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CROSS-119 ネオドミノ危機! ゾンビ決闘者の恐怖

遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX DVDシリーズ DUEL BOX 13遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX DVDシリーズ DUEL BOX 13
(2008/06/18)
KENN、小林沙苗 他

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 GX3期に登場していたアレ。

「デュエルぅー。デュエルぅー」

「俺とデュエルをしてよぉー。デュエルしたいよぉー」

 彼らを表現する言葉があるとすれば、デュエルゾンビが適切であろうか。死人のごとき表情で、ふぅらりふらりと歩きまわっている。こいつらに挑まれると逃げられない。全身が硬直してしまい、決闘に応じるまで解放されないようだ。勝利できれば、しばらくは気絶してくれる。勝っても疲れるだけで、敗北すればゾンビにされてしまう。まったくもって厄介な存在である。

「避難活動の途中なのに、こんな惨状に陥るなんて。この状態でゾーク・ネクロファデスが降臨してきたら、無抵抗に殺されていくよ。それ自体が狙いなんだね」

「いくらゾンビを倒しても、元の状態にまで戻せない。ハネクリボーでも駄目みたい」

「アウス。シティ周辺の空間情報を調べてみて。これだけの人間が操られているんだ。かなりのパワーが働いていると思う。負けていないのに、いきなりゾンビにされてしまう人もいた。相当規模の精神汚染だよ。個々を倒しても解決はしない。大本を叩かなきゃいけないようだね」

 空一面に灰をぶちまけたようだ。ノートパソコンを開いて、エネルギーの分布状況を確認していく。《デーモンビーバー》たちが正確に計測してくれている。ゾンビの拡大状況を考察するに、ウイルスが原因とは考えられない。デュエルを放棄してもゾンビにされてしまい、あらゆる暴力行為も封じられてしまう。ベストなのは、見つからないように逃亡するのみ。気分が悪くなる。

「ダルクくん見て。ダイダロスブリッジ中心部から、エネルギーが異常に放出されているの」

「わずかだけど、空間も歪んでいるみたいだね。一番近いのは遊星さんか」

 ダルクくんは携帯通信装置を取りだして、不動遊星に連絡を取りだした。決闘盤から位置情報を割りだせるようにしてある。マップデータも送るようだ。視線をめぐらせておく。路地裏にゾンビは這入りこんでいない。2人のやりとりに耳を傾ける。

「ありがとう。ダイダロスブリッジに行けばいいのだな。ライディングをするデュエルゾンビとやらもいるようだ。実力もある。ダルクも気をつけてくれ」

「遊星さんもね。ジャックとクロウにも連絡しておくよ」

 周囲への警戒を強めながらも、ダルクくんは通話を続けていく。私にできることはないだろうか? 《デーモンビーバー》の空間操作機能は使えない。暴発する危険性が高いからね。洗脳されていたとはいえ、あんなモノを振りまわしていたとは。いや、後悔している場合じゃない。アトラク・ナクアまでもが、パニック事故の被害者を救出しているという。私も頑張らなければ。

「ありがとう。アウス手製のマシンがあるから、迅速に動けるよ。すぐにもゾークが降臨するかもしれない。難しいのは、そっちの方だね。誰も殺させないようにしないと。あっ! 逃げまわったから、のどが乾いたでしょ? ジュースでも飲む?」

「ありがとう。スポーツ飲料が欲しいの」

 すぐ近くに、自動販売機が置いてある。ダルクくんが小銭を取りだした。背伸びをしていると、目前に女性が立っていた。どういうことだろうか? たしかに、その瞬間まで誰もいなかったのに。テレビで観たことがある。ぼんやりと思いだしていく。ミスティというモデルさんだろうか。伸ばされた黒髪を乱しながら、壊れた表情で迫っていく。

「デュエルぅー。私とデュエルをしましょうよぉー」

 ダルクくんにもゾンビどもが迫っていく。空間から湧きだしてきたかのように現れた。デュエルゾンビはワープもできるのか? そんなはずはない。誰かが空間転移させてきたのだろう。ミスティの凝視を受けてしまい、強制決闘へと引きずりこまれる。

「アウス!」

「心配しないで、ダルクくん。私だってデュエリストだから」



『デュエル!』



【1ターン目:ミスティ】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「私の先攻ぅ、ドロー。モンスター1体を裏側守備表示でセット。カード1枚をセットしてターンエンドぉ」

