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CROSS-88 ユベル召喚!

遊戯王カード 【 ユベル 】 PTDN-JP006-N 《 ファントム・ダークネス 》遊戯王カード 【 ユベル 】 PTDN-JP006-N 《 ファントム・ダークネス 》
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遊戯王 ファントム・ダークネス(PTDN)

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 闇の疾走決闘に入ります。

 アウス救出に向かおうとしたとき、ヒータに呼びとめられた。堂々と腕を組みながら、道路中央に立ちふさがっていた。人間の姿こそまとっているが、魔神のごとき迫力が燃えさかっている。ボクにカードを手渡してくれた。《クトゥグァ・フレア・ナイト》からは、灼熱のようなエネルギーがあふれだしそうだ。旧支配者クトゥグァのモンスターカードみたい。どこで手に入れたのだろう?

「アウスを助けに行くのだろう? このカードを使いな。私にはナイアーラトテップ絡みの用事がある。終ったら手伝ってやるよ」

 それだけ伝えて、ロウソクの炎みたいに消えてしまった。礼は返したものの、何となしに不満が残ってしまう。アウスはヒータにとっても家族のはずだけど、すぐには来れない事情があるようだ。そういった思考を払い、とにかく急ぐことにした。サテライト郊外にあるという神殿を的にして、クリボー号を最大加速させていく。



 光の結社側も、ただでは進ませてくれないようだ。空間が裂けだして、機械天使が神々しく降りてきた。そいつらが疾走決闘を挑んでくる。相手はD・ホィールに乗っていないから、飛行決闘といったところだろうか。やたらと《光源獣 カンデラート》を特殊召喚してくる。

「スピード・カウンターは6つある。《Sp-パワー・バトン》を発動。デッキから《森の聖獣アルパカリブ:攻撃力2700》を墓地に送り、その攻撃力分だけ《アルパカ・ナイト:攻撃力1900》をパワーアップさせるよ。《光源獣 カンデラート:攻撃力2000》にアタック!」

 いくら倒しても、雲霞のように湧いてくる。遊星さんやクロウとも逸れてしまった。パトロールの人たちが助けてくれるかと思いきや、そいつらも信者のようだ。洗脳されているせいか、とろんとした眼差しを転がしている。《ゲート・ブロッカー:守備力2000・Lv4》により、スピード・カウンターも溜まらない。それすらもリリースして、《ゲート・ブロッカー2:守備力3000・Lv6》まで並べてきた。

「大変な状態になったようだぜ。ハイウェイ管制室が、信者たちに占拠されてしまった!」

 牛尾さんが無線で教えてくれた。道路壁を動かして、阻害行動をしているようだ。牛尾さんたちも、洗脳されし同僚と戦っている。膨大な疾走決闘者を倒しながら、ボクは進んでいった。太陽が地平線へと落ちていき、茜色が濃くなってくる。何ということだ。夕空から巨大蜘蛛が降臨していく。アトラク=ナクアにまで絡まれては、迷惑このうえない。牛尾さんたちによる奪還作戦は成功したようで、ゲートはすぐにも開いた。アクセル全開だっ!



 真白に統一されすぎて不気味さを感じてしまう。何を製造しようとしているのか、巨大工場までそびえている。アウスの居場所を機械探査しながら、D・ホィールを神殿に突入させた。お兄ちゃん! アルマが慌てふためいているけど、このまま飛ばしていくよ。ホワイトローブの信者が悲鳴をあげていく。石畳上を走らせて、巨大扉の前へと着いた。ここにアウスがいるんだ。

「ダ、ダルクくん。来てくれたんだね……」

 睨みつけると、見張りの信者たちが逃げていった。アウスはソファに倒れこみ、息荒く呻いている。半眼のままに、じっとボクを見上げてきた。クリクリー! ハネクリボーがキラキラを注ぎだす。さらには、アルマが優しく抱擁しだした。アウスの苦痛が和らいでいく。

「ありがとう。アルマ……」

「これぐらい、当然なのですよ。私だって家族ですから、ヒール・スキルを惜しまないです。それよりも、こんな場所からは去りましょう。ヒロイン救出は、お兄ちゃんに任せますよっ!」

 アルマは引いてしまい、ボクが肉体に戻った。抱きかえしてくるアウスから、しっかりとした回復ぶりが伝わってくる。それでも、かなり弱っていることには変わりないんだ。信者どもが戻ってくるまでに、ここから逃げだそう。ふらつきながらも立ちあがろうとするアウスを抱きかかえた。D・ホィールの後席に座らせて、お互いを紐で巻きつける。ヘルメットもかぶらせた。

