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CROSS-113 究極時械神セフィロン

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コナミ

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 ゾーンの代理かな。

 救急車のサイレンが近づいてくる。アトラク=ナクアが通報してくれたようだ。夕空全体を魔法陣が占拠している。ボク以外にも視認できるようで、救急隊員がアウスを担架に乗せながらも、青ざめた表情で見上げていた。リーダーらしきオジサンが、仕事に戻れと注意していく。アウスの手を握ってから、ボクは《時械神》と対峙することにした。

「またアウスが拉致られねぇか心配だろ? 俺が見張ってやるよ。全力で決着をつけてきなっ!」

「アトラク=ナクアというヤツは、どうも信用できない。俺もついていくぞ」

「はははっ。それぐらいの警戒心を持ってもらうと、逆に安心できるよな」

 ジャックは不信を抱いているけど、真直ぐな複眼は澄みきったものだ。蜘蛛怪人が振りかえり、宙空に開いたメニューウィンドウを操作していく。何かのコマンドを選択すると、少年姿にメタモルフォーゼ!? 救急隊員に状況説明をしだす。予想外に中性的な容姿をしており、口調も丁寧になっている。聞きたいこともあるけど、アウスは2人に任せよう。



 ホィール・オブ・フォーチュンに付添われながら、救急車が小さくなっていく。巨大眼球がボクを見下ろしつづける。橙色に燃えあがる大陸雲から、甲冑天使が降臨してくる。黄金羽が生えており、足はないようだ。胸部分にある鏡面には、威厳たっぷりな老人顔が映されている。遊星さんから聞いている。ゾーンという歴史改変者が使用していたモンスターだと。

 中央公園へと降りているようだ。途中で遊星さんと合流した。言葉も交わさないけど、視線のやりとりだけで緊迫感が伝わってくる。あいつは何者なんだ? クリボー号の先頭に座っているD・ナポレオンが、びこんと痙攣しだした。単眼が半回転して、言葉を振るわせる。

「アレも精霊だ。しかし、神ほどの力を有している。この世界の根本秩序を守護するために、我らを観察していたようだ。汝、気をつけろ。アレは……」

 無理をして言葉を吐いていたようで、力つきて倒れこんだ。クリクリー! ハネクリボーも真剣に固まっている。アルマも固唾を呑んだ。意識は覚醒しきっており、ときおり不安を漏らしている。大気全体が畏怖しているようだ。幻惑的な夕焼けに射されながら、D・ホィールを飛ばしていく。



「あなたから来てくれるとは助かりましたね」

 映されている老人が、機械音声で丁寧に語りだす。威圧が波状に広がった。木々に囲われた緑地広場は、橙色に燃えさかっているようだ。遠巻きに野次馬が眺めている。それをポリス一行が止めていた。クロウは任務遂行をしながら、状況を見守っている。

「不動遊星ですか。懐かしいものです。あなたの予想を超えた活躍により、この世界は救われました。感謝をしていますよ。ですが、新たなる脅威が異世界から舞いこんできました。ナイアーラトテップどもが世界を破滅させようとしています」

「だから、俺たちは戦っているんだ。遊星さんたちと一緒に」

「ずっと観察しながら調べていました。ファラオはゾーク・ネクロファデスを放って、ネオドミノを焼きつくそうとしています。このままでは、ゾーンは産まれることすら不可能となるでしょう。しかし、問題はそこで終らないのです。【ヨグ・ソトースの仔】をゲートにするための計画。ヤツラはダルク・ウェイトリィを使って、旧支配者を解放しようとしています」

「たしかにね。黒衣の旧支配者は、あえてボクを成長させようとしている。利用するために」

「旧支配者の解放には、大いなる災害が伴うかもしれません。この宇宙が滅ぶほどに。そして、ダルク・ウェイトリィ自体が危険な存在だといえるでしょう。その気になれば、歴史を終らせるほどのエネルギーを有しています。温厚に見えますが、その深層には膨大すぎる破壊本能が潜んでいます。暴走の危険性も考えれば、早急に消滅させるべき存在でしょう。この世界を守るためにも、あなたを滅ぼさせていただきます。デュエルをしましょう」

