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A・ZEXAL-8 リチュアの儀水鏡-後編

BRAVING!(アニメ盤)BRAVING!(アニメ盤)
(2011/12/14)
KANAN

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 あちらのSSとも繋がっています。

『いあ いあ くとぅるふ! いあ いあ くとぅるふ! ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるふ! るるいえ うが=なぐる ふたぐん ふたぐん!』

 遠く離れた海底神殿から、おぞましき詠唱が聞こえてくる。人間のモノではない。聞くものを冥府へと誘うような、おぞましい輪唱だ。苦悶の呻きが、泡立つかのように湧いていた。海魔2体に挟まれたエリアが、倒れている遊馬を見下している。

「痛みにより、生きているという実感を味わえるものです。いい表情をしていますよ。闇のデュエルというものは心躍るものですね。マリクさんがはまるのも理解できてきました。さぁ、起きあがってください。素晴らしい激痛を、私にも与えるのです」

 深海魚のような冷酷なる眼差し。エリアは遊馬の苦しみを愉しんでいる。

「魔法カード《希望の断絶》を発動します。《No.39 希望皇ホープ》を宣言して、相手のエクストラデッキから除外させていただきます。同名カードも除外できるのですが、1枚だけなようですね。あなた一番の相棒なのでしょう? カード1枚をセットして、ターンエンド」

 遊馬の相棒が消滅していく。白手を口元に当てながら、エリアがくすくすと哂った。アンナの心配を解消するかのように、遊馬が立ちあがっていく。父親から継いだという【魔法の言葉】を、胸中で響かせているのであろう。これが遊馬の強さだ。トロンもフェイカーも破った勇姿だ。



【4ターン目:遊馬】LP1300、ドローフェイズ後の手札2枚

(フィールド)
エリア:《イビリチュア・ガストラーケ:攻撃力2400・Lv6》&《イビリチュア・メロウガイスト:攻撃力2100・R4・O×1》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

遊馬:無し。


「すっげー痛いけど、こんなのに負けていられるか! 俺のターン、ドロー。《フューチャー・リロード》の効果で、カード3枚をドローする。よしっ! 《ゴブリンドバーグ:攻撃力1400・Lv4》を召喚し、手札から《タスケナイト:攻撃力1700・Lv4》を特殊召喚!」

「2体の戦士族モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。ゴーシュのモンスターを借りるぜ。《H-C エクスカリバー:攻撃力2000・R4・O×2》をエクシーズ召喚! オーバーレイ・ユニット2体を取りのぞいて、モンスター効果を発動する。次の相手エンドフェイズまで、攻撃力を4000ポイントまで上昇だ! 《イビリチュア・ガストラーケ》に攻撃する」

 なるほど、《イビリチュア・ガストラーケ》は儀式召喚のリリース素材となりえる。レベルを持たない《イビリチュア・メロウガイスト》を残しておいたか。赤き戦士が、聖剣を振りあげながら跳躍した。巨大烏賊を一刀両断に伏す。2400ポイントもの戦闘ダメージを与え、エリアのライフは1600ポイントまで削られていく。微動だにしていないが、喘ぎを漏らしている。

「カード3枚をセットして、ターンエンド」



【5ターン目:エリア】LP1600、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
エリア:《イビリチュア・メロウガイスト:攻撃力2100・R4・O×1》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

遊馬:《H-C エクスカリバー:攻撃力4000・R4・O×0》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード3枚をセットしている。


「いいですねぇ。この痛みこそが、退屈を払ってくれるのですよ。私のターン、ドロー。魔法カード《サルベージ》を発動。攻撃力1500以下の水属性モンスター2体、《ヴィジョン・リチュア》と《シャドウ・リチュア》を墓地から手札に加えます」

「《リチュア・マーカー:攻撃力1600・Lv4》を召喚し、墓地から《リチュアの儀水鏡》を手札に加えます。手札の《ヴィジョン・リチュア》を捨て、デッキから《イビリチュア・マインドオーガス》を手札に加えましょう。儀式の準備は整いました」

