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CROSS-136 誕生! 星神竜クリボー・ドラゴン!

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コナミ

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 《クリボーズ・バリア》を永続罠に調整しました。自分スタンバイフェイズに破壊されますが。ファラオとも決着がつきます。

「《闇の破壊神 ダーク・ホルアクティ》を特殊召喚したとき、俺はデュエルに勝利する。このカードの特殊召喚は無効にできない。貴様は終わりだっ!」

 三幻神が束ねられることにより、《闇の破壊神 ダーク・ホルアクティ》が降臨した。ゾーク・ネクロファデスをも超えてしまう巨大さであろうか。デュエルタワー上空に浮かびあがっている。三幻神を進化させるだけでなく、こんな切札まで隠していたのか。カルトゥーシュを握りあげたまま、ネフレン=カが哄笑を吐きだした。あいつはボクのことを、そういう欲望対象で捕らえている。記憶だけでなく、醜悪な妄想までもが流れこんできた。それだけでも、屈辱でいっぱいだ。
 
「どうやら、遊星たちも追いこまれているようだな。さぁ、絶望タイムが近づいているぜ!」

 ゾークがダークエネルギーを爆発させて、《シューティング・スター・ドラゴン》を吹きとばした。精霊軍団は満身創痍なようだ。ボクも参戦したいけど、まずはファラオを倒さなければ。たくさんの仲間が見守ってくれているんだ。これぐらいで、オレが引くわけにはいかない!

「《ハッピー・ドラゴン》を手札から捨て、モンスター効果を発動するよ。このデュエルにおいて、特殊効果により敗北しない。次のエンドフェイズに、俺は負けちゃうけどね」

 《闇の破壊神 ダーク・ホルアクティ》が両翼を広げだした。無情なままに見下ろしてくる。闇が染みだしてきた。どこまでも広がっていき、何もかもを侵食していく。バクテリアが無限繁殖をしながら、空間自体を喰らっているかのようだ。視界全てが漆黒に塗りつぶされようとしている。このカードと出会っていなければ、ボクは敗北していただろう。君に感謝するよ。ハピーハピーッ! 可愛らしいキッズドラゴンが、幸せそうに飛翔しだした。ハートをたくさん振りまいて、闇を消しさっていく。プレッシャーに侵食されていた精神も、少しずつ和んできた。

「《闇の破壊神 ダーク・ホルアクティ》による敗北を無効にしただとっ!? まぁいい。どっちみち、貴様は《ハッピー・ドラゴン》により自滅するまでだ」



【3ターン目:ダルク】LP1200、手札5枚

(フィールド)
ダルク:魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。

ネフレン=カ:《闇の破壊神 ダーク・ホルアクティ:攻撃力10000・Lv12》が攻撃表示。


「俺のターン、ドロー。手札が変わっている……」

 アトラク・ナクアも運命操作により、敗北へ陥れられたんだ。墓地から《ナイト・クリボー》が消えている。手札に速攻魔法《凡骨の友情パワー》がない。直接攻撃による逆転勝利は絶望的となった。セットカードまでが変化していないのは、まだ幸いであろうか。《闇の破壊神 ダーク・ホルアクティ》は攻撃力10000というハイパワーモンスターである。三幻神の気配も残している。モンスター効果を受継いでいるのかもしれない。まずは、仲間をそろえよう。

「手札1枚を捨て、罠カード《クリボー・パーティー》を発動するよ! 墓地から《クリボー》5体を特殊召喚! これが俺たちの希望だ!」

 クリクリー! 《虹クリボー》が跳びついてきた。《ハネクリボー》が《星☆クリボー》を抱えながら飛翔する。さっきは勇敢だったのに、すっかりと《だめクリボー》は酔っぱらっている。ネフレン=カが《クリボー》を見やった。彼自身も兄から《クリボー》を託されていたはずだ。《闇の破壊神 ダーク・ホルアクティ》が両掌を突きだして、召雷弾を連射してきた。やはり、《真・オシリスの天空竜》のモンスター効果を引継いでいるのか。永続罠《クリボーズ・バリア》でガードだ。

「雑魚モンスターを並べたところで、貴様が敗北することに変わりはない。その表情からすると、《オネスト》も手札になかろう? 《真祖・オベリスクの巨神兵》からの継承効果を使うまでもない。エンドフェイズに貴様は敗北する。諦めるがいい」

