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CROSS-127 絆の奇跡

FREEDOM (TVアニメ「遊戯王5D’s」OPテーマ)FREEDOM (TVアニメ「遊戯王5D’s」OPテーマ)
(2009/09/02)
La-Vie

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 あの人たちが登場します。

 デッキケースには《究極時械神セフィロン》が入っている。もちろん、デュエルには利用できないものだ。とてつもないエネルギーを秘めた精霊は、ダルク・ウェイトリィを滅ぼそうとした。セフィロンなりに、ナイアーラトテップの企みを潰そうとしたようだ。仲間を守りたいという気持ちをぶつけられ、セフィロンはデュエルに敗北した。今は静寂を保っている。

 ダイダロスブリッジでマリクが待ちかまえていた。とてつもない邪悪さを湧きださせている。マリクだけのモノではないだろう。ヘルメットをかぶり、D・ホィールにまたがりだした。くいっと右手を揺らすことで、挑発をしてくる。双眸には、狂気と憎悪が泡だっているようだ。アキへの仕打ちを思いだすと、怒りが煮えたぎってくる。最大加速で追走していく。

「この時代は面白いなぁ。バイクに乗って決闘ができるとは、アイツが喜びそうだ」

「デュエルゾンビの元凶を追って、ここまで来たんだろう? そうだよ。俺が手にしている《旧支配者 シュド=メル》のカードにより、シティは混乱の極みに達している。ゾーク・ネクロファデスが降臨すれば、さらなる破滅が味わえる」

「止めるんだ! 無関係の人間が苦しむだけだ」

「それが狙いでやっているんだよ。シティ全体を闇の生贄に捧げるのさ。地獄の宴が始まるぞぉ」

 やはり、言葉では通じないようだ。疾走決闘で勝負をつけるしかない。曇天が濃厚としているだけでなく、火事のごとく瘴気が湧きあがっている。ヘッドライトで照らしても、視界は闇に包まれたままだ。肺奥まで蟲が侵入しているのか? 呼吸をするたびに、貪られるように激痛が走っていく。マリクの哄笑が流れてきた。デュエルどころではない。このまま、意識を失いそうだ。

「これが《旧支配者 シュド=メル》の力ですか。あまりにも強すぎます。ナイアーラトテップの企みが成功すれば、この世界全体が滅びるでしょう。そうなれば、未来への希望も失われます」

 デッキケースから《究極時械神セフィロン》が飛びだした。恒星のように輝いている。

「不動遊星。私の力を解放ちましょう。ゾーンが守ろうとした未来を頼みますよ」

 《究極時械神セフィロン》が光子粒へと崩れていく。はるか上空から、赤き竜の咆哮が降りてきた。瘴気を凝縮したような邪悪塊が、前方から喰らいついてくる。マリクが放ったものなのか? 最期の力を絞りだして、セフィロンが何かをしてくれたようだ。しかし、クラッシュしないようにするだけで精一杯だ。迫ってくるバケモノを避けられそうにはない。諦めが過ぎったとき、巨体が立ちはだかった。豪腕を振りかざして、モンスターを殴りとばした。

「遊星よ。こんなところで絶望するでない」

「アポリア! どうして、ここに?」

「《究極時械神セフィロン》が、眠っていた我々の魂を呼びおこしてくれたようだ。希望が連れてきた奇跡かもしれないな。私も戦おう」

「遊星。スリップ・ストリームで、私についてこい!」

 その声を聞くだけで、目尻に涙が溜まった。ブルーノが前方を疾走して、闇霧を吹きとばしている。右腕のシグナーサインが輝いた。気管支への痛みが治まっていく。親友は振りかえらなかったが、背中より思いが伝わってくる。赤き竜が、優しく見下ろしている。

「再会を喜びあいたい気分であるが、そういう状況ではないようだ。3人で力を合わせて、マリクと《旧支配者 シュド=メル》を倒そう。この時代と未来を守るんだ」

「ブルーノ……。そうだな。俺たちでネオドミノを守りぬこう!」

「3人がかりだと? 何者かは知らないが、いいだろう。お前らを闇の生贄に捧げてくれるよ。絶望という地獄に落としてくれよう。究極の痛みを味わいつづけるがいい」



『デュエル!』



【1ターン目:アポリア】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「私は絶望に落ちない! ドロー。《機皇兵 ワイゼル・アイン:攻撃力1800・Lv4》を攻撃表示で召喚。カード1枚をセットして、ターンエンド」

