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CROSS-145 アトラク・ナクアの包囲網

【 遊戯王】 トリオンの蟲惑魔 ノーマル《 ジャッジメント・オブ・ザ・ライト 》 jotl-jp033【 遊戯王】 トリオンの蟲惑魔 ノーマル《 ジャッジメント・オブ・ザ・ライト 》 jotl-jp033
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遊戯王

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 「もう1体は?」と訊かれそうですが、あのモンスターは植物族ですので。

 少年が銀剣を振りかざしていた。ゾーク・ネクロファデスとは異なるタイプだが、匹敵するほどの魔神を相手にして戦いつづけている。彼だけではなく、十数人ほどのパーティー仲間もいるようだ。全員が防具をまとっており、アックスにランスといった武器を振りかざしている。魔法詠唱をしている者までがいる。少年が指示を送りながら、連携技を活かしている。時間の感覚が分かりにくいものの、バトルは長時間にも及んでいるようだ。魔神のライフポイントがつきたようで、巨躯が砂状に崩壊していく。少年たちが歓喜をあげる。クリスタルが輝きながら降りてきた。

「アトラ。レアそうなアイテムが落ちてきたぜっ!」

「初めて目にするアイテムだね。ナビゲーションを呼んで鑑定をさせよう」

 アトラク・ナクアの記憶であろうか。ボクも見たことある人間姿をしており、物腰が丁寧である。メニューウィンドウを表示して、何やらのコマンド選択をしている。光柱が立ちあがり、探偵衣装の少女が跳びだしてきた。黒髪ショートヘアーで、東洋人の容貌をしている。ベルトに鉤タイプのアクセサリーを飾っているのか。彼女こそが、【膨れ女】ことミーコであるようだ。

「ナイアーラトテップのヤツが作成したナビゲーションだよ。他には、【顔無きスフィンクス】とかいるんだぜ。一般NPCにナビゲーション能力を付加することもできるんだ」

「説明ありがとうな。ツァトゥグァ」

 ナマケモノみたいな兄貴が、眠そうな眼差しで仲間へと説明をしていた。ミーコがクリスタルを観察しながら、感心するかのように、言葉を連ねだす。

「これは【蜘蛛のクリスタル】というものじゃ。化身(アバター)が蜘蛛のように変化して、ステータスが急上昇する。蜘蛛糸を掌から撃ちだしたりと、特殊能力も付与されるぞ」

 少年がクリスタルを発動させると、その姿が瞬時にもメタモルフォーゼ。ボクにとっては馴染みのある蜘蛛怪人が立っていた。ツァトゥグァたちが感嘆をあげている。松明で照らしだされた巨城空間。アトラク・ナクア一行は楽しそうに笑っていた。



【6ターン目:ダルク】LP1700、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
アトラク・ナクア:《マザー・スパイダー:攻撃力2300・Lv6》&《スパイダー・スパイダー:攻撃力1500・Lv4》&《トリオンの蟲惑魔:攻撃力1600・Lv4》が攻撃表示。《アトラの蟲惑魔:守備力1000・Lv4》&《グランド・スパイダー:守備力1500・Lv4》が守備表示。永続罠《便乗》が発動中。

ダルク:無し。

スピード・カウンター:アトラク・ナクア&ダルク+5


「俺のターン、ドロー。スピード・カウンターは4以上ある。《Sp-ダッシュ・ビルファー》を発動。守備表示モンスター《グランド・スパイダー》のコントロールをエンドフェイズまで奪うよ」

 滅多にないけど、決闘中に対戦相手のメモリーが流れこんでくる。この現象にも慣れてきたようだ。すぐにも、デュエル体勢に戻れる。アトラク・ナクアの過去は異質すぎて驚いてしまう。思考もライディングに固めよう。《グランド・スパイダー》には苦戦させられた。モンスターを召喚しても、守備表示へと絡められてしまうからね。もちろん、エンドフェイズに返さないよ。

「《グランド・スパイダー》をリリースして、《デブアルパカ:攻撃力2400・Lv5》をアドバンス召喚する。ハイパワーモンスターで蜘蛛を潰すからね」

「そうはさせねぇ! 《アトラの蟲惑魔》のモンスター効果を発動。手札から罠カード《粘着落とし穴》を発動する。召喚した《デブアルパカ》の元々の攻撃力は半分となる」

 走行中の巨大蜘蛛に、《アトラの蟲惑魔》が座りこんでいる。蟲惑的に微笑してから、両手を青空へとかかげだした。大量の蜘蛛糸が放射されて、《デブアルパカ》を粘々塗れにしてしまう。攻撃力1200ポイントにまでダウンさせられてしまった。《便乗》によりドローしたトラップを手札発動したのか。自分エンドフェイズにドローしたカードは速攻使用できないが、《アトラの蟲惑魔》が補ってしまう。これも計算でやっているのだろう。侮れないデュエリストだ。

