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A・ZEXAL-武田鉄男・前編

遊☆戯☆王ZEXAL SOUND DUEL1(仮)遊☆戯☆王ZEXAL SOUND DUEL1(仮)
(2011/09/28)
(アニメーション)、mihimaru GT 他

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 平行世界ZEXAL。始まりのエピソードです。

 俺にとって遊馬は、幼馴染であり親友である。もちろん、本人の前では言わないが。何かと世話を焼いているせいか、周囲からは兄貴分だと見られているようだ。遊馬はガッツにあふれている反面、デュエルは弱くて、よく宿題もさぼろうとする。やる気が空回りをしなければ、俺よりも強くなりそうだけどな。デュエル・モンスターズが好きだから、上達していくと信じている。

「遊馬。急がないと遅刻をしてしまうぜ!」

「まだまだ、余裕だろう? でも、どっちが早く着けるか勝負をしようぜ!」

「遊馬。急ぐのはいいけど、安全運転をしろよ! 事故ってしまうぞ!」

 遊馬が自転車を飛ばしだした。車輪が高速回転をしていく。街路のあちらこちらでは、お掃除ロボットが活動をしている。東方向からの日光がハートランド・シティを輝かせている。自転車道を適度に疾走させていくと、等々力委員長を発見した。校門に着いても、忠犬のようにキャッシーを待つだろう。あいさつをするも、ツーンと無視を決めこまれた。遊馬は気にしていないようだ。

「どうせ信号でブレーキをかけるんだから、こぐスピードは抑えた方がいいぞ」

「そうなのか?」

「この前も言ったけどな。それよりも、放課後はどうする?」

「宿題をしてから、決闘広場で遊ぼうぜ。いつも通りに。あっ! 今日は転校生が来るんだってな。そいつを誘って、デュエルをしてみたい」

「転校生が女子だったら、女子同士で遊びにいきそうだな。気が合うともかぎらないし」

「勝手に決めつけるなよ。新しいクラスメイトなんだ。絶対に友達になるよ」

 遊馬は挑戦しきるまで諦めない。そこが好きなところだ。もちろん、本人の前では言わないけどな。そんな実力では、とのどのつまりプロ・デュエリストにはなれませんよ。等々力委員長に笑われるも、遊馬はへこたれない。彼なりに努力を続けているんだ。

「遊馬! 今日も、たっぷりと頑張ろうぜ!」

「おう!」



「初めまして。観月小鳥といいます。転校前の学校では、吹奏楽部で頑張っていました。小鳥ですが、猫さんが大好きです。って、遊馬に鉄男じゃない!」

 可愛らしい容姿に、男子生徒たちが盛りあがっていた。女子からの印象も良さそうだ。キャッシーお嬢様だけが、不機嫌そうに黙りこんでいる。等々力委員長が彼女をなだめていた。記憶が揺らされるかと思えば、幼馴染の小鳥ちゃんである。3人で遊びまくっていたが、幼稚園時代に引っ越してしまった。小鳥が手を振ってくるので、俺たちが注目を浴びてしまう。



「幼馴染の再会ですか? 素敵ですぅ!」

「こんな可愛らしい女性と仲良しなんて、2人とも隅には置けませんねぇ!」

 セイ&サチの元気少女コンビがハイテンションだ。前言は撤回しなければいけない。転校生は女子だったが、放課後は彼女と遊ぶことになった。男子どもよ。嫉妬をしないでくれ。気持ちは分からないでもないがな。こんな風に小鳥が成長するとは予想もできなかった。もっとも、遊馬は小鳥の可憐さには興味がないようだ。昔と変わらない笑顔を張りつかせている。

「へぇ。小鳥はデュエルをしていないのか。デュエル・モンスターズは面白いぞ。やろうぜ!」

「興味はあるんだけど。いまいち、ルールが分からなくて……」

「ルールなら、俺たちが分かりやすく教えるよ。遊馬でも理解できるんだぜ。小鳥ちゃんなら、すぐにも覚えられるさ。デッキもスターターから始めればいいから」

「そうだぜっ! 俺でも理解できるって……鉄男! それじゃあ、俺が馬鹿みたいじゃねぇか!」

「2人とも、本当に変わっていないね。ハートランドに戻ってきたけど、再会できて安心したよ。私のことを忘れないで、覚えてくれているし」

「小鳥は大切な親友なんだぜ。忘れるわけないじゃないか」

「小鳥ちゃんはヤンチャで、ヘトヘトにされていたよ。忘れようにも、忘れられないさ」

「あぁん。みんなの前で言わないで。恥ずかしいよぉ」

 女子たちが食いついてきた。教室中がにぎわっているけど、キャッシーは御機嫌斜めであり、等々力委員長も大変そうだ。遠くから徳ノ助が睨みつけてきている。クラスの輪に、あいつも入ればいいけど。なぜか、遊馬を嫌っているようだ。肌が合わないのだろう。