「ハンドレス状態にして、墓地にある《タスケナイト》のガード効果を狙っているのでしょう? そうはいきませんよ。儀式魔法《リチュアの儀水鏡》を発動。手札の《シャドウ・リチュア》をリリースして、《イビリチュア・マインドオーガス:攻撃力2500・Lv6》を儀式召喚!」

 《シャドウ・リチュア》1体のみで、水属性・儀式モンスターのリリース素材とできる。巨大怪魚が這ってきた。翼状のひれが虹色に輝いている。頭部からは《リチュア・エリアル》が生えているようだ。儀式モンスターならば、このままでは済まない。

「《イビリチュア・マインドオーガス》の降臨により、お互いの墓地カードを5枚まで除外させていただきます。当然に《タスケナイト》も対象となります」

 《リチュア・エリアル》の詠唱。海流が竜巻のごとく渦巻いていく。墓地から巻上げられ、《タスケナイト》や《ゴブリンドバーグ》は海溝へと吸いこまれていった。防壁の一端が崩された。

「水属性モンスターである《リチュア・マーカー》をデッキに戻して、罠カード《儀水鏡の反魂術》を発動。墓地から《ヴィジョン・リチュア》と《シャドウ・リチュア》を手札に加えます」

 蛸怪人が相手デッキへと吸いこまれ、墓地から半漁人たちが帰還する。

「手札の《ヴィジョン・リチュア》を捨て、デッキから《イビリチュア・ジールギガス》を手札に加えます。儀式魔法《リチュアの儀水鏡》を発動。《シャドウ・リチュア》をリリースして、《イビリチュア・ジールギガス:攻撃力3200・Lv10》を儀式召喚!」

「ライフを1000ポイント払い、《イビリチュア・ジールギガス》のモンスター効果を発動します。デッキからカード1枚をドロー。引いたカードは《リチュア・エミリア》。よって、フィールドのカード1枚、《H-C エクスカリバー》をデッキに戻します」

 漆黒の魔神が立ちあがった。《H-C エクスカリバー》よりも巨体だ。四本腕により、甲冑に覆われた騎士を投げつける。ゴーシュから授かったモンスターは、遊馬のデッキへと吸いこまれた。エリアのライフは600ポイントにまで減っている。

「攻撃力4000のモンスターは消えてくれましたね。《タスケナイト》も墓地にはいません。《イビリチュア・ジールギガス》でダイレクト・アタック!」

「《タスケナイト》だけが防御じゃないんだぜ。罠カード《攻撃の無敵化》を発動。このターンに受けるバトルダメージを0にする」

 《イビリチュア・ジールギガス》の振りおろした双拳は、バリアにより阻まれた。衝撃は凄まじいものであり、遊馬が後退させられていく。まともにバトルダメージを受けていれば、どうなっていたであろう? セットカードのみでは、勝ちぬけない。次のドローで勝負は決する。

「あらあら。トラップで完全防御されるとは残念ですね。ターンエンド」



【6ターン目:遊馬】LP1300、ドローフェイズ後の手札1枚

(フィールド)
エリア:《イビリチュア・ジールギガス:攻撃力3200・Lv10》&《イビリチュア・マインドオーガス:攻撃力2500・Lv6》&《イビリチュア・メロウガイスト:攻撃力2100・R4・O×1》が攻撃表示。

遊馬:魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。


 相手フィールドには、ハイパワーな海魔が3体。プレッシャーは大きいが、倒すべきモンスターは1体のみ。遊馬よ、勝利の方程式を完成させるのだ。

「俺のターン、ドロー。セットしていた魔法カード《増援》を発動し、デッキから戦士族モンスターである《ガンバラナイト:攻撃力0・Lv4》を手札に加える。このカードを召喚。レベル4モンスターの召喚により、手札から《カゲトカゲ:攻撃力1100・Lv4》を特殊召喚!」

