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CROSS-108 新たなる刺客! 大神官カリム&シャダ

遊☆戯☆王5D’s DVDシリーズ DUELBOX【3】遊☆戯☆王5D’s DVDシリーズ DUELBOX【3】
(2009/03/18)
宮下雄也、星野貴紀 他

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 相手は古代エジプト神官です。

「みんなとお買物にいったけど、私だけはぐれちゃった。みんなを探していたら、誰もいない道に出ちゃったの。ちょっと狭くて恐かった。お姉さんが《デーモン・ビーバー》をたくさん集めて、何かしていたみたい。私に気がついたけど、パソコンばかり見ていたの」

 おずおずと、幼い少女が説明をしてくれた。寝起きのアルマが、ぼおぅと聞いている。精神へのダメージは回復したみたいだけど、思考が薄いままだ。次第に覚醒していくだろう。写真も見せて確認しておく。《デーモン・ビーバー》が大量発生したというニュースは、アウスが原因だったのか。いったい、何をするつもりなんだ? 彼女に逢いたくて心苦しい。

「ありがとう、アニーちゃん」

 頭を撫でると、えへへっと笑った。素直に可愛らしい。目撃者がマーサハウスにいると教えられて、足を運んでみた。カーリーに感謝しなければ。ジャックはマーサさんと長話をしているようだ。子供たちが瞳を輝かせながら、ブラウスを引張ってきた。

「姉ちゃん! 姉ちゃん! WDGPに優勝したんでしょ? 凄いじゃねぇか」

「蜘蛛の怪獣さんにも立ちむかったんだってな。クロウ兄ちゃんが教えてくれたぜ」

「女性の大会優勝者って、まだまだ少ないそうだよ。希望の星だねっ」

「頭につけていたリボンは? 可愛かったのに……」

「男らしくないからって、ジャックにカチューシャを取られちゃった」

「女なのに男らしいってか? ジャックって、意味が分かんねーや」

「ダルク姉ちゃん、抱っこして」

「うん。いいよ」

 アニーを抱えると、ほっぺが触れあった。温かい。耳を澄ませると、マーサさんの説教が聞こえてくる。結婚を話題にあげているようだ。ジャックって、女性陣から人気があるもんね。誰とするのだろう? マーサさんはジャックを育てたという。ボクにとってのヒータみたいなものかな。家族が続いていくと、母親は安心できるらしい。そういうものなのかな?

「ちょ、ちょっと! ダークネスを虐めないで!」

 少年たちが、D・ナポレオンでキャッチボールをしだした。無邪気に酷いことをするなぁ。アニーがダークネスをリボンで飾りだした。羽をばたつかせて、逃げようと必死な様子。はわわっ! ネクタイを引張ってくる子もいるよ。クリクリー! ハネクリボーが呆れている。

「こらっ! ダルクちゃんが困っているだろ」

 雑賀さんが大声を飛ばした。子供たちが吃驚フリーズ。すぐにも、返事を投げかえした。荷物運びをしていたみたい。ライトニングに洗脳されたらしいが、元通りになれて一安心だね。ダンボール箱を抱えながら、別部屋へと入っていった。遠ざかっていく足音に、近づいてくる足音が混ざりあう。ドアが開いて、マーサさんが笑顔を放った。

「もうすぐ、ランチタイムだよ。ダルクちゃんも食べていかないかい?」

 アニーが裾を引張ってきた。キラキラと期待の眼差しが輝いている。もちろん、OKだよ。ジャックも空腹なようだし、ボクだって休憩時間が必要だから。ありがとうございます。しっかりと返事を響かせた。精神が張りつめていたけど、ここにいると癒される。



「友達は見つかりそうかい?」

「手掛かりはつかめました。《デーモン・ビーバー》を追っていけば、アウスに逢えると思います」

「ニュースでも聞いたけど、あの《デーモン・ビーバー》は何だろうねぇ? パトロールが捕まえようとしても、どこかに消えてしまうらしいね」

「アウスが造ったロボットだと思います。ソリッド・ヴィジョンって感じはしなかったし……」

「マスコットみたいで可愛いけど、あれだけ湧くと不気味だよなぁ」

 雑賀さんがフランスパンをかじった。ボクもビーフシチューを食していく。牛肉が柔らかくて、ポテトがシャカシキしている。美味しいでしょ? 微笑んできたアニーに、うんと頷いた。映像確認をするに、《デーモン・ビーバー》は空間自体を曲げる機能がついているようだ。イースの偉大なる種族は、とてつもない科学力を秘めている。嫌な予感が振動してくる。

