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TF-4 HEROを継ぐ決闘者

遊戯王シリーズ ヴォーカルベスト2遊戯王シリーズ ヴォーカルベスト2
(2009/12/23)
VA

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 TFキャラであります。使用デッキもゲームと同じ傾向にあります。

 宮田ゆまさんとの出会いが、デュエル・アカデミアに入学する始まりだったのかもしれない。何となく公園をぶらついていると、彼女からバトミントンに誘われた。私はたくさんの人に迷惑をかけてきた。闇のデュエルを仕掛けては、多くの少女を苦しめてきた。リストを確認したので覚えているが、彼女も犠牲者である。謝罪しようとするも、首を振られた。

「ダルクさんが言っていたことは本当だったのですね。雰囲気が違いすぎますよ。やっぱり、仮面の悪霊に操られていたんですね。額の眼も無くなっています」

 彼女に興味を抱かれて、ちょこまかと遊ぶようになった。私の記憶は飛んでおり、思い出というものが積まれていない。ドリームランドという世界で産まれた。本名はセレファイス・カーター。それだけが分かっている事実である。ジョゼフ・カーウィンという人に訊けば、いくらかは判明するかもしれない。何となくだけど、彼には会いたくない。


 正直に言えば、自分の過去を掘り起こしたくない。悲哀と絶望がつまっていそうだから。


 デュエル・アカデミアはクラブ熱心ではなく、スポーツも楽しめばOKというノリでやっている。汗を流すのは気持ちがいい。自分の中に溜まっているヘドロを、少しでも発散していきたい気分だ。女子バスケに参加してきた。基本は抑えておいた方がいいよとアドバイスされて、ドリブル練習を地道に頑張っている。ツァン・ディレさんを誘ってみるも、団体競技は嫌だと言われてしまった。彼女と一緒に走りたいけど、無理強いは駄目なのですね。

「ツァンさんは感情を晒すのを恥ずかしがっているみたいです。だから、壁を築いてしまうのです。本当は優しいって、みんな知っていますよ」

「そうなのですか。デュエルの特訓にも協力してくれましたし、面倒見もいいです。大好きです!」

「本人の前で言っちゃうと、頭から湯気が出ちゃうかも」

 くすりっ。宮田ゆまさんが微笑んだ。微風が吹きこんで気持ちいい。緑地公園には橙色が差しこんでいる。子供たちが帰ろうとしている。私たちも女子寮に戻らなければ。レイン恵さんは猫さんと遊んでいた。今日も可愛らしいです。にゃー。

「レインさんとルームメイトなんですね」

「そうですよ。どう接すればいいのか悩んでいたのですけど、ウィンさんのおかげで会話も増えました。ありがとうございます」

「いえいえ。私なんて、特に何も……」

 真っ直ぐに笑顔を向けられると、ドキドキしてしまう。顔が熱くなってきて、視線を逸らしてしまう。

「ウィンさんって、目標にしているデュエリストがいますか?」

「目標ですか? 不動遊星さんをはじめとして、素敵な決闘者ばかりです。ダルクさんにも憧れてしまいます。今はツァンさんに追いつきたいなぁと……」

「彼女は指折りの実力者だからね。真の《六武衆》を使われたら、私じゃ敵いませんよ」

「宮田さんの憧れも知りたいです」

「そうですねぇ。伝説に謳われたヒーロー使いです。カードの精霊とも通じあえるそうですよ」

 宮田ゆまさんが遠くを眺めている。千切れ雲の彼方には、憧れのデュエリストがいるのだろうか? そうこう考えていると、3人の男性が近づいてきた。顔にはマーカーを刻んでおり、ちょっと怖そうなオジサマである。目つきが悪いかも。

「俺はニコラス。デュエル・アカデミアの生徒さんなら、チーム・カタストロフって知っているよな? 俺と決闘をしないか?」

「私は宮田ゆまといいます。ナンパかと思って吃驚しました」

「どうして、子供相手に口説かなきゃいけないんだ? 変な趣味はないからな。日の当たる場所に這いあがるために、俺たちは努力しているんだ。少しでも、勝利を積みあげる」

「それだけ前向きですと、お日様に照らされていると思いますけど。時間もないですが、ワンデュエルならOKです。私とウィンさん、どちらにしましょうか?」

「あっ、私がウィンです。宮田さんのデュエルを観てみたいです」

「話は決まったようだな。始めようか?」



『デュエル!』



【1ターン目:ゆま】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「私の先攻ですね。ドロー。《カードブロッカー:攻撃力400・Lv3》を召喚。この召喚により、このカードは表側守備表示となります。カード1枚をセットして、ターンエンド」



