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CROSS-64 破滅のナイアーラトテップ降臨! 顔無きスフィンクス

遊戯王5D's SOUND DUEL 01遊戯王5D's SOUND DUEL 01
(2008/11/12)
TVサントラ、Kra 他

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 過去に考えたオリかを使用します。

 世界の狭間に封印されし旧支配者。唯一として逃れたのがナイアーラトテップである。ナイアーラトテップは旧支配者を解放するために、外世界から干渉してきている。契約をした相手に、特殊能力と使命を与えているのだ。旧支配者を復活させるためにも、ナイアーラトテップの使徒は活動している。手段を選ばないために、破滅の使者としても恐れられている。ジョゼフ・カーウィンも、そのメンバーである。ボク自身もナイアーラトテップにより造られたようなものだ。

 スフィンクス、顔無きスフィンクス……。疑惑は確信へと固まった。

 ナイアーラトテップの使徒にも序列があるという。最上級位に君臨するのが、顔無きスフィンクスである。絶大なる能力を秘めており、異世界からの召喚行為すらも行えるようだ。あらゆる世界で、神話クラスの伝承を残している。あまりにも忌々しく、封印されたものであるが。残虐非道な存在だと、ヒータから聞いたことがある。鉄灰色の大陸雲が渦巻いている。その中心から、顔無きスフィンクスが降臨していく。スタジアムに動揺が走りだし、MCが何かを叫んでいた。決勝戦でのダメージは小さくない。視界が揺らいでいき、ぺたんと座りこんでしまった。

「ダルク。大丈夫か?」

 遊星さんが駆けつけてくれた。アウスも観客席から降りてきて、ローブを羽織らせてくれた。あまりにも熾烈なデュエルのせいで、ブラウスもボロボロになっているからね。両肩に手を置いてくれた。とても温かくて、胸が安堵感でいっぱいになる。ぽたり。水滴が頭に落ちてきた。

「真黒な炎で、ずっと焼かれていたじゃない! 少しだって大丈夫じゃないよ! あまりにも苦しそうな悲鳴だったの。こんなに震えているなんて……」

 アウスが感情的に怒鳴りだした。アキさんを助けたいから、マリクを倒すことだけ考えていた。アウスを不安にさせるなんて辛すぎるよ。頭に垂れてくる冷たさが、心中へと染みこんでくる。意識昏倒となりそうだけど、これ以上の心配をかけたくない。

「ありがとう。アウスのおかげかな。元気が出てきたよ。こうしていたるだけで、全快しちゃいそう」

 クリクリー。ハネクリボーもキラキラを注いでいるからね。アウスの腕を握って、ぐっと引寄せた。あわわっ! 吃驚したのか、泣くのを止めたみたいだ。遊星さんと視線が合った。ふっと微笑んでいる。ボクは何とかなるけど、状況が危なそうだ。



 新たなる威圧感が吹いてきた。顔無きスフィンクスだけでないのか。何者かがマリクを抱えこんでいる。エジプトの青年だろうか。褐色肌や衣装から、そう判断してしまう。なんて冷酷な双眸をしているのだろうか。暗黒を瞳につめたような印象を受ける。そいつが話しかけてきた。

「《ラーの翼神竜》をもって、真なる《ラーの翼神竜》を倒したか。ダルク・ウェイトリィといったな。興味深いデュエリストだ。自己紹介させてもらおう。我が名はシャーディー。暗黒のファラオに仕えるものである。敗北したマリク・イシュタールを回収しにきた。いずれは、貴様と決闘することになるだろう。我が使命を優先し、この場は去らせてもらおう」

 シャーディーがアンクをかかげた。眩光が彼らを包みこむ。2人とも消えてしまった。あんな決闘者が、ファラオ側にいるのか。這いあがってくる身震いを抑えこんだ。

『お兄ちゃん。大変なのです。バクラまでいますよ! あそこの壁にもたれています』

 アルマが慌しく叫びだした。銀髪の少年を見つけた。アルマは知っているようだけど、ボクにとっては初対面だ。マリクに匹敵するほどの危険な香りがする。ただならぬ妖気が湧きだしている。十六夜アキに敗北したものの、トラゴエディアを捕食して回復したそうだ。ディアバウンドという精霊獣を操るらしい。遊星さんやアウスに襲いかかってこないか警戒してしまう。



 顔無きスフィンクスが近づいてきた。地上数メートルを浮遊している状態だ。バクラやシャーディーが仔猫に感じられるほどの威圧を発している。ゾーク・ネクロファデスに匹敵するかもしれない。禁断の魔導書に描かれていた神話群。あまりにも残酷すぎて、ことごとく正史から消されているようだ。スタジアムの人が皆殺しにされる可能性もある。

「君はナイアーラトテップ、顔無きスフィンクスだね?」

 話しかけてみた。ハネクリボーもD・ナポレオンも睨みあげている。表情どころか、顔そのものが存在しない。暗黒が混沌と渦巻いているのみだ。何を考えているのか分からない。

「肯定しよう。雄大なる歴史を通して、そう呼ばれている存在だ。ヨグ・ソトースの仔よ。我らが期待した以上に成長しているようだな。あの方も喜ばれていよう」

 あの方? ファラオのことだろうか。渦巻いている闇から、機械的な低音が響いてくる。ダークネスのような声音だと感じられた。会話は通じるようだ。質問を続けよう。

「俺たちが行なっているRPGは、ファラオとナイアーラトテップの戦いのはず。どうして、ナイアーラトテップである君がファラオ・サイドについているの? マリクたちのセリフから推測するに、そう読みとれちゃうんだけど」

「汝に教えるつもりはない」

 秘密ということか。ナイアーラトテップは一枚岩でない。このタイミングで、ヒータの言葉を思いだした。闇に吠えるもの、膨れ女。それぞれの思惑を抱いて、使命を果たしているんだ。ファラオに挑んだのもウルタールであって、顔無きスフィンクスではない。それまで黙っていた遊星さんが、ぐっと踏みだしてきた。拳がきつく握られている。

「あんたがデュエリストを呼びだしていたのか?」

「肯定しよう。異なる時代や平行世界から召喚し、駒として操る。それが我が能力である。しかし、役には立たなかったようだ。マリク・イシュタールまでも敗北し、こうして我自身が降りるはめになった。シグナーは害悪な存在である。滅しなければならない」

 強烈な視線に、身をすくめてしまう。顔無きスフィンクスが、ボクの瞳を凝視しているような気がする。アウスが守るように抱きしめてきた。シグナーが害悪とは、どういうことだろうか? 

