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A・ZEXAL-12 脅威のカードプロフェッサー! デプレ・スコット

遊・戯・王R 3 (ジャンプ・コミックス)遊・戯・王R 3 (ジャンプ・コミックス)
(2006/09/04)
不明

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 アニメとは並行世界。ドロワさんの年齢などが変わっています。

 天城カイトはフェイカーを憎んでいた。アイツは家族よりも研究を優先していた。彼からすれば、そう感じられたのであろう。母親は病弱であり、天城兄弟に見守られながら亡くなった。葬儀場では一波乱があったという。カイトがフェイカーに喰ってかかったのだ。どこかのドラマで観たような悲劇であるが、これだけでは終わってくれなかった。ハルトは母親から遺伝子病を引継いだのかもしれない。幼くして病に伏してしまった。

 カイトはプロデュエリストに昇りつめた。14歳の少年ながらも上位ランカーを倒していき、天才決闘者と称えられていた。父親からの資金援助を断るために、血のにじむような特訓を重ねていったようだ。彼自身の才能もあるだろうが、支えてくれた愛情も小さくはない。天城兄弟は療養施設のあるカントリーで暮らしだした。ハルトは健康を取りもどしていき、草原を走りまわれるようになった。この物語はハッピーエンドになりそうだが、全てには裏があるものだ。

 フェイカーは息子たちを見守っていた。ハルトの療養先へ、陰ながら治療費も補っていたのだ。カイトの試合もチェックしていたという。不器用な男だったのかもしれない。悪魔と契約をしてまで、ハルトを救おうとしたそうだ。決闘神が集うというバリアンワールド。そこへメッセージを送ったフェイカーは、ベクターの人形と化していく。ハルトは完治したものの、代償として精神を奪われてしまった。ベクターは要求する。与えた能力により、アストラル世界を崩壊させろと。ナンバーズを集めろと。そうすれば、ハルトに表情を返してやると。





「フェイカーも馬鹿野郎だぜ。バリアンの力に飲みこまれてしまい、良心を失ったのかもしれないな。世界の支配者になろうとするなんて」

 フェイカーは眠っている。目覚める様子もない。アストラルが邪悪世界だと唆されて、その崩壊が世界を救うとも信じていたという。ベクターの企みにより、WDCは悲劇に見舞われた。トロンファミリーまでも利用して、バリアンは何かを企んでいたようだ。

「カイトはどこかに行ってしまった。ハルトも調子が悪そうだし、天城一家も大変だな。ドロワもカイトに入れこんでいたから、気になって仕方がないだろう?」

「少しばかり口数が多いわ。カイトの行方を捜しましょう」

「そうだな。ちょっくら悪ノリしすぎたぜ」

 壁一面に並べられたモニターをチェックしていく。街中に仕掛けられた監視カメラから、カイトが含まれている記録動画を検索していく。気の遠くなりそうな作業であるが、彼のためなら苦痛にも感じられない。ゴーシュの言うとおり、私はカイトを気にかけている。10歳以上も年齢が離れているのだ。もちろん、恋愛感情などありえない。酷薄な少年だと敬遠していたが、その背景を知るにつれて印象も柔らかくなった。辛そうにしていた彼に、何となくキャラメルを渡したことがある。素直に受けとり、そっけなく礼を呟いていた。

「おいっ! エリア・マーシュじゃねぇか? どうして、カイトと会話しているんだ?」

「エリアに従っている男2人は誰なんだ?」

 ゴーシュが焦りを吐きだした。無理もないだろう。エリア・マーシュにより、多くの決闘者が病院送りにされているのだから。彼女に勝利したのは九十九遊馬のみだ。近頃は行方不明者が急増している。音声を拡大させていく。ノイズが酷すぎて、なかなか聞きとれない。

