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CROSS-85 光の結社

遊戯王5D's SOUND DUEL 03遊戯王5D's SOUND DUEL 03
(2011/02/16)
TVサントラ

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 《ジェムナイト》が大活躍を始めます。

 ダルクくんの勝利に歓喜していたせいか、すっかりと私は油断してしまった。空間跳躍しての捕獲行為。両腕は絡めとられ、所持していたアイテムは没収されつくした。革張りのホワイトソファーに拘束されている。白一色で染めあげられた、広大なる円形空間だ。真白なローブをまとった集団からして、光の結社だと推測される。どういった目的により、このような行為に及んでいるのだろうか? 信者という大海が、奇妙な詠唱を波打たせている。

「ようこそ、光の結社へ。私は偉大なるライトニング。運命の導きにより、アウス・ピースリーを招かせてもらった。顔無きスフィンクスから聞いているぞ。あなたは人間でないのだろう? イースという、最高知性を有した精神生命体。我らのために働いてもらおう!」

 モーゼの大海渡りを彷彿とさせるように、信者群集が割れていく。そこから現れたのは、光が凝縮したような人型である。ギラギラとした眼差しは、あらゆる破壊を謳っているようだ。

「短期間とはいえ、資金と人員を集めることができた。破壊衛星ソーラーの再生は近い。イースの頭脳がそろえば、その威力も桁違いに増大する。全ての時空を、全ての次元を破壊つくそう! 世界を白紙に戻すという、崇高なる目的のためにっ! ラーイトニング!」

 マントを大仰に広げて、ライトニングが叫びだした。天井のホワイト・ステンドグラスから白光が注いでくる。彼に追従するかのように、信者が詠唱を高めだした。

「もちろん、あなたが素直に従うわけもあるまい。そこで、デュエルをしてもらおう。あなたが敗北すれば、光の結社に加わってもらう!」

 つりあがった両目は真赤に染まっている。闇のデュエルにより、私を洗脳するつもりなのか。膨大なる信者に囲まれている。断れば、何をされるのか分かったものではない。時間稼ぎにもなるだろう。私がさらわれた場所は、ダルクくんにも伝わっているはずだ。絶対に助けにきてくれる。それに、私だってデュエル特訓をしてきたんだ。簡単には負けたりしないから。



「そのデュエル。俺にさせてくれませんかい?」

「雑賀! 雑賀ではないか! よかろう。君に任せるぞ!」

 無精髭のオジさんが歩いてきた。純白のローブをまとっており、焦点を不安定にさまよわせている。洗脳された信者特有の眼差しであろうか。私を縛っていたチェーンが解放され、決闘盤を渡された。雑賀もデュエル・ディスクを装着しだした。デュエルが始まろうとする。

「この世界を木綿豆腐のように、美しく浄化するのだ。それこそが我らの願い。ライトニング!」

 雑賀が両腕をかかげる。怒涛のごとく、教祖への賞賛を叩きつけてくる。石床に転がされているD・ナポレオンが、私を見上げてきた。抱きかかえていたから、巻きこんで連れてきてしまったんだ。ライトニングがボールのように蹴りあげて、不敵に笑いだす。

「事が終われば、ダークネスの欠片も消去ってくれよう。さぁ、光のデュエルを始めよ!」



『デュエル!』



【1ターン目:アウス】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「私のターン、ドロー。モンスター1体を裏側守備表示でセット。カード2枚をセットして、ターンエンド」

 ダルクくんだけではない。いろいろな決闘者と交えて、強化調整を重ねてきたデッキだ。いい感じの初期手札が来てくれた。この宝石たちを輝かせよう。



【2ターン目:雑賀】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
アウス:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。


「俺のターン、ドロー。《マシンナーズ・ギアフレーム:攻撃力1800・Lv4》を召喚。このカードの召喚により、デッキから《マシンナーズ・フォートレス:攻撃力2500・Lv7》を手札に加える。手札からレベル8である《マシンナーズ・カノン》を捨てることにより、このカードを手札から特殊召喚する。セットモンスターに攻撃だ! 汚物を焼きつくせ!」