「あんたは、デュエリストの誇りを侮辱した!」

 遊星さんの怒声が、顔無きスフィンクスに叩きつけられる。

「おい、デュエルしろよ!」

「よかろう。デュエル・モンスターズがこの世界の原理ならば、我は従うまでだ。デュエルで汝を破滅させよう。我こそは、這い寄る混沌! その力を味わうがいい!」

「WDGPは終らない! D1GPの優勝者であり、WRGP優勝チームのメンバーである不動遊星がデュエルを始めるぞ! 相手は乱入してきた顔無きスフィンクス! デュエル・スタンバイ!」



『デュエル!』



【1ターン目:顔無きスフィンクス】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「我の先攻、ドロー。モンスター1体を裏側守備表示でセット。カード1枚をセットして、ターンエンド」

 カード型の巨大石板が、フィールドへと落ちてきた。ドスンと、轟音が響いていく。顔無きスフィンクスは石板デュエルを行なうのか。遊星さんのターンが始まろうとしている。英雄のデュエルを間近で見られることに、鼓動が高鳴っていく。



【2ターン目:遊星】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
顔無きスフィンクス:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「俺のターン、ドロー。《スター・ブライト・ドラゴン:攻撃力1900・Lv4》を攻撃表示で召喚。セットモンスターに攻撃する」

 伏せられている石板を《スター・ブライト・ドラゴン》が砕いた。《巨大ネズミ:守備力1450・Lv4》が跳びあがって、そのまま消滅していく。

「《巨大ネズミ》が戦闘破壊されたゆえに、地属性モンスターである《クリオスフィンクス:攻撃力1200・Lv6》をデッキから特殊召喚する。罠カード《強制脱出装置》を発動。《スター・ブライト・ドラゴン》を手札に戻す。《クリオスフィンクス》のモンスター効果を発動だ。モンスターが手札に戻ったプレイヤーは、手札1枚を墓地に送らなければならない」

 上半身が羊獣人となっているスフィンクスが、石板から跳びだした。《スター・ブライト・ドラゴン》を抱えて、はるか遠くに投げとばす。

「手札から《ジャンク・シンクロン》を墓地に送る。カード2枚をセットして、ターンエンド」



【3ターン目:顔無きスフィンクス】LP4000、ドローフェイズ後の手札5枚

(フィールド)
顔無きスフィンクス:《クリオスフィンクス:攻撃力1200・Lv6》が攻撃表示。

遊星:魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。


「我のターン、ドロー。魔法カード《グランマーグの拳》を発動する。セットカード1枚を破壊し、手札から岩石族モンスターである《ヒエラコスフィンクス:攻撃力2400・Lv6》を特殊召喚する」

 古代エジプトの象形文字みたいなモンスターだ。隼状の頭部をしたスフィンクスが、翼広げて滑空してきた。遊星さんのフィールドにセットされた《くず鉄のかかし》を粉砕する。1ターンに1度だけ、バトルを無効にできる防御トラップを失った。

「《グレート・スピリット:攻撃力500・Lv4》を召喚。モンスター3体でダイレクト・アタック!」

「罠カード《スピリット・フォース》を発動。《ヒエラコスフィンクス》からのバトルダメージを0にして、墓地から戦士族モンスター《ジャンク・シンクロン:守備力500・チューナー》を手札に加える」

 《ジャンク・シンクロン》が地中からジャンプして、電磁バリアを張りだした。《ヒエラコスフィンクス》の飛行突進はガードできた。それでも、全ての攻撃を防げたわけでない。《クリオスフィンクス》からの殴打。インディアンが崇拝していそうな精霊が、遊星さんにつかみかかる。合計1700ポイントの戦闘ダメージを受け、遊星さんのライフは2300ポイントにまで削られた。

「自身のモンスター効果により、《グレート・スピリット》を裏側守備表示にする。カード1枚をセット。究極至高の神を降臨させてやろう! 《クリオスフィンクス》をリリースして、手札から《守護神 エクゾード:守備力4000・Lv8》を特殊召喚する!」

 闇のデュエルだ。遊星さんが苦悶を隠しながら、息荒くしている。異様な閃光がフィールドを包みこむ。輝きの巨神が立ちあがっていく。





【エピソード4-WDGP決勝戦編・その22】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

No title

「おい、デュエルしろよ!」これで大抵のことは通る世界だからね。
スフィンクスとは少し古風なモンスターできたね。似合っているけど。旅人の試練とかスフィンクスの問いかけをなぞったようなカードも使うのかな? そういう相手を試す感じのデュエルとそれを突破する遊星に期待。

No title

 majesticさん、感想ありがとうございます。

 デュエル中心の話となり、ナイアーラトテップたちもカードゲームをしてくれます。顔無きスフィンクスは、元ネタからしても古代エジプト関係。《スフィンクス》がベストかなと思いました。岩石族を中心に使っていきます。今回は様子見な感じで、割とさっぱりデュエルが終りそうです。
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