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CROSS-77 アルマの戦略

遊戯王5D's SOUND DUEL 01遊戯王5D's SOUND DUEL 01
(2008/11/12)
TVサントラ、Kra 他

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 デュエルをさせたいので、ドラマパートはコンパクトにまとめています。

 ヒータから聞いたことがある。アトラク=ナクアという旧支配者の化身(アバター)がいると。大蜘蛛の姿をまとっており、とてつもなく獰猛な性格をしているという。それがシティに降臨してきた。大地を激震が走りぬけていく。周囲の木々から、小鳥たちが夜空へと散りだした。慌しい羽音により、不安が煽られる。今すぐにも駆けつけたいけど、カミューラとの決闘中なんだ。

「カ、カミューラ。アトラク=ナクアの名前を呟いていたけど、何か知っているのですか?」

「ダーク・セブンスターズの一員よ。とんだ化物だわ」

 冷汗を垂らしながら、落ちつかない声音で吐きすてた。どういうことだろう? 旧支配者がファラオに味方するなんて。ダイレクトに会ってみないと分からない。その前に、カミューラを倒さなければ。D・ナポレオンがアルマを見上げている。不利な状況だけど、ボクは妹を信じるよ。



【5ターン目:アルマ】LP2000、ドローフェイズ後の手札5枚

(フィールド)
アルマ:魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。

カミューラ:《ヴァンパイア・バッツ:攻撃力1000・Lv2》&《不死のワーウルフ:攻撃力1400・Lv4》が攻撃表示。永続罠《ダーク・オブ・デストラクション》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「私のターン、ドロー」

 アルマがカードを引きこんだ。ブロンの狂笑が聞こえてくる。ダーク・セブンスターズであった元刺客だ。アキさんは反対したけど、アルマは闇精霊を受けいれた。来てくれるモンスターは拒まないのですよ。注意を促したボクに、そうアルマは答えた。

「このマジックに賭けます。魔法カード《闇の誘惑》を発動。デッキからカード2枚をドローして、手札のダークモンスター《インヴェルズ・ホーン》を除外します」

「よしっ、来てくれました! リリース素材を確保できたのです。魔法カード《インヴェルズ・エッグ》を発動。《インヴェルズ・エッグ・トークン:守備力0・Lv1》を特殊召喚します」

 カミューラが驚愕を隠せないでいる。そんな一瞬を、アルマは見逃さない。

「どうしたのですか? とても吃驚した顔をしていますよ。トークンを出したのが、そんなにショックでしたか? よく分かりませんね。《インヴェルズ・エッグ・トークン》をリリースして、《インヴェルズ・ギラファ:攻撃力2600・Lv7》をアドバンス召喚」

「《インヴェルズ・ギラファ》のアドバンス召喚により、エフェクト発動! 相手カード1枚を墓地に送り、自分ライフを1000ポイント回復します」

「デッキから同名モンスターを墓地に送れば、《ヴァンパイア・バッツ》は破壊されない。《不死のワーウルフ》が戦闘破壊されれば、デッキから同名モンスターを特殊召喚できるわ。500ポイントのパワーアップをさせた状態でね。どちらを墓地に送るのかしら?」

「セ、セットカードを、そんなに守りたいのですか? それにしても、《暗黒界》を使わなくて助かりましたよ。《ダーク・オブ・デストラクション》により、手札から捨てられるモンスターは除外されますから。コウモリさんが露骨に覗きこんでくるので、気分悪かったのです。デッキを変えちゃいました。偶然なのでしょうか? カミューラに乗っているのと、同種のコウモリさんですけど」

 砲状となっている右腕から、《インヴェルズ・ギラファ》がダークブレスを撃ちだした。セットカード《妖かしの紅月》が溶かされていく。手札のアンデット1体を墓地に捨てることにより、相手モンスターの攻撃を無効にするトラップ。それだけでなく、その攻撃力分だけライフ回復もできるようだ。このカードを除去しなければ、大量回復されるところだ。

「《インヴェルズ・ギラファ》で《ヴァンパイア・バッツ》に攻撃!」

 《インヴェルズ・ギラファ》が《ヴァンパイア・バッツ》を殴りつける。モンスター効果により、破壊が無効にされてしまう。1600ポイントのダメージは通るけどね。カミューラが身を屈めて、呻きを漏らした。ライフが2400ポイントにまで侵食されていく。