『……ハルトが元気なのは、ベクターのおかげ。でも、あなたはベクターに反抗した。ハルトは元通りの病人へと戻っていくはず。私たちなら……』

 蛸のような両瞳を輝かせながら、エリアがささやいている。ぞくぞくと寒気が這いあがってくる。まだ15歳なのに、カイトは苦難に陥ろうとしているのか。私たちはエリア・マーシュも探索することにした。ハートランドで何が起ころうとしているのか。



 カイトが絡まれていた裏路地には、手掛かりも残されていない。エリアは発見できなかったが、すぐにも配下を見つけられた。黒髪短髪であり、鋭い目つきをしている。

「私に用があるのか? エリアとは契約をして従っているだけだ。天城カイトについては興味がある。動揺していたゆえに止めておいたが、いずれは挑みたいと考えている」

 人通りの少ない小道。デプレ・スコットと名乗った決闘者は、有力な情報を吐いてくれない。

「新たに入手したデッキを試してみたい。私と決闘をしないか? 知っているぞ。貴様はWDCの予選突破者というじゃないか。私に勝利できれば、クトゥルフやナイアーラトテップについて、知っているかぎりを教えてやる。ペガサスユニオンを倒すのは至難であるがな」

「いいわ。その挑戦を受けて立つ!」



『デュエル!』



【1ターン目:ドロワ】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「私の先攻、ドロー。モンスター1体を裏側守備表示でセット。カード1枚をセットして、ターンエンド」



【2ターン目:デプレ】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ドロワ:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。魔法&罠カードゾーンにカード1枚がセットされている。


「ソリッド・ヴィジョンじゃないのが面倒くさい。私のターン、ドロー。永続魔法《ワーム・コール》を発動。相手フィールドのみにモンスターが存在している。手札から《ワーム・ノーブル:守備力2400・Lv6》を裏側守備表示で特殊召喚する」

「《ワーム・ゼクス:攻撃力1800・Lv4》を召喚。この召喚により、デッキから《ワーム・キング》を墓地に送る。セットモンスターに攻撃!」

 デプレの右手甲には、奇妙なサインが刻まれている。不定形の宇宙生命体が、《月光蝶:守備力1600・Lv4》に齧りついた。戦闘破壊されるも、デッキから《幻蝶の刺客 モルフォ:攻撃力1200・Lv4》を特殊召喚させる。狙ったとおりに運んでいく。

「美しいモンスターだな。ターンエンドだ」



【3ターン目:ドロワ】LP4000、ドローフェイズ後の手札5枚

(フィールド)
ドロワ:《幻蝶の刺客 モルフォ:攻撃力1200・Lv4》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚がセットされている。

デプレ:《ワーム・ゼクス:攻撃力1800・Lv4》が攻撃表示。《ワーム・ノーブル:守備力2400・Lv6》が裏側守備表示。永続魔法《ワーム・コール》を発動中。


「私のターン、ドロー。魔法カード《守備封じ》を発動。《ワーム・ノーブル:攻撃力1500・Lv6》を攻撃表示にする。リバースモンスターのようだけど、攻撃されなければ活かされないようね。相手モンスターが表示形式を変更したことにより、《幻蝶の刺客 モルフォ》のモンスター効果を発動! 《ワーム・ノーブル》の攻守を1000ポイントダウンさせる」

 強制的に起こされた《ワーム・ノーブル》に、鱗粉が嵐のごとく叩きつけられる。その攻撃力が500ポイントにまで落ちていく。

「《幻蝶の刺客 アゲハ:攻撃力1800・Lv4》を召喚。速攻魔法《蛮勇鱗粉》をリバース。《幻蝶の刺客 モルフォ》の攻撃力を1000ポイントアップさせる。《ワーム・ノーブル》にアタック!」

 《幻蝶の刺客 モルフォ》は攻撃力2200ポイントにまで高まっている。羽ばたきながら、両手にした双曲剣で斬りつけた。怪奇生命体がバラバラになる。1700ポイントの戦闘ダメージを与えて、相手ライフを2300ポイントにまで減らせた。

「《幻蝶の刺客 アゲハ》のモンスター効果を発動! 与えたバトルダメージだけ、《ワーム・ゼクス》をパワーダウンさせる。《幻蝶の刺客 アゲハ》で《ワーム・ゼクス》を攻撃!」