「諦めるものか! モンスターを雑魚呼ばわりするヤツに負けたくないからね!」

 クリクリー! 《ハネクリボー》たちが同調する。右腕が温かい。咆哮が轟いてきた。ビッグスクリーンが真赤に染まって、何かが飛びだしてきた。赤き竜がこちらに来たのか。上空を舞いながら、暗黒空間を聖光で照らしだしていく。右腕に赤光線が刺さった。それが動きまわり、何かを描いているようだ。熱い。《ハネクリボー》の紋章が、腕上に浮かびあがる。

「ダルクがシグナーに選ばれただと……」

 スクリーン向こうで、遊星さんたちが驚愕している。ボクも驚くしかないよ。エクストラデッキが輝きだす。新たなるカードが生まれようとしているのか。この世界を守りたいという気持ちが、邪悪さに負けたくないという気持ちが、仲間の想いが流れこんでいく。クリリーッ! キラキラスターを振りまわしながら、《星☆クリボー》が叫びだした。君はチューナーだったね。分かったよ!

「レベル1《ハネクリボー》、レベル1《だめクリボー》、レベル1《虹クリボー》、レベル1《クリボー》に、レベル1《星☆クリボー》をチューニング!」

「クリボーたちの願いが1つになるとき、光の創世神が世界を照らしだす! 進化せよ、究極のクリボー! ミラクル・オーバー・シンクロ! 《星神竜 クリボー・ドラゴン:攻撃力300・Lv5》!」

 竜頭が吠えあがった。両翼が力いっぱいに開放される。《ハネクリボーLv10》が豪壮になったような容姿だ。圧倒的な輝きが、《闇の破壊神 ダーク・ホルアクティ》を浄化しているようだ。破壊神が恐怖して、じわりじわりと後退している。

「攻撃力300ポイントじゃないか。せっかく呼びだしたのに、雑魚とはなぁ。笑えるぜ!」

「《星神竜 クリボー・ドラゴン》は戦闘破壊されず、バトルダメージも発生しない。このカードと戦闘したモンスターは、ダメージステップ終了時に2000ポイントパワーダウンする。この効果は無効にできない。このカードも神属性だからね! 《闇の破壊神 ダーク・ホルアクティ》が相手でも、モンスター効果は通じるんだよ!」

「攻撃力を下げられたところで、痛くも痒くないぜ!」

「《星神竜 クリボー・ドラゴン》のシンクロ召喚により、墓地から《クリボー》全てをデッキに戻す。モンスター効果を発動するよ。デッキからカード5枚をめくり、《クリボー》のみを手札に加えて、残りをデッキに戻す。その《クリボー》の数だけアタック! それだけじゃないよ。このカードとバトルしたモンスターがフィールドから離れたとき、そのモンスターの攻撃力分だけダメージを与えるんだ。《闇の破壊神 ダーク・ホルアクティ》ならば、10000ポイントのダメージを受けてもらうよ!」

 カードを引くたびに、緊張が鼓動となって響きだす。《ボム・クリボー》が火花を散らした。《フリーズ・クリボー》がカチカチに固まっている。《エンジェリック・クリボー》と《ハネクリボー》が仲良く飛翔しだす。《ネクロ・クリボー》がドクロをかまえこむ。全てが《クリボー》だ。《星神竜 クリボー・ドラゴン》が聖光を放ちだすと、《クリボー》たちが黄金色に輝きだした。

「《星神竜 クリボー・ドラゴン》で《闇の破壊神 ダーク・ホルアクティ》を攻撃する!」

 《ボム・クリボー》が回転しながら大跳躍をした。いくつもの爆炎が破壊女神を穿っていく。攻撃力2000ポイントを削られて、8000ポイントにまで落ちた。《フリーズ・クリボー》が吹雪を吐きだし、《エンジェリック・クリボー》がホーリーブレスを叩きこむ。《ネクロ・クリボー》がドクロを巨大化させていく。それを全力で投げつける。《ハネクリボー》がゴールデンオーラをまとながら、超高速飛行により巨身を貫いた。《闇の破壊神 ダーク・ホルアクティ》はボロボロにされて、攻撃力を失ったようだ。ネフレン=カが動揺しながらも虚勢を張りあげる。

