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CROSS-104 精霊対決! ブラックフェザー・ドラゴンVSハサン

遊・戯・王5D's 3 (ジャンプコミックス)遊・戯・王5D's 3 (ジャンプコミックス)
(2011/09/02)
佐藤 雅史

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 《BF》VS《墓守》!

 《王家の眠る谷-ネクロバレー》により、街路は断崖絶壁と化している。足を踏外せば、えんえんと落下していきそうな臨場感。墓地への干渉ができなくなり、クロウは苦戦を強いられている。シャーディーの両眼は闇色に覆われている。ファラオの使徒から、アウスに関する手掛かりを得たい。今は、クロウが心配だ。絶対に勝てると信じているけど、わずかばかりの不安が過ぎる。



【4ターン目:クロウ】LP2700、ドローフェイズ後の手札1枚

(フィールド)
シャーディー:《墓守の守護者 ハサン:攻撃力2800・Lv8》&《墓守の暗殺者:攻撃力2000・Lv4》が攻撃表示。フィールド魔法《王家の眠る谷-ネクロバレー》&永続魔法《フィールドバリア》が発動中。

クロウ:永続魔法《黒い旋風》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード1枚がセットされている。


「俺のターン、ドロー。《BF-蒼炎のシュラ:攻撃力1800・Lv4》を召喚。《黒い旋風》により、デッキから《BF-疾風のゲイル》を手札に加える」

「自分フィールドに《BF》が存在することにより、手札から《BF-疾風のゲイル:攻撃力1300・Lv3・チューナー》を特殊召喚する。《BF-疾風のゲイル》のモンスター効果を発動。《墓守の守護者 ハサン》の攻守を半分にする」

 《BF-疾風のゲイル》が黒翼を広げて、烈風を叩きつける。《墓守の守護者 ハサン》が両腕を伸ばあげた。光膜を拡散させる。疾風はバリアに阻まれてしまい、相手モンスターにまで届かなかった。デュエル・ディスクでチェックしてみるも、《墓守の守護者 ハサン》のテキストが表示されない。未知なる精霊のようだ。

「フィールドが《王家の眠る谷-ネクロバレー》であるかぎり、《墓守の守護者 ハサン》の特殊能力が解放される。《墓守》を対象とするカード効果を無効にする」

「なら! レベル4《BF-蒼炎のシュラ》に、レベル3《BF-疾風のゲイル》をチューニング!」

「黒き旋風よ、天空へ駆けあがる翼となれ! シンクロ召喚! 《BF-アーマード・ウィング:攻撃力2500・Lv7》!」

「《BF-アーマード・ウィング》で《墓守の守護者 ハサン》を攻撃するぜ! 《BF-アーマード・ウィング》は戦闘破壊されず、自分へのバトルダメージも0にする。このカードが相手モンスターに攻撃したとき、そのモンスターに楔カウンターを叩きこむ!」

 ブラックアーマーをまとった鳥戦士が、大空から降臨した。風が渦巻き、聖地を揺るがす。開きっぱなしの嘴からは、単眼が赤光している。ブラック・ハリケーン! 漆黒翼により、空を切裂いていく。高速回転を繰りかえし、豪腕を振るう。《墓守の守護者 ハサン》が片手で、《BF-アーマード・ウィング》の右拳をつかんだ。ダメージステップに入れず、楔を刺しこめない。

「《王家の眠る谷-ネクロバレー》により、さらなる特殊能力が解放されている。1ターンに1度だけ、《墓守》への攻撃を無効にできる」

「攻撃もカード効果も駄目なのかよっ! なんて守護者だ。ターンエンド」



【5ターン目:シャーディー】LP4000、ドローフェイズ後の手札1枚

(フィールド)
シャーディー:《墓守の守護者 ハサン:攻撃力2800・Lv8》&《墓守の暗殺者:攻撃力2000・Lv4》が攻撃表示。フィールド魔法《王家の眠る谷-ネクロバレー》&永続魔法《フィールドバリア》が発動中。

クロウ:《BF-アーマード・ウィング:攻撃力2500・Lv7》が攻撃表示。永続魔法《黒い旋風》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード1枚がセットされている。