「的外れなメタデッキほど、弱くて無様なモノはないのです。カード1枚をセットして、ターンエンド」

 強気なようで、内心ではガクガクのブルブル。アルマの戦略は的中したようだ。やっぱり、あのコウモリが偵察していたんだ。ジョゼフ・カーウィンなど、魔術師が多用している諜報手段だからね。アルマは《暗黒界》を使うという偽情報を流して、カミューラを騙しこんだ。



【6ターン目:カーミュラ】LP2400、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
アルマ:《インヴェルズ・ギラファ:攻撃力2600・Lv7》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード3枚をセットしている。

カミューラ:《ヴァンパイア・バッツ:攻撃力1000・Lv2》&《不死のワーウルフ:攻撃力1400・Lv4》が攻撃表示。永続罠《ダーク・オブ・デストラクション》が発動中。


「あなた、少し生意気すぎるわ。私のターン、ドロー。《不死のワーウルフ》をリリースして、《ヴァンパイア・ロード:攻撃力2000・Lv5》をアドバンス召喚。このモンスターを除外して、手札から《ヴァンパイア・ジェネシス:攻撃力3000・Lv8》を特殊召喚するわ!」

 しわがれていくカミューラの声。異様なほどに、口が裂けひろがっている。ヴァンパイア青年の肉体が、ムクムクと膨れあがっていく。紫色の魔人と化した。

「魔法カード《マジック・プランター》を発動。永続罠《ダーク・オブ・デストラクション》を墓地に送り、デッキからカード2枚をドロー」

「《ヴァンパイア・ジェネシス》の存在により、魔法カード《ヘルヴァニアの宝玉》を発動。デッキからカード2枚をドローして、デッキのカード2枚を墓地に送る」

「装備魔法《血塗られしレイピア》を《ヴァンパイア・ジェネシス》に装備する。装備モンスターの攻撃力は1000ポイントアップ。《血塗られしレイピア》で斬られたモンスターは除外されるわ。《ヴァンパイア・バッツ》のモンスター効果と合わせて、攻撃力は4200ポイントになる」

「《ヴァンパイア・ジェネシス》のモンスター効果を発動。手札からレベル7《屍肉を喰らう狼男》を墓地に捨て、それよりレベルの低い《ボーンクラッシャー:攻撃力1600・Lv4》を墓地召喚する。このモンスターが蘇ったことにより、セットカード1枚を破壊する」

 《ヴァンパイア・ジェネシス》が闇空へと咆哮をあげる。地面を割って、骸骨戦士が跳びだした。

「大口を開けているんじゃないですよっ! 攻撃力2500ポイント以上のダークモンスター《インヴェルズ・ギラファ》をリリースして、破壊対象となった罠カード《闇のデッキ破壊ウイルス》を発動。あなたの魔法カードにウイルス感染させます」

 《インヴェルズ・ギラファ》が消滅して、《闇のデッキ破壊ウイルス》が大量発生しだした。対象を失い、《ボーンクラッシャー》の石斧が空振りとなる。装備魔法《血塗られしレイピア》が腐食崩壊した。《ヴァンパイア・ジェネシス》の攻撃力が3200ポイントにまで落ちていく。

「手札カードも感染対象です。手札2枚を見せてください。情報アドバンテージも、しっかりと稼がせてもらいますよ。フィールド魔法《不死の王国-ヘルヴァニア》はマジックですから破壊されます。《不死族の棺》はトラップですね。セットした状態で破壊されると、墓地からアンデットを特殊召喚させるのですか。気をつけないといけません」

「馬鹿ねぇ。魔法カードは失ったけど、あなたを守るモンスターは消えたわ。《ヴァンパイア・ジェネシス》でダイレクト・アタック!」

「御心配なく。永続罠《闇次元の解放》を発動。除外された《インヴェルズ・ホーン:攻撃力3000・Lv9》を特殊召喚します。ブ、ブラフのみで伏せたカードじゃないのですよ」

「《ヴァンパイア・ジェネシス》にパワーで負けているわね。攻撃続行よっ!」

「デッキから《インヴェルズの斥候》を墓地に送り、罠カード《侵略の手段》を発動。《インヴェルズ・ホーン》のパワーを800ポイントアップさせるのです」

 《インヴェルズ・ホーン》の攻撃力が3800ポイントにまで上昇する。カミキリムシ魔人が、触覚を鞭のごとく振りおろした。《ヴァンパイア・ジェネシス》が穿たれ、巨体を崩していく。600ポイントのダメージを受け、相手ライフは1800ポイントにまで落ちこんだ。ぎっと睨みつけてくる怒りの表情。その口元は閉じており、妖艶さが戻っている。

