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TF-2 レイン恵のアンデット・ワールド

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コナミ

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 またもや、タッグフォースのキャラであります。

 中央寮の食堂で、私たちはディナーをとっている。ツァン・ディレさんが向かいに座っており、パスタセットを楽しんでいる。どうも、彼女はクラスにとけこんでいないようだ。誰かと会話しているのを見かけない。虐められている様子もなく、彼女の方から避けている感じかな。

「あちらの席に行きません? みんなで騒いで楽しそうです」

「やだ。ボクは静かに食べたいの」

 サラダを食みながら、ツァン・ディレさんが答えた。ゴマドレッシングが効いて美味しいんだよね。あちらの席では男女グループが盛りあがっている。私も誘われたけど、丁寧に断らせていただきました。ツァン・ディレさんと一緒にいたいので。用事がないと無口な美少女で、油断をしていると会話がなくなってしまう。もう1人が近くにいるけど、サイレント状態が続いている。

「あのぅ。モウヤンのカレーって美味しいですか?」

 銀髪ツインテールの美少女に話しかけてみた。レイン恵という名前で、彼女もクラスメイトに溶けこんでいない。無表情で、ポクポクと福神漬けを咀嚼している。

「美味。あなたも試食するといい……」

 声にも抑揚がない。アウスさんも、ダルクさんがいないと似たような雰囲気だったね。恵さんがカレーをすくって、そおぅっと差しだしてきた。丁度、口の高さに合わせてある。反射的にパクついてしまった。甘口カレーかと思いきや、適度な辛味が広がっていく。牛肉の脂身が癖になりそうだよ。隣りの芝生は青いらしいですけど、サーモンパスタより美味しいです。

「ちょっとぉ。行儀が悪いわよ。他人の唾がついたモノを、よく食べられるわねぇ」

「私は気にしていないわ」

「あんたに言っていないから。堂々と間接キスしちゃってさぁ……」

「間接キスですかぁ!?」

 ついつい叫んでしまい、食堂中からの注目が集まる。大声を出してしまって、ごめんなさい。ペコリと謝ってから、ホワイトテーブルに伏してしまう。顔全体が熱すぎます。鼓動が爆発してしまいそうです。ちらりとツァン・ディレさんを見上げると、不機嫌さがアップしていた。いつも怒っている表情をしているけど、20%ばかりアップしているかも。



 翌日の授業では、実戦試合が行なわれる。十六夜アキさんは上級生なのか、別教室にいるようだ。ツァン・ディレさんが応援してくれる。今日もリボンが似合っています。

「ウィンの相手は、レイン恵か。絶対に勝ちなさいね」

「応援ありがとうございます。ツァン・ディレさんに押してもらって、勇気が湧いてきます」

「別に応援していないから! ボクも特訓につきあった。それが無駄になるのが嫌なだけなの!」

 すっかりと紅潮しながら、ツァン・ディレさんが吐きだしている。その様子を横目に、クラスメイトが微笑んでいる。やっぱり、彼女は嫌われていないんだ。照れているツァン・ディレさんは、とても可愛らしい。彼女のために何ができるだろうか? 償いのために、私は考え実行していかなければならない。そろそろ、デュエル開始の時間だ。

「全力で頑張りますから。レイン恵さんに勝ちます」



『デュエル!』



【1ターン目:ウィン】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「私の先攻、ドロー。魔法カード《手札抹殺》を発動。互いのプレイヤーは手札全てを捨て、その枚数分だけドローします。モンスター1体を裏側守備表示でセット。カード3枚をセットして、ターンエンド」

 《ガスタ》4枚を墓地に溜められた。チューナーである《ガスタ・ガルド》や《ガスタ・イグル》を蘇生すれば、シンクロ召喚もできる。恵さんは無表情のまま、墓地確認をしている。みんなの視線が集中して緊張するけど、ツァン・ディレさんが見ているから大丈夫!



