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CROSS-150 ラストターンの攻防戦! 新たなる旅立ち

遊戯王5D's SOUND DUEL 03遊戯王5D's SOUND DUEL 03
(2011/02/16)
TVサントラ

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 最終回です。ここまで読んでくださった方々、ありがとうございます。

 遊星さんを知った当初は、ただただ憧れるばかりの存在だった。世界を救った英雄であり、とても優しい決闘者である。初対面では緊張しっぱなしで恥ずかしかった。年も性別も変わらないのに、ここまで自分と差があるなんて。心のどこかで、悔しさが湧いていたかもしれない。今は真直ぐにぶつかりあえている。D・ホィールに乗りこみ、ライディング・デュエルを大空で繰りひろげている。遊星さんは凄いっ! ライフ0にまで追いつめたのに、俺の墓地にいる《ハッピー・フェニックス》を使いこなすなんて。その代償は小さくないけどね。

 このエンドフェイズに遊星さんは敗北してしまうから。



【6ターン目:遊星】LP4000、ドローフェイズ後の手札5枚

(フィールド)
ダルク:《星神竜 クリボー・ドラゴン:攻撃力300・Lv5》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

遊星:《スターダスト・ドラゴン:攻撃力2500・Lv8》が攻撃表示。

スピード・カウンター:ダルク&遊星+5


「ダルクの墓地に《ハッピー・フェニックス》があって助かった。敗北しそうでヒヤヒヤしていた。俺のターン、ドロー。《スターダスト・ドラゴン》のレベル1つを下げて、墓地から《レベル・スティーラー:攻撃力600・Lv1》を特殊召喚する」

「《ニトロ・シンクロン:攻撃力300・Lv2・チューナー》を召喚」

「レベル1《レベル・スティーラー》に、レベル2《ニトロ・シンクロン》をチューニング! 《ニトロ・バーナー:攻撃力1800・Lv3》をシンクロ召喚! 《ニトロ・シンクロン》が《ニトロ・バーナー》のシンクロ素材とされたことにより、デッキからカード1枚をドローする」

 赤き戦士が飛びあがった。ロケットエンジンを背負っており、大噴射させて飛翔しているようだ。攻撃時に300ポイントのパワーアップをするモンスターか。罠封じもするようだけど、このままではパワー不足だね。遊星さんは何をドローしたのだろうか。その表情には、勝利への確信が刻みこまれている。少しずつ、遊星号が追いあげてきている。畏怖が湧きあがってくるも、飲みこむように押えこんだ。ここで負けてなるものか! あなたを超えたいから!

「スピード・カウンターは2つ以上ある。《Sp-ヴィジョン・ウィンド》を発動し、墓地から《フォーミュラ・シンクロン:攻撃力200・Lv2・チューナー》を特殊召喚」

「レベル7《スターダスト・ドラゴン》とレベル3《ニトロ・バーナー》に、レベル2《フォーミュラ・シンクロン》をチューニング!」

「集いし星が1つになるとき、新たな絆が未来を照らす!  光さす道となれ! リミットオーバー・アクセルシンクロ! 進化の光、《シューティング・クェーサー・ドラゴン:攻撃力4000・Lv12》!」

 遊星さんが黄金色に染まっていく。アクセル・シンクロすらも超えた加速領域。距離が開いていたのに、瞬時のうち収縮しようとする。このままでは、追い抜かされてしまう。負けたくないという意地が爆発した。アクセルを踏みつづけて、最良のマイコースを走りつづける。アウスが頑張って調整してくれたクリボー号なんだ。遊星さんと並んでしまうも、それ以上は進ませない。

「《シューティング・クェーサー・ドラゴン》か。俺のガードは超えられない!」

 右腕が赤光している。クリボーサインが輝いている。視界一面が純白に染めあげられた。天空から異世界へと這入りこんだのか。そんな風に錯覚させられそうになる。巨神竜が圧倒的な存在感で迫ってきた。《星神竜 クリボー・ドラゴン》がにらみつける。《シューティング・クェーサー・ドラゴン》はカード効果を無効にできるようだけど、関係がないね。

「カウンター罠《昇天の黒角笛》を発動するよ。《シューティング・クェーサー・ドラゴン》のシンクロ召喚を無効にして破壊する。スペル・スピード3であるカウンター罠には、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》でもチェーンできないよね!」

 《星神竜 クリボー・ドラゴン》が角笛を吹いた。ハイスピードにより、音色すらも歪められている。効果は抜群だ。チェーンに乗らないシンクロ召喚なら、このカードの餌食となるんだ。削りとられるように、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》が消滅していく。《シューティング・スター・ドラゴン》も墓地に落ちていては、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》での特殊召喚は不可能であろう。相手フィールドから、モンスターを除去できた。手札4枚が残っているが、どうでるだろうか?