 ぱちくりとした両目は仔犬のようだ。緑髪を中華風味に結わえている。スマートな肢体であり、美少女を体現したような容姿をしている。吹奏楽部にいたのか。うちの中等部にはないけど、合唱部にでも入るのだろうか? いや、歌と楽器では全く違うな。デュエルには興味を抱いてくれたようで、決闘広場にも来てくれる。それにしても、2人とも遅いなぁ。

「鉄男じゃん。デュエルをやろうぜ。俺が勝ったら、小鳥ちゃんを紹介してくれよ」

「自分で話しかけろよ」

 クラスメイトが挑んできたので応戦した。ビルディングに囲まれたスペースでは、放課後の決闘者たちがデュエルに励んでいる。D・ゲイザーを片目に装着しないと、何をしているのか分からないだろう。大迫力のARヴィジョンを体感しながら、デュエルを楽しむ。

「《ゼンマイジャグラー》を持っている人を知らないか? アレがそろえば便利になるけど」

「悪い。俺は持っていない。《アルパカ軍曹》なら余っているけど」

 現実の天候にリンクしてか、青空草原フィールドは快適にさせられるものだ。同じレベルのモンスターを並べれば、エクシーズ召喚ができる。素材はオーバーレイ・ユニットになり、エクシーズモンスターの下に置かれる。《発条機甲ゼンマイスター》のモンスター効果により、自分フィールドの《ゼンマイ》を裏側守備表示にセットしなおして、エフェクトを再利用だ。

「《発条機甲ゼンマイスター》でダイレクト・アタック!」

 玩具めいた巨大ロボが相手プレイヤーに体当たり。見事に白星を勝ちとれた。

「さすがは、鉄男だよ。クラスの男子では最強なことだけあるなぁ」

 右手を差しだして、ひょいと起きあがらせた。ちなみに、クラス最強はキャッシーである。国内大会での優勝経験もあり、Ⅳことトーマス・アークライト相手に善戦したぐらいだ。何度か挑んでみたが、力及ばずに一勝もできていない。俺も強くならなければ。



「そのレベルでクラス最強ってか? 豚が笑わせてくれるぜっ!」

 非情に不味いことになった。シャークじゃねぇか。イカサマをして極東大会を失格になった最悪デュエリストである。Ⅳはインタビューで寛大な態度を見せていたが、当然に大会追放となった。現在は不良行為を繰りかえしている。鮫トレまでしていると聞いたこともある。

「豚とか言うなよっ!」

「鉄男。シャークに逆らわない方がいいよ」

 コイツには、かかわりたくもない。Ⅳに負けるのが怖くて、こっそりとデッキを覗いたヤツだからな。シャークの手下2人が挑発をしてくる。体格のことで悪口を言われるのは、本当に腹が立ってくる。遊馬たちが来るまでに追いかえしたい。不良決闘者と会わせたくないから。

「デュエルしろよ。アンティルールのな。俺に勝てれば、この場で土下座をしてもいいぜ」

「あぁっ! やってやる!」

「その言葉を忘れるなよ。てめーごとき、デュエリストにも値しない」

「ちょっとぉ。シャークは極東大会に出場できるほどの腕前なんだよ。止めようよ」

「男には引けない時もあるんだよ! 俺は受けるぜ!」



『デュエル!』



【1ターン目:シャーク】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「俺の先攻、ドロー。《ハンマー・シャーク:攻撃力1700・Lv4》を攻撃表示で召喚。こいつのレベル1つを下げることにより、手札からレベル3以下である水属性モンスター《キラー・ラブカ:攻撃力700・Lv3》を特殊召喚する」

「2体のレベル3モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築! 《ブラック・レイ・ランサー:攻撃力2100・R3・O×2》をエクシーズ召喚!」

「カード2枚をセットして、ターンエンド」

 ARヴィジョンは島フィールドを表示した。南国っぽい雰囲気をかもしだしている。《ブラック・レイ・ランサー》が海中から飛びだして、長槍を振りまわした。たしか、闇属性の獣戦士族モンスターなんだよな。《キラー・ラブカ》とは相性も悪いじゃないか。



【2ターン目:鉄男】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
シャーク:《ブラック・レイ・ランサー:攻撃力2100・R3・O×2》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。