「《デブアルパカ》はへこたれないよ。《アトラの蟲惑魔》にアタック!」

 《デブアルパカ》がベタベタしたままに跳躍した。《アトラの蟲惑魔》へと圧しかかる。守備表示なために、このままでも戦闘破壊が狙える。通常モンスターゆえに、《蟲惑の落とし穴》の出てくる幕はない。少女が悲鳴をあげて、大蜘蛛ごと踏みつぶされてた。グルグルと両目を回しながら、ヴィジョンが砕かれていく。ライフポイントは削れなかったけど、蜘蛛軍団を減らせた。

「カード3枚をセットして、ターンエンド」



【7ターン目:アトラク・ナクア】LP4000、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
アトラク・ナクア:《マザー・スパイダー:攻撃力2300・Lv6》&《スパイダー・スパイダー:攻撃力1500・Lv4》&《トリオンの蟲惑魔:攻撃力1600・Lv4》が攻撃表示。永続罠《便乗》が発動中。

ダルク:《デブアルパカ:攻撃力2400・Lv5》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード3枚がセットされている。

スピード・カウンター:アトラク・ナクア&ダルク+6


「やるじゃねぇか! 俺のターン、ドロー。《電動刃虫:攻撃力2400・Lv4》を召喚。《アトラの蟲惑魔》の敵討ちだぜっ! 《デブアルパカ》に攻撃する」

 巨大鋏虫が《デブアルパカ》に噛みつく。レベル4にして攻撃力2400ポイントである。あっさりと上級モンスターを戦闘破壊した。1200ポイントの戦闘ダメージを受けてしまい、自分ライフは500ポイントにまで減らされる。相手に《Sp》をドローされたら、敗北をしてしまう。

「《電動刃虫》がバトルしたことにより、相手はデッキからカード1枚をドローする。《便乗》の効果だ。俺は2枚ドローさせてもらうぜ。モンスターのデメリットも活かせば、メリットになるんだよな。モンスター3体でダイレクト・アタック!」

「永続罠《クリボックス》を発動! デッキから《ネクロ・クリボー》を捨て、戦闘ダメージを0にする。墓地から《ネクロ・クリボー》を除外して、バトルダメージを完全ガード!」

 《電動刃虫》の精霊が嬉しそうに跳ねている。昆虫だけど可愛らしく感じられてくる。見蕩れている場合じゃない。グリグリー! 《クリボックス》から跳びだした《ネクロ・クリボー》が、《マザー・スパイダー》の噛みつきをドクロガードした。《トリオンの蟲惑魔》のタックルも続いたが、抱えこんでいるドクロで受けとめた。蟻地獄少女が残念そうに項垂れる。

「手札から《虹クリボー》を捨て、自分ライフを1200ポイントだけ回復する」

 クリクリー! 《虹クリボー》がステップして、空中にレインボーを刻みこんでいく。《スパイダー・スパイダー》から1500ポイントの戦闘ダメージを喰らったが、ライフ200ポイントで耐えこんだ。《虹クリボー》は消えずに、D・ホィールのヘッドに座りこんでいる。

「このターンをしのいだか。故意じゃないとはいえ、俺様の記憶を覗きこんだな? 別に謝らなくてもいいぜ。カード3枚をセットして、ターンエンド。《ネクロ・クリボー》の効果で、ダルクは1枚ドローできるな。俺も《便乗》して、2枚ドローさせてもらう」



【8ターン目:ダルク】LP200、ドローフェイズ後の手札2枚

(フィールド)
アトラク・ナクア:《電動刃虫:攻撃力2400・Lv4》&《マザー・スパイダー:攻撃力2300・Lv6》&《スパイダー・スパイダー:攻撃力1500・Lv4》&《トリオンの蟲惑魔:攻撃力1600・Lv4》が攻撃表示。永続罠《便乗》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード3枚がセットされている。

ダルク:永続罠《クリボックス》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード2枚がセットされている。

スピード・カウンター:アトラク・ナクア&ダルク+7


「なぜか、伝わってくるんだ。プライバシーを侵害して、ごめんね。俺のターン、ドロー。《Sp-エンジェル・バトン》を発動。デッキからカード2枚をドローして、手札の《アルパカ》を墓地に送る。罠カード《アルパカパン》を発動。墓地から《デブアルパカ:攻撃力2400・Lv5》を特殊召喚する。この効果はカード効果によって無効にされない」

「謝る必要はないと言ったのに……。墓地から《アトラの蟲惑魔》を除外して、罠カード《ライヤー・ワイヤー》を発動。復活したばかりの《デブアルパカ》を破壊する」

「罠カード《トラップ・スタン》を発動するよ。このターン、このカード以外のトラップを無効にする」

 アトラク・ナクアの背中が震えた。息を飲んでいるのが伝わってくるよ。罠カードを封じられてしまったんだ。《蟲惑魔》を活躍させるためにも、デッキの多くがトラップで構成されているのだろう。《Sp》の投入量も少ないのかもしれない。《アトラの蟲惑魔》が蜘蛛糸ネットを広げながら襲いかかってくるも、ボヨーンと《デブアルパカ》に弾きかえされてしまった。再度、両目をグルグル回しながら消えていく。トラップ対策を引けたおかげで、蜘蛛罠から脱出できるようだ。

