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A・ZEXAL-7 リチュアの儀水鏡-前編

遊☆戯☆王ZEXAL SOUND DUEL1(仮)遊☆戯☆王ZEXAL SOUND DUEL1(仮)
(2011/09/28)
(アニメーション)、mihimaru GT 他

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 アニメとは並行世界関係で、設定も異なっています。エリアに該当するキャラは、2人ほど出たりします。片方は、バリアンよりも悪人かもね。

 休日の昼下がり。遊馬が青空下を歩いている。通りすぎた掃除マシンを触っていく。鉄男と小鳥がいないと、暇そうにしているものだ。あの2人以外にも決闘を挑むがいい。多様なデュエリストを相手にするのが、実力アップの近道である。そう忠告してみたが、なかなか対戦相手も見つからない。あくびをした遊馬に向かって、背後から声が投げかけられた。ずいぶんと元気がよさそうだ。

「よぉっ、遊馬じゃないか。鉄男と小鳥は一緒じゃないのか?」

「鉄男は姉の手伝い。小鳥は家族で遊びに行っている。たまには、こんな日もあるよ」

「ほぉーっ。それじゃ、今日は俺と遊ぼうぜっ!」

 神月アンナがスケボーで近づいてきた。ヘルメットをかぶって、サポーターを巻いている。彼女については遊馬から聞かされているし、豪快なデュエルを目にしたこともある。アクティブな性格で、スポーツを楽しんでいるようだ。転校したばかりで、クラブには入っていないという。

 幼い頃は、とても気が弱かったらしい。男子に虐められていたところを、遊馬が助けたようだ。礼を躊躇っているうちに、引越しする運命となった。大人しい性格であったせいか、遊馬は彼女について忘れていたという。戻ってきた彼女は、明るく弾けていた。九十九遊馬を目標にして、自分を変えようとしたんだ! WDCで挑んできた彼女自身が、そう言っていた。決勝戦にまで進められたものの、自ら犠牲となり遊馬の盾となった。それゆえか、遊馬は辛そうだ。

 人間も変化していくのか。成長していく遊馬を観察するに、そう実感できるものだ。レベルアップするのは《アームド・ドラゴン》だけでない。私も強くなっていかなければ。

「デュエルコースターの件は気にするなよ。俺は満足しているんだぜ」

 アンナが肘で突いた。デュエルコースター。実質的なバトルロワイヤル。デュエリストが出会えば、決闘が始まる。同一コース上のプレイヤー同士で組んで、タッグデュエルも行なえる。コースターに乗っているだけで、ルールは通常のものである。コースターバトルに参加できなく、小鳥が膨れていたのを思いだす。決勝戦まで上れたアンナは実力者であろう。

「遊馬。デュエルしようぜ。フォールガイズ戦での反省を活かして、デッキを改良したんだ」

「望むところだ! デッキ、デッキっと……。あれっ? おっ、あった!」

「焦らすなよ。デッキを落としたのかと吃驚したぁ!」

「父ちゃんが遺してくれた大切な宝物だぜ。失くすわけないじゃん。それじゃあ、始めようか」



「そのデュエル、待ってくれませんか?」

 巨大な蛸邪神? そんなイメージが過ぎった。ブルーのショートヘアー。水兵服の女性が立っていた。穏やかな表情をしているが、優しい声音をしているが、異様なオーラが迫ってくる。彼女は的確に、私へと視線を向けている。視えているのか?