 白き機械兵が、ビームサーベルを振りあげた。アポリアが先頭を驀進する。俺たちはフィールドとライフを共有するようだ。パートナーが使用している場所には、カードを置けない。



【2ターン目:闇マリク】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
アポリア:《機皇兵 ワイゼル・アイン:攻撃力1800・Lv4》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

スピード・カウンター:アポリア&闇マリク+1


「俺のターン、ドロー。相手フィールドのみにモンスターが存在することにより、手札から《クトーニアン-タイプα:攻撃力2000・Lv5》を特殊召喚する」

「自分フィールドに《クトーニアン》が存在することにより、手札から《クトーニアン-タイプβ:攻撃力1000・Lv5》2体を特殊召喚する」

「《クトーニアン》3体をリリースして、《ラーの翼神竜:攻撃力4000・Lv10》をアドバンス召喚! このカードの攻撃力は、リリースしたモンスターパワーの合計となる。貴様、絶望に落ちないとかほざいていたよなぁ? それならば、奈落へと引きずりこんでやるよぉ」

 イカ形状の魔物が、大量の触手を這わしてくる。これが《クトーニアン》なのか。奇声を叫びあげながら、神の生贄と捧げられていく。マリクによる詠唱が響きわたり、スフィアモードから戦闘形態へと開いていく。太陽のごとき灼熱を放ちながら、《ラーの翼神竜》が真姿を現わした。

「ライフを1000ポイント払い、《ラーの翼神竜》のモンスター効果を発動する。《機皇兵 ワイゼル・アイン》を破壊する。教えてやるよ。これは、闇のライディング・デュエルだ。貴様とモンスターは糸でつながっている。モンスターと痛みを共有するのだ。こいつは、たまらなく気持ちいいぞぉ。神炎に焼きつくされて、心を灰にするがいい! ゴッド・フェニックス!」

 《ラーの翼神竜》から灼熱が噴きだした。炎獄津波がハイウェイを飲みこんでいく。《機皇兵 ワイゼル・アイン》が超高温に融かされてしまい、そのダメージがアポリアへと伝わる。ぽつぽつとボディが破裂していき、紫電が散りだした。

「ぐぬっ! 《機皇兵 ワイゼル・アイン》が効果破壊されたことにより、手札から《機皇帝 ワイゼル∞:守備力2500・Lv1》を特殊召喚する」

「《ラーの翼神竜》で攻撃するまでだ。どこまで耐えられるかな? 激痛に悶えるがいい」

 5つのパーツが空中合体をして、人型の巨大兵機となった。《ラーの翼神竜》が業火を吹きつけ、《機皇帝 ワイゼル∞》を消滅させていく。モンスターへのダメージは実体化してしまう。アポリアが悲鳴を漏らした。スピードは不安定に落ちていき、マリクに抜かされる。

「アポリアーっ!」

「心配するな。我が人生で打ちのめされた3度の絶望。それに比べれば、この痛みなど些細なものだ。神のカードごときで、私は砕かれない!」

 そうは言うものの、アポリアから猛煙が昇っている。傷つきながらも、強い意志は揺らがない。プラシド、ホセ、ルチアーノ。振りかえってきたアポリアに、彼らの姿が重なった。

「ラーの攻撃に耐えただと!? まぁいい。このデュエルは、貴様らに対する疾走拷問だ。たっぷりと苦痛で削ってやるよぉ。カード2枚をセットして、ターンを終了する」



【3ターン目:ブルーノ】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ブルーノ:魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

闇マリク:《ラーの翼神竜:攻撃力4000・Lv10》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。

スピード・カウンター:ブルーノ&闇マリク+2


「アポリア。君の思いを継がせてもらう。私のターン、ドロー。相手フィールドのみにモンスターが存在することにより、手札から《TG ストライカー:攻撃力800・Lv2・チューナー》を特殊召喚する。さらに、手札から《TG ワーウルフ:攻撃力1200・Lv3》を特殊召喚!」

「レベル3《TG ワーウルフ》に、レベル2《TG ストライカー》をチューニング!」

「リミッター開放レベル5! レギュレーター・オープン! スラスターボーダー・アップ、オーケー! アプリーク、オールクリアー! ゴー! シンクロ召喚! カモン! 《TG ハイパー・ライブラリアン:攻撃力2400・Lv5》!」

