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A・ZEXAL-観月小鳥・前編

遊戯王ゼアル SOUND DUEL 2遊戯王ゼアル SOUND DUEL 2
(2012/09/19)
(アニメーション)

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 平行世界ヴァージョンです。某キャラも平行世界版ということで。

 両腕を広げると、温かい日差しを実感できる。大会日だけであり、会場周辺は人口密度が高いようだ。女性限定であり、10代という年齢制限もあるので、決闘者は少女に限られる。シスター3人が微笑ましそうに歩いていく。彼女たちも決闘者なのだろうか。鉄男に勧められて、駄目元で参加してみた。デュエルを始めたばかりの私では、1回戦を勝ちあがれるかも怪しい。

「盛りあがっているなぁ。俺も女装して参加してみようかな?」

「気持ち悪いことを言うなよ」

 鉄男が遊馬を突いた。あいかわらず、仲良しな2人だ。遊馬はシャークに勝利して、鉄男のカードを取り戻した。ナンバーズとは何だろう? そのカードに憑かれた決闘者は暴走してしまうらしい。そんなことを考えても仕方がない。今は大会に集中しよう。

「じゃあ。頑張ってくるねぇ」

「おうっ! ここから応援しているぜ!」

 遊馬と鉄男に見送られながら、選手控室に向かう。シスターさんが子供を撫でていた。優しい笑顔に癒されそうになる。人の流れを追いながら、ゆっくりと歩いていく。気のせいなのか、空気が重々しく粘ってきた。緊張してきたかもしれない。



「観月小鳥じゃない」

 キャッシーも来ているのか。全国大会クラスの実力者までもが出場しているとは。クラスメイトに出会えると安心できるものだが、彼女には距離を実感させられてしまう。お嬢様だからね。ダークなゴズロリ衣装を着ており、黒尻尾を振っている。

「ここにいるということは、あんたも参加したの?」

「一応ね。初心者だから一回戦も駄目そう。とりあえず、負けてもいいから参加だけしてみる」

 眼鏡の奥にある双眸が釣りあがった。猫みたいな瞳をしている。

「とりあえず、参加だけしてみる? そういう態度で挑むのは良くないわ。大会なんだから、勝とうとしなきゃいけない。全力を出していかないと、いつまでも初心者のままよ」

「そういうものなの?」

「デュエルは勝利するために向かいあうコミュニケーション。特に大会となれば、手抜きなんて許されない。対戦相手に失礼なぐらいよ。優勝する気迫でいかないと」

 キャッシーぐらいになると、真剣さが違う。瞳に凄いものが宿っているからね。遊馬に誘われてデュエル・モンスターズを始めた。鉄男の教授は上手くて、ルールとタクティクスを消化していけたと思う。遊馬も私のために協力してくれたんだ。勝つために気合を入れてみよう。

「あっ……ごめんなさい。私の考えを押しつけてしまって」

「いいよ。参加するからには頑張らなきゃ。ありがとう」

 キャッシーが頷いた。けっこう話しやすい性格かも。シスターさんが近くを通りがかった。間近で眺めてみると、魅入られてしまいそうになる。高校生ぐらいかな? 女の子たちが笑顔を開花させながら、彼女に話しかけている。慕われているのだろうか?

「影山三姉妹の長女、影山リサよ。黒薔薇女学院のシスター見習いで、高潔な人徳でファンがたくさんいるの。彼女のおかげで、虐めや不登校から救われた生徒も少なくないらしいわ」

 キャッシーが耳打ちをしてくれた。彼女を尊敬している人も多いのだろう。あの微笑には、安堵させられるような気持ちになる。妖艶な美しさもあり、男子も惹きつけていきそうだ。

