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CROSS-115 遊星&ダルクVS大神官アクナディン

遊戯王5D's SOUND DUEL 03遊戯王5D's SOUND DUEL 03
(2011/02/16)
TVサントラ

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 直接攻撃という点では、《トゥーン》と似ているかも。

 《究極時械神セフィロン》に辛勝できた。魂に刻みこまれたダメージは小さくない。あれだけ痛めつけられたんだ。無理もないだろう。D・ホィールを操作するのにすら苦戦してしまう。ハネクリボーに癒してもらいながら、夜道を進んでいく。路面を照らしだすライトが、かすかに揺れている。ここで休むわけにはいかない。シティ上空では、巨大心臓が鼓動を打っているから。

「ナスカの封印が解かれたと聞いてはいた。何者かが地縛神を復活させようとしている」

「おそらくは、大神官アクナディンだね。とうとう動きだしたみたい」

「このままだと、あの悲劇が繰りかえされる。早く止めなければ。ダルク、本当に大丈夫なのか? あれだけのダメージを受けたんだ。無理はするな」

「大丈夫だよ。ほおっておくと大変なんでしょ? 俺だけ休んでいられない」

 クロウやジャックも、別方面からアクナディンを探している。遊星さんのデッキケースには、《究極時械神セフィロン》が入っているだろう。カード状態として眠っていても、神級のエネルギーを保たせているようだ。思い入れがあるらしく、遊星さんが預かってくれた。苛酷なデュエルが続くであろう。気合集中して、クリボー号を加速させた。



「私は勘違いをしていました。お兄ちゃんは遊星さんに憧れていたのですね」

「アルマ。いきなり、何を言いだすの?」

「てっきり、恋していると思っていました。お兄ちゃんは男の子なのです。勘違いでした」

「たしかにね。遊星さんに憧れているよ。世界を救った英雄だからね。D・ホィールも最高に乗りこなしている。デュエルも強すぎる。ボクでは、まだまだ届かないよ」

 何となく、右腕を伸ばしてみた。遊星さんの背中が、暗闇に浮かんでいる。右手が虚空をかすった。衣服がボロボロになっているために、向風が全身に刺しこんでくる。

「今すぐにでも追いつきたいと思っている」

「いつかと言わないところが、見込みありそうです。私はダルク・ウェイトリィに追いつきたいと思っていますよ。必死なところが大好きです」

「妹に誉められると照れちゃうね。さて、そろそろ濃厚な気配に近づいてきたようだ」

「お兄ちゃんは疲れています。いざとなったら、私も手伝いますよ。遊星さんの言うとおり、無理だけはしないでくださいね」

「ありがとう。アルマのおかげで元気が湧いてきた」

 ダイダロスブリッジ上空でアクナディンが詠唱を行なっている。地縛神を解放しているのか。あちらこちらと開いている裂目から、死霊群が石心臓へと吸いこまれていく。苦しげな怨嗟が、海面を震わせているようだ。モニュメント近くでD・ホィールを止めた。向こうもボクたちに気がついている。底深い悦びに浸りながら、アクナディンはゆっくりと降りてきた。

「貴様らから訪れてくれるとは、手間が省けたものだ。冥府の亡者どもを生贄にして、冥界神を復活させる儀式は終了した。ダルク・ウェイトリィに不動遊星よ。2人まとめて始末してやろう。そして、残りのシグナーどもを死滅させる!」

 死霊馬がいなないた。アクナディンが乗りあがる。黄金眼球がライトに反射した。どろどろした負感情を凝縮しつくしたような迫力が流れてくる。これが、闇の大神官というものか。遊星さんは静かに燃えあがっている。やっとのことで冥界神を封印したと聞いているんだ。その頃の物語は経験していないけど、シティを悲劇に陥れたくない。遊星さんと頷きあった。



『ディアハ!』  『デュエル!』



【1ターン目:アクナディン】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「機械馬ごときでは追いつけまい。私の先攻、ドロー。《ダブルコストン:攻撃力1700・Lv4》を召喚。カード5枚をセットして、ターンエンドだ」

 両側から紫炎が迫ってくる。デュエルが始まったとたんに、業火が立ちあがった。ハイウェイは灼熱に覆われている。ゴーストコンビが愉快そうに踊っている。《ダブルコストン》1体で、闇属性モンスターのリリース素材2体分として扱えるのか。セットカード5枚というのも気になる。包帯塗れの死霊馬で、アクナディンが先頭を駆っている。最後尾を走っているボクとしては、悔しい気分に陥ってしまう。このタッグルールでは、パートナーのターンでも手札からの支援が行なえるようだ。遊星さんをサポートしていこう。



【2ターン目:遊星】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
アクナディン:《ダブルコストン:攻撃力1700・Lv4》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード5枚をセットしている。

スピード・カウンター:アクナディン&遊星&ダルク+1


「……この感触は何だ!? 俺のターン、ドロー。相手フィールドのみにモンスターが存在する。手札から《レベル・ウォリアー:攻撃力300・Lv3》を特殊召喚し、そのレベルを1つ上げる。《ブライ・シンクロン:攻撃力1500・Lv4・チューナー》を召喚」

「レベル4《レベル・ウォリアー》に、レベル4《ブライ・シンクロン》をチューニング!」

「集いし願いが新たに輝く星となる。光さす道となれ! シンクロ召喚! 飛翔せよ、《スターダスト・ドラゴン:攻撃力3100・Lv8》!」

 どうしたのだろう? 一瞬だけ固まったようだけど、エースモンスターを呼びだせた。《ブライ・シンクロン》をシンクロ素材としたので、攻撃力も600ポイント上昇している。効果破壊にも対抗できる。絶対大丈夫とは言えないが、トラップに臆せず突撃できるね。