「スピード・カウンターは6以上ある。《Sp-パワー・バトン》を発動する。デッキから《アルパカマン:攻撃力1600・Lv3》を墓地に送り、その攻撃力分だけ《デブアルパカ》をパワーアップさせる」

 《デブアルパカ》が燃えあがる。攻撃力4000ポイントにまで急上昇だ。

「スピード・カウンターは5つ以上あるね。《Sp-デッド・シンクロン》を発動するよ! 墓地モンスターを素材にして、シンクロ召喚を行う。レベル3《アルパカマン》とレベル2《アルパカ》に、レベル5《アルパカ・ナイト》をチューニング!」

「伝説に謳われし、アルパカの先導者よ。聖剣を振りかざし、新たなる希望を切開け! シンクロ召喚! 《剣聖アルパカ・フリード:攻撃力3000・Lv10》!」

「スピード・カウンター7つを取りのぞいて、《スピード・ワールド2》の効果を発動。デッキからカード1枚をドローする」

「来たっ! 手札から《クリボガール》を墓地へ送ることにより、自分墓地の《クリボー》1種類につき、自分フィールドのモンスターを300ポイントパワーアップさせる!」

 クリボーフードの魔法少女が、スターロッドを振りかざす。魔法陣から《虹クリボー》が跳びだした。《フリーズ・クリボー》と《エンジェリック・クリボー》も続く。900ポイントのパワー上昇! 《剣聖アルパカ・フリード》は攻撃力3900ポイントに、《デブアルパカ》は攻撃力4900ポイントにまで昂ぶる。スパイダーとトラップを組みあわせた戦術だけど、ライディグで多用される《トラップ・スタン》が仇になった。《魔宮の賄賂》を投入していそうだけど、オレにとっては運良く引けなったようだ。一気に勝利をもぎとらせてもらうよ! 容赦なくね!

「モンスター2体でアタック!」

 《デブアルパカ》が猛進して、《スパイダー・スパイダー》に重量級タックルをぶちかました。大蜘蛛が道路壁にぶつかって、路面上を転げまわる。3400ポイントもの戦闘ダメージを与えて、相手ライフを600ポイントにまで追いこんだ。《剣聖アルパカ・フリード》がアルパカに騎乗して、ブレイドを振りあげる。アルパカがパワフル脚力で駆けていく。剣閃が砲撃のごとく爆発して、蟻地獄ごと《トリオンの蟲惑魔》を舞いあげた。妖精さんが飛ばされる。アトラク・ナクアのライフポイントは0にまで落ちた。蒸気を噴きあげながら、ワイルド・スパイダー号が減速していく。



「《魔宮の賄賂》は2枚入れていたんだね。引かれていたら危なかった」

「うじうじ、後悔しても意味はねぇな。俺の負けだ。クロウには《蟲惑の落とし穴》が効きまくったけど、ダルクは通常モンスター率が高いからなぁ。いまいち、働きが鈍かったぜ」

「《キング・アルパカ》は封じられたよ。《落とし穴》もセットしていたんだ。特殊召喚オンリーだったから、ラストターンは使用機会がなかったね。発動しても《トラップ・スタン》で無効にしていたけど」

「楽しいデュエルだったぜ。おらっ!」

 アトラク・ナクアのぶつけてきた拳を、拳で受けとめる。アトラク・ナクアは少年姿に戻っている。表情を晒したいのかもしれない。蜘蛛姿だと分かりにくいからね。クリーッ! 《虹クリボー》がD・ホィールに座りながら、静かに微笑んでいる。さっきのヴィジョンでも目にした笑顔だ。アトラク・ナクアの記憶なのに、なぜか第三者視点だったな。細かいことは、まぁいいか。

「って、アレは何なの?」

「ん?」

 光柱が立ちあがり、その中から東洋人少女がよろめいてきた。黒髪ショートヘアーで、探偵衣装を着こんでいる。ベルト部分からは鉤型アクセサリーを下げている。衣装はボロボロになっており、両目を回しこんでいるようだ。今にも倒れてしまいそうだけど、大丈夫かな?

「ミーコじゃないか! 久しぶりじゃねぇか! じゃなくて、どうしたんだよっ!」

「クトゥグァたちが、とんでもないことを……。ハートランド・シティが滅茶苦茶にされた。アストラルがやられてしまい、九十九遊馬が異世界に飛ばされてもうた……」

 アトラク・ナクアの叫びに、ミーコが答えた。ヒータが何かをしたのか? 不安が胸を過ぎっていく。





【エピソード8-エピローグ・その6】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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