「WDC優勝者の九十九遊馬さんですよね? 初めまして。私はエリア・マーシュと申します。よろしければ、私とデュエルをしてくれませんか?」

 右手甲に刻印はない。ナイアーラトテップとは無関係なのか。有翼の蛸であろうか? 名状しがたきデザインの飾りが、帽子につけられている。アンナが恐怖に呑みこまれている。怪訝な表情で、じっと相手を注視している。パートナーが私を見上げた。

『遊馬。デュエルを受けるにしろ、相手は只者ではなさそうだ。気をつけろ』

「そうだな、アストラル。びりびり震えちまうけど、ちょっとだけワクワクしているんだ」

「ふふっ。傍から観察するに、ひとりごとを呟いているように見えますよ。アストラルさんというのですね? 興味深い存在です。この世界まで来たかいがありましたよ」

 アンナが首を傾げている。よくよく観察すると、人間の瞳ではない。さっきのヴィジョン。蛸邪神と似たような双眸をしている。気配にしても、ナイアーラトテップと通じるものがある。通行人たちが逃げだした。断れば殺されてしまう。そんな悪寒が走った。

「いいぜ。そのデュエルを受けるぜ! ごめんな。アンナは後回しだ」

「あっ。あぁ……。遊馬も気をつけろよ。やばいよ。この姉ちゃんは……」

 エリアが指先を突きだした。水面へ小石を投げたかのごとく、宙に波紋が広がっていく。メニューウィンドウが現れた。奇妙な立体文字が躍っている。何かを操作しているようだ。青水が弾けとび、ブルーカラーのデュエル・パッドが出現した。遊馬が両目を丸くしている。

「それでは始めましょうか。闇のデュエルを」



『デュエル!』



【1ターン目:エリア】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「私の先攻、ドロー。モンスター1体を裏側守備表示でセットして、ターンエンド」

 ARヴィジョンにより、フィールドは海底となっている。不気味な深海魚が泳ぎまわり、ごつごつとした岩場が広がっている。上品に微笑んでいるが、捕食者の眼差しそのものだ。はるか遠くに、異様な角度を成している神殿が沈んでいる。



【2ターン目:遊馬】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
エリア:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。


「俺のターン、ドロー。《ゴゴゴゴーレム:攻撃力1800・Lv4》を攻撃表示で召喚。セットモンスターに攻撃だ!」

 《ゴゴゴゴーレム》が跳躍し、岩拳を振りおろす。裏守備モンスターはリバース。年若い魔女がロッドを振りあげ、バリアを広げてく。《ゴゴゴゴーレム》の豪腕が受けとめられた。超重量ボディが弾きとばされる。戦闘破壊するにはパワー不足であったか。

「《リチュア・エリア:守備力1800・Lv4》のリバース効果を発動。デッキから《シャドウ・リチュア》を手札に加えますね」

「魔法カード《フューチャー・リロード》を発動。任意の枚数だけ、手札カードをデッキに戻す。次の自分スタンバイフェイズに、戻した枚数+1枚ドローする。ターンエンド」

 時間をコストにした手札入替えカードである。遊馬が戻したのは、《コロボックリ》と《針剣士》の2枚。この状況では有用でないカードであろう。



【3ターン目:エリア】LP4000、ドローフェイズ後の手札7枚

(フィールド)
エリア:《リチュア・エリア:守備力1800・Lv4》が守備表示。

遊馬:《ゴゴゴゴーレム:攻撃力1800・Lv4》が攻撃表示。


「私のターン、ドロー。《リチュア・チェイン:攻撃力1800・Lv4》を召喚します。この召喚により、デッキのカード3枚を確認します。儀式カードがあれば、そのまま手札に加えますよ。ふふっ。どうやら、《イビリチュア・ガストラーケ》があったようですね」

「手札の《シャドウ・リチュア》を捨て、デッキから儀式魔法《リチュアの儀水鏡》を手札に加えます。そのまま、発動。《ヴィジョン・リチュア》を手札からリリースして、《イビリチュア・ガストラーケ:攻撃力2400・Lv6》を儀式召喚します」

 暗黒のクラーケンが十本足を波打たせている。その頂部からは魔女が生えていて、遊馬を見下ろしている。《ヴィジョン・リチュア》1体で、水属性・儀式モンスターのリリース素材となるようだ。儀式モンスターは強力なモンスター効果を有している。これだけでは終らない。

「このカードの儀式召喚により、モンスター効果を発動。相手の手札2枚をランダムに確認して、1枚をデッキに戻します。見せてください。なるほど、《死者蘇生》に《タスケナイト》ですか。手札に残すだけあって、どちらも強力なカードですねぇ。それでは、魔法カードを選択しましょうか」

 烏賊足が伸びて、遊馬の手札を叩きつける。《死者蘇生》がデッキに戻った。相手フィールドにはレベル4のモンスターが並んでいる。まずい!

