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CROSS-148 決戦開始! 不動遊星VSダルク・ウェイトリィ

遊戯王5D's SOUND DUEL 03遊戯王5D's SOUND DUEL 03
(2011/02/16)
TVサントラ

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 ラストデュエルです。

 夜風が涼しく吹きこんできた。シティの夜景に見蕩れてしまう。山上から眺めているために、はるか遠くまで見渡せる。モーメント光が蛍のようで、幻想的な気分になっちゃうね。安全柵にもたれかかりながら、遊星さんと一緒に語りあっていた。

「ダルクは旅立つのか?」

「明日にもね。アウスとアルマ、ダークネスも一緒だよ。その前に、遊星さんとデュエルをしたい」

「それは俺も同じだ。ダルクを突破するために、ずっとデッキを組みなおしていた」

 遊星さんが真剣に応えてくれる。それだけでも、嬉しさが駆けめぐってくる。出会ったばかりの頃は、憧れるだけの存在だった。WDGPにダーク・セブンスターズとの戦い、アウスの奪還。いろいろあったなぁ。階段を上りつづけたけど、遊星さんに届いているだろうか。それを明日の疾走決闘で確かめるんだ。何だか、心臓がホクホクしてきたよ。

「ヒータと対決することになるのか?」

「そうなるね。ヒータは暴走している。ヨグ・ソトースから脱出するためには、何もかもを犠牲にしてもいいと考えているようだ。止めなきゃいけない。あんな結果になってしまったけど、俺を育ててくれた家族なんだ。デュエルも含めて、彼女と向きあいたい」

「……遊星さん。永遠の別れじゃないから。戦いが終わったら、ネオドミノに戻ってくる」

 オレが産まれた世界では、ずっと森中に隔離されて育てられてきた。たくさんの友達ができたせいか、濃厚な経験を重ねてきたせいか、ネオドミノで暮らそうかと考えだしている。アウスやアルマも、この世界にいたがっているようだ。

「君たちは、俺の仲間だ。待っている」

 その一言だけでも、胸が湧きあがってくる。遊星さんが柵上に乗りだした。真下は崖なのに危ないよ。止めようとしたけど、遊星さんは笑っていた。落ちそうになったら、お姫様抱っこで助けるからね。ナイトシティの煌きを背景として、両腕を精一杯に伸ばしている。

「綺麗な光景だね」

「みんなで守りきったシティだ。これからも未来へとつなげていきたい」

 そんな遊星さんと出会えてよかった。ボクも柵に座りこんで、遠くを眺めこんだ。



 ダークネスが言っていた。世界は1枚のカードから生まれたと。ヒータは《ヌメロンコード》を利用することで、早急なるログアウト・コマンドを再構築しようとしている。ボクも細かなヨグ・ソトース原理は理解できない。コアカードが消費されてしまえば、デュエルワールド全体が不安定となり、崩壊へ落ちていくようだ。アストラルという存在が《ヌメロンコード》を一時的に分解して、異世界へ放ったという。遊城十代が活躍したという世界へ。九十九遊馬というデュエリストも、そこへ飛ばされた。ヒータよりも先に《グランド・ナンバーズ》を集めなければいけない。



 旅立ちの日がやってきた。ミーコも元気回復したようで、世界間移動のために準備運動をしている。アトラク・ナクアとママは別行動をとるようだ。オレはライダースーツに着替えて、道路先を見渡している。デュエルに慣れきったといえども、ドキドキが湧きやまない。遊星さんが相手ともなれば仕方ないかな。アウスが背後から抱きしめてくれた。温かさが染みこんでくる。

「ダルクくんが勝つの。私は信じているよ」

「そう断言されたら、負けるわけにはいかないね。アウスのおかげで緊張が吹きとんだ!」

 エネルギーもチャージしてくれた。アウスに支えられて、ここまで昇れたんだ。最高の恋人に出会えたことに感謝しなければ。D・ナポレオンを抱えながら、アルマがニヤニヤとしている。気になる視線だな。アキさんとの挨拶で泣いていたようだけど、すっかりと笑顔になっている。兄貴としては、妹が元気だと安心できるね。《デーモン・ビーバー》のロボットが飛びかっている。実況中継をしてくれるようで、シティ全体に放映される。MCさんの解説もつくらしい。

「あぁーん。どっちを応援しようか」

「どっちも応援しようよ」

 ルア&ルカ兄妹が手を振ってくれた。クロウもアイコンタクトで、頑張れと押してくれる。ジャックたちは、D・ホィールの小型モニターを併用して観戦するようだ。オレも準備を整えていこう。ヘルメットをかぶって、クリボー号に乗りこんだ。

「三幻神を倒しただけではなく、ジャックやハラルドにも勝利した。そんな男と戦えるとは、ワクワクする。君を倒したくて仕方がない。俺の挑戦を、全力で受けとめてもらう!」

「英雄であり、デュエルキング。そんな相手に挑めるなんて、俺の方がワクワクしているよ」

 旅立ちには最高の空色をしている。街路樹から小鳥が見下ろしてくる。君たちも観戦してくれるのかな? それだけじゃない。赤き竜までもが見守ってくれている。

 えっ!?