【2ターン目:レイン恵】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ウィン:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。魔法&罠カードゾーンにカード3枚をセットしている。


「私のターン、ドロー。《手札抹殺》は私も有利にしたようだ。魔法カード《生者の書-禁断の呪術-》を発動。相手墓地から《ガスタ・ガルド》を除外することにより、墓地から《マンモス・ゾンビ:攻撃力1900・Lv4》を特殊召喚」

 相手墓地もチェックしていたので、彼女がアンデット使いと分かっていた。禁断魔法が《ガスタ・ガルド》の魂を喰いつくす。死者の復活ですか。なぜだか、嫌な記憶に脳裏をくすぐられてしまう。相手墓地にはアンデット族モンスター《デス・ラクーダ》や《ゾンビキャリア》が存在する。《マンモスゾンビ》は自壊しないようだ。どうか、《強制転移》を使いませんように。

「手札1枚をデッキトップへ戻すことにより、《ゾンビキャリア:攻撃力400・Lv2・チューナー》を墓地から特殊召喚する」

「レベル4《マンモス・ゾンビ》に、レベル2《ゾンビキャリア》をチューニング! 《蘇りし魔王ハ・デス:攻撃力2450・Lv6》をシンクロ召喚! アタック!」

「風属性モンスター《ガスタの巫女ウィンダ》をリリースして、罠カード《風霊術-「雅」》を発動。《蘇りし魔王ハ・デス》をデッキの一番下に戻します」

 《蘇りし魔王ハ・デス》が存在するかぎり、アンデット族モンスターが戦闘破壊したモンスターは、効果無効にされてしまう。《ガスタ》とは最悪すぎるモンスターエフェクトです。角折れた魔王ゾンビが、竜巻ごとデッキへと吸いこまれていく。

「除去された。モンスター1体を裏側守備表示でセット。カード1枚をセットして、ターンエンド」



【3ターン目:ウィン】LP4000、ドローフェイズ後の手札2枚

(フィールド)
ウィン:魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。

レイン恵:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「私のターン、ドロー。フィールド魔法《デザートストーム》を発動。風属性モンスターの攻撃力が500ポイントアップして、守備力が400ポイントダウンします」

「自分フィールドにモンスターはいません。罠カード《ガスタのつむじ風》を発動します。墓地から《ガスタの希望カムイ》と《ガスタの巫女ウィンダ》をデッキに戻して、デッキから守備力1000以下の《ガスタの賢者ウィンダール:攻撃力2000・Lv6》を特殊召喚します」

「《ガスタ・サンボルト:攻撃力1500・Lv4》を召喚。《ガスタの賢者ウィンダール》でアタック!」

 素敵なオジサマが杖を振りかざして、伏せられている《ピラミッド・タートル:守備力1400・Lv4》を吹きとばした。甲羅代わりのピラミッドから、何かが跳びだす。

「《ピラミッド・タートル》が戦闘破壊された。デッキから守備力2000以下の《邪神機-獄炎:攻撃力2400・Lv6》を特殊召喚する。大きいの来る」

「《ガスタの賢者ウィンダール》が戦闘破壊を行ったので、墓地からレベル3以下の《ガスタ・イグル:守備力400・Lv1・チューナー》を特殊召喚します」

「罠カード《緊急同調》を発動します。レベル6《ガスタの賢者ウィンダール》に、レベル1《ガスタ・イグル》をチューニング! 《ダイガスタ・イグルス:攻撃力2600・Lv7》をシンクロ召喚! 《邪神機-獄炎》に攻撃します」

 砂嵐の吹き荒れているフィールド。《ガスタの賢者ウィンダール》が巨鳥を操り、舞いあがらせる。フィールド・エフェクトにより、攻撃力3100ポイントにまで上昇している。攻撃対象モンスターに向かって急降下。《邪神機-獄炎》が吹きとばされて、全身から黒焔を消滅させていく。700ポイントの戦闘ダメージを与えて、相手ライフを3300ポイントにまで削りとれた。

「《ガスタ・サンボルト》でダイレクト・アタック!」

 雷獣が稲妻を引きながら、恵さんへと走っていく。その攻撃力は2000ポイントにまで高まっている。体当たりが決まり、相手ライフを1300ポイントにまで落としこんだ。《緊急同調》までは予想できなかっただろう。さらなる《ピラミッド・タートル》が呼ばれたら、ここまでのダメージを与えられなかった。どんどん攻めていき、このデュエルに勝利しよう。

「ターンを終了します。エンドフェイズですので、《ダイガスタ・イグルス》のモンスター効果を発動! 墓地から風属性モンスター《ガスタの静寂カーム》を除外することにより、相手フィールドのセットカード1枚を破壊します」

