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CROSS-129 絆が生みだす奇跡! シューティング・クェーサー・ドラゴン

遊☆戯☆王5D’sオープニングテーマ::BELIEVE IN NEXUS遊☆戯☆王5D’sオープニングテーマ::BELIEVE IN NEXUS
(2010/05/12)
遠藤正明

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 クトゥルフ神話成分が多めです。

「このデュエル。お前たちに勝利する可能性など、わずかもないんだよ。言っただろう? これは拷問だと。骨の髄まで、たっぷりと苦しめてやるよぉ」

「俺のターン、ドロー。《クトーニアン・ベビー》をリリースして、手札から《クトーニアン・クイーン:攻撃力2000・Lv10》を特殊召喚する。このカードが存在するかぎり、《旧支配者 シュド=メル》および《クトーニアン》の攻撃力は1000ポイントアップする。《旧支配者 シュド=メル》が存在するかぎり、《クトーニアン》は攻撃対象にならないのさ」

 《旧支配者 シュド=メル》が疾走している。触手を這わせながら、グロテスクな怪魔どもが追走していく。人外の詠唱がライディングコースに響きわたる。闇霧を透かして、振りかえるマリクが見えた。もはや、人間の表情をしていない。狂気が顔一面に張りついているかのようだ。



【10ターン目:闇マリク】LP2000、ドローフェイズ後の手札0枚

(フィールド)
ブルーノ:《TG ハルバード・キャノン:攻撃力4000・Lv12》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード3枚をセットしている。

闇マリク:《旧支配者 シュド=メル:攻撃力5000・Lv10》&《クトーニアン-タイプγ:攻撃力3000・Lv5》&《クトーニアン・クイーン:攻撃力3000・Lv10》が攻撃表示。

スピード・カウンター:ブルーノ+9 闇マリク+2


「《旧支配者 シュド=メル》のモンスター効果を発動する。《TG ハルバード・キャノン》のコントロールを奪う。ちょこまか逃げまわる特殊効果はないよなぁ? これは闇のデュエルだ。まともに直接攻撃を喰らえば、貴様の魂は完全崩壊するぞ。永遠の闇でもがくがいい」

 《旧支配者 シュド=メル》が唸りをあげた。ハイウェイ全体が震えあがる。《TG ハルバード・キャノン》の両目が赤く染まりだした。相手側へと引寄せられていく。ブルーノを守るモンスターはいなくなる。《旧支配者 シュド=メル》が突進してきた。無数の触手が広がって、酸性粘液がほとばしる。アスファルトが溶かされて、白煙を噴きあげた。

「こうなることは予想済みだ。《TG ハルバード・キャノン》をリリースして、罠カード《シンクロ・バリアー》を発動していた。戦闘ダメージは全て0となる」

 洗脳されたはずの《TG ハルバード・キャノン》が、キャノンからバリアを拡散させた。身をていして、ブルーノを守りきる。《旧支配者 シュド=メル》の行進は止められた。憎々しげに、マリクがエンド宣言を吐きすてる。ブルーノがふりかえり、言葉を届けてくれた。

「遊星。私もアポリアもカードを使いきった。後は頼んだぞ」



【11ターン目:遊星】LP1500、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
ブルーノ:魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。

闇マリク:《旧支配者 シュド=メル:攻撃力5000・Lv10》&《クトーニアン-タイプγ:攻撃力3000・Lv5》&《クトーニアン・クイーン:攻撃力3000・Lv10》が攻撃表示。

スピード・カウンター:遊星+10 闇マリク+3


「俺のターン、ドロー。スピード・カウンター8つを取りのぞき、《Sp-スターダスト・シェイクハンド》を発動する。除外された《スターダスト・ドラゴン:攻撃力2500・Lv8》を特殊召喚!」

 ガラスのように空間が割れた。《スターダスト・ドラゴン》が異次元から帰還する。ブルーノは俺につなげるため、スピード・カウンターを残してくれた。

「手札から《ターボ・シンクロン:Lv1》を墓地に送り、手札から《ビッグ・ワン・ウォリアー:攻撃力100・Lv1》を特殊召喚する。永続罠《エンジェル・リフト》を発動して、墓地から《ターボ・シンクロン:攻撃力100・Lv1・チューナー》を特殊召喚」

「レベル1《ビッグ・ワン・ウォリアー》に、レベル1《ターボ・シンクロン》をチューニング!」

「集いし願いが、新たな速度の地平へ誘う。光さす道となれ! シンクロ召喚! 希望の力、シンクロチューナー、《フォーミュラ・シンクロン:攻撃力200・Lv2・チューナー》!」

「このカードのシンクロ召喚により、デッキからカード1枚をドロー。スピード・カウンターは2つある。《Sp-ヴィジョン・ウィンド》を発動。ブルーノの墓地からレベル2以下である《TG レシプロ・ドラゴン・フライ:攻撃力200・Lv2》を特殊召喚する」