「あんたは勘違いをしている。彼女はシティを守ろうとしている!」

 遊星さんの叫びはスルーされた。《究極時械神セフィロン》が急上昇すると、ボクも上空へと舞いあげられた。不思議な力により、全身が持ちあげられていく。公園が視界下に広がった。セフィロンが決闘準備を始めている。巨大デッキがつまったデュエル・ディスクが浮かびあがる。

「遊星さんを知っている言様だったね」

「ゾーンに協力して、彼と戦ったことがあります。素晴らしいデュエリストでした。非情な判断ですが、彼らの行為を無駄にしないためにも、あなたの魂を抹消させていただきます。そうすれば、ナイアーラトテップどもの計画は崩壊するでしょう。他の方法を模索していましたが、あなたは世界のためにも消えるべき存在。魂を賭けたデュエルで決着をつけましょう」

「たしかにね。旧支配者の復活により、何が起こるのか分からない。ボクの精神を無くしてしまえば、復活計画も一時的には潰れるかもしれない。破壊本能についても否定しないよ。でも、むざむざと消されるわけにはいかない。アウスが待っているから!」



『デュエル!』



【1ターン目:ダルク】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「俺の先攻、ドロー。まずは守りを固めるよ。《マジクリボー:攻撃力300・Lv1》を召喚。このカードの召喚により、デッキから《ハネクリボー:守備力200・Lv1》を守備表示で特殊召喚する。カード1枚をセットして、ターンエンド」

 クリクリー! 《クリボー》2体が勇ましくかまえこんだ。よろしく頼むよ。足下ではシティが小さくなっている。風が吹きこんできて、カードが吹きとばされそうになる。本当に気をつけないと。上空に立ちながらのデュエルって、変な気分になってしまう。



【2ターン目:セフィロン】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ダルク:《マジクリボー:攻撃力300・Lv1》が攻撃表示。《ハネクリボー:守備力200・Lv1》が守備表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚がセットされている。


「私のターン、ドロー。自分フィールドにモンスターが存在しませんので、手札から《時械巫女:攻撃力0・Lv1》を特殊召喚します。《時械巫女》をリリースして、《時械神 ザフィオン》をデッキから手札に加えるとしましょう」

「魔法カード《ラアトへの導き-隠された叡智》を発動。手札から《虚無械アイン》と《無限械アイン・ソフ》を除外し、手札から永続罠《無限光アイン・ソフ・オウル》を条件無視して発動します。この効果により発動された《無限光アイン・ソフ・オウル》は、カード効果によってフィールドから離れません」

「あなたは2ターン目にして敗北をします。今から実感をさせてあげましょう。あなたの運命が、神である私によって決められているということを。《無限光アイン・ソフ・オウル》の効果により、手札から《時械神 ザフィオン:攻撃力0・Lv10》を特殊召喚します」

 青聖光が、空中から湧きでてきた。セフィロンを小型化したような甲冑天使が浮遊していく。胸の鏡面では、女性天使が優雅そうに微笑んでいる。

「手札から罠カード《豊穣の聖杯》を発動します。《時械神 ザフィオン》をリリースし、次の自分スタンバイフェイズにカード2枚をドローします。《時械神 ザフィオン》がフィールドから離れたことにより、手札が5枚になるようにカードをドロー」

「《無限光アイン・ソフ・オウル》の効果により、手札から《時械神》5体を特殊召喚します。あなたの未来はここで終るのです」

 煌びやかな金属羽を広げて、《時械神》5体が飛びあがった。それらを指揮するかのように、セフィロンが突撃指令を放ちだした。

「《時械神 カミオン》で《マジクリボー》を攻撃します。《時械神》は攻撃力0ですが、戦闘破壊されず、プレイヤーへのバトルダメージも0となります。このカードが戦闘を行ったとき、相手フィールドのモンスター全てをデッキに戻して、その1体につき500ポイントのダメージを与えます」