「セットされた罠カード《不死族の棺》が破壊され墓地へ送られたので、墓地からアンデット族モンスター《ピラミッド・タートル:攻撃力1200・Lv4》を特殊召喚する」

 《ダイガスタ・イグルス》が羽ばたいて大風を放った。棺が砕かれて、《ピラミッド・タートル》が出てきた。破壊されたら発動できるトラップだったのか。除去できたリクルーターが蘇ってしまうなんて。除去が必ずしも成功につながるわけでない。デュエルは奥が深いです。



【4ターン目:レイン恵】LP1300、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
ウィン:《ダイガスタ・イグルス:攻撃力3100・Lv7》&《ガスタ・サンボルト:攻撃力2000・Lv4》が攻撃表示。フィールド魔法《デザートストーム》が発動中。

レイン恵:《ピラミッド・タートル:攻撃力1200・Lv4》が攻撃表示。


「私のターン、ドロー。《闇竜の黒騎士:攻撃力1900・Lv4》を召喚。フィールド魔法《アンデット・ワールド》を発動」

 砂漠地帯が崩れていき、グロテスクな沼地地帯が浮かびあがっていく。あちらこちらにドクロが落ちている。《デザートストーム》が消えたことにより、《ガスタ》の攻撃力も500ポイントダウンする。私のモンスターがゾンビにされていくよ。《ダイガスタ・イグルス》に乗っている《ガスタの賢者ウィンダール》が、《ワイト》みたいになっています。

「《ピラミッド・タートル》で《ガスタ・サンボルト》に特攻」

 《ピラミッド・タートル》はパワーで負けているので、《ガスタ・サンボルト》の雷撃に焼かれつくす。300ポイントの戦闘ダメージも受けて、相手ライフは1000ポイントにまで削られる。それも覚悟のうえだろう。《ピラミッド・タートル》が戦闘破壊され、デッキから《真紅眼の不死竜:攻撃力2400・Lv7》が特殊召喚される。邪竜が咆哮しだした。

「《真紅眼の不死竜》で《ダイガスタ・イグルス》を攻撃。手札から速攻魔法《収縮》を発動。《ダイガスタ・イグルス》の攻撃力を半分にする」

 《真紅眼の不死竜》が闇焔を吐きだした。《ダイガスタ・イグルス》は攻撃力1300ポイントにまで縮まっている。あっけなく焼きつくされる。1100ポイントの戦闘ダメージを受けて、私のライフが2900ポイントにまで減らされてしまう。

「《アンデット・ワールド》が支配するかぎり、フィールドと墓地のモンスターはアンデットになる。《真紅眼の不死竜》が戦闘破壊したモンスターは、私が貰いうける。《ダイガスタ・イグルス:攻撃力2600・Lv7》を特殊召喚して、《ガスタ・サンボルト》に攻撃」

 《ワイト》みたいのに操られながら、ゾンビ鳥が飛翔しだした。ゾンビ犬へと滑空アタックを仕掛ける。瘴気濃厚なフィールドで、ソリッド・ヴィジョンと分かっていても気分が悪くなりそう。《ガスタ・サンボルト》は骸骨山へと吹っとばされた。1100ポイントの戦闘ダメージを受けて、私のライフは1800ポイントにまで減少していく。これはヤバイかも……。

「《闇竜の黒騎士》でダイレクト・アタック!」

 竜騎士ゾンビが闇空を旋回してから、降りてきました。勇ましく剣を振るっています。あぁ……。





「負けちゃいました。ツァン・ディレさんの特訓を無駄にしちゃいました」

 カーテンの外側は、すっかりと夜色に染まっている。ツァン・ディレさんがベッドに座っている。パジャマ姿が目の保養になりそうだ。

「あんたねぇ。レイン恵は強者なのよ。けっこう、ボクも負けているから。特訓は無駄になっていない。次に勝てるように頑張れば。あんたは敗れたけど、デュエルも上手くなっている」

 決闘者の強さとは何だろうか。勝ち続けることかな?

「そうですね。とても悔しいですけど、ツァン・ディレさんが励ましくれますので立ちあがれます」

「別に励ましたつもりはないけど。部屋パートナーがヘタれると、ボクも困るから」

 ぷいっと、ツァン・ディレさんが横向いた。連戦連勝は難しそうだけど、友達に支えられて立ちあがれる。凄いデュエリストにはなれそうにないけど、自分なりに歩いていこう。私自身の夢も見つかるかもしれない。私は何ができるだろうか?

「それからね。ボクのことは呼捨てでいいから」

「はいっ」

 しっかりと返事をして、ベッドに潜りこんだ。明日も全力で走っていこう。





【TF-その2】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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