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A・ZEXAL-9 神代璃緒

遊☆戯☆王ZEXAL SOUND DUEL1(仮)遊☆戯☆王ZEXAL SOUND DUEL1(仮)
(2011/09/28)
(アニメーション)、mihimaru GT 他

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 こちらサイドでもストーリーは進行していきます。平行世界設定で、神代璃緒のキャラ&決闘戦略が変化しています。デュエルシーンは短縮気味。

 巻いていた包帯を外していきました。眩しさに慣れながら、ゆっくりと両目を開いていきます。真白な世界から、輪郭が次第に浮かびあがってきます。お兄様が視界いっぱいに広がっていました。心配そうな嬉しそうな表情で覗きこんできます。くっきりしてきたのに、お兄様の輪郭が揺らめきました。涙をぬぐってから抱きしめると、お兄様が慌てだします。

「リ、リオッ! 医者も看護士もいるんだぞ。場所を考えろよ!」

 クスクスと看護士さんが微笑みました。兄妹仲良くするのに、照れることはないのです。喜びだけではありません。神代凌牙を労わりたい気持ちもあります。アイツの策略により、反則疑惑を押しつけられました。決闘大会から追われただけでなく、卑怯者として罵倒されつづけました。WDCでも野次を浴びたといいます。苦労してきた背中を、そっと包みこみました。



 数日が経過すると、学校に通えるようになりました。学業も遅れていて、追いつくのが大変そうです。下手をすれば、一学年をやりなおす必要があるかもしれません。それは嫌だなぁ。友達とのランチタイムは久しぶりで、日常生活を実感できるものでした。

「リオって成績良かったから、大丈夫だって。分からないところがあれば、私が協力するよ」

「決闘はできる? リオの華麗なプレイングを見てみたいなぁ。お兄さんとタッグを組む?」

 アイツの告白により、お兄様の疑惑は晴れました。全てを父親のせいにするのは卑怯ですけど、ひとまずの謝罪として受けいれました。WDC準決勝では、トロンの呪縛を破って、九十九遊馬と全力決闘をしたといいます。《ヴォルカザウルス》と《希望皇ホープ》の連携攻撃に敗れたものの、お兄様の勇姿は観客を魅了しました。決闘リーグにも復帰できるようです。

「ありがとう。ARは無理ですけど、テーブル使用ならデュエルもできます。お願いします」

 そんな私を、お兄様が遠くから見守ってくれていました。視線だけで、ちょこんと挨拶を交わします。うーんと甘えこむのは、帰宅してからにしましょう。



 後遺症のせいで走れなくなり、バスケットボールを止めました。先輩たちと話すだけで、悔しくて泣いてしまいました。どうして、こんな目に遭うのでしょうか? やっぱり、アイツを心からは許せません。なぐさめるように、友達が文科系クラブを紹介してくれます。花添愛華さんは素敵でしたが、華道部は肌に合いませんでした。漫画部はアメコミばかりで吃驚です。

「帰ったら、デュエルやろうぜ! 小鳥は猛特訓だぁ! 今度はキャッシーに勝たなくっちゃな!」

 元気さにあふれた声。遊馬一行が廊下を歩いていました。仲良しトリオで有名だそうです。興味ありありと眺めていたら、向こうから話しかけてきました。

「もしかして、シャークの妹か? 学校に来れて、すっげーよかったじゃん!」

 自己紹介を交わしあうと、デュエルにさそわれました。WDC優勝者だけあり、ミーハーな親友がはしゃいでいます。これを機会として、彼らとの交流が始まりました。武田鉄男さんは面倒見がよく、遊馬さんが弟のようです。足の不自由な私にも気を遣ってくれました。彼もアイツの犠牲者で、片腕を骨折しているようです。しっかりさんで、デュエルも強くて、鉄男さんと会うのが楽しみになってきました。お兄様に話すと、コーヒーを噴きだしました。

 ずっと続いたらいいなぁ。楽しい時間は途切れてしまうものです。友達が入院しました。デュエル・パッドを装着したまま、路上に倒れていたといいます。意識不明の重態で、面会すらも許されません。嫌な予感がします。アイツとのデュエルを思いだしてしまうのです。


 危ない臭いが、むくむくと漂ってきました。


 生徒会長が何者かに襲われたようです。彼も病院に搬送されました。青髪の少女という都市伝説が流れだしました。水兵服を着ており、蛸のような瞳をしているといいます。お兄様から、単独行動をしないように注意されました。決闘暴走族が襲撃されて、風魔というリーダーさんも入院したといいます。蛸の化物がどうとか言っていたらしく……。

「初めまして。私はエリア・マーシュというものです。クトゥルフという真名もありますが、こちらで覚えておくがいいでしょう。あなたが神代璃緒さんですね? 聞いていますよ。氷の女王として決闘界に君臨していた時期があるとか。楽しみです。デュエルをしてください」