「遊星さんの切り札は消させてもらったよ。あなたの勝利は、すでに絶望的だ!」

「《シューティング・クェーサー・ドラゴン》……。だが、俺には希望が残されている! 《Sp-オーバー・ブースト》を発動。スピード・カウンターを4つ増やす」

 エンドフェイズには、スピード・カウンターが1つになってしまう。遊星さんには後がないので、もう気にならないであろう。《シューティング・クェーサー・ドラゴン》を倒したせいか、わずかに追い越せていた。スピード・カウンターの急上昇により、すぐに抜かれてしまう。遊星さんの背中が近い。心折れそうになるも、限界突破する勢いで加速を高めていく。クリボー号にも無理をさせているようで、奇妙な唸りを吐きだしている。

「スピード・カウンターが6つ以上あることにより、《Sp-ネクロ・フュージョン》を発動する。墓地から《スターダスト・ドラゴン》と《ジャンク・ウォリアー》を除外して、《波動竜騎士 ドラゴエクィテス:攻撃力3200・Lv10》を融合召喚!」

 青き鎧竜戦士がライディング・フィールドに降臨した。その肩には、巨大なホーリー・ランスをかついでいる。ウィングを全開にしての高速飛行。《シューティング・クェーサー・ドラゴン》を倒したのに、すぐにも加速を立てなおしている。さすがは、遊星さんだ。

「スピード・カウンターが5つ以上あることにより、《Sp-スキル・バースト》を発動。《星神竜 クリボー・ドラゴン》のモンスター効果を、エンドフェイズまで無効にする」

 《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》がランスを振りかざして、波動衝撃を撃ちつけた。《星神竜 クリボー・ドラゴン》からオーラが霧散していく。戦闘破壊による耐性を失い、バトルダメージを0にするモンスター効果までもが失われた。

「スピード・カウンター8つを取りのぞき、《Sp-スターダスト・シェイクハンド》を発動する。除外されている《スターダスト・ドラゴン:攻撃力2500・Lv8》を呼びもどす」

 ガラスのように空間が割れて、《スターダスト・ドラゴン》が異次元から帰還した。

「《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》のモンスター効果を発動する。《シューティング・スター・ドラゴン》を墓地から除外して、そのモンスター効果を得る。デッキからカード5枚をめくる。出たチューナーの数だけ、《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》は攻撃ができる」

 《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》に《シューティング・スター・ドラゴン》が重なった。遊星さんがカード5枚を引きぬく。全てチューナーだ! これで5連続アタックが可能となった。そのまま、攻撃宣言が叫ばれる。クリボーデザインの盾を持ちながら、少年戦士が虹下から跳びあがった。《星神竜 クリボー・ドラゴン》を囲んでいる《クリボー》たちへとエネルギーを投げかける。

「《針虫の巣窟》で墓地に落としたモンスターだよ! 墓地から《クリボガードナー》を除外して、《星神竜 クリボー・ドラゴン》を選択する。このターン、手札から《クリボー》1体を墓地へ送ることにより、選択モンスターの戦闘破壊を無効にして、戦闘ダメージを0にする」

 スパイラル・ジャベリン! 竜騎士がランサーを突きだした。弾丸のごとき勢いで、エネルギーの渦巻が放たれる。《ボムクリボー》が《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》へ突進して、大爆発を振るわせた。《ナイト・クリボー》が俺をまもるように、アイアンシールドを持ちあげる。《エンジェリック・クリボー》がホーリーバリアを広げて、《クリボー》が無数に分裂していく。《ハネクリボー》が隣に並んでくれた。手札を使いつくしたようだ。

 《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》が爆炎から飛びだして、それらをなぎはらう。《クリボー》軍団のおかげで助かったけど、モンスターが残っているんだ。敗北への悲壮感が湧きあがってくる。本当に何というデュエリストなんだ。これが不動遊星なのか。

「《スターダスト・ドラゴン》で《星神竜 クリボー・ドラゴン》を攻撃する。《Sp-スターダスト・シェイクハンド》により特殊召喚されたモンスターは連続攻撃が可能となる」


『シューティング・ソニック!』


 《スターダスト・ドラゴン》が超音波を撃ちだした。《星神竜 クリボー・ドラゴン》は特殊効果を失っており、その衝撃には耐えられない。竜頭に亀裂が走りこんだ。廃墟に残された石像のごとく崩壊していく。2200ポイントの戦闘ダメージを受けて、自分ライフが1800ポイントにまで削りこまれた。さらなるアタックが襲いかかってくる。《スターダスト・ドラゴン》がオレに向かって、急降下してきた。手先が震わされるのは、敗北への悔しさによるものだろうか。クリクリー! 《ハネクリボー》が傍らについてくれる。君に出会ってから、ずっと助けらてればかりだね。