「アウス。本当に大丈夫?」

「平気になってきたの。今でも、ハネクリボーが癒してくれるから」

 くっきりとしてきた発音。胸に回された両腕が、力強くなってきた。背中一面が温かさで覆われている。アウスに負担をかけないように疾走させていこう。そう決めたとき、全身発光させた怪人が駆けつけてきた。その背後では信者たちがついてきている。

「あなたがダルク・ウェイトリィか。私はダーク・セブンスターズが1人、偉大なるライトニングである。アウス・ピースリーのごとく、あなたもデュエルで浄化させよう!」

 噴火しそうになる怒りを抑えなければ。できるだけ早く、アウスを病院に連れていきたい。こいつは許せないが、今は相手にしたくない。そんな迷いの最中、どこからかD・ナポレオンが飛んできた。そういえば、アウスと一緒にさらわれたんだ。闇が膨れあがる。豪壮なるローブをまとった骸骨魔王が浮遊していた。両掌をかざすと、ライトニングが闇霧に包みこまれた。悲鳴があがる。

「おのれ! ダークネスめがっ! このライトニングを闇で幽閉するとはっ!」

 ダークネスはD・ナポレオンに戻り、クリボー号の先端に座りだした。力を取戻しつつあるのだろうか。ダークネスが無事なようで、アルマも喜んでいる。ありがとう! 助けてくれたことに、礼を投げかけた。このチャンスを活かして、ここから脱出しよう。モーメント・エンジンを爆発させた。



「ダルクくんが助けてくれると、ずっと信じていたよ」

 言葉の輪郭に、とろりとした温もりを感じた。夕日が地平線へと潜りこみ、燃えるような橙色が闇に侵食されていく。ヘッドライトを照らした。あちらこちらにD・ホィールが止められている。疾走決闘者がぐったりとしている。ボクが倒したのよりも、人数が増えている?

「当然じゃない。アウスが一番大切なんだ。何があっても離さないから。それよりも、こんなことが二度と起こらないように気をつけないとね」

 アトラク=ナクアは厄介すぎる。絡まれないように気をつけないと。ライトニングもダーク・セブンスターズだったのか。アウスが何かを呟いたけど、聞き逃してしまった。激しい鼓動音が、背中から伝わってくる。とてつもない光が背後から迫ってきた。

「ダークネスの闇ごとき、我が光により吹きとばした! さぁ、ライディング・デュエルを始めようではないか! あなたを光に招いてやろう!」

 ライトニングがD・ホィールで追跡してくる。槍のようなデザインで、ゴールドとホワイトが混合している。アウスを乗せながら戦いたくない。夜空一面に巨大魔法陣が広がって消えた。何者かが、じっとボクを観察しているようだ。ライトニングは気にせずに疾駆している。デュエルするしかないのか。ライトニングが怒鳴りだした。どうしたのだろう?

「何者だ!? 私を邪魔しようとするのは!?」

「貴様がシティを荒らしているライトニングか! いかにも胡散臭そうなデュエリストだ。光の結社か知らないが、このジャック・アトラスが許しておかぬ!」

 ホィールタイプの白機体が、ライトニングへとタックルをしていた。金髪の白人男性が乗っている。ジャック・アトラス! すごいデュエリストだと、遊星さんから聞いている。オーガみたいな力強さが響いてくる。会話をしたこともないけど、ここはジャックという疾走決闘者に任せよう。少しでも滑らかなコースを選択しながら、ハイウェイを爆走していく。


『君たちの愛を魅せてもらうよ』


 空間全体が捻れた。ここはどこだろう? 空気が重々しい。見知らぬ岩道を走っている。両側は崖になっており、奈落がどこまでも続いている。道幅も広くないようで、油断していると永遠のコースアウトに引きずりこまれてしまう。三眼の悪魔が、背後から追いあげてきた。

「君たちを亜空間に招いたけど、気にいってもらえたかい?」

 艶かしい女性声だ。片胸だけが膨れている。黒翼を折りたたんでいるのか。グロテスクなD・ホィールを駆りながら、ボクを凝視している。雰囲気からすると、カードの精霊だろう。ここまで実体化できるとは、かなりの力を秘めているはず。

「君は何者なの? ずっとボクを見張っていたでしょ?」

「自己紹介をしないといけないね。君はボクに吸収されるのだから。ボクはユベル。ダーク・セブンスターズのメンバーさ。もっとも、ファラオどもは殺すつもりでいるけどね」

「ボクを吸収する? どういうつもりなの?」

「教えてあげるよ。12次元宇宙すらも内包している究極神ヨグ・ソトース。その存在を知ったとき、ボクは驚愕したよ。ダルク・ウェイトリィは、ヨグ・ソトースの化身だという。つまりね。君を取りこめば、全てをボクたちの愛で満たせるのさ。十代……」