「《リチュア・エリアル》と《リチュア・チェイン》でオーバーレイ・ネットワークを構築! 《イビリチュア・メロウガイスト:攻撃力2100・R4・O×2》をエクシーズ召喚! まずは、このカードで《ゴゴゴゴーレム》を破壊してあげましょう!」

 エリアが、蛸のごとき瞳で哂っている。海魔と一体化した魔女が、赤髪をなびかせながら泳いでくる。《ゴゴゴゴーレム》を叩きあげ、レンガボディを崩していく。遊馬に300ポイントものダメージが襲いかかる。これぐらいならば、立ったままに耐えられるようだ。

「このカードが戦闘破壊に成功しました。オーバーレイ・ユニット1体を取りのぞいて、《イビリチュア・メロウガイスト》のモンスター効果を発動! 《ゴゴゴゴーレム》をデッキに戻します」

 《イビリチュア・メロウガイスト》が詠唱していく。瓦礫と化された《ゴゴゴゴーレム》の欠片が、遊馬のデッキへと吸いこまれていった。《ゴゴゴジャイアント》などによる再利用を封じられた。フィールドだけでない。手札や墓地までをも制圧している。

「《イビリチュア・ガストラーケ》でダイレクト・アタック! 気をつけてくださいよ。闇のデュエルというものですからね。直接攻撃は危険なのですよ」

 《イビリチュア・ガストラーケ》が触腕を振りあげた。遊馬に容赦なく叩きつけていく。何度も繰りかえされる打撃音。絶叫がほとばしる。遊馬、どうしたんだ!? 倒れこんだままに痙攣している。ライフが1300ポイントにまで減っている。アンナが心配そうに駈けよった。

「これがデュエル・モンスターズというものですか。まだまだ初心者の私ですが、醍醐味が理解できてきました。起きあがれますか? 楽しいデュエルを続けましょうよ」

 エリアが少女のように笑んでいた。





【A・ZEXAL-7】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

No title

父ちゃんが遺してくれた大切な宝物だぜ。失くすわけないじゃん……思いっきりなくしてたよね。あれは酷かった。
こっちのエリアがライバルというわけね?儀式使いということで。
ゼアル見ていて今更と思うけどディスクとゲイザーをつけるシーンが妙に時間喰ってない。昔みたいにディスク変形、デュエル!でいいのに。それにこのARビジョンってゲイザーつけていない人には見えないっていうけどそれって逆に危険じゃね?
リチュアってカードをデッキに戻すだから本当にアドバンテージが減るんだよね。ジェムナイトでラズリーやらフュージョン戻されたときはきつかった。実のところ除外より対策しにくい。
オリカで前の魔法少女もの以外でシリアスな儀式テーマ作って使う予定ある?前に過去倉庫見たときそれっぽいのあったけど改良すればいけそう。

No title

 majesticさん、感想ありがとうございます。

 遊馬のドジっ子アピールで面白くしようとしたのでしょうけど、やりすぎましたね。デッキ落とすのは、さすがに引きます。

 こっちのエリアは、じわじわ登場回数を増やしていきます。

 D・ゲイザーつけてない人からすれば、意味不明な状態ですね。いきなり吹っ飛んできますので、ぶつからないように気をつけなければ。

 《イビリチュア・ガストラーケ》は制限いきですし。基本的にはOCGの儀式を使わしたいなと考えています。ジョゼフ・カーウィンが使った儀式も使いまわす予定ですし。
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