンがウィンクをした。アウスも遠くから見守っている。アルマも間近で応援してくれる。アンドレと向かいあう。MCの宣言が、試合開始へと空気を切りかえた。



『デュエル!』



【1ターン目:アンドレ】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「先攻は俺のようだね。ドロー。《一角獣ユニコ:攻撃力1200・Lv3》を召喚」

 ユニコーンの子供が、空から駆けおりてきた。赤髪が純白ボディから伸びている。デフォルメされたデザインで、《ベビー・アルパカ》に通じる愛らしさがある。

「《一角獣ユニコ》の召喚により、デッキから《一角獣の使い魔:守備力1000・Lv2・チューナー》を守備表示で特殊召喚。この効果で特殊召喚したモンスターは、エンドフェイズまでシンクロ素材にできない。カード2枚をセットして、ターンエンド」



【2ターン目:ダルク】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
アンドレ:《一角獣ユニコ:攻撃力1200・Lv3》が攻撃表示。《一角獣の使い魔:守備力1000・Lv2・チューナー》が守備表示。魔法&罠カードゾーンにカードを2枚セットしている。


「俺のターン、ドロー。《アルパカ・ガール:攻撃力1200・Lv3・チューナー》を攻撃表示で召喚。このカードが存在することにより、魔法カード《アルパカとわたし》を発動するよ。デッキから《アルパカ:攻撃力800・Lv2》2体を特殊召喚する」

 メイド服の魔法少女が、華やかに舞いおりてきた。可愛らしくウィンクを決めこんで、マジカル・スティックを振りかざす。浮かびあがった魔法陣から、《アルパカ》2体が元気よく跳びだした。これで、そろったね。新たなるエースを見せてあげるよ。

「レベル2《アルパカ》2体に、レベル3《アルパカ・ガール》をチューニング!」

「常に優雅たるアルパカの明主よ。大地に降臨し、その偉大さを示したまえ! シンクロ召喚! 《キング・アルパカ:攻撃力2500・Lv7》!」

「《キング・アルパカ》のモンスター効果を発動。1ターンに1度、手札または墓地から《アルパカ》を表側守備表示で特殊召喚できる。特殊召喚したモンスターは、このターンにシンクロ素材にできないけどね。墓地から《アルパカ・ガール:守備力0・Lv3・チューナー》を特殊召喚!」

 《キング・アルパカ》が悠然と歩いてきた。小さな王冠を、ちょこんと頭に乗せている。《キング・アルパカ》がいななくと、魔法陣が地上に広がった。そこから、《アルパカ・ガール》が元気一杯に跳びだす。キュートな笑顔を煌かせた。

「新たなるエースか。他のモンスターが存在するかぎり、《一角獣ユニコ》は攻撃対象にならない」

「それならね。《キング・アルパカ》で《一角獣の使い魔》を攻撃するまでだよ」

「守備表示である《一角獣の使い魔》が攻撃対象にされたから、モンスター効果を発動。フィールドの《一角獣ユニコ》を除外することで、このカードを除外する。《キング・アルパカ》は、そのまま攻撃しなければならない」

 《キング・アルパカ》が威風堂々と、攻撃対象に向かって歩いていく。次元の裂け目へと、一角獣2体が吸いこまれた。さらなる罠が発動されるのか。《キング・アルパカ》をシンクロ召喚しちゃったけど、《アルパカ番長》でいい気もしてきた。考えこむのは止めよう。

「罠カード《異次元のバリアーロスト・フォース》を発動。相手のバトルフェイズに、自分モンスターが戦闘破壊以外でフィールドから離れた場合に発動できる。《キング・アルパカ》のアタックを無効にし、その攻撃力分のダメージを相手に与える。2500ポイントのダメージを受けてもらう」

「手札から《ぷちピケル》を捨て、このターンの効果ダメージを0にする」

 空中に裂け目が開き、エネルギーの砲撃が吐きだされた。ちっちゃなピケルが、ボクを守るように降臨。ロッドを振りあげ、魔法陣を空中に描いていく。《異次元のバリアーロスト・フォース》からの反射砲撃を、綺麗に拡散してくれた。

「そんなの効かないよ。ターンエンド」



【3ターン目:アンドレ】LP4000、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
アンドレ:魔法&罠カードゾーンにカードを1枚セットしている。

ダルク:《キング・アルパカ:攻撃力2500・Lv7》が攻撃表示。《アルパカ・ガール:守備力0・Lv3・チューナー》が守備表示。


「俺のターン、ドロー。モンスター効果により除外された《一角獣の使い魔:攻撃力0・Lv2・チューナー》を特殊召喚する」

「相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにチューナーが存在する。《異次元の一角戦士:攻撃力1800・Lv4》を手札から特殊召喚。この方法での特殊召喚により、除外されている《一角獣ユニコ:守備力700・Lv3》を守備表示で特殊召喚する」