 ゾンビ特有の間延びした声。ぼたり。ぼとり。涎がアスファルトに落ちた。



【2ターン目:アウス】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ミスティ:モンスター1体が裏側守備表示でセットされている。魔法&罠カードゾーンにカード1枚がセットされている。


「私のターン、ドロー。《ジェムナイト・ガネット:攻撃力1900・Lv4》を召喚。アタック!」

 《ジェムナイト・ガネット》が炎拳を打ちこんだ。攻撃対象モンスターは《レプティレス・ナージャ:守備力0・Lv1》のようだ。戦闘破壊できないだけでなく、戦闘相手モンスターをバトルフェイズ後に石化させる。蛇少女からコブラが生えあがっている。そいつの睨みを受けてしまい、《ジェムナイト・ガネット》は攻撃力0へと固まった。

「カード1枚をセットして、ターンエンド」



【3ターン目:ミスティ】LP4000、ドローフェイズ後の手札5枚

(フィールド)
ミスティ:《レプティレス・ナージャ:守備力0・Lv1》が守備表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚がセットされている。

アウス:《ジェムナイト・ガネット:攻撃力0・Lv4》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚がセットされている。


「私のターン、ドローぉ。《レプティレス・バイパー:攻撃力0・Lv2・チューナー》を召喚。この召喚により、攻撃力0の《ジェムナイト・ガネット》を頂くわぁ」

 小型の蛇人間が、騎士石像を持ちさっていく。

「レベル4《ジェムナイト・ガネット》に、レベル2《レプティレス・バイパー》をチューニング! 《レプティレス・ラミア:攻撃力2100・Lv6》をシンクロ召喚! このシンクロ召喚により、相手フィールドの攻撃力0全てを破壊! 破壊した数だけドローぉ」

「その前に、罠カード《おジャマトリオ》を発動するわぁ」

 私のフィールドに《おジャマトークン:守備力1000・Lv2》3体が特殊召喚された。何というコンボなのだ。ドレスをまとったヒュドラが咆哮した。いくつも伸びあがった頭部から、毒霧を吐きだした。攻撃力0である《おジャマトークン》は破壊されてしまう。このトークンが破壊されるたびに、私は300ポイントのダメージを受けてしまう。ブレスを吹きつけられ、自分ライフは3100ポイントにまで減らされた。おまけに、3枚もドローしてしまうのか。

「墓地から《レプティレス・バイパー》を除外して、魔法カード《レプティレス・スポーン》を発動。《レプティレストークン:守備力0・Lv1》2体を特殊召喚」

「攻撃力0の《レプティレス・ナージャ》と《レプティレストークン》をリリースして、手札から《レプティレス・ヴァースキ:攻撃力2600・Lv8》を特殊召喚!」

「装備魔法《モルティング・エスケープ》を《レプティレス・ラミア》に装備するわぁ。《レプティレス》2体でダイレクト・アタック!」

「永続罠《正統なる血統》を発動。墓地から通常モンスター《ジェムナイト・ガネット:攻撃力1900・Lv4》を特殊召喚! 手札から《ジェム・マーチャント》を墓地に送り、地属性の通常モンスター《ジェムナイト・ガネット》のパワーを1000ポイントアップさせる!」

 紅蓮の宝石騎士は、攻撃力2900ポイントにまで燃えあがった。拳から炎弾を撃ちだして、《レプティレス・ラミア》を焼きつくす。800ポイントもの戦闘ダメージを与えて、相手ライフを3200ポイントにまで削った。それでも、《レプティレス・ラミア》は大口を開いて笑っている。

「《モルティング・エスケープ》を装備したモンスターは、1ターンに1度だけ戦闘破壊されなぁい。ダメージステップ終了時に、装備モンスターは攻撃力300ポイントアップ」

「《ジェムナイト・ガネット》は邪魔だわぁ。《レプティレス・ヴァースキ》のモンスター効果で破壊するぅ。1ターンに1度だけ、相手フィールドの表側表示モンスター1体を破壊できるの。カード1枚をセットして、ターンエンド」