「現在と未来のネオドミノを救うために、己の限界を越え、《旧支配者 シュド=メル》を倒す!」


『オーバー・トップ・クリアマインド!』


「レベル2《TG レシプロ・ドラゴン・フライ》とレベル8《スターダスト・ドラゴン》に、レベル2《フォーミュラ・シンクロン》をチューニング!」

「集いし星が1つになるとき、新たな絆が未来を照らす! 光さす道となれ! リミットオーバー・アクセルシンクロ! 進化の光、《シューティング・クェーサー・ドラゴン:攻撃力4000・Lv12》!」

  シグナーサインから、黄金色の輝きが全身へと広がっていく。ほとばしるオーラ。限界突破をした超加速を体感できる。赤き竜が咆哮して、俺を見守るように駆けぬけていった。白き巨神竜が顕現して、瘴気を霧散させた。その威容に、マリクが気圧されている。

「これが絆の結晶! 俺たちが進化した証だ!」

「攻撃力4000ポイントじゃないか。《旧支配者 シュド=メル》には敵うまい……」

「罠カード《シンクロ・ストライク》を発動する。シンクロ素材となったモンスター1体につき、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》の攻撃力は500ポイントアップする」

「攻撃力5500だとっ!?」

「チューナー以外の素材数、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》は2回攻撃ができる。《旧支配者 シュド=メル》と《クトーニアン・クイーン》に攻撃する」


『ザ・クリエーションバースト!』


 《シューティング・クェーサー・ドラゴン》がオーラをまとい、加速に加速を重ねていく。空中に閃光が走りだす。圧倒的な輝きに、《旧支配者 シュド=メル》が焼かれつくした。のたうちまわる触手も蒸発させられていく。500ポイントのバトルダメージを受けて、相手ライフが1500ポイントにまで削られた。戦闘破壊されても復活できるようだが、このターンで勝負を決める。《シューティング・クェーサー・ドラゴン》が豪腕を振るった。《クトーニアン・クイーン》が悲鳴をあげながら消滅した。2500ポイントものダメージは、マリクを敗北へと落としこんだ。

「バカな……。《ラーの翼神竜》だけでなく、《旧支配者 シュド=メル》まで敗れるとは……」

 マリクのD・ホィールは減速していき、ハイウェイ途上でストップした。闇のデュエルによるダメージは小さくない。意識を失っているようだ。白目を剥いている。右手から黄金ロッドが落ちて、路面で砕けきった。《旧支配者 シュド=メル》のカードもダメージを受けたのだろうか。墓地ゾーンから飛びだして、粒子状へと分解されていく。脳全体を締めつけていた悪寒も晴れこんだ。これで、デュエルゾンビたちも解放されるにちがいない。



「遊星……。残念だが、私たちはここまでのようだ」

 ブルーノとアポリアが立っていた。星屑のように、彼らの全身が輝いている。絶間なく微粒子を放出している。セフィロンの奇跡も、タイムリミットを迎えたようだ。胸中に寂寞が湧きあがってきた。再度の別れというものに、胸が締めつけられる。目尻が熱くなる。

「大きな邪悪を感じる。力になりたいが、後は遊星たちに任せる。信じているよ」

「私たちの希望をチーム5D’Sに託す」

 ブルーノがゴーグルを外した。優しい笑顔だ。

「ありがとう。2人のおかげでマリクを倒せた。新たな仲間たちと協力して、シティを守りぬく。未来を失わないためにも……」

 そよ風が流れこみ、わずかに目蓋を閉じてしまった。2人は消えていた。一瞬だけだが、ゾーンが穏やかな眼差しを向けていた。戦いは、まだ終わっていない。D・ホィールに乗りこみ、シティ中央へと疾走させる。ありがとう、セフィロン。



 デュエルゾンビにされていた人々は、正気に戻ったようだ。この状況を理解できないようで、困惑を露わにしている。悲鳴があがり、たくさんの視線が上空へと注がれた。あまりにも大きな魔法陣が、ゆっくりと回転している。右腕が熱い。シグナーサインが危機を知らせてくれる。

「あれは、何だというのだ?」

 ジャックが呟いた。覇王との疾走決闘により、わずかながら疲労を覗かせている。ざわめきが高まった。魔法陣から、足先が吐きだされた。高層ビルディングほどの巨体が着地して、ここまで振動を走らせる。山羊角を生やして、牙口を剥きだして、魔神と形容するしかない存在だ。そいつが咆哮を爆発させた。恐怖が全身を叩きつけてくる。周囲一帯はパニックに陥った。人々が恐怖のままに逃走していく。足音がスコールのようだ。子供が転んで泣きだした。

「ダルクが言っていたゾーク・ネクロファデスか……」

 子供を助けながら、ジャックが声を震わせた。魔法陣から何かが湧きだしてくる。そいつらが市民に襲いかかろうとする。地上に降りてくるにしたがい、姿が鮮明となっていく。人間を喰らおうと、死霊兵どもが狂笑していた。





【エピソード7-最終決戦・その11】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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