「《TG カタパルト・ドラゴン:攻撃力900・Lv2》を召喚して、モンスター効果を発動。手札から《TG ジェット・ファルコン:攻撃力1400・Lv3・チューナー》を特殊召喚する」

「レベル2《TG カタパルト・ドラゴン》に、レベル3《TG ジェット・ファルコン》をチューニング!」

「シンクロ・フライト・コントロール! リミッター開放レベル5! ブースターランチ、オーケー! インクリネイション、オーケー! グランド・サポート、オールクリアー! ゴー! シンクロ召喚! カモン! 《TG ワンダー・マジシャン:攻撃力1900・Lv5・チューナー》!」

 視界の効きにくいハイウェイを高速疾走しながら、シンクロ召喚を連続していく。《TG ハイパー・ライブラリアン》のモンスター効果により、ブルーノは1枚ドロー。《TG ジェット・ファルコン》がシンクロ素材となったことにより、マリクに500ポイントのダメージを与えた。ライフは2500ポイントにまで穿たれる。《TG ジェット・ファルコン》のアタックを喰らい、マリクが心地よさそうに呻いた。

「レベル5《TG ハイパー・ライブラリアン》に、レベル5《TG ワンダー・マジシャン》をチューニング!」

「リミッター開放レベル10! メインバス・ブースター・コントロール! オールクリアー! 無限の力、今ここに解放ち、次元の彼方へ突きすすめ! ゴー! アクセル・シンクロ。カモン、《TG ブレード・ガンナー:攻撃力3300・Lv10》!」

 クリアマインドが開いた。ワープしたかのように、ブルーノは超加速で駆けていく。一気に最前列へと踊りでる。マリクが驚愕を漏らした。スマートな人型兵器がブレードをかかげるも、《ラーの翼神竜》に攻撃力は負けたままだ。

「カード3枚をセットして、ターンエンド」



【4ターン目:闇マリク】LP2500、ドローフェイズ後の手札1枚

(フィールド)
ブルーノ:《TG ブレード・ガンナー:攻撃力3300・Lv10》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード4枚をセットしている。

闇マリク:《ラーの翼神竜:攻撃力4000・Lv10》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。

スピード・カウンター:ブルーノ&闇マリク+3


「いくらシンクロ召喚を繰りかえしても、《ラーの翼神竜》には敵うまい。俺のターン、ドロー。罠カード《地を穿つ魔》を発動。墓地の《クトーニアン》3体をデッキに戻して、ライフを1500ポイント回復する。3体を戻したことにより、デッキから《クトーニアン-タイプβ》を手札に加える」

「《Sp-神の進化》を発動。《ラーの翼神竜》を《真・ラーの翼神竜:攻撃力8000・Lv12》へと進化させる。このカードの攻撃力は、俺のライフポイント分だけアップするのだ」

 《ラーの翼神竜》が漆黒へと染まっていく。憎悪が塗りこめられていく。禍々しいオーラを感じたのは2度目である。その威圧感だけでも、精神を燃やされてしまいそうだ。じわりじわりと、ハイウェイが闇に侵食されていく。カーブを切りながら、究極神に対峙する。

「《真・ラーの翼神竜》のモンスター効果を発動する。《TG ブレード・ガンナー》を破壊して、800ポイントのダメージを与える。刺されるようなスパイスを味わいながら、神の生贄となるがいい」

「それはどうかな? 墓地から《TG ジェット・ファルコン》を除外して、《TG ブレード・ガンナー》を次のスタンバイフェイズまで除外する」

「バカめ。それでは、貴様にダイレクト・アタックを叩きこんでくれよう。身も心も、進化したラーに焼きつくされるのさ。どっちにしろ、貴様は終わりだよ」

 黒炎の嵐が吐きだされた。食肉蟲の大群が飛びかっているようだ。熱礫が全身を打ちつけてくる。奔流となりブルーノを喰らおうとするも、バリアが張りだされた。

「罠カード《ガード・ブロック》を発動した。戦闘ダメージを0にして、カード1枚をドローする」

「命拾いしやがったか。ターンエンドだ」

「遊星。攻撃はしのいだ。私とアポリアでつないだ絆のバトン、受けとってくれ!」

 しっかりと返事をした。《究極時械神セフィロン》が存在をかけて、ブルーノとアポリアを呼びだしてくれた。彼らと協力をしあい、《真・ラーの翼神竜》を討ちやぶる。アクセラレーション! アクセルを踏みしめて、D・ホィールを最大加速した。





【エピソード7-最終決戦・その9】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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