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CROSS-131 暗黒のファラオVSアトラク・ナクア

遊☆戯☆王デュエルモンスターズ ヴォーカルベスト遊☆戯☆王デュエルモンスターズ ヴォーカルベスト
(2012/09/19)
TVサントラ

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 旧支配者組のセリフは意味不明なままに。

 デュエルゾンビとの決闘は面白くない。すっかりと生気が落ちており、戦略も薄っぺらい。ただただ機械的に立ちむかってくるのみ。アトラク・ナクアは彼らと戦いながらも、仕掛けを施していった。メニューウィンドウからアイテムボックスを開いて、NPC専用の守護結界をかけてやる。24時間限定で、あらゆる物理的ダメージから守られるはずだ。シティだけでも、相当の人口がつまっている。アイテム消費量も馬鹿にならないが、これぐらいなら安いものだ。

「《セイバー・ビートル》で裏守備モンスターを貫通攻撃!」

 最後のデュエルゾンビを倒す。相手のデッキがユニークなだけに、ガチで戦いたかった。こいつらが起きあがってくる前に、守護結界をかけつくす。ダルクによれば、もうすぐゾーク・ネクロファデスが降臨してくるという。このタイミングで攻めてくるのは最悪すぎる。確認したかぎり、たしかにゾークは死んでいたはずだ。まるで人形のようであった。どうなっていやがる?

「心配するな。ハッピーエンドとやらで、このクエストを終らせてやるからよ。そしたら、デュエル祭りで盛りあがろうぜ! 遊星やダルクにもリベンジをしてやる」

 すりよってきた《セイバー・ビートル》を撫でてやる。こうしている間にも、不穏な気配が消えていく。《旧支配者 シュド=メル》を利用したモンスターカードが消滅したのだろう。これで、デュエルゾンビも復活しないはずだ。メニューウィンドウを開いて、化身(アバター)を初期状態に戻しておく。運動性能などが大幅ダウンするが、蜘蛛怪人モードに民衆は混乱するだろう。下手をすれば、ゾーク・ネクロファデスの仲間だと思われるかもしれない。少しばかり前までは、そっち側であったが。

「ろくにゲーム状況も聞かず、シティで暴れまわってしまったなぁ。ストレスが溜まっていたとはいえ。おいっ! お前ら、あまり見るなよ!」

 《ゴキポン》や《ダニポン》が、珍しそうに眺めこんできやがる。人間と酷似しているだけに、目覚めた決闘者たちも驚かない。手を引張って起こしてやると、少女が赤らめだした。《真・六武衆》を使いこなす強敵であったが、おしとやかなものだ。ここで分身蜘蛛を出したら驚くよなぁ。ホタルにしておこう。メニューウィンドウのスキルボックスを開く。

「ここは危険です。ホタルの誘導に従って、シティ郊外へと逃げてください」



 旧支配者とは何者だろう? 実はといえば、自分たちですら分からない。誰に創造されて、誰により動かされているのか。その疑問を解明する手掛かりとして、教授たちはヨグ・ソトースを造りあげた。世界を創造する装置であろうか。このタイミングで、いろいろと思いだしてきた。俺たちのいた世界は退屈すぎるものであった。クトゥグァあたりが提唱したように覚えている。ヨグ・ソトースに精神を送りこめば、最高の暇つぶしになるのじゃないかと。多様な世界を探検できるのではないかと。華奢で弱々しい少女が、アザトース教授に持ちかけていたような。

 あれっ? 妙に引っかかるな。永遠と幽閉されてしまい、俺たちの記憶は半壊している。この状況で考えこむのは止めておこう。蜘蛛糸を伸ばしては、高層ビルディングのジャングルを渡っていく。迷いを吹っきるように、死霊軍に高速斬りを叩きこんでいく。巨大魔法陣から亡霊が湧きだしている。さっさとゾークをボコってやりたいが、北欧神とやらに任せておこう。ダルクに人命優先を頼まれているから。《スターダスト・ドラゴン》たちも飛びかっているようだ。これだけの精霊を実体化させてしまうとは、アルマも凄まじいものがある。