 ブラウンの《時械神》が、大柄な掌を広げだした。鏡中でオジサンがニヤリとしている。《クリボー》を狙って突っかかってきた。戦闘では絶対無敵のモンスターなのか。

「速攻魔法《クリボンバー》を発動。《マジクリボー》と《ハネクリボー》を破壊して、破壊したモンスター1体につき800ポイントのダメージを与えるよ!」

 《クリボー》2体が大跳躍。セフィロンに爆裂炎を浴びせかけた。真赤な衝撃が包みこみ、相手ライフを2600ポイントにまで焼きつくした。

「私にダメージを与えてきましたか。それでは、《時械神 サディオン》で癒すとしましょう。このカードが攻撃したとき、自分ライフを4000ポイントにまで回復します」

 緑色の《時械神 ザフィオン》が、両腕から衝撃風を繰りだしてきた。攻撃力こそないが、強烈すぎる烈風が叩きつけてくる。胸中から、逞しい男性が睨みつけてきている。セフィロンのライフが初期値にまで戻った。《クリボー》を犠牲にしたのに、何というモンスター効果であろうか。

「《時械神 ミチオン》で直接攻撃し、その効果により相手ライフを半分にします。さらに、《時械神 ハイロン》でダイレクト・アタック。このカードが攻撃したとき、お互いのライフ差分だけ、相手にダメージを与えます。あなたの運命は、私の前では敗北しかないのです」

 腕のない《時械神 ミチオン》が、灼熱波動を撃ちだした。衝撃に燃やされてしまい、ボクのライフは2000ポイントにまで減少していく。相手ライフは4000ポイント。《時械神 ハイロン》のアタックを受けてしまえば、2000ポイントのダメージにより敗北してしまう。黒き《時械神 ハイロン》が四本腕を振りあげてきた。その胸部からは、美女天使が慈悲を差しむけてくる。

「希望は手札にあるんだよ。《虹クリボー》を捨て、自分ライフを1200ポイント回復するよ。これで、お互いのライフ差も少なくなるよね?」

 ニジクリーッ! ボクの周囲で、《虹クリボー》がステップを踊りだす。その軌跡にレインボーが輝きだした。《時械神 ハイロン》に叩きつけられるも、自分ライフは2400ポイントほど踏んばった。鏡面の健康少女に呼応するかのごとく、《時械神 ミチオン》が激怒している。《虹クリボー》がアッカンべーと消えていった。ボクの相棒たちは、絶対に守ってくれるんだ。

「デュエルを終らせるつもりでしたが、持ちこたえましたか。いいでしょう。《時械神 ラツィオン》のアタックにより、相手墓地のモンスター全てをデッキに戻します。これで、ターンを終えます」

 赤き《時械神 ラツィオン》の火炎砲撃により、《ハネクリボー》たちが燃やされていく。ボクの墓地には《クリボー》3体が待機していたのに、デッキへと戻されてしまった。《時械神》はパワーを持たないが、何もかもを奪っていく使徒だ。



【3ターン目:ダルク】LP2400、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
ダルク:無し。

セフィロン:《時械神 カミオン:攻撃力0・Lv10》&《時械神 サディオン:攻撃力0・Lv10》&《時械神 ミチオン:攻撃力0・Lv10》&《時械神 ハイロン:攻撃力0・Lv10》&《時械神 ラツィオン:攻撃力0・Lv10》が攻撃表示。永続罠《無限光アイン・ソフ・オウル》が発動中。


「俺のターン、ドロー」

「《時械神 ラツィオン》のモンスター効果を発動。あなたがドローフェイズにドローしたとき、1000ポイントのダメージを与えます」

 胸部分の鏡面が煌いた。ひげのオジさんが、鋭い眼光を刺してきている。赤き《時械神 ラツィオン》が両腕をかかげる。灼熱が足元から湧きあがり、ボクを焼きつくそうと燃えあがった。痛みこそ感じられないが、衝撃が魂へと響いてくる。ボクのライフは1400ポイントにまで燃やされた。

「カード2枚をセットして、ターンエンド」

 大丈夫ですか、お兄ちゃん!? そう、アルマが慌てふためいている。これぐらいなら大丈夫だよ。しっかりとボクがガードしているから、アルマへのダメージはないようだ。妹を苦しませるのはこりごりだ。遊星さんが苦戦しただけあって、《時械神》は手強すぎる。神々しいまでの迫力に圧されてしまう。こんな状況なのに、心の一端ではデュエルを楽しんでいる。





【エピソード6-古代神官の宴・その13】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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