「暗い顔をしちゃ駄目だよ。ダルクちゃんが信じているんだ。アウスさんは帰ってくる」

「ありがとう、マーサさん。ジャックも励ましてくれたから、俺は全力で走れます」

「ほぅ。ジャック・アトラスは優しいじゃないか」

 雑賀さんが笑いながら、視線を傾けた。当のジャックは、上品に食事を進めている。躾がいいのか、子供たちも行儀よく元気に食べている。アルマが微笑みだした。

「いいところですね。アウスにも紹介したい」

「アウスさんが帰ってきたら、ここに連れておいでよ。いつでも歓迎するよ」

「ありがとう。アウスなら絶対に喜ぶと思います」

 パンでシチューをさらっていく。美味しい料理だから、一滴だって残したくない。ごちそうさまでした。ジャックが和んでいる。やはり、故郷は安心できる場所なのだろう。ファラオやナイアーラトテップは、ここも潰そうとしているんだ。絶対に守りきろう。穏やかさにクサビを打ちこむかのごとく、何者かが玄関をノックした。この気配は……。



「私は神官カリム。顔無きスフィンクスの命により、貴様たちを葬る」

 玄関先に並んでいたのは、古代衣装をまとった2人組だった。褐色肌で、エジプト風味な容貌をしている。双眸が暗黒に侵食されきっている。シャーディーやアドビス3世のように、ナイアーラトテップの洗脳を受けているのであろう。

「マーサハウスに襲撃してくるとは許さん! そのデュエルを受けてやろう」

「我らは2人。4人でディアハを行なうぞ!」

 禿頭の神官シャダが宣言した。ジャックと頷きあう。何が起こるか分からないので、雑賀さんが子供たちを避難させている。倒せば、アウスに関する情報が増えるかもしれない。この人たちも、ナイアーラトテップの呪縛から解放したい。神官組が、黄金ディスクを装着しだす。



『デュエル!』  『ディアハ!』



【1ターン目:ダルク】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「俺の先攻、ドロー。《ベビー・アルパカ:攻撃力400・Lv1》を攻撃表示で召喚。カード2枚をセットして、ターンエンド」

 赤ちゃんアルパカが、よちよちと歩いてきた。カリムが眉を寄せだす。攻撃を誘っているのは丸分かりだろう。罠カード《涙パワー》を仕掛けている。《ベビー・アルパカ》が攻撃対象になったとき、フィールドの表側表示カードを殲滅させるんだ。トラップ除去をされても、対策はできているけどね。新たな《アルパカ》専用カードも入れてあるから、ばっちりだ!



【2ターン目:カリム】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ダルク:《ベビー・アルパカ:攻撃力400・Lv1》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード2枚がセットされている。


「私のターン、ドロー。カード2枚をセットして、魔法カード《嵐》を発動。伏せたばかりの罠カード《黄金の邪神像》2枚を破壊して、相手の魔法・罠カード2枚を破壊する。セット状態の《黄金の邪神像》2枚が破壊されたことにより、《邪神トークン:攻撃力1000・Lv4》2体を特殊召喚する」

「1枚は破壊させないよ。速攻魔法《クリボーの宝札》をリバース。手札から《ナイト・クリボー》を墓地に送り、デッキからカード2枚をドローする」

 大風により、カリムのオカッパヘアーが揺れていく。《涙パワー》が吹きとばされた。筋肉にあふれた肉体をしているけど、そんな迫力に圧されないよ。地面を割って、《邪神トークン》が盛りあがってきた。呪いの詠唱をあげながら、グロテスクに蠢いている。

「永続魔法《冥界の宝札》を発動。《邪神トークン》2体をリリースして、《ジャッカルの聖戦士:攻撃力2700・Lv7》をアドバンス召喚。モンスター2体をリリースしてのアドバンス召喚に成功したゆえ、《冥界の宝札》の効果により、デッキからカード2枚をドローする」

「《涙パワー》は封じた。《ジャッカルの聖戦士》で《ベビー・アルパカ》を攻撃! このカードが相手モンスターを戦闘で墓地に送ったとき、そのモンスターを相手デッキの一番上に置く」

「手札から《ボム・クリボー》を捨てて、モンスター効果を発動! モンスター同士のバトルで発生するダメージを0にして、相手に800ポイントのダメージを与える」

 ジャッカル仮面がブレードを振るう。クリーッ! 《ボム・クリボー》が大爆発して、カリムを吹っとばした。そのライフを3200ポイントにまで削る。モンスターの戦闘破壊までは防げない。殴りとばされた《ベビー・アルパカ》が、ボクのデッキへと吸いこまれた。