 アジアン風味な蛇女神が、《ジェムナイト・ガネット》を尻尾で殴りとばした。



【4ターン目:アウス】LP3100、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
ミスティ:《レプティレス・ヴァースキ:攻撃力2600・Lv8》&装備魔法《モルティング・エスケープ》を装備した《レプティレス・ラミア:攻撃力2400・Lv6》が攻撃表示。《レプティレストークン:守備力0・Lv1》が守備表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚がセットされている。

アウス:無し。


「私のターン、ドロー。カード1枚をセットして、魔法カード《手札抹殺》を発動。互いのプレイヤーは、手札全てを捨て、その枚数だけドローするの」

 墓地肥やしのための魔法カード。2枚を捨て、2枚をドローした。融合関連カードは引当てられない。相手墓地を観察するに、ファイナルターンとなりそうだ。

「魔法カード《ナイト・ショット》を発動。伏せカードを破壊する」

「セットしたばかりの魔法カード《死者蘇生》をリバース。《手札抹殺》で捨てられたモンスターを使わせてもらうよ。相手墓地から《レプティレス・メデューサ:攻撃力2200・Lv6》を特殊召喚。手札の《ジェムナイト・オブシディア》を墓地送りにして、モンスター効果を発動。《レプティレス・ラミア》の攻撃力を0ポイントにするの」

「《ジェムナイト・オブシディア》が手札から墓地に送られたことにより、墓地から通常モンスター《ジェムナイト・ガネット:攻撃力1900・Lv4》を特殊召喚!」

 《ナイト・ショット》が破壊したカードは、永続罠《スネーク・チョーク》のようだ。宝石騎士をサンドバックにするつもりか。どでかい《レプティレス・メデューサ》が、私のフィールドにやってきた。《レプティレス・ラミア》に毒液を吐きかけて、石化させていく。《モルティング・エスケープ》により、1度だけの戦闘破壊耐性を有している。利用させてもらおう。

「《レプティレス・メデューサ》と《ジェムナイト・ガネット》で、《レプティレス・ラミア》を攻撃する。あなたのライフは3200ポイント。決まるわ」

 《レプティレス・メデューサ》の体当たりにより、相手ライフは1000ポイントにまで減らされる。《ジェムナイト・ガネット》の炎拳が突きささり、石化した《レプティレス・ラミア》は崩壊した。ミスティも崩れおちていく。勝利できたけど、精神疲労が蓄積される。



 さすがは、ダルクくんだ。ゾンビ3人をまとめて倒してしまった。油断はできない。気がづけば、ゾンビ集団に包囲されていた。この距離ならば大丈夫だけど、近づいてくればデュエルが終らなくなる。ダルクくんが私を抱きかかえだした。小柄だけどパワフルなのだ。

「いきなりで吃驚だけど、しっかりとつかまってね」

 いわゆるお姫様抱っこ。細首に両腕を回しこんだ。互いの顔が近づいて、体温すらも感じられる。曇天に向かって、ダルクくんがハイジャンプをした。両目を開けると、ビルディングの屋上についていた。心臓が駆けまわっているのは、緊張のせいだけじゃないだろう。少しばかり、このままでいたい気分になる。甘えている場合じゃないから、すぐにも下ろしてもらう。

「ショゴスに襲われたときを思いだしたの」

「あのときも、抱きかかえて逃げまわっていたね」

 思い出に浸っている場合じゃないようだ。ゾンビがどこからか湧いてくる。やはり、何者かが空間転移をさせているのだろうか。私たちはデュエル・ディスクをかまえこんだ。こんな状況だけど、もう何も恐くない。頼もしいダルクくんがいてくれるから。

「遊星さんが大元を倒すまで、粘るしかないみたいだね。勝ちつづけよう、アウス」





【エピソード7-最終決戦・その1】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

No title

レプティレスは面白いテーマだね。現実だと攻撃力を0にするより破壊したほうが手っ取り早いとか言われてしまうが、一応破壊耐性が増えてきているから昔よりちょっと評価されてるかな
アウスは天才なんだから攻撃力を0にされて再度の戦闘を仕掛けられた際に《反転世界》で攻守逆転勝利ぐらいやっても良かった気がするが、ジェムナイトでは選択肢に入るカードだし

No title

 majesticさん、感想ありがとうございます。《レプティレス》や《スパイダー》は数も少ないですので、増やしてほしいところです。

 《反転世界》もありましたね。1話で勝負をつけて、《レプティレス》をより多く活躍と考えていたら、こんな形になりました。
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