 曇天も相まってか、人通りのない歩道は不気味なものです。精神を触手で締めあげられるような圧迫感。噂どおりの容姿に、身をすくめてしまいます。断れば殺されてしまうという言外のメッセージが伝わってきました。頷くと、殺気のこめられた微笑が返ってきました。

「素直で嬉しいですね。デュエル・パッドを持っていないのなら貸してあげますよ。そうそう。今から行なうのは、闇のデュエル。痛みという生きている実感を味わえます。ぜひ、私に多大なる苦痛を与えてください。では、始めましょうか」



『デュエル!』



【1ターン目:璃緒】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「私の先攻、ドロー。モンスター1体を裏側守備表示でセット。カード1枚をセットして、ターンエンド」

 松葉杖を置かないとデュエルができません。左足を踏みしめるだけで、鈍痛が走ってきました。できるだけ早く勝負をつけよう。蛸のような双眸に凝視されるだけで、心が削りとられていきます。



【2ターン目:エリア】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
璃緒:モンスター1体が裏側守備表示でセットされている。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「私のターン、ドロー。フィールド魔法《伝説の都アトランティス》を発動。《マーメイド・ナイト:攻撃力1500・Lv4》を攻撃表示で召喚。海フィールドで2回攻撃ができるモンスターです。セットモンスターに攻撃します」

 フィールドが海底都市へと変化していきました。《海》として扱うフィールド魔法です。人魚剣士が廃墟から泳いできました。水属性モンスターですので、攻守は200ポイントアップしており、レベルも1つだけ落ちています。水属性使いの私ですが、エクシーズ召喚が難しくなり困りました。

「速攻魔法《スケープ・フィッシュ》を発動! 《スケープフィッシュ・トークン:守備力0・Lv1》4体を守備表示で特殊召喚します」

 青魚群が花咲くように広がります。《スケープ・ゴート》と同名扱いの速攻魔法ですので、デッキ枚数制限を受けているカードです。直接攻撃の回避目的だけで発動したのではないです。攻撃対象は変更せず。伏せモンスターが斬られてしまいました。

「《スノー・ドラゴン:守備力1100》が戦闘破壊されたことにより、モンスター効果を発動。フィールドのモンスター全てにアイスカウンター1つを置きます」

 ちっちゃな氷竜が吹雪を吐きつけ、《マーメイド・ナイト》が氷に覆われていきます。それでも、追加攻撃は止まりません。《スケープフィッシュ・トークン》が三枚おろしにされてしまいました。生残った《スケープフィッシュ・トークン》も氷漬けになっています。私の狙いどおりに。

「カード2枚をセットして、ターンエンド」



【3ターン目:璃緒】LP4000、ドローフェイズ後の手札5枚

(フィールド)
璃緒:《スケープフィッシュ・トークン:守備力200・Lv1・アイスカウンター+1》3体が守備表示。

エリア:《マーメイド・ナイト:攻撃力1700・Lv3・アイスカウンター+1》が攻撃表示。フィールド魔法《伝説の都アトランティス》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。


「友達に酷いことをしたのは、あなたですね? それならば、容赦なくいかせてもらいます。私のターン、ドロー。魔法カード《トレード・イン》を発動。手札からレベル8《青氷の白夜龍》を捨て、デッキからカード2枚をドローします」

「フィールドのアイスカウンター4つを取りのぞいて、手札から《スノーダスト・ドラゴン:攻撃力2800・Lv8》を特殊召喚! 《伝説の都アトランティス》により、攻守は200ポイントアップ!」

「魔法カード《小波爆走》を発動。自分フィールドの水属性モンスターを任意の数だけ破壊し、その数だけデッキからレベル3以下の水属性モンスターを墓地に送ります。《スケープフィッシュ・トークン》3体を破壊して、デッキから3体を墓地に送ります」

「これで、私の墓地には水属性モンスター5体が溜まりました。手札から《氷霊神ムーラングレイス:攻撃力2800・Lv8》を特殊召喚! この特殊召喚により、相手の手札からカード2枚をランダムに捨てます。これで、あなたの手札にカードは無くなりましたね」

「魔法カード《死者蘇生》を発動。墓地から《青氷の白夜龍:攻撃力3000・Lv8》を特殊召喚します。このカードを魔法・罠カードの対象にしても無効にできます!」

 ハンデスしたカードをチェックします。《スパイラル・ドラゴン:攻撃力2900・Lv8》と《ジェノサイドキングサーモン:攻撃力2400・Lv5》でした。どちらも大型通常モンスターのようです。蘇生カードに気をつけなければ。壮大なる氷精霊が浮かびあがり、巨大氷竜2体が左右に並びます。

「まだまだ、いきますよ! 《スノーマン・クリエイター:攻撃力1600・Lv4》を召喚。この召喚により、自分フィールドの水属性モンスターの数だけ、相手モンスターにアイスカウンターを置きます。4つ置きます。3つ以上置きましたので、相手フィールドのカード1枚を破壊します」