「俺のターン、ドロー。永続魔法《ゼンマイマニファクチャ》を発動する。《ゼンマイソルジャー:攻撃力1800・Lv4》を召喚。モンスター効果を発動して、攻撃力を400ポイントアップさせる。レベルも1つアップだ。《ブラック・レイ・ランサー》に攻撃!」

 背後にそびえる玩具工場が、《ゼンマイナイト》を製造しだした。《ゼンマイ》のモンスター効果が発揮されると、デッキから《ゼンマイ》1体をサーチできる永続魔法である。《ゼンマイソルジャー》の背中で発条が巻かれていく。攻撃力2200ポイントにまで急上昇した。これで、《ブラック・レイ・ランサー》をも倒せる。闘気を燃えあがらせながら突進していく。

「甘いぜっ! 罠カード《強化空間》を発動! オーバーレイ・ユニット1体につき、《ブラック・レイ・ランサー》は300ポイントのパワーアップをとげる」

「出たぁっ! シャークさんのトラップコンボだっ!」

 衛星のごとく回っているORUが、《ブラック・レイ・ランサー》に力を与える。2つあるから、攻撃力は2700ポイントにまで昂ぶっていく。槍を回転させながら、《ゼンマイソルジャー》をなぎはらった。派手な破壊音を撒き散らして、玩具部品が飛んでいく。500ポイントの戦闘ダメージを受けてしまい、自分ライフは3500ポイントにまで減らされる。

「魔法カード《巻きすぎた発条》を発動。墓地から《ゼンマイソルジャー:守備力1200・Lv4》を守備表示で特殊召喚する。カード2枚をセットして、ターンエンド」

 壊れたまま復活した《ゼンマイソルジャー》に、不良たちが笑っている。気にしないでプレイをしていこう。《巻きすぎた発条》で復活したモンスターは、モンスター効果も発揮できず、リリースもできない。最後の文章が削れている気もするけど、まぁいいか。



【3ターン目:シャーク】LP4000、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
シャーク:《ブラック・レイ・ランサー:攻撃力2100・R3・O×2》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

鉄男:《ゼンマイソルジャー:守備力1200・Lv4》が守備表示。永続魔法《ゼンマイマニファクチャ》を発動中。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。


「俺のターン、ドロー。魔法カード《強欲なウツボ》を発動。手札の水属性モンスター2体をデッキに戻して、カード3枚をドローする。《水鉄砲魚:攻撃力1500・Lv3》がデッキへ戻ったことにより、相手ライフに500ポイントのダメージを与えるぜっ!」

 小型魚が波面から跳びだして、水砲撃を吐いてきた。ライフが3000ポイントにまで減らされる。

「《ビッグ・ジョーズ:攻撃力1800・Lv3》を召喚。《ゼンマイソルジャー》に攻撃する」

「罠カード《発条の巻き戻し》を発動する。レベル4以下の《ゼンマイソルジャー》を手札に戻して、手札から同レベルの《ゼンマイナイト:攻撃力1800・Lv4》を特殊召喚する。《ゼンマイナイト》のエフェクトにより、《ゼンマイ》を対象にした攻撃を無効にする」

 背中の発条が力強く回りだす。《ビッグ・ジョーズ》が鮫牙を見せるも、《ゼンマイナイト》が口中に剣を突きたてた。《ビッグ・ジョーズ》が怯んで、海上へと逃げていく。

「《ゼンマイナイト》のガードエフェクトは1度しか使えない。《ブラック・レイ・ランサー》で攻撃!」

「罠カード《オーバー・レンチ》を発動! 《ゼンマイナイト》の攻守を倍にする」

 発条が限界を超えて巻かれていく。《ゼンマイナイト》の全身が赤光しだす。攻撃力3600ポイントにまでパワーアップをしている。突きだされたロングランサーを弾いて、《ゼンマイナイト》が《ブラック・レイ・ランサー》を一刀両断に伏した。1500ポイントの戦闘ダメージを与えて、相手ライフを2500ポイントにまで削りこんだ。シャークの口元が笑んでいる。

「思ったよりはヤルじゃないか。攻撃宣言をした《ビッグ・ジョーズ》は、バトルフェイズ終了時に除外される。カード2枚をセットして、ターンエンド」

「《オーバー・レンチ》の効果により、《ゼンマイナイト》を手札に戻す」

 シャーク相手だけど、このデュエルはいけそうだ! 《ゼンマイナイト》のモンスター効果を発動できたから、《ゼンマイマニファクチャ》で《ゼンマイネズミ》も製造しておいたしな。





【観察結果:この世界軸の鉄男は、《ゼンマイ》を使用する】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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