 3つのキャタピラーを回しながら、機械戦車が進軍してきた。ピピピッ! 頭部が攻撃対象モンスターに標準を合わせて、片目を点滅させている。両腕が上がった。レーザーキャノンから破壊光線が放たれる。伏せられたモンスターカードが破壊されるも、白狼が跳びだした。《マシンナーズ・ギアフレーム》へと襲いかかる。

「《ライトロード・ハンター ライコウ:守備力100・Lv2》のリバース効果を発動。相手フィールドのカード1枚、《マシンナーズ・ギアフレーム》を破壊する。デッキのカード3枚を墓地に送るの」

 《マシンナーズ・フォートレス》をモンスター効果の対象にしてはいけない。手札確認をされるだけでなく、1枚のハンデスを喰らうから。《マシンナーズ・ギアフレーム》が木端微塵に粉砕され、追加攻撃もなくなった。《ジェムナイト・サニクス》と《ヴォルカニック・バレット》がデッキから墓地へと落ちていく。コンボの可能性が広がった。

「くっ! 永続魔法《機甲部隊の最前線》を発動。カード1枚をセットして、ターンエンド」

「速攻魔法《サイクロン》を発動。セットしたばかりのカード1枚を破壊するよ」

 竜巻がなぎはらったのは、罠カード《煉獄の落とし穴》である。攻撃力2000以上のモンスターを特殊召喚すれば、効果無効にして破壊されてしまう。《機甲部隊の最前線》を張っている。機械族モンスターを戦闘破壊しても、同属性の機械兵が出てくる。《スクラップ・リサイクラー》を特殊召喚すれば、墓地肥やしができるだけでなく、ドローソースともなりえる。



【3ターン目:アウス】LP4000、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
アウス:魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

雑賀:《マシンナーズ・フォートレス:攻撃力2500・Lv7》が攻撃表示。永続魔法《機甲部隊の最前線》を発動中。


「私のターン、ドロー。ライフを500ポイント払って、墓地の《ヴォルカニック・バレット》のモンスター効果を発動。デッキから《ヴォルカニック・バレット:攻撃力100・Lv1》を手札に加える」

「魔法カード《ジェムナイト・フュージョン》を発動。炎族モンスターである《ヴォルカニック・バレット》と《ジェムナイト・オブディシア》を手札融合! 《ジェムナイト・マディラ:攻撃力2200・Lv7》を融合召喚する!」

「《ジェムナイト・オブディシア》が手札から墓地に送られたことにより、墓地からデュアル・モンスターである《ジェムナイト・サニクス:攻撃力1800・Lv4》を特殊召喚する。手札から速攻魔法《デュアル・スパーク》を発動。《ジェムナイト・サニクス》をリリースして、《マシンナーズ・フォートレス》を破壊する。さらに、デッキからカード1枚をドローするの」

 紅縞瑪瑙の戦士がスパーク放出をしながら、《マシンナーズ・フォートレス》へとタックルした。轟音を爆発させながら、要塞戦車がバラバラに壊されていく。機械族モンスターがいなくなれば、《機甲部隊の最前線》は用を成さない。雑賀は微動だにせず、手札を眺めている。

「罠カード《廃石融合》を発動。墓地から《ジェムナイト・サニクス》と岩石族モンスター《ジェムナイト・オブディシア》を除外して、《ジェムナイト・ジルコニア:攻撃力2900・Lv8》を融合召喚!」

「魔法カード《受け継がれる力》を発動。《ジェムナイト・ジルコニア》を墓地に送り、そのパワー分だけ《ジェムナイト・マディラ》の攻撃力をアップさせる。ダイレクト・アタック!」