 カキ氷製造機を大型化したものが、ドドーンと出現しました。雪だるま4つを撃ちだして、《マーメイド・ナイト》を雪塗れにしていきます。セットカードを破壊しましょう。何を仕掛けているのか不安ですから。巨大雪だるまが永続罠《正統なる血統》を踏みつぶしました。危ない。《スパイラル・ドラゴン》が復活するところでした。

「《青氷の白夜龍》で《マーメイド・ナイト》を攻撃!」

「永続罠《竜巻海流壁》を発動。《海》があるかぎり、私は戦闘ダメージを受けません」

 《マーメイド・ナイト》に噛みついて砕いたものの、水流渦に阻まれてライフを削れません。手札のカード全てを使いきりました。このまま、エンド宣言するしかないです。



【4ターン目:エリア】LP4000、ドローフェイズ後の手札1枚

(フィールド)
璃緒:《氷霊神ムーラングレイス:攻撃力3000・Lv7》&《スノーダスト・ドラゴン:攻撃力3000・Lv7》&《青氷の白夜龍:攻撃力3200・Lv7》&《スノーマン・クリエイター:攻撃力1800・Lv3》が攻撃表示。

エリア:フィールド魔法《伝説の都アトランティス》&永続罠《竜巻海流壁》が発動中。


「私のターン、ドロー。壁は薄くなりますが、このカードしか手札には残されていません。仕方がないですね。魔法カード《マジック・プランター》を発動。永続罠《竜巻海流壁》を墓地に送り、デッキからカード2枚をドローします」

「《コダロス:攻撃力1400・Lv4》を召喚。《海》扱いの《伝説の都アトランティス》を墓地に送り、モンスター効果を発動。《氷霊神ムーラングレイス》と《青氷の白夜龍》を墓地送りにします」

 海竜が咆哮すると、大渦巻きがモンスター2体を海溝へ引きずりこんでいきました。《青氷の白夜龍》は効果モンスターにまで耐性を持っていません。海フィールドそのものが消滅していきます。大型モンスターを展開して強気になっていましたが、陰りが差しこんできました。ずきずきと左足が痛みだし、眩暈が迷いこんできます。そろそろ限界かもしれません。

「《氷霊神ムーラングレイス》がフィールドから離れると、次のバトルフェイズがスキップされるのですね。助かります。カード1枚をセットして、ターンエンド」



【5ターン目:璃緒】LP4000、ドローフェイズ後の手札1枚

(フィールド)
璃緒:《スノーダスト・ドラゴン:攻撃力2800・Lv8》&《スノーマン・クリエイター:攻撃力1600・Lv4》が攻撃表示。

エリア:《コダロス:攻撃力1400・Lv4》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「私のターン、ドロー。《ブリザード・ファルコン:攻撃力1500・Lv4》を召喚」

 《伝説の都アトランティス》が残っていれば、モンスター効果により1500ポイントのダメージを与えられたのに。ふらつく私を、恐ろしい眼球で刺してきます。指先が震えて止まりません。脂汗がとくとく流れおちてきました。

「レベル4《スノーマン・クリエイター》と《ブリザード・ファルコン》でオーバーレイ・ネットワークを構築! 《スノーダスト・ジャイアント:攻撃力2200・R4・O×2》をエクシーズ召喚!」

 氷巨人が棍棒を振りまわしながら吠えあげました。相手が《伝説の都アトランティス》を引けば、《コダロス》により私のフィールドは空けられてしまう? ここはエクシーズ召喚を行なわずに、守備を固めるべき……? いろいろな気持ち悪さがマーブルカラーに混じりあい、思考が粘土みたいになってきました。エンド宣言を呟くと、エリアが笑みを粘つかせます。



【6ターン目:エリア】LP4000、ドローフェイズ後の手札1枚

(フィールド)
璃緒:《スノーダスト・ドラゴン:攻撃力2800・Lv8》&《スノーダスト・ジャイアント:攻撃力2200・R4・O×2》が攻撃表示。

エリア:《コダロス:攻撃力1400・Lv4》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「私のターン、ドロー。勝利は確定したようです。永続罠《忘却の海底神殿》を発動。このカードは《海》として扱うのですよ。《忘却の海底神殿》を墓地に送り、《コダロス》のモンスター効果を発動! 相手モンスター2体を墓地送りにします」

「魔法カード《思い出のブランコ》を発動。墓地から《スパイラル・ドラゴン:攻撃力2900・Lv8》を特殊召喚します。激痛を味わいなさい。モンスター2体でダイレクト・アタック!」

 再度、海面が急上昇していきました。《コダロス》が咆哮し、《スノーダスト・ドラゴン》と《スノーダスト・ジャイアント》が荒狂う海に呑まれていきます。首長竜が大口を開いて迫ってきました。防御カードもなく、無抵抗に立っているしかありません。恐怖を感じないのは、意識が混濁してきたせいでしょうか? お兄様……。





【A・ZEXAL-9】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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