【2ターン目:ニコラス】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ゆま:《カードブロッカー:守備力400・Lv3》が守備表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「俺のターン、ドロー。《ダーク・クルセイダー:攻撃力1600・Lv4》を召喚。手札から闇属性モンスター《不死武士》と《ネクロガードナー》を墓地に送り、《ダーク・クルセイダー》の攻撃力を合計800ポイントだけパワーアップさせる。《カードブロッカー》に攻撃!」

「《カードブロッカー》が攻撃対象になったので、デッキからカード3枚を墓地に送り、守備力を合計1500ポイントアップさせます」

 ちっちゃな剣士さんが、盾をかまえこんだ。守備力1900ポイントになっても足りない。デッキ圧縮はできたようだけど、モンスターカードは落ちなかった。赤髪を揺らしながら、暗黒騎士が大剣を叩きつけた。《カードブロッカー》が盾ごと粉砕される。

「カード1枚をセットして、ターンエンド」

 宮田ゆまさんがセットカードを見やった。《不死武士》が相手墓地にあるので、相手フィールドにモンスターが途切れない。おそらくは、デッキを戦士族モンスターで占めているのだろう。《ネクロガードナー》があるので、防御体勢まで整っている。《ダーク・クルセイダー》の攻撃力を上昇させただけじゃないんだ。さすがは、WRGP出場者である。



【3ターン目:ゆま】LP4000、ドローフェイズ後の手札5枚

(フィールド)
ゆま:魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

ニコラス:《ダーク・クルセイダー:攻撃力2400・Lv4》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「私のターン、ドロー。墓地から魔法カード《増援》を除外して、手札から《マジック・ストライカー:攻撃力600・Lv3》を特殊召喚します。《マジック・ストライカー》は相手フィールドにモンスターが存在しても直接攻撃ができるのですよ。ダイレクト・アタック!」

 バイキング風味なミニ戦士が《ダーク・クルセイダー》を無視して、ジャンプアタックを披露する。相手ライフを3400ポイントにまで削りこんだ。ヒゲのオジサマが呻く。

「モンスター1体を裏側守備表示でセット。カード3枚をセットして、ターンエンド」



【4ターン目:ニコラス】LP3400、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
ゆま:《マジック・ストライカー:攻撃力600・Lv3》が攻撃表示。モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。魔法&罠カードゾーンにカード4枚をセットしている。

ニコラス:《ダーク・クルセイダー:攻撃力2400・Lv4》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「やるじゃねぇか。だが、攻撃力の低いモンスターばかりじゃ、次第に押されていくぜ。俺のターン、ドロー。永続罠《リミット・リバース》を発動。墓地から攻撃力1000以下の《ネクロ・ガードナー:攻撃力600・Lv3》を特殊召喚する。このカードをリリースして、《ダーク・ジェネラル フリード:攻撃力2300・Lv5》をアドバンス召喚!」

「永続魔法《一族の結束》を発動。戦士族モンスターは攻撃力が800ポイントアップする」

「速攻魔法《マスク・チェンジ》を発動。セットしている《E・HERO クスノペ》を墓地に送り、地属性モンスター《M・HERO ダイアン:攻撃力2800・Lv8》を変身召喚!」

「変身召喚だとっ!? 素材モンスター1体で融合モンスターを呼びだしたのか。まぁいい。パワーでは勝っているからな。《ダーク・ジェネラル フリード》で《マジック・ストライカー》を攻撃!」

「相手が攻撃宣言をしましたので、罠カード《立ちはだかる強敵》を発動。このターン、相手モンスターは《M・HERO ダイアン》を攻撃しなければいけません。さらに、速攻魔法《サイクロン》を発動! 《一族の結束》を破壊します」

 巨大竜巻が走り抜けて、永続魔法を吹きとばした。パワーアップ効果も失って、相手モンスターは攻撃力が戻ってしまうはず。闇に堕ちし将軍が、剣を振りかざしながら進撃する。仮面のダイヤ騎士が迎えて、《ダーク・ジェネラル フリード》を一刀両断に伏した。500ポイントの戦闘ダメージを与えて、ニコラスさんのライフを2900ポイントにまで砕く。

