スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

CROSS-99 オベリスクの巨神兵

遊戯王 オベリスクの巨神兵 【ウルトラ】 VJMP-JP037 [日本語:袋綴版]遊戯王 オベリスクの巨神兵 【ウルトラ】 VJMP-JP037 [日本語:袋綴版]
()
遊戯王 書籍・雑誌付属カード

商品詳細を見る

 前回をちょいと修正しました。遊星のカードセットのタイミングをずらします。

 ハイウェイ上空に巨神が顕現した。神を冠するモンスターとは幾度も戦ってきたが、これほどの威圧感は初めてだ。コース全体が畏怖に埋めつくされていく。ファラオが怪魔のごときD・ホィールを駆っている。ライフを削ったのに追いつけない。夜闇を食べているかのような走りだ。

「スピード・カウンターは4つ以上ある。《Sp-サモン・スピーダー》を発動。手札からレベル4以下の《黒犬獣バウ:攻撃力1800・Lv4》を特殊召喚する。呼びだしたモンスターは、このターンに攻撃できないがな。さらに、永続罠《メタル・リフレクト・スライム:守備力3000・Lv10》を発動! これで、血染めの生贄がそろったぞっ!」

 液体金属のスライムが膨れあがる。モンスターとなる永続罠だ。《オベリスクの巨神兵》を召喚しただけでなく、新たにモンスター2体を特殊召喚した。ファラオの哄笑が闇に溶けていく。

「てっとり早く、貴様を葬らせてもらう。モンスター2体を生贄に捧げて、《オベリスクの巨神兵》のモンスター効果を発動。相手モンスターを殲滅し、相手ライフに4000ポイントのダメージを与える。これは闇のライディング・デュエル。その衝撃は半端なものじゃないぜ!」


『ゴッド・ハンド・インパクト!』


 轟音。《オベリスクの巨神兵》が巨腕を打ちつけあうだけで、空気全体が震える。《黒犬獣バウ》と《メタル・リフレクト・スライム》を掴みあげ、エネルギーと変換していく。向かいあわせた両掌の間に、衝撃波が渦巻いている。右手を押しだして、それを叩きつけてきた。《ジャンク・ウォリアー》と《マッシブ・ウォリアー》が粒子状にまで分解される。D・ホィールが激しく揺さぶられていく。これが神の力なのか。このままではクラッシュしてしまう。

「罠カード《ハーフ・シールド》を発動。相手モンスター1体による効果ダメージを半分にする」

 バリアが衝撃を緩和してくれる。その隙を縫いながら、何とか態勢を立てなおした。ダメージも2000ポイントにまで減少した。しかし、D・ホィールへのダメージは小さくないようだ。割音がピシリと響いた。再度、これを喰らえば大破は免れないであろう。ファラオとの距離を開けられたようだ。前方から嘲笑いが転がってきた。

「生残ったか。モンスター効果を発動したターン、《オベリスクの巨神兵》は攻撃できない。カード1枚をセットして、ターンエンド」



【6ターン目:遊星】LP2000、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
暗黒のファラオ:《オベリスクの巨神兵:攻撃力4000・Lv10》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

遊星:魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

スピード・カウンター:暗黒のファラオ&遊星+5


「俺のターン、ドロー。モンスター1体を裏側守備表示でセット。カード1枚をセットして、ターンエンド」

 《オベリスクの巨神兵》が夜空を占領している。鼓動が不安定に高まっていく。カードを伏せたとき、右手が震えているのに気がついた。カーブを滑らかに切れないのは、D・ホィールの故障だけではないだろう。飲みこんだ空気には、闇が含まれている。



【7ターン目:暗黒のファラオ】LP1700、ドローフェイズ後の手札1枚

(フィールド)
暗黒のファラオ:《オベリスクの巨神兵:攻撃力4000・Lv10》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

遊星:モンスター1体が裏側守備表示でセットされている。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

スピード・カウンター:暗黒のファラオ&遊星+6


「貴様が感じている恐怖が伝わってくるぞ。勝利の暁には、じっくりと解体してやるよ。俺のターン、ドロー。《オベリスクの巨神兵》でセットモンスターを攻撃! 何を仕掛けているかは知らないが、神にカード効果は通用しないぜ!」