 《ワーム・ゼクス》は攻撃力100ポイントにまで溶けている。《幻蝶の刺客 アゲハ》が突撃飛行をして、双剣でスラッシュ。1700ポイントの戦闘ダメージを与え、相手ライフを600ポイントにまで追いつめた。《蛮勇鱗粉》には、攻撃力を2000ポイントダウンさせるリスクがある。エンドフェイズまでに素材とすれば問題はないだろう。

「レベル4《幻蝶の刺客 モルフォ》とレベル4《幻蝶の刺客 アゲハ》で、オーバーレイ・ネットワークを構築。《フォトン・バタフライ・アサシン:攻撃力2100・R4・O×2》をエクシーズ召喚!」

「カード1枚をセットして、ターンエンド」

 蝶戦士が輝きながら舞いおりる。《フォトン・バタフライ・アサシン》はパワーが頼りない。相手モンスターが攻撃を仕掛ければ、罠カード《隷属の鱗粉》により守備表示にするまでだ。次の自分ターンに、《フォトン・バタフライ・アサシン》のモンスター効果を発動させよう。守備表示モンスターを攻撃表示にして、攻撃力を600ポイントダウンさせれば、デプレを敗北寸前にまで追いつめられる。コストにしたモンスターは、魔法カード《戦士の生還》で回収もできる。



【4ターン目:デプレ】LP600、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
ドロワ:《フォトン・バタフライ・アサシン:攻撃力2100・R4・O×2》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚がセットされている。

デプレ:永続魔法《ワーム・コール》を発動中。


「いい攻めだ。外宇宙からの侵略者を前にすれば、蝶ごときが生残るには厳しいかもしれないがな。私のターン、ドロー。相手フィールドのみにモンスターが存在する。《ワーム・コール》により、手札から《ワーム・ヴィクトリー:守備力2500・Lv7》を裏側守備表示で特殊召喚する」

「《ワーム・バルサス:攻撃力1400・Lv3》を召喚して、モンスター効果を発動。《ワーム・ヴィクトリー》を攻撃表示に変更する」

「《ワーム・ヴィクトリー》のリバース効果を発動。《ワーム》以外の表側表示モンスター全てを破壊する。《フォトン・バタフライ・アサシン》には消えてもらおう!」

 複数腕の赤いのが、ヘドロを噴射しだした。《フォトン・バタフライ・アサシン》が飲みこまれ、溶かされていく。名状しがたく、得体の知れないモンスターどもだ。私が対峙している黒服の決闘者。デプレ・スコットからも不気味な雰囲気が漂ってくる。

「自分墓地には爬虫類族モンスターしか存在しない。魔法カード《ヴァィパー・リボーン》を発動。《ワーム・キング:攻撃力2700・Lv8》を墓地から特殊召喚する。《ワーム・バルサス》をリリースして、モンスター効果を発動! セットカードを破壊する」

 《ワーム・バルサス》を四本腕により掴みあげて、ボリボリと食しはじめる。黄金色に輝いている巨体。下半身はグロテスクな巨顔となっている。ヘドロを吐きだして、《隷属の鱗粉》を蒸発させだした。私のフィールドは空いてしまった。守ってくれるカードは存在しない。

「侵略者を隷属などできはしない。自分墓地の《ワーム》1体につき、《ワーム・ヴィクトリー》の攻撃力が500ポイントアップする。3体いるので、1500ポイントだ。止めを刺してやろう。《ワーム・キング》と《ワーム・ヴィクトリー》でダイレクト・アタック!」

 奇怪音を鳴らしながら、不定形な化物どもが迫ってきた。合計攻撃力は4000ポイントを超える。私の全身が舞いあげられた。激痛は一瞬のみで、真白が意識を覆っていく。ギャギャハハハ! デプレ・スコットが歪な表情で哂いあげていた。





【A・ZEXAL-12】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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