「《M・HERO ダイアン》が相手モンスターを戦闘破壊したので、デッキからレベル4以下の《E・HERO エアーマン:攻撃力1800・Lv4》を特殊召喚します。この特殊召喚により、デッキから《E・HERO オーシャン》を手札に加えます」

 《ダーク・クルセイダー》も大剣を両手にして、猛進してきた。《E・HERO エアーマン》を攻撃対象にできず、強敵に挑むしかない。攻撃力2400ポイントにまでパワーダウンしており、《M・HERO ダイアン》に負けている。ブルーマントがひるがえり、ダイヤソードが踊りだす。ダークアーマーが砕かれて、暗黒騎士が地面へと倒れこんだ。400ポイントのバトルダメージが、相手ライフを2500ポイントにまで削りこむ。

「《M・HERO ダイアン》のモンスター効果により、デッキから《E・HERO フォレストマン:守備力2000・Lv4》を特殊召喚します」

 巨木と融合したようなヒーローが屈みこんだ。《立ちはだかる強敵》を活かして、《M・HERO ダイアン》のモンスター効果を最大限に発揮した。相手モンスターの攻撃なので、《ネクロ・ガードナー》での防御もできない。ファースターンにセットしたであろう《サイクロン》も、絶妙なるタイミングで発動させた。私なんて、とにかくエンドサイクばかり。発動タイミングを計算するように、反省しなければいけません。宮田ゆまさんのプレイングは魅せられるものがある。

「さすがは、アカデミアの生徒だぜ。カード1枚をセットして、ターンエンド」



【5ターン目:ゆま】LP4000、ドローフェイズ後の手札2枚

(フィールド)
ゆま:《M・HERO ダイアン:攻撃力2800・Lv8》&《E・HERO エアーマン:攻撃力1800・Lv4》&《マジック・ストライカー:攻撃力600・Lv3》が攻撃表示。《E・HERO フォレストマン:守備力2000・Lv4》が守備表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

ニコラス:永続罠《リミット・リバース》が残っている。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「私のターン、ドロー。スタンバイフェイズですね。《E・HERO フォレストマン》のモンスター効果により、デッキから魔法カード《融合》を手札に加えます」

「手札の《E・HERO オーシャン》と、フィールドの《E・HERO フォレストマン》を《融合》! 《E・HERO ジ・アース:攻撃力2500・Lv8》を融合召喚!」

「《M・HERO ダイアン》と《E・HERO エアーマン》でダイレクト・アタック!」

 《M・HERO ダイアン》がダイヤソードを突くも、《ネクロ・ガードナー》が受けとめた。墓地から除外することで、相手モンスターの攻撃を無効にするんだ。《E・HERO エアーマン》がウィング全開で滑空アタック。相手ライフを700ポイントにまで追いこむ。

「《E・HERO ジ・アース》でフィニッシュ!」

「罠カード《次元幽閉》を発動する。攻撃モンスターを除外だ!」

「カウンター罠《魔宮の賄賂》を発動。《次元幽閉》を無効にして破壊します」

 《M・HERO ダイアン》の攻撃宣言で、《次元幽閉》を発動させるべきだったかな。《魔宮の賄賂》で無効にされたけど。ニコラスさんはカード1枚をドローするも、使用機会もないだろう。《魔宮の賄賂》も使用タイミングが重要となるのか。白き地球戦士が走りだした。頭部と両肩が、海のような青色を浮かべている。《E・HERO ジ・アース》のタックルがヒットして、ニコラスさんが倒された。ライフポイントも0に落ちている。

「楽しいデュエルでした。ガッチャ!」

 宮田ゆまさんが、右手でポーズを決めていた。



「アカデミアの生徒は凄いな。また、やろうぜ!」

 ニコラスさんが嬉しそうに去っていった。チームメンバー2人もついていく。宮田ゆまさんのデュエルにも感心させられたが、それ以上に自分のプレイングを見直してしまう。カード効果の組みあわせや、発動タイミングの基礎から……。考えこんでいると、宮田ゆまさんに引っ張られた。もうすぐ、ディナータイムでした。

 後日、私は宮田ゆまさんと戦うことになる。





【TF-その4】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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