「私のターン、ドロー。《墓守の末裔:攻撃力1500・Lv4》を召喚。モンスター効果を発動。《墓守の暗殺者》をリリースして、《BF-アーマード・ウィング》を破壊する。戦闘破壊できなければ、カード効果で破壊するまでだ」

 褐色肌の墓守青年が、黄金ロッドを振りあげた。同胞の魂を生贄にして、破壊呪文を詠唱していく。相手フィールドのカード1枚を破壊できるようだ。どことなく、マリク・イシュタールと似ているかな。含みのある笑みを湛えながら、クロウが視線をあげた。

「効果破壊はさせないぜ! カウンター罠《ダウンフォース》を発動。自分モンスター1体が相手カードによってフィールドから離れる場合、その効果を無効にし破壊する」

 シャーディーが悔しげにエンド宣言をする。《王家の生け贄》の発動時に、《ダウンフォース》を確認したような気がする。戦闘耐性のある《BF-アーマード・ウィング》を、焦って除去しようとしたのだろう。《黒い旋風》を狙えば、カウンター罠を発動されなかった。



【6ターン目:クロウ】LP2700、ドローフェイズ後の手札1枚

(フィールド)
シャーディー:《墓守の守護者 ハサン:攻撃力2800・Lv8》が攻撃表示。フィールド魔法《王家の眠る谷-ネクロバレー》&永続魔法《フィールドバリア》が発動中。

クロウ:《BF-アーマード・ウィング:攻撃力2500・Lv7》が攻撃表示。永続魔法《黒い旋風》が発動中。


「俺のターン、ドロー。カード1枚をセットして、ターンエンド」

 クロウの背後にいるから、セットカードが見えた。この戦局をリバースできるかもしれない。もちろん、使用タイミングが重要となるけどね。



【7ターン目:シャーディー】LP4000、ドローフェイズ後の手札1枚

(フィールド)
シャーディー:《墓守の守護者 ハサン:攻撃力2800・Lv8》が攻撃表示。フィールド魔法《王家の眠る谷-ネクロバレー》&永続魔法《フィールドバリア》が発動中。

クロウ:《BF-アーマード・ウィング:攻撃力2500・Lv7》が攻撃表示。永続魔法《黒い旋風》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード1枚がセットされている。


「私のターン、ドロー。手札を補強するとしよう。魔法カード《天よりの宝札》を発動。お互いに手札が6枚になるまでカードをドローする」

「6枚もドローだとっ!? インチキ効果も大概にしやがれ!」

「《墓守の長槍兵:攻撃力1500・Lv4》を召喚。手札から速攻魔法《ディメンション・マジック》を発動。このカードをリリースして、手札から《墓守の大神官:攻撃力2000・Lv8》を特殊召喚する。それだけではない。《BF-アーマード・ウィング》を破壊する」

 次元が曲がり、時空間が歪んでいく。異様な角度から、《墓守の大神官》が輪郭を浮かびあがらせる。ジャッカル仮面の神官が、石の玉座から立ちあがった。黄金ロッドを持ちあげて、稲妻状の衝撃を響かせる。《BF-アーマード・ウィング》は焼きつくされ、谷底へと落ちていった。

「貴様を守護するモンスターは消えうせた」

「はたしてそうかな? 《BF-アーマード・ウィング》がカード効果で破壊されたことにより、手札から《BF-流離いのコガラシ:守備力1600・Lv6・チューナー》を特殊召喚するぜ」

「特殊召喚したところで、《墓守の守護者 ハサン》により《BF-流離いのコガラシ》を攻撃するまでだ。手札から速攻魔法《アメミットの裁き》を発動。《墓守》が相手モンスターを戦闘で墓地に送ったとき、その攻撃力分のダメージを相手に与える。裁きを受けるがいい」

 《BF-流離いのコガラシ》が殴りとばされる。クロウの背後から、鰐状の頭部がせりあがった。涎を垂らしながら、がぶりつく。実体化したダメージに、クロウが苦痛の呻きを漏らした。2300ポイントものダメージを喰らい、ライフは400ポイントへと追いつめられる。