 身を乗りだして、《オベリスクの巨神兵》が地面に向かって殴りつけてきた。巨拳が目前にまで迫ってくる。実体化した振動により、D・ホィールがぶれた。ピシリッ! 走行距離を伸ばすたびに、きしりが酷くなる。《トライクラー:守備力300・Lv3》が木端微塵に粉砕させられた。

「《トライクラー》が戦闘破壊されたことにより、デッキから《ヴィークラー:守備力200・Lv2》を守備表示で特殊召喚する」

「しぶといヤツだ。カード1枚をセットして、ターンエンド」



【8ターン目:遊星】LP2000、ドローフェイズ後の手札2枚

(フィールド)
暗黒のファラオ:《オベリスクの巨神兵:攻撃力4000・Lv10》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。

遊星:《ヴィークラー:守備力200・Lv2》が守備表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

スピード・カウンター:暗黒のファラオ&遊星+7


「俺のターン、ドロー。スピード・カウンターは2つ以上ある。《Sp-エンジェル・バトン》を発動。デッキからカード2枚をドローして、手札の《ボルト・ヘッジホッグ》を墓地に送る」

「《ロード・シンクロン:攻撃力1600・Lv4・チューナー》を召喚。チューナーの存在により、墓地から《ボルトヘッジ・ホッグ:攻撃力800・Lv2》を特殊召喚する」

「シティを守るために神を倒す! レベル2《ヴィークラー》とレベル2《ボルト・ヘッジホッグ》に、レベル4《ロード・シンクロン》をチューニング!」

「集いし希望が新たな地平へいざなう。光さす道となれ! シンクロ召喚! 駆け抜けろ、《ロード・ウォリアー:攻撃力3000・Lv8》!」

「《ロード・ウォリアー》のモンスター効果を発動。デッキからレベル2以下の戦士族モンスター《ブースト・ウォリアー:守備力200・Lv1》を特殊召喚する。このモンスターが存在するかぎり、戦士族モンスターは攻撃力が300ポイントアップする」

「スピード・カウンターは6つ以上ある。《Sp-パワー・バトン》を発動。デッキから《サルベージ・ウォリアー:攻撃力1900》を墓地に送り、エンドフェイズまで、そのパワーを《ロード・ウォリアー》に与える。スピード・カウンター7つを取りのぞいて、《スピード・ワールド2》の効果を発動。デッキからカード1枚をドローする。《ロード・ウォリアー》で《オベリスクの巨神兵》を攻撃!」

「永続罠《六芒星の呪縛》を発動。残念だったな。《ロード・ウォリアー》の攻撃を封じるぜ!」

 《ロード・ウォリアー》が飛びだそうとするも、六芒星が縛りつけてきた。

「罠カード《荒野の大竜巻》を発動。表側表示の《六芒星の呪縛》を破壊する」

 竜巻が真下から昇りあがり、《ロード・ウォリアー》を拘束していた呪縛が破砕された。攻撃力は5200ポイントにまで上昇している。《ロード・ウォリアー》が高速飛翔し、エネルギーを剣状に伸ばした。《オベリスクの巨神兵》を貫いて、大地に沈ませていく。1200ポイントの戦闘ダメージを与え、相手ライフを500ポイントにまで追いつめた。

「オベリスクを倒した! カード1枚をセットして、ターンエンド」



【9ターン目:暗黒のファラオ】LP500、ドローフェイズ後の手札1枚

(フィールド)
暗黒のファラオ:魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

遊星:《ロード・ウォリアー:攻撃力3300・Lv8》が攻撃表示。《ブースト・ウォリアー:守備力200・Lv1》が守備表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

スピード・カウンター:暗黒のファラオ+8 遊星+1


「俺のターン、ドロー。《オベリスクの巨神兵》を倒しただけで、勝てると思うなよ。神は蘇る! 罠カード《リバース・オブ・ゴッド》を発動。墓地より《オベリスクの巨神兵》を復活させる。スピード・カウンターは3つ以上ある。《Sp-神の進化》を発動。《真祖・オベリスクの巨神兵:攻撃力5000・Lv12》に進化させる。恐れるがいい! 究極神の姿を!」