 路面から虹が伸びあがって、大空にライディング・コースを描きだした。道幅は広くて、容易にコースアウトしそうにはない。シティ全体を見下ろすかのように、レインボーロードがくねっている。どういうことだろう? まさか、このコースでライディング・デュエルをするのか? 遊星さんに横目を向けると、どこか楽しそうに頷いてきた。

「赤き竜も、粋な計らいをしてくれるね。それじゃあ、始めようか!」



『デュエル!』



【1ターン目:ダルク】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

 ひたすらに急勾配を上っていく。腰部分に伝わってくる振動からすると、レインボーロードは滑らかで硬いようだ。アウス製作のクリボー号はハイパワーである。タイヤが路面を噛みしめて、遊星号よりも先へと進みだす。ファーストコーナーまで距離がありすぎる。気がつけば、高層ビルディングよりも上空を疾走していた。D・ホィールから光翼が生えているようだ。コースアウトしても落ちないのだろうか? 不利にはなりそうだし、ちょっと怖いので気をつけるけど。遊星さんに追いつかれないように、全精神を運転に集中させよう。もう少しで……。

「俺の先攻、ドロー。モンスター1体を裏側守備表示でセット。カード5枚をセットして、ターンエンド」



【2ターン目:遊星】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ダルク:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。魔法&罠カードゾーンにカード5枚をセットしている。

スピード・カウンター:ダルク&遊星+1


「ずいぶんと腕を上げたじゃないか。D・ホィールの性能もさることながら、それを引きだしているのはダルクの実力だ。俺のターン、ドロー」

「罠カード《針虫の巣窟》を発動するよ。デッキトップからカード5枚を墓地に送る」

 誉められると、素直に照れてしまう。それでスピードを緩めてしまっては間抜けすぎる。さらなる加速を噴射させよう。《ハッピー・フェニックス》を落としてしまったけど、《ネクロ・クリボー》と《輪廻の渡り鳥》を墓地送りにできたのは嬉しい。どちらも、セメタリーで真価を発揮するモンスターだから。《フリーズ・クリボー》と《クリボガードナー》を送れたのも、よしとしよう。

「相手フィールドのみにモンスターが存在する。手札から《アンノウン・シンクロン:攻撃力0・Lv1・チューナー》を特殊召喚! さらに、手札から《ミラー・レディバグ:攻撃力100・Lv1》を特殊召喚する。自分墓地にモンスターが存在せず、自分フィールドに表側表示モンスターが存在するとき、このカードを特殊召喚できる」

「レベル1《ミラー・レディバグ》に、レベル1《アンノウン・シンクロン》をチューニング!」

「集いし願いが新たな速度の地平へ誘う。光さす道となれ! シンクロ召喚! 希望の力、シンクロチューナー、《フォーミュラ・シンクロン:攻撃力200・Lv2・チューナー》!」

「《フォーミュラ・シンクロン》のシンクロ召喚により、デッキからカード1枚をドローする」

「手札の《レベル・スティーラー》を墓地へ送り、手札から《クイック・シンクロン:攻撃力700・Lv5・チューナー》を特殊召喚する。このカードのレベル1つを下げることにより、墓地から《レベル・スティーラー:攻撃力600・Lv1》を特殊召喚!」

「レベル1《レベル・スティーラー》に、レベル4《クイック・シンクロン》をチューニング!」

「集いし星が新たな力を呼びおこす。光さす道となれ! シンクロ召喚! いでよ、《ジャンク・ウォリアー:攻撃力2500・Lv5》!」

「《ドリル・シンクロン:攻撃力800・Lv3・チューナー》を召喚」

「レベル5《ジャンク・ウォリアー》に、レベル3《ドリル・シンクロン》をチューニング!」

「集いし願いが、新たに輝く星となる。光さす道となれ! シンクロ召喚! 飛翔せよ、《スターダスト・ドラゴン:攻撃力2500・Lv8》!」

 パープルカラーの機械戦士が飛びあがった。マフラーをなびかせながら、拳を打ちだす。《ジャンク・ウォリアー》自体もシンクロ素材となり、エースモンスターが呼びだされた。シンクロ召喚の三連続とは感心してしまう。これだけじゃ終らないだろう。《フォーミュラ・シンクロン》もそろっているんだ。遊星さんはシンクロ召喚を超えようとしている。