「《受け継がれる力》を使ったのは浅はかだったな。手札から《バトルフェーダー》を特殊召喚し、バトルフェイズを終了させる。手札には《マシンナーズ・フォース》がある。次のターンに、こいつを墓地に捨て《マシンナーズ・フォートレス》を復活させる。逆転するぜっ!」

「無駄なの。《ジェムナイト・マディラ》が戦闘を行うとき、相手はダメージステップ終了時までカード効果を発動できないから」

 なにっ! 雑賀が青ざめていく。マディラシトリンの騎士が炎剣を振りあげた。両腕と武器が、マグマのように燃えたぎっている。ハンマーのごとき両腕をぶつけ合わせて、《ジェムナイト・ジルコニア》が同胞へとエナジーを送りこむ。《ジェムナイト・マディラ》は攻撃力5100ポイントにまで膨れあがっている。雑賀を斬りつけると、火柱が天井近くまで吹きあがった。悲鳴まで灰となる。



「雑賀を医務室へと運ぶのだ! さすがは、イースの偉大なる種族といったところか。初心者だと聞いてはいたが、予想以上のデュエル・タクティクスを魅せてくれる。アウス・ピースリーを迎えいれるのに、少しばかり手間がかかりそうだ」

 男性信者が駆けこんできた。息を切らして、慌てている様子が伝わってくる。

「大変です。シグナーたちが中央神殿に向かっているようです」

 その報告に、ライトニングが表情を曇らせた。右腕を上げると、あちらこちらにソリッド・ヴィジョンのディスプレイが浮かびあがる。胸に温石を入れられた気分だ。希望が昂ぶってくる。ダルクくんが来てくれるんだ。遊星とクロウも、D・ホィールを駆っている。

「嗅ぎつけてきたか」

 ライトニングが指を鳴らすと、ダルクくんの周囲空間が割れだした。機械天使が次々と飛びだす。刺客の出現に、ダルクくんがデュエル・モードに入りだした。ハイウェイを舞台にした疾走決闘が、画面先で展開されていく。新たなる信者決闘者が迫ってきた。こちらも連戦が続きそうだ。最も警戒すべきなのは、教祖ライトニング。多くのプロデュエリストが敗北しているらしい。私でも倒せるだろうか。いや、負けるわけにはいかない。

 真白な車輪がハイウェイを突っきっている。金髪の白人男性が乗っているようだ。サイドデッキにより微調整を施して、胸の炎を燃えあがらせた。





【エピソード5-D・セブンスターズ・その19】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

No title

まだ全てのジェムが集まっていないから相性のいいカードで代用しているといったところ? 純正構築に比べてジェム特有の動きとは違うし。
宗教って見方によっては救いにも狂気にもなりえるから怖いよね。心の弱い人たちは信仰心が依存化して考えの放棄にも繋がりやすいし。人間的な実像、神聖的な虚像、どちらを崇拝するにしても信仰が長いといつのまにか自己意識が跳んでしまい駒扱いされているなんてのはよくあること。
その話はさておき、ライトニングは斎王に比べて勢い任せのキャラに読み取れる。破滅の光任せで運命力はない? 《白のヴェール》は使って欲しいところ。

No title

 majesticさん、感想ありがとうございます。

 他のカードを混ぜているのは意図的にそうしています。《ライコウ》は墓地貯め、《バレット》はアド稼ぎ。次回のデュエル練っていますけど、そっちは割りと純正に近い動きをします。アウスはちょこまかとデッキを変えていきますので。

 ライトニングのキャラを深く描かなければいけませんね。子供向けの単純な敵キャラぽくなっています。課題として、心に留めておきます。設定的に、破壊に特化したキャラかな。次回はアウスの心情も深くしなければ。

 宗教は虐殺も引きおこすぐらいに恐い側面があります。戦後日本でもオウムがありましたし。それでも、生きるためには必要なんですね。正義や思想も似た要素があるので要注意です。
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