「攻撃力0だと……。だが、破壊されたわけではない。《星神竜 クリボー・ドラゴン》の連続攻撃は終了した。貴様は《ハッピー・ドラゴン》により敗北するのだぁ!」

「何を勘違いしているの? 俺のバトルフェイズは、まだ終っていないよ。手札から速攻魔法《クリボーを呼ぶ笛》を発動。デッキから《クリボー:攻撃力300・Lv1》を特殊召喚。《闇の破壊神 ダーク・ホルアクティ》に攻撃するよ」

 クリクリー! 《クリボー》が懸命に駆けていく。《クリボーズ・バリア》の加護が働いており、召雷弾を跳ねかえす。大きくジャンプをして、《闇の破壊神 ダーク・ホルアクティ》にタックルをぶつけた。まばゆい光があふれだして、巨神が崩れおちていく。戦闘破壊に成功したようだ。300ポイントの戦闘ダメージを与えた。そのまま《クリボー》が走りだして、ネフレン=カを抱擁しだす。彼を包みこんでいた闇が剥がれおちていく。再度、ファラオのメモリーが流れこんできた。



 宮殿のテラスにて、ネフレン=カが家族と並んでいた。言葉はないようけど、温かさが伝わってくる光景だ。両親に見守られながら、彼は兄へと甘えこんでいた。



「兄さん……。母上……」

 《星神竜 クリボー・ドラゴン》のモンスター効果により、10000ポイントのダメージが通った。相手ライフが0にまで落ちていく。時間を巻戻すための巨大砂時計は、蜘蛛糸に締めあげられ割れていた。ネフレン=カは膝を崩して、子供のように泣きじゃくっている。ファラオは幸せだったころを思いだしたのだろう。彼には憎悪も抱いていたけど、どことなく薄らいでいた。複雑な気分だよ。立ちあがろうとするも、ファラオの指先が燃えだした。消火する時間すらもないのか。黒焔は瞬時にも広がっていく。三幻神のカードごと、ネフレン=カは消滅させられた。

「そいつは、もういらないからね。消去しておいたよ。計画通りに運んでいくねぇ」

 巨大スクリーンを通して、黒衣の旧支配者が見える。指先を躍らせているようだ。こいつの正体が分かってきたよ。彼女が大好きだからこそ、予想が外れてほしいと願ってしまう。まずは、閉鎖空間から脱出しなければ。何者かが背中を叩いてきた。



「ア、アトラク・ナクア!? 生きていたの?」

「あれぐらいで死なねぇよ。HPゲージがイエローゾーンにまで減ってしまったがな。ダルクが本気状態になるようにと、そのまま殺されたふりをしていたんだ」

「本気で心配していたんだよ。このバカッ!」

 ちょっとだけ、蜘蛛怪人を叩いてしまった。アウスも安堵を吐いている。

「巨大砂時計を封じてくれたんだね。ありがとう」

「さすがに、あれは卑怯すぎるからな。よく《闇の破壊神 ダーク・ホルアクティ》を攻略したもんだ。ますます、ダルクと戦いたくなってきたぜ! でも、まだまだ敵さんは残っているよなぁ」

 ネフレン=カの焼跡を見下ろしながら、黒衣の旧支配者を睨みつけながら、アトラク・ナクアが嘆息した。拳先を震わせている。

「そうだね。ゆっくりしている場合じゃない」

 ゾーク・ネクロファデスを倒すためにも、ボクたちは赤き竜に乗せてもらった。ネオドミノへと向かうんだ。黒幕との最終決戦が始まろうとする。





【エピソード7-最終決戦・その18】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

No title

以前も読んだけど、この手元から離したクリボーに始まって最後そのクリボーに止めを刺される結末にはやはり色々思うところがある。
ここまで描き切ったからこそ出来た、最高のカルタシス。
言い表しにくいけど読み手にその概念的なものが伝わってきて干渉に浸らせる。面白いというより「良い物」を読んだ気分。この過程はホント素晴らしい。

No title

 majesticさん、感想ありがとうございます。おかげで、ここまで描ききれました。

 《クリボー》とファラオが因縁根深くなりましたね。アテムのセリフに影響されて、こういう物語になったかな。力だけを求めていく虚しさを語っていた部分で。
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