「《スターダスト・ドラゴン》で《ダブルコストン》に攻撃する」

 シューティング・ソニック! 光輝くブレスが吐きだされ、真黒ゴーストを撃破した。1400ポイントもの戦闘ダメージを受けて、相手ライフが2600ポイントにまで削られていく。衝撃を受けたせいか、死霊馬の脚が乱れたようだ。その隙間をぬぐって、遊星さんがアクナディンを追越す。

「カード1枚をセットして、ターンエンド」



【3ターン目:ダルク】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
アクナディン:魔法&罠カードゾーンにカード5枚をセットしている。

遊星:《スターダスト・ドラゴン:攻撃力2500・Lv8》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

スピード・カウンター:アクナディン&遊星&ダルク+2


「俺のターン、ドロー。《ぷちピケルの魔法陣》以外は、モンスターカードしかない……」

「お兄ちゃん……?」

 ボクの中を、何かが通りすぎていった。心に異物が這入ったような不快感。アルマも感じたようだ。気になるけど、今はデュエルを進めていくんだ。冥炎に飲みこまれないように、上手くカーブを切らなければ。セフィロンとの決闘でダメージを受けている。思考が回りきらない。

「《白魔導士 ピケル:攻撃力1200・Lv2》を召喚。ダイレクト・アタック!」

 ホワイトローブの魔法少女が、ポワリンと出現した。羊さんフードも気合満点な表情をしている。杖をかまえこんで、白魔法弾を発射! 反動のせいか、後方へと吹きとばされてしまった。

「自分ライフが3000ポイント以下であることにより、罠カード《栄誉の贄》を発動する。その直接攻撃を無効にして、《贄の石碑トークン:守備力0・Lv1》2体を特殊召喚する。さらに、デッキより《地縛神Uru》を手札に加える」

 《贄の石碑トークン》が魔導砲撃を弾きかえした。《地縛神Uru》をサーチされたのも痛い。うわっ!

「カード1枚をセットして、ターンエンドなのです」

 何するの!? アルマに視界を覆われ、肉体も強制的に乗っとられた。ふざけている様子も感じられない。真剣さが伝わってくる。どういうつもりだろう?



【4ターン目:アクナディン】LP2600、ドローフェイズ後の手札2枚

(フィールド)
アクナディン:《贄の石碑トークン:守備力0・Lv1》2体が守備表示。魔法&罠カードゾーンにカード4枚をセットしている。

遊星:《スターダスト・ドラゴン:攻撃力2500・Lv8》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

ダルク:《白魔導士 ピケル:攻撃力1200・Lv2》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

スピード・カウンター:アクナディン&遊星&ダルク+3


「我がターン、ドロー。《贄の石碑トークン》2体をリリース。我が運命の光に潜みし亡者たちの魂よ! 流転なるこの世界に暗黒の真実を導くため、我に力を与えよ! 現れよ! 《地縛神 Uru:攻撃力3000・Lv10》!」

 地の底から、闇の集合体が湧きだしてきた。黒いドロドロは、次第に蜘蛛へと姿を固めていく。何という威圧感だろう。そいつが八本脚で走るたびに、ハイウェイが揺れていく。

「永続罠《リビングデッドの呼び声》を発動し、墓地より《ダブルコストン:攻撃力1700・Lv4》を特殊召喚する。《地縛神 Uru》のモンスター効果を発動。《スターダスト・ドラゴン》のコントロールをエンドフェイズまで得る」

 《地縛神 Uru》が大量の糸を吐きだした。《スターダスト・ドラゴン》を絡めとる。

「《地縛神 Uru》と《スターダスト・ドラゴン》で、ダイレクト・アタック!」

 夜空からは《スターダスト・ドラゴン》。地上からは《地縛神 Uru》。大型モンスター2体が、遊星さんへと突進していく。大気をも揺るがしてしまう地震。このままでは、遊星さんのライフが0になってしまう。相棒たちで守りきろう。頼むよ!

「手札から《クリボー》と《エンジェリック・クリボー》を捨て、遊星さんをガード! バトルダメージを0にするよ!」

 クリクリー! クリーッ! 《クリボー》2体が協力してホーリーバリアを広げた。遊星さんへの体当たりが弾かれていく。ギリギリと心臓が絞られそうになる。おっと、油断してはいけない。カーブを上手くしのいで、炎壁に触れそうになるのを回避。《エンジェリック・クリボー》のモンスター効果を発動するために、《クリボー》はデッキに戻っている。

「罠カードを使わなかったのか。まぁ、いい。永続罠《地縛転輪》を発動。《地縛神 Uru》をリリースし、新たなる《地縛神》をデッキから特殊召喚する」

 ボクが何を伏せたのか、知っているかのような口調に感じられた。《地縛神 Uru》の足元から、黒竜巻が空へと昇っていった。震える大気に、よろめいてしまう。クラッシュしないように細心の注意をはらう。竜巻をまといながら、正体不明の《地縛神》が走りつづけている。《スターダスト・ドラゴン》が洗脳されたままに、並んで飛行している。



 《エンジェリック・クリボー》で《地縛神》の突進を受けたとき、ヴィジョンが流れこんできた。古代エジプトの神殿だろうか? 千年眼をはめていることから、アクナディンだと思う。幼い少年が、壮年男性に怯えているようだ。アクナディンが手を伸ばそうとするも、少年がばっと引きさがってしまった。後姿のままに嘆いているのが視えてくる。

「セトよ。逃げないでくれ。私はバケモノなどではない。お前の父親なのだ」

 そんな叫びが、悲しく響いてくる。デザードやユベル戦のごとく、対戦相手の過去が脳裏へと流れこんできたようだ。辛さが染みこんでくる。





【エピソード6-古代神官の宴・その15】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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