「手札の魔法カード《ユニコーンの導き》を除外して、《モノケロース:攻撃力1000・Lv3》を手札から特殊召喚する。俺もエースを呼ばせてもらう」

「レベル3《モノケロース》にレベル2《一角獣の使い魔》をチューニング」

「天駆ける雷よ、猛き烈風と交わりて、幻想の世界より姿を現せ! シンクロ召喚! いななけ、《サンダー・ユニコーン:攻撃力2200・Lv5》!」

 青いボディ。たてがみが稲妻のように輝いている。額から伸びあがった電撃角。蹄鉄音が激しく連打する。疾風のごとき勢いで、《サンダー・ユニコーン》が駆けつけてきた。

「シンクロ素材となった《モノケロース》のモンスター効果を発動する。墓地より《一角獣の使い魔:守備力1000・Lv2・チューナー》を守備表示で特殊召喚」

「《サンダー・ユニコーン》のモンスター効果を発動。自分フィールドのモンスター1体につき500ポイント、《キング・アルパカ》の攻撃力をダウンさせる。エンドフェイズまでね。自分フィールドにモンスター4体が存在する。よって、2000ポイントだけ削らせてもらう」

 一角が輝いた。《サンダー・ユニコーン》が雷撃を放ったのか。《キング・アルパカ》が焼かれて、優雅さを崩していく。500ポイントにまで、パワーを落とされた。それだけではない。《サンダー・ユニコーン》が《キング・アルパカ》へと角先を向けている。猛突進をしようと、脚を踏んばらせている。

「《サンダー・ユニコーン》で《キング・アルパカ》に攻撃! サンダー・スピアー!」

「戦闘ダメージは通させない。手札の《ボム・クリボー》を捨て、モンスターバトルで発生するダメージを0にする。さらに、800ポイントのダメージを与える」

 頭部の導火線から火花が弾けている。アンドレに向かって、《ボム・クリボー》が跳びかかっていく。

「《クリボー》の効果は封じさせてもらう。罠カード《ユニコーン・ヘッド》を発動。自分フィールドにビースト・シンクロが存在する場合、モンスター効果を無効にする。獣族モンスター3体以上が自分フィールドに存在すれば、カード1枚をドローだ。バトルダメージは通る!」

 《異次元の一角戦士》が跳躍して、《ボム・クリボー》を額角で突きさした。クリクリーン! 炎渦が噴きあがり、《ボム・クリボー》は砕けるように消滅した。《キング・アルパカ》が《サンダー・ユニコーン》の突進を受けた。四脚が崩れ、地面へと横たわる。1700ポイントもの戦闘ダメージを受けて、ライフは2300ポイントにまで減らされた。クリボー封じをされてしまうとは。

「《サンダー・ユニコーン》のモンスター効果を使用したゆえ、他のモンスターは攻撃できない。カード2枚をセットして、ターンエンド」



【4ターン目:ダルク】LP2300、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
アンドレ:《サンダー・ユニコーン:攻撃力2200・Lv5》&《異次元の一角戦士:攻撃力1800・Lv4》が攻撃表示。《一角獣ユニコ:守備力700・Lv3》&《一角獣の使い魔:守備力1000・Lv2・チューナー》が守備表示。魔法&罠カードゾーンにカードを1枚セットしている。

ダルク:《アルパカ・ガール:守備力0・Lv3・チューナー》が守備表示。


「俺のターン、ドロー。魔法カード《馬の骨の対価》を発動。通常モンスターである《アルパカ・ガール》をリリースして、カード2枚をドローする」

「《マジクリボー:攻撃力300・Lv1》を召喚。《マジクリボー》の召喚により、デッキから《ハネクリボー:守備力200・Lv1》を守備表示で特殊召喚するよ。手札から速攻魔法《クリボーの宝札》を発動。《マジクリボー》を墓地に送り、デッキからカード2枚をドローする」

「カード2枚をセットして、ターンエンド」

 《ハネクリボー》と目を合わせた。今は守るしかない。アンドレの威圧感が、ひしひしと伝わってくる。気さくに話しかけてきたけど、対峙すると圧されそうになってしまう。ジャンとブレオが遠くから、アンドレの背中を推している。これがユニコーンの強さなのか。

「おーっと! ダルク選手、防戦一方だ! やはり、相手はチーム・ユニコーンのエース。アンドレ選手には敵わないのかぁーっ!」

 MCの解説がプレッシャーをかけてくる。ボクにだって、支えてくれる人はいるんだ。頬に掌を当てた。アウスの温かさが残っている。しっかりと地面を踏みしめて、アンドレに立ちむかった。君には負けられないから。





【エピソード4-WDGP決勝戦編・その16】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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