「カード1枚をセットして、ターンエンド」

「手札から《クリボー》が捨てられたエンドフェイズ、墓地から《ナイト・クリボー:守備力200・Lv1》を特殊召喚するよ」



【3ターン目:ジャック】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ジャック:《ナイト・クリボー:守備力200・Lv1》が守備表示。

カリム:《ジャッカルの聖戦士:攻撃力2700・Lv7》が攻撃表示。永続魔法《冥界の宝札》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード1枚がセットされている。


「俺のターン、ドロー。手札から《ダーク・リゾネーター:Lv3》を墓地に送り、手札から《パワー・ジャイアント:攻撃力2200・Lv3》を特殊召喚する。墓地に送ったモンスターのレベル分だけ、このモンスターのレベルは下がる。《トップ・ランナー:攻撃力1100・Lv4・チューナー》を召喚」

 《トップ・ランナー》はライディング向きのモンスターであろう。不審者のごとく、辺りを走りまわっている。《パワー・ジャイアント》はレベル3になっている。条件はそろった。

「ダルク、モンスターを借りるぞ。レベル3《パワー・ジャイアント》とレベル1《ナイト・クリボー》に、レベル4《トップ・ランナー》をチューニング!」

「王者の鼓動、今ここに列をなす。天地鳴動の力を見るがいい! シンクロ召喚! 我が魂、《レッド・デーモンズ・ドラゴン:攻撃力3000・Lv8》!」

「《レッド・デーモンズ・ドラゴン》で《ジャッカルの聖戦士》を攻撃!」

 灼熱のクリムゾン・ヘルフレア! 噴きだしたブレスが、《ジャッカルの聖戦士》を高温地獄に飲みこんだ。300ポイントの戦闘ダメージを与え、相手ライフを2900ポイントにまで燃やした。さすがは、ジャック・アトラス。パワーモンスターは心強い。

「カード1枚をセットして、ターンエンド」



【4ターン目:シャダ】LP2900、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ジャック:《レッド・デーモンズ・ドラゴン:攻撃力3000・Lv8》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚がセットされている。

シャダ:永続魔法《冥界の宝札》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード1枚がセットされている。


「私のターン、ドロー。永続罠《メタルリフレクトスライム:守備力3000・Lv10》をモンスターとして特殊召喚する。魔法カード《デビルズ・サンクチュアリ》を発動。《メタルデビルトークン:守備力0・Lv1》を特殊召喚する。モンスター2体をリリースして、《フェルグランドドラゴン:攻撃力2800・Lv8》をアドバンス召喚! 《冥界の宝札》により、2枚ドロー」

「魔法カード《二重召喚》を発動。さらに《ウィクトーリア:攻撃力1800・Lv4》を召喚」

「魔法カード《フォース》を発動。《レッド・デーモンズ・ドラゴン》のパワーを半分にして、その数値分を《フェルグランドドラゴン》に加える。攻撃!」

 光輝するドラゴンが、神々しいブレスを撃ちだした。《フェルグランドドラゴン》は攻撃力4300ポイントにまで上昇。《レッド・デーモンズ・ドラゴン》は攻撃力1500ポイントにまでパワーダウンしている。《レッド・デーモンズ・ドラゴン》は光に喰われていく。2800ポイントの戦闘ダメージを受けて、ジャックのライフが1200ポイントにまで減らされた。実体化したダメージが、ジャックを打ちすえる。

「止めだ。《ウィクトーリア》でダイレクト・アタック!」

「罠カード《リゾネーター・リボーン》を発動。墓地から《ダーク・リゾネーター:守備力300・Lv3・チューナー》を守備表示で特殊召喚する」

 1ターンに1度だけ、戦闘によって破壊されないモンスター。女神が指揮して、黄金ドラゴンたちが噛みついていく。音響バリアにより、攻撃をガードしきった。勝負を決められなかったが、シャダは冷静さを崩さない。《ウィクトーリア》の真価は、まだ発揮されていないんだ。

「シグナー対策はできている。《ウィクトーリア》のモンスター効果を発動。相手墓地からドラゴン族モンスターである《レッド・デーモンズ・ドラゴン:攻撃力3000・Lv8》を特殊召喚する。赤き龍の分身よ! 我が下部となるがいい!」

 金色女神が杖を振りあげた。彼女が乗っている四頭龍が吠えあがる。ジャックの足元が地割れして、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》が相手フィールドへと飛びあがった。相棒を奪われた怒りに、ジャックが拳を震わせている。ドラゴン族のシンクロ・モンスターを切札とするシグナーにとっては、きついモンスターかもしれない。まずは、奪還しなければ。

「カード3枚をセットして、ターンエンド」





【エピソード6-古代神官の宴・その8】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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