 オッドアイが狂気に歪んでいく。ユベルの腹部から、哀しそうな少年顔が浮かびだした。愛しそうに、恍惚としながら、ユベルが撫でさげていく。アウスの動揺が、鼓動となって伝わってくる。たしかにヨグ・ソトースの儀式で産まれたけど、化身だって? 全てを愛で満たす? ユベルが何を言っているのか、まるで理解できない。暗黒空が不安を煽ってくる。

「その女を愛しているようだね。敬意を表して、仲良く食べてあげるよ。この《超融合》のカードでね」

 異様なエネルギーが渦巻いている魔法カードだ。アウスに響かせないように、慎重に進まなければならない。パープルを基調とした生物機体。ユベルのD・ホィールが、少しずつ追いあげていく。こいつには負けないから心配しないで。アウスに届けると、ユベルがニヤリと笑みだした。

「この空間から出るためには、君はボクを倒すしかないんだ。それじゃあ、いくよ。文字通り、どちらかが完全に無になるライディング・デュエルを。愛も情けも入る余地のない戦いをね!」



『デュエル!』



【1ターン目:ユベル】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「この時代のデュエルは興味深いね。ボクの先攻、ドロー。《サクリファイス・ロータス:攻撃力0・Lv1》を攻撃表示で召喚。カード3枚をセットして、ターンエンド」

 何て走りをするのだろう。崖っぷちぎりぎりを、とんでもないスピードで切っていく。



【2ターン目:ダルク】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ユベル:《サクリファイス・ロータス:攻撃力0・Lv1》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード3枚をセットしている。

スピード・カウンター:ユベル&ダルク+1


「俺のターン、ドロー。《アルパカ・ガール:攻撃力1200・Lv3・チューナー》を召喚」

 心強い相棒だ。メイド衣装の魔法少女が、くるりんぱと出現した。攻撃力0のモンスターを晒すなんて、トラップを狙っているに決まっている。《サクリファイス・ロータス》は置いておいても、相手スタンバイフェイズに1000ポイントのダメージを相手に与える。

「攻撃するのか迷っているのかい? 手札から《テンプテーション・ローズ》を見せて、モンスター効果を発動するよ。このターン、《アルパカ・ガール》は攻撃力0の闇属性モンスターにアタックしなければいけない。さぁ、遠慮なくボクを痛めつけるんだ」

 《アルパカ・ガール》の瞳孔が開いて、紅潮しだした。ステッキを振りあげて、《サクリファイス・ロータス》を殴りつける。1200ポイントの戦闘ダメージを受けて、ユベルのライフは2800ポイントにまで減った。温度の分からない衝撃風が叩いてくる。

「罠カード《デモンバルサム・シード》を発動。ダメージを糧にして育つ魔界植物。バトルダメージ500ポイントごとに、《デモンバルサムトークン:攻撃力100・Lv1》1体を特殊召喚する」

「カード1枚をセットして、ターンエンド」

 ぽちゃぽちゃと種が撒かれて、2体もの《デモンバルサムトークン》が花開いた。ガタン! でこぼことした岩肌に、クリボー号が揺れあがった。アウスが悲鳴を零す。弱っている状態では、この暗黒環境が辛いだろう。できるだけ早く、ユベルを倒さなければ。それだけの準備を仕掛けたんだ。



【3ターン目:ユベル】LP2800、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
ユベル:《デモンバルサムトークン:攻撃力100・Lv1》2体が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。

ダルク:《アルパカ・ガール:攻撃力1200・Lv3・チューナー》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

スピード・カウンター:ユベル&ダルク+2


「ボクのターン、ドロー。《デモンバルサムトークン》2体をリリースして、ボク自身《ユベル:攻撃力0・Lv10》をアドバンス召喚!」

「永続罠《デモンズ・ポンド》を発動。カード1枚をセットして、ターンエンド。《デモンズ・ポンド》の存在により、トラップがあっても《サクリファイス・ロータス:攻撃力0・Lv1》はエンドフェイズに自己蘇生できる。このカードを《ユベル》のためにリリースするよ」

 もう1体のユベルが飛行しだした。《ユベル》は戦闘では絶対無敵のモンスターだけど、エンドフェイズにモンスター1体をリリースしなければ破壊されてしまう。《サクリファイス・ロータス》を維持コストにするのか。濃霧に包まれて視界不良となる。《デモンズ・ポンド》には、さらなる効果があるのか。自身を墓地に送ることにより、攻撃力0の闇属性モンスターをリリースしてダメージを与える。注意しておかないと。細い崖道を疾走していく。





【エピソード5-D・セブンスターズ・その22】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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