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築! 《交響魔人マエストローク:攻撃力1800・R4・O×2》をエクシーズ召喚!」

 《イビリチュア・ジールギガス》は攻撃力のみが高いモンスターである。それが弱点だ。

「オーバーレイ・ユニット1体を取りのぞいて、《交響魔人マエストローク》のモンスター効果を発動。《イビリチュア・ジールギガス》を裏側守備表示にする。このカードで攻撃。罠カード《メテオ・レイン》を発動。《交響魔人マエストローク》は貫通効果を得る」

 《交響魔人マエストローク》が、ソードをタクトのように振りかざした。大量の音符が《イビリチュア・ジールギガス》を貫いていく。伏せられた《イビリチュア・ジールギガス》を、《交響魔人マエストローク》が斬る。守備力0への貫通攻撃。エリアは1800ポイントもの戦闘ダメージを受けた。

「ぐっ、がぁっ!」

 エリアは耐えようとしたが、膝を崩していく。闇のデュエルに敗北したのだ。彼女も相当なるダメージを受けているはず。胸をぐっと押さえながら、口元から零れる血を拭っていく。息を荒くしたままに、可憐な笑顔を輝かせている。

「負けちゃいましたか。この激痛を糧にして、より強くなりますね。九十九遊馬さん。いずれは、あなたに復讐をさせていただきます。楽しみにしてください」

 悪魔のような瞳が、じっと遊馬を射抜いていた。



「遊馬。本当に大丈夫か? ていうか、エリアってヤツもやばいぞ。血を吐いていたもんな」

「心配ないよ。今日はデュエルできそうにもないけど」

「当たり前だ! 無理をするな。俺も寒気がしまくるし、気分も悪くなってきた。変な呪文が流れていたよなぁ? アレを聞いていただけで、眩暈がしてきたぜ」

 倒れそうな遊馬をアンナが支えている。いつの間にか、エリアは消えさっていた。勝利したのに、じめじめした後味の悪さが粘りついている。嫌な予感が湧きあがる。これは序章に過ぎないと。





【A・ZEXAL-8】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

No title

遊馬のデッキってどうにも無駄が多いんだよね。現状レギュラー6パックまで出た時点で十代も遊星も戦術が確立していたのに遊馬は7パックまでやってもいまいち戦略性がパッとしない。
リチュアはやっぱエグイね。ラヴァルやジェムナイトのようなワンターンキル性能は低いけど的確に弱点を突いてくる。こういう読み合いのデュエルでは効果を栄えさえやすいよね。
今更だがエクシーズの演出ってORUを使う関係上アニメ見ていると息切れが激しいように見える。シンクロやこれまでのモンスターは使い回しというか効果回数に制限がなかったから持久力があって弱ったところを狙おうって感じじゃなかった。無限と有限の違いってやつ、そこから来る雰囲気やシステムの違いがデュエルの面白みを低下させた一因な気もする。
メテオレインは懐かしいね。海馬が使ってたっけ。XYZドラゴンキャノンはエクシーズ環境で何気に一番被害こうむった気もする。だって合体より強いもん。

No title

 majesticさん、感想ありがとうございます。

 《リチュア》は手札や墓地からなども攻めてきますもので、戦略が出てきて面白いです。この時点でのエリアは初心者設定ですが、初心者では扱いがきついかも。

 遊馬のモンスターは、もうちょっと強くしてもいいと思うのが多いです。《針剣士》や《コロボックリ》は微妙かと。アニメでもホープ頼みが多く、戦略が見えてこない一因になっているかも。無効化効果がやたら多いのも、ゼアルの特徴ですね。

 ORUで制限して強さ調整した感じですね。回数制限を上手く活かせばいいのですが。というか、エクシーズしか出ないのが不満だったり。

 普通に融合召喚できていればいいのですけど、サポート作って回復させてほしいです。
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