「《ヘルヴァニアの宝玉》と《ヴァンパイア・ジェネシス》を墓地から取りのぞいて、除外されている《ヴァンパイア・ロード:守備力1500・Lv5》を特殊召喚する。《ヴァンパイア・バッツ:攻撃力600》を守備表示に変更して、ターンエンド」

 《ボーンクラッシャー》は自身のモンスター効果により、朽ち果てていった。



【7ターン目:アルマ】LP3000、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
アルマ:永続罠《闇次元の解放》により特殊召喚された《インヴェルズ・ホーン:攻撃力3000・Lv9》が攻撃表示。

カミューラ:《ヴァンパイア・ロード:守備力1500・Lv5》&《ヴァンパイア・バッツ:守備力600・Lv2》が守備表示。


「私のターン、ドロー。魔法カード《悪夢再び》を発動。墓地から守備力0のダークモンスター2体を回収します。魔法カード《インヴェルズ・エッグ》を墓地から除外して、《インヴェルズ・エッグ・トークン:守備力0・Lv1》を特殊召喚するのです」

「《インヴェルズ・エッグ・トークン》をリリースして、《インヴェルズ・ギラファ:攻撃力2600・Lv7》をアドバンス召喚。エフェクト発動! 《ヴァンパイア・バッツ》を墓地に送り、自分ライフを1000ポイント回復します。破壊じゃないですので、モンスター効果は発動できませんね」

 《インヴェルズ・ギラファ》がダークブレスを再度発射。《ヴァンパイア・バッツ》は飲みこまれ、闇へと消化された。アルマが安堵を吐いた。一歩間違えていれば、敗北という《奈落の落とし穴》。恐れを抑制しながら、アルマは戦っているんだ。

「ライフは4000ポイントにまで回復しました。私の完全勝利ですね。《インヴェルズ・ギラファ》で《ヴァンパイア・ロード》を攻撃。《インヴェルズ・ホーン》でダイレクト・アタック!」

 《インヴェルズ・ギラファ》が《ヴァンパイア・ロード》を、尻尾で殴りつけた。《インヴェルズ・ホーン》の双触覚が、カミューラへと叩きつけられる。悲鳴と打撃音が響きわたり、カミューラへと倒れこんだ。そのライフは0ポイント。アルマの勝利が決定した。

「覚えておきなさいよ……」

 憤怒を上げたまま、カミューラは紫霧へと消えていった。アルマが芝生に崩れこみ、呆然と夜空を眺めこんだ。その胸にD・ナポレオンが乗っかった。ミーミー。心配そうに近づいてきた仔猫が、アルマの頬をくすぐっている。おめでとう、アルマ。本当に強くなったね。



 このまま、安心していられない。旧支配者アトラク=ナクアがシティに降臨しているから。ボクは立ちあがり、公園道を疾走しだした。聴力を澄ましてみると、ざわめきが聞こえてきた。あんな巨大蜘蛛が降りてくれば、大変な騒ぎになるだろう。スピードをアップさせる。

 あれっ!? 何かが空を過ぎった。ハネクリボーも反応している。三眼の悪魔みたいだったけど。気になるものの、ボクは夜風を切りぬけていく。





【エピソード5-D・セブンスターズ・その11】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

No title

そう来たか、暗黒界も同様に手札事故を起こしやすいテーマだから上手いこと騙された。そういえばカミューラはコウモリを使ってメタを入れてくる戦法を取っていたね。ブロンを憑かせて意図的に暗黒界だと思わせるフェイクも上手い。
今回、趣向としてはシンプルだけど綺麗にまとまって要点はちゃんと押さえられていたから好評、手札事故も演出として考えるなら最初2ターンのほぼ無抵抗も主人公サイド補正で受け入れられる範囲。
あと、あけましておめでとう。

No title

 majesticさん、あけましておめでとうございます。去年はお世話になりました。今年も宜しくお願いします。

 はい、騙しました。最初2ターンでアルマを無抵抗にした分、デュエル前半はシンプルになりました。まとまって良かったです。修正前にあった手札事故演出は、こちらに移しました。《ヘルヴァニアの宝玉》は、何気に声優さんネタだったりもします。
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