「《セイバー・ビートル》も戦いたいのか? それじゃあ、盛りあがろうぜっ!」

 ぴこぴこと頷いた。こいつも実体化を成している。《セイバー・ビートル》が高速飛行をして、死霊どもをホーンで貫いていく。やるじゃないか! 牛尾が避難民を誘導しているようだ。彼らに襲いかかる死霊騎士団を、空中で一刀両断していく。さすがに、初期状態ではスピードが足りない。人目が少なくなったころから、蜘蛛怪人モードへと移行しておいた。


 より多くを助けるために、無我夢中で斬りつづけた。


「アトラク・ナクアも頑張っているね。ありがとう」

 高層ビルディングの屋上に着地すると、ダルク&アウスに鉢合わせをした。ダルクは虹色球体群を撃ちまくっている。半端な量ではない。あれだけの死霊軍団を破壊したうえに、大邪神にまで攻撃を仕掛けているのだ。携帯通信装置で指示を送りながら。アトラク・ナクアは遠くへと視線を伸ばした。黒衣の旧支配者が、ゾーク・ネクロファデスを操っているようだ。

 ヨグ・ソトースを内部から操作するために、【ヨグ・ソトースの仔】というシステムを造りあげた。今の段階では、操作領域が限定されすぎている。どういう理屈か知らないが、ダルクを成長させることが領域拡大につながるようだ。計画が成功すれば、精神を肉体へと戻せるだろう。外世界に帰れるかもしれない。それでも、やりすぎだ! ダルクに刺激を与えるためとはいえ、虐殺行為は許されない。こいつらは自動人形(NPC)じゃないからな。黒衣の正体について考えてきた。ダルクから詳細を聞くかぎり、アイツの姿が浮かびあがってくる。

「どうしたの? 考えこんでいるようだけど」

「何でもない。ちょいとばかり疲れたんでな。一息ついたところで、ゾークにかましてやろうぜっ!」

 アトラク・ナクアは黙っておくことにした。あやふやな推理にすぎないからな。ダルクと頷きあったとき、周囲空間が揺らぎだした。ぐにゃりと足元が沈みこむ。この感覚は、異空間へと引きずりこまれているのか。ブラックホールのごとく、3人は高速で吸いこまれていく。逃げだす暇すらもない。アウスを庇っているあたり、ダルクの騎士っぷりが伺える。


「さぁ、闇のゲームを始めるぜ!」


 気がつけば、デュエルフィールドに立っていた。空全体が暗黒一色で塗りつぶされている。どこかの小島にいるようだ。黒海が静かに波打っている。いくつもの大型ライトで照らしだされており、視界は確保できる。分身蜘蛛を放って調べてみるに、巨塔の頂上にいるようだ。工場跡の瓦礫により、島全体が荒れきっている。

「ここはアルカトラズ。海馬コーポレーションが所有する軍事産業の拠点であったが、海馬瀬人により破壊された。もっとも、それを模して造られた特殊空間にすぎないがな。俺たちが立っているのはデュエルタワーだ。貴様たちに決闘を挑む!」

 ファラオがデュエル・ディスクを装着した。胸の千年ピラミッドが輝いている。ダルクがネクタイを弄りながら、敵意を剥きだしにしている。温厚な性格をしているのに、怒りを胸底から沸騰させているようだ。これまでの経緯を考えるに、無理もないだろう。ニューヨークでの虐殺行為だけでなく、アウスを苦しませたから。ファラオの視線は、ねっとりとした嫌らしいものだ。愛玩用ホムンクルスを視線で舐めあげている。アトラク・ナクアが前に乗りだした。

「アトラク・ナクア!」

「俺がファラオとやる。ダルクは冷静さを欠いている。そんな状態では、速攻でボコられるぜ!」

 ダルクの肩に、アウスが手を置いた。彼女も賛成してくれたのだろう。しぶしぶとダルクも納得する。ファラオ打倒がRPGの目的らしいが、主人公が倒さなくともいいだろう。学生服姿のファラオが、らんらんと両目を輝かせだした。哂っていやがる。