「貴様のライフは風前の灯火。《墓守の大神官》でダイレクト・アタック! このモンスターは自分墓地の《墓守》1体につき、攻撃力を200ポイントアップさせる。我が墓地には6体の《墓守》がいる。よって、攻撃力は1200ポイントアップ!」

「相手モンスターが直接攻撃したことにより、手札から《BF-熱風のギブリ:守備力1600・Lv3》を特殊召喚する。《天よりの宝札》の恩恵を受けたのは、あんただけじゃないようだな」

 勝利を確信していたのだろう。シャーディーの表情が歪む。攻撃は続行された。撃ちはなたれた稲妻により、《BF-熱風のギブリ》が消炭と化した。

「カード1枚をセットして、ターンエンド」

 《墓守の大神官》が破壊される場合、手札の《墓守》を身代わりにできる。シャーディーの手札は1枚のみ。これが《墓守》であるならば、破壊を防がれるだけで終らない。《墓守の大神官》のパワーを引きあげる結果となってしまう。



【8ターン目:クロウ】LP400、ドローフェイズ後の手札5枚

(フィールド)
シャーディー:《墓守の守護者 ハサン:攻撃力2800・Lv8》&《墓守の大神官:攻撃力3700・Lv8》が攻撃表示。フィールド魔法《王家の眠る谷-ネクロバレー》&永続魔法《フィールドバリア》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード1枚がセットされている。

クロウ:永続魔法《黒い旋風》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード1枚がセットされている。


「俺のターン、ドロー。まずは、聖地封印といこうじゃねぇか。罠カード《ダウンバースト》を発動! 相手フィールドに表側表示で存在する魔法・罠カード全てをセットしなおす。《フィールドバリア》もろとも、裏側表示になってもらうぜ!」

 ついに、逆転カードが起きあがった。シャーディーが焦燥しだす。断崖地帯が蜃気楼のごとく薄まっていく。周囲景色が街路へと戻りだす。《墓守の守護者 ハサン》の守護効果も失われるはずだ。フィールド効果による攻守上昇も無くなる。《墓守の守護者 ハサン》は攻撃力2300ポイントに、《墓守の大神官》は攻撃力3200ポイントへと落ちた。

「墓荒らしの所業とやらも、やりたい放題だな。墓地のレベル7《BF-アーマード・ウィング》にレベル1《BF-大旆のヴァーユ》をチューニング!」

「吹きすさべ嵐よ! 鋼鉄の意志と光の速さを得てその姿を昇華せよ! シンクロ召喚! これがオレの、もうひとつの翼! 出ろっ! 《BF-孤高のシルバー・ウィンド:攻撃力2800・Lv8》!」

 銀翼の鳥戦士が、煌く細剣をかまえだした。《王家の生け贄》により捨てられたモンスターを、このタイミングで活かしている。

「《BF-東雲のコチ:攻撃力700・Lv4・チューナー》を召喚。自分フィールドに《BF》が存在することにより、手札から《BF-黒槍のブラスト:攻撃力1700・Lv4》を特殊召喚する。これで、《BF》3体がそろった! 手札から罠カード《デルタ・クロウ-アンチ・リバース》を発動。相手フィールドにセットされた魔法・罠カード全てを破壊する」

 ブラック・フェザー3体が舞いあがり、トライアングル状にシャーディーを囲う。黒風が猛烈に荒れくるい、セットカードを上空彼方へと吹きあげた。《王家の眠る谷-ネクロバレー》だけではない。セットされた《聖なるバリア-ミラーフォース》も除去できたようだ。

「レベル4《BF-黒槍のブラスト》に、レベル4《BF-東雲のコチ》をチューニング!」

「黒き疾風よ! 秘めたる想いをその翼に現出せよ! シンクロ召喚! 舞いあがれ、《ブラックフェザー・ドラゴン:攻撃力2800・Lv8》!」

「《黒い旋風》を手札に戻して、墓地から《BF-精鋭のゼピュロス:攻撃力1600・Lv4》を特殊召喚する。そして、俺は400ポイントのダメージを受ける」

「愚かな。それでは、貴様のライフは0となり、自ら敗北に落ちるではないか」

「《ブラックフェザー・ドラゴン》のモンスター効果を発動。自分が効果ダメージを受ける場合、代わりにこのカードに黒羽カウンター1つを乗せる。黒羽カウンター1つにつき、《ブラックフェザー・ドラゴン》は攻撃力が700ポイントダウンする」