「レベル8《スターダスト・ドラゴン》に、レベル2《フォーミュラ・シンクロン》をチューニング!」

「集いし夢の結晶が、新たな進化の扉を開く。光さす道となれ! アクセル・シンクロ!! 生来せよ、《シューティング・スター・ドラゴン:攻撃力3300・Lv10》!!」

 決闘魂の昂ぶりが、静水面のように澄みだしていく。遊星号が消えた。マシン性能や運転技術といったレベルすらも、はるかに超越している。これがクリア・マインドだ。まるでワープしたかのように、遊星さんがコース前方を疾駆している。白竜が咆哮しながら、大空を突進んでいく。圧倒的な輝きを受けるだけで、闘志が押えこまれそうになる。この程度で負けていられない! 魂を燃えあがらせろ! 距離を開かれたのなら、つめるまでだ!

「《シューティング・スター・ドラゴン》のモンスター効果を発動。デッキトップからカード5枚をめくり、チューナーの数だけ攻撃ができる」

 カード5枚を一気に引きぬいた。《エフェクト・ヴェーラー》から《ハイパー・シンクロン》まで、全てがチューナーとはね。驚かないよ。対戦相手が絶好調なことに、心臓の高鳴りがヒートアップしてくる。それでなくては、不動遊星を味わいつくせないから。

「《シューティング・スター・ドラゴン》で5回の攻撃を行う」

 スターダスト・ミラージュ! 《シューティング・スター・ドラゴン》が分身4体を生みだした。どれもがカラフルに輝いている。ファーストアタックが裏守備表示へと襲いかかる。守備力3300以上のモンスターじゃないからね。《メタモルポット:守備力600・Lv2》は木端微塵に砕かれた。土片がぶちまけられる。とてつもない衝撃を体感してしまうけど、スピードへの影響はない。

「《メタモルポット》のリバース効果を発動。お互いのプレイヤーは手札全てを捨て、デッキからカード5枚をドローする。アドバンテージを稼がせてもらうよ!」

 遊星さんが捨てたカードは、《ボルトヘッジホッグ》と《ガード・マスター》か。《シューティング・スター・ドラゴン》の連続攻撃は終っていない。2体目、3体目と弾丸のごとき勢いで突っこんできた。ガードモンスターはフィールドにいないけど、守ってくれる仲間はいるんだ。

「デッキから《ナイトクリボー》を墓地へ送り、永続罠《クリボックス》を発動! 戦闘ダメージを0にする。手札から《クリボー》と《エンジェリック・クリボー》を捨て、墓地から《ネクロ・クリボー》を除外して、すべての戦闘ダメージを完全ガード!」

 クリクリー! 《ナイトクリボー》が金属箱から跳びだして、《シューティング・スター・ドラゴン》の分身アタックをシールドで受けとめた。《エンジェリック・クリボー》を発動させるために、墓地から《フリーズ・クリボー》をデッキに戻している。《クリボー》3体が立ちはだかり、強烈なる体当たりから守ってくれた。攻撃を浴びながらも、遊星号との距離を縮めていける。

「《シューティング・スター・ドラゴン》でもダメージを与えられないのか。《シューティング・スター・ドラゴン》のレベル1つを下げて、墓地から《レベル・スティーラー:守備力0・Lv1》を特殊召喚する。カード4枚をセットして、ターンエンド」

「相棒たちが守ってくれるんだ! ライフを簡単に減らさない! 罠カード《砂塵の大竜巻》を発動するよ。伏せたばかりのカード1枚を破壊する。手札から魔法・罠カード1枚をセットする」

 竜巻が蛇のごとく這いあがり、《くず鉄のかかし》を吹きとばした。セットしたばかりだから、発動のチャンスもないだろうね。カード破壊だけが目的じゃない。《メタモルポット》が引きこんだばかりの《リビングデッドの呼び声》をセットしておいた。準備万端だね。

「このターン、手札から《クリボー》2体を捨てている。罠カード《クリボー・リバカリー》を発動して、デッキからカード3枚をドローする。エンドフェイズだね。《ネクロ・クリボー》と《エンジェリック・クリボー》のモンスター効果により、カードを合計2枚ドローする」

「ドローだけじゃない。《クリボー》が捨てられたエンドフェイズ。墓地から《ナイトクリボー:攻撃力300・Lv1》を特殊召喚する」

「ダルクはドローのしすぎだ」

「遊星さんこそ、シンクロ召喚のしすぎだよ」

 2人で笑いあった。上空では強風が吹きこんできて、さらなる微調整が必要となる。遊星さんも順応しようとしている。カーブもいっぱいで、道幅の変化も激しいようだ。それでも、限界まで加速していく。気持ちがよくて、勝利への方程式が組みあげられた。遊星さんが全力を出すのなら、俺も応えるまでだ。胸の弾みが止まらないまま、デッキから希望を引きこんだ。





【エピソード8-エピローグ・その9】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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