「いいぜ。貴様には、たっぷりと恨みがあるからな。三幻神で踏みつぶしてやるよ」

「てめーはムカツク野郎だが、ガチで勝負したかった。いくぜ!」



『デュエル!』



【1ターン目:アトラク・ナクア】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「神殺しのデッキを魅せてやるぜ! 俺のターン、ドロー。モンスター1体をセット。カード3枚をセットして、ターンエンド」

 精霊が見守ってくれているのか、初期手札は幸運に見舞われているようだ。



【2ターン目:暗黒のファラオ】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
アトラク・ナクア:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。魔法&罠カードゾーンにカード3枚をセットしている。


「俺のターン、ドロー。《デビルイーズ:攻撃力1200・Lv4》を召喚。この召喚により、デッキのカード3枚をめくり、闇属性モンスター1体があれば装備カードとする。それ以外のカードはデッキに戻す。《悪戯好きなグレムリン》を《デビルイーズ》に装備! 装備モンスターの攻撃力は700ポイントアップする。裏守備モンスターに攻撃!」

 ネズミ剣士に《悪戯好きなグレムリン》が憑依した。額から黒角が生えあがり、攻撃力1900ポイントにまで上昇していく。セットモンスターに斬りつけるも、《人喰い虫:守備力600・Lv2》に噛みつかれる。《人喰い虫》は戦闘破壊されたが、あちらも効果破壊してやった。

「リバース効果だと……。カード2枚をセットして、ターンエンドだ」

「ここから神封じの始まりだ! 永続罠《心鎮壷》を発動。セットしたばかりのカード2枚を選択して、このカードが存在するかぎり、発動をできなくする」

「罠カード《おジャマトリオ》を発動。相手フィールドに《おジャマトークン:守備力1000・Lv2》3体を特殊召喚する。こいつはアドバンス召喚にためにリリースできないぜ」

「永続罠《宇宙の収縮》を発動! 互いのプレイヤーは、フィールドに出せるカードが5枚までになる。あんたのフィールドにはカード5枚で埋めつくされている。もう、三幻神は召喚できない! それどこか、カードの発動すらもできなくなったよな?」



【3ターン目:アトラク・ナクア】LP4000、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
アトラク・ナクア:永続罠《心鎮壷》&永続罠《宇宙の収縮》を発動中。

暗黒のファラオ:《おジャマトークン:守備力1000・Lv2》3体が守備表示。魔法&罠カードゾーンにカード2枚(《心鎮壷》により発動できない)をセットしている。


「俺のターン、ドロー。《レッグル:攻撃力300・Lv1》を召喚」

「はん! たかが攻撃力300のモンスターを出したところで、どうってことはないぜ!」

「俺様の相棒をディスるなよ! 装備魔法《魔導師の力》を《レッグル》に装備する。自分の魔法・罠カード1枚につき、攻撃力が500ポイントアップだ! 相手フィールドにモンスターがいようと、このモンスターは直接攻撃ができるんだぜ! ダイレクト・アタック!」

 攻撃力1800ポイントになった芋虫モンスターが跳びかかる。顎牙で相手ライフを2200ポイントにまで削った。ファラオが倒れこむ。ダルクが歓声をあげた。気がつけば、闇空に大型ディスプレイがいくつも浮かびあがっている。ネオドミノでの激闘が映しだされているようだ。シティ上空にも巨大ディスプレイが浮かんでおり、アトラク・ナクアのデュエルが実況されている。

「凄いコンボだね。でも、油断しないで」

 ダルクの言うとおりだ。ファラオが起きあがった。勝負を諦めていないようだ。この状況を打破るカードを秘めているのだろう。ファラオが笑いながら呟く。

「やってくれるじゃないか。覚悟しろよ、この蜘蛛野郎」





【エピソード7-最終決戦・その13】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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