  黒影が翼を広げた。伝説のシグナー竜が咆哮をあげる。悲しみに呼応するかのように、翼が赤く染まっていく。攻撃力は2100ポイントにまで落ちた。

「魔法カード《ダーク・バースト》を発動。墓地から攻撃力1500以下の闇属性モンスター《BF-疾風のゲイル:攻撃力1300・Lv3・チューナー》を手札に加える。そのまま、手札から特殊召喚するぜ。モンスター効果を発動! 《墓守の大神官》の攻守を半分にする」

 烈風を浴びて、《墓守の大神官》が攻撃力1600ポイントにまで落ちる。

「《ブラックフェザー・ドラゴン》から黒羽カウンター全てを取りのぞき、《墓守の守護者 ハサン》の攻撃力を700ポイントダウンさせる。その数値分だけ、相手にダメージを与える」

 《ブラックフェザー・ドラゴン》が苦痛を放つ。ハサンとシャーディーが衝撃嵐に飲みこまれ、不安定によろめいた。《墓守の守護者 ハサン》は攻撃力1600ポイントにまでダウン。シャーディーのライフは3300ポイントにまで流されて、片膝を着きだした。黒羽カウンターが落ちて、《ブラックフェザー・ドラゴン》の攻撃力は2800ポイントにまで戻る。

「魔法カード《ディメンション・ウィンド》を発動。除外された《BF》3体をデッキに戻し、デッキからカード1枚をドローする」

「レベル4《BF-精鋭のゼピュロス》に、レベル3《BF-疾風のゲイル》をチューニング! 《BF-アーマード・ウィング:攻撃力2500・Lv7》をシンクロ召喚! 《墓守の大神官》を攻撃する」

「手札の《墓守の巫女》を捨てることで、破壊を無効にする」

 《BF-アーマード・ウィング》の回転拳が、《墓守の大神官》が手にしている黄金杖を砕いた。そのまま、胴体にまで刺さる。900ポイントの戦闘ダメージを受け、シャーディーのライフが2400ポイントにまで削られる。《墓守の巫女》が身代わりとなり、戦闘破壊だけは免れた。相手墓地の《墓守》が増えて、《墓守の大神官》は攻撃力1800ポイントにアップ。

「手札は無くなったようだな! もう、身代わり効果も使用できない。手札から《BF-極夜のダマスカス》を捨て、エンドフェイズまで、《BF-孤高のシルバー・ウィンド》の攻撃力を500ポイントアップする。《墓守の大神官》を攻撃!」

 《BF-孤高のシルバー・ウィンド》が細剣を突いた。その攻撃力は3300ポイント。《墓守の大神官》の胸部分を貫いて、冥府へと落としこんだ。1500ポイントの戦闘ダメージ。相手ライフが900ポイントにまで激減する。

「《ブラックフェザー・ドラゴン》で《墓守の守護者 ハサン》に止めだ!」

 ノーブルストリーム! 《ブラックフェザー・ドラゴン》の吹きつけた豪流が、《墓守の守護者 ハサン》に押しよせる。両腕をかざして耐えようとするも、攻撃力差はどうしようもない。《墓守の守護者 ハサン》は戦闘破壊され、残ったライフも失われる。シャーディーの双眸から、闇が抜けていった。全身が黄金色に輝いて、空気に溶けていく。アヌビスと同じように消えようとしている。

 罪悪感を含ませた表情で、シャーディーがボクへと語りだした。





【エピソード6-古代神官の宴・その4】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

No title

ダウンバーストとアンチリバースのコンボは上手い。墓荒らしの所業もやりたい放題って台詞もマッチしているし
こういう状況をひっくり返す展開に面白みが感じられるんだよね。
最近はもうアドバイスなんて全くしなくても、こういう趣きを心得たデュエルが出来ているから楽しませてもらっている。

No title

 majesticさん、感想ありがとうございます。

 実は、修正前はライフ計算ミスがありましたので、終盤を変更しています。ただデュエルするだけよりも、キャラにあった演出をすると良くなりますね。
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