 《オベリスクの巨神兵》が再臨した。摩天楼を見下すほどの巨身が浮上していく。顔と胸に模様が浮きあがり、莫大なエネルギーがほとばしる。何という威圧感だ。《ロード・ウォリアー》が攻撃されても、助かるだけの準備はできている。しかし……。

「墓地のモンスター2体を除外して、《真祖・オベリスクの巨神兵》のモンスター効果を発動。相手モンスター全てを破壊し、相手ライフに4000ポイントのダメージを与える。覚悟しろよ!」

 《真祖・オベリスクの巨神兵》が《デビルイーズ》と《砦を守る暗黒竜》を引きずりだした。両掌に包みこみ、それらをエネルギーと変えていく。進化しているせいか、その威力は桁違いに膨張している。けたたましいファラオの狂笑。《真祖・オベリスクの巨神兵》が白熱弾を叩きつけてきた。

「《ロード・ウォリアー》をリリースして、罠カード《シンクロ・バリアー》を発動! 次のエンドフェイズまで、全てのダメージを0にする」

 圧倒的な輝きが、夜を白一色へと塗りつぶす。《ロード・ウォリアー》が俺を庇おうとして消滅した。《ブースト・ウォリアー》が粉塵と化す。津波に押されているようだ。D・ホィールから部品が弾けとんだ。減速を余儀なくされる。それだけに治まらず、クラッシュしてしまった。投げだされ、路上に全身を打ちすえられる。転がりながら激痛に巻きつかれていく。

「走れなくなったプレイヤーは、ライディング・デュエルにおける敗者だったな。もっとも、この状況では逆転も不可能であろう。これは闇のゲームだ。オベリスクによる罰ゲームを受けてもらう! 生身で喰らえば、心身ともどもミンチになる! ぶちまけた内蔵を踏みつけてやるよ!」 

 やはり、武藤遊戯さんとは違う。コイツは下衆だ。《真祖・オベリスクの巨神兵》が両腕をそろえて、俺に止めをさそうとしている。両拳が路面をえぐりながら走る。あちらこちらと骨折しているだろう。手足をまともに動かせない。破壊が目前にまで迫っている。



「悪いな。不動遊星とは、もっとデュエルがしたいんだ。守らせてもらうぜ!」

 蜘蛛怪人が跳びこんできた。右手をかざすと、ディスプレイが広がった。何かの操作をしているようだ。蜘蛛の巣を成したバリアが急速拡大して、《真祖・オベリスクの巨神兵》が繰りだした拳を弾きかえした。ファラオが顔面蒼白に怒鳴りだす。

「どういうつもりだ! アトラク=ナクア!」

「さすがに、カードゲームで死人まで出しちゃいけねぇよな。それに、不動遊星は最強クラスの決闘者だ。D・ホィールがクラッシュしなければ、逆転すると思うぜ。こいつを殺すのなら、俺様がリアルファイトを挑んでやる。半殺しにされたくなければ、消えろや」

 旧支配者から膨大なオーラが噴きだす。しばらく睨みあい、ファラオは忌々しそうに去った。アトラク=ナクアが振りかえった。複数の蜘蛛眼が見下ろしてくる。

「あんたの怪我と、壊れたD・ホィールを修復してやるよ。ただし、魂へのダメージはどうにもできない。《オベリスクの巨神兵》から受けたプレッシャーもな。あんたが完全回復したら、そのうちにデュエルを挑まさせてもらうぜ。お互いに強くなろうや」

 メニューウィンドウを開いて、何かのコマンドを選択している。頭上には静寂な夜空が広がっている。骨折した手足が、心地よい光に包まれていった。





【エピソード5-D・セブンスターズ・その33】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

No title

中断か、まあ、仕方ないか。
あとは休息したあと最終決戦に向けての締めくくりだけかな?

No title

 majesticさん、感想ありがとうございます。

 遊星が勝ったら終りますしね。最初は遊星が負ける予定でしたが、抵抗あるのか、こんな感じになりました。ダークシグナー鬼柳戦みたいな落ちになりました。

 アクナディンやセフィロンと戦う章(16~18話)があり、次にラストバトル章(10数話?)かな。
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。