 悔しいけど、全力を出しつくした。何もかもが真白だ。気持ちいい……。




「最高のデュエルだったよ。遊星さん! ありがとう!」

「礼を言いたいのは俺の方だ。ダルクのおかげで、最高の加速ができた」

 《スターダスト・ドラゴン》の直接攻撃を受けてしまい、オレは敗北してしまった。赤き竜により、ゆっくりとD・ホィールが地上に下ろされた。レインボーロードも青空から消えている。遊星さんと握手をした。右手同士から温もりが伝わりあう。

「負けて悔しいよ。だから、もっと強くなるんだ。次こそは遊星さんに勝てるように」

「この調子だと、俺も油断できないようだな。追い越されないように頑張らなければ」

 アウスがクリボー号を見てくれている。無理をさせちゃったけど、機体は大丈夫なようだ。アウスも乗せられるようにサイドカーを装着している。アキさんと手を叩きあい、アルマがD・ボードを準備しだした。少し遠くでは、ミーコが両手を振りあげている。新世界へのゲートが開かれたようだ。遊城十代が活躍した世界へと、九十九遊馬が飛ばされた世界へとつながっているんだ。

「ダルク兄ちゃん。もう、行っちゃうの?」

「ヒータと決着をつけて、すぐにも帰ってくるよ。その時は、またデュエルをしようね」

「絶対に約束だよっ!」

 ルアと誓いあって、双子を抱きしめた。ジャックが静かに見守ってくれている。クロウと拳をぶつけあい、俺たちは出発することにした。MCの叫びがシティに響きわたっているようだ。この街には、たくさんの思い出が残っている。名残惜しいけど、デュエルワールドを守りたいんだ。ヒータには目的があるようだが、世界を崩壊させるわけにはいかない。ダークネスを抱えたアルマが、D・ボードを地面に置いた。アウスがサイドカーに乗りこむ。

「アトラク・ナクアとママは別行動なのですね。心の準備はできました。レッツゴーなのです!」

 歓声を背中に残して、ボクたちは発進した。遊星さんも途中まで追いかけてくれた。その表情が印象に残っている。しばらく、ネオドミノとも別れなければならない。絶対に戻ってくるよ。アウスと頷きあい、シティロードを走りぬける。ゲートを通過した。純白の光に包みこまれた。





 そこに広がっていたのは、未知なる世界。新たなる冒険が始まる。





【エピソード8-エピローグ・LAST】










 CAFE LA GEENには、ソリッド・ヴィジョンの映像装置が置かれており、遊星とダルクのライディング・デュエルが観戦できていた。MCの実況解説もプラスして。

「ダルクちゃんとも会えないけど、しばらくの我慢だね。ジャックと髪型が似ている……」

 ステファニーが溜息を吐きながら、ウェイトレス仕事に励んでいる。決闘者の溜まり場と化しており、なかなか忙しいようだ。彼女が置いていったブルーアイズ・マウンテンを、少年が飲みほした。さきほどまで行なわれていた疾走決闘に感嘆しているようで、呆然としている。

「よかれと思って、この世界まで偵察をしにきたが、驚かされることばかりだ。まさか、我らバリアン七皇に匹敵するデュエリストが存在しているなんて……」

 その呟きは、誰にも聞かれなかった。





【TO BE NEXT STORY】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

No title

150話お疲れ様、いや~、長かった。
何度も同じようなことを書いたが、ダルクという主人公のスタンス、ローレベルでの、ヒエラルキーの逆転、下克上を表すような勝利の仕方はまさに王道。無双系の主人公じゃこういう物語の道筋は描けないからこその魅力があった。
結局最後は遊星に勝てない終わり方にしたのね。いや、同じローレベルスタンスの遊星相手だからこそ、この王道性を保つためにそうしたのか。
とにかく読み物として楽しめた。ありがとう。

次のSSは、オリジナル? それともこれの続き?

No title

 majesticさん、こちらこそ、ありがとうございます。

 本当に長かったです。意を決して修正を始めましたが、中途半端にならないか心配していました。予想以上にスピードアップして、最後まで書きあげられました。応援のおかげです。

 男の娘主人公という状態でしたが、次第に少年主人公ぽくなってきました。私も好める戦い方です。《クリボー》で三幻神を倒すあたり。遊星には負けてしまいました。ダルクにモチベーションを保ってほしい部分もあったかな。

 燃えるデュエルが続きましたので、私の精神も灰気味になっています。まだまだ使用したいカードが残っていますので、続きを書いていくかな。ただし、しばらくはノンビリした感じのを。ラスト部分が伏線になっています。
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