「じゃあ、私は精神統一をしましょうか。私に当たるまで負けちゃ駄目だよ」

「うん!」

 お嬢様と距離を感じていたが、私が勝手に築いた壁かもしれない。教室で会ったら、たっぷりと話しかけてみよう。デュエルの相手もしてくれるかな。



「観月小鳥です。よろしくお願いします」

「影山リサです。こちらこそ、よろしくお願いしますね。気持ちは分かりますが、リラックスをしましょう。腹式呼吸って御存知ですか? ゆっくりと、息を吐いてください」

 シスターさんが笑顔で応じてきた。ベールを外しており、セミロングの黒髪が下ろされている。階段席には観客がつまっている。視線も集まってくるよぅ。

「友達が見てくれていているので、ドキドキしちゃいます。目も回りそうで」

「あらあら。勝てるかどうか不安ですものね。妹たちが応援してくれるので、私もドキドキしています」

 初対面だけど、心を開かれていきそうになる。 

「どうしても緊張してしまいますね。これも神様からの試練です。乗り越えれば、少しでも自信が積もるものです。頑張りましょう」

「はいっ! お願いします」

 大会は初めてだけど、初戦の相手が優しくて良かったぁ。落ち着いてプレイできそうだ。審判さんに促されながら、デュエルが始まろうとする。D・ゲイザーを装着して、D・パッドを展開していく。ARヴィジョンも視えるはず。影山さんが蛇のように舌なめずりをした。あれっ?



『デュエル!』



【1ターン目:影山リサ】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「私の先攻、ドロー。モンスター1体を裏側守備表示でセット。カード2枚をセットして、ターンエンド」



【2ターン目:小鳥】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
影山リサ:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。


「私のターン、ドロー。手札から《ハーピィ・クイーン》を捨て、デッキからフィールド魔法《ハーピィの狩場》を加える。そのまま、発動! 永続魔法《ヒステリック・サイン》を発動して、デッキから《万華鏡-華麗なる分身-》を手札に加える」

「《ハーピィ・チェネラー:攻撃力1400・Lv4》を召喚。手札から《ハーピィ・ガール》を捨てることにより、モンスター効果を発動。デッキから《ハーピィ・レディ1:守備力1400・Lv4》を表側守備表示で特殊召喚する」

 フィールド効果により、視界一面が大草原へと切り替えられていく。このフィールドでは、鳥獣族モンスターの攻守は200ポイントアップする。それだけではない。《ハーピィ》が召喚・特殊召喚されるたびに、魔法・罠カード1枚を破壊する。赤髪の《ハーピィ・チャネラー》が黒羽を全開にして飛翔した。ロッドを振るうと、空の彼方から《ハーピィ・レディ1》が飛びおりてきた。

「《ハーピィ》の召喚・特殊召喚により、魔法・罠カードを破壊する」

 《ハーピィ》2体が宙を走りこみ、セットカードを吹きとばしていく。トラップ《聖なるバリア-ミラーフォース》にトラップ《ヘカテー・サークル》か。影山さんが焦りを呑みこんだ。

「《ハーピィ・レディ》の存在により、魔法カード《万華鏡-華麗なる分身-》を発動。大型は持っていない。デッキから《ハーピィ・レディ2:攻撃力1300・Lv4》を特殊召喚する。《ハーピィの狩場》の効果により、永続魔法《ヒステリック・サイン》を破壊」

「《ハーピィ・レディ2》でセットモンスターを攻撃!」

 ショートへアーの《ハーピィ》が突っこんでいく。《ハーピィ・レディ1》のモンスター効果も合わせれば、攻撃力1800ポイントにまで上昇している。《ハーピィ・レディ2》は戦闘破壊したリバース・モンスターを効果無効にできる。セットモンスターがリバースならラッキーだけど、影山さんは恐れてもいない。《ハーピィ・レディ2》が亀っぽいのに弾かれた。

「残念ですね。《レプティレス・ガードナー:守備力2000・Lv4》を裏側守備表示で伏せておきました。200ポイントの戦闘ダメージが反射します」

 聖女の笑顔で説明していく。甲羅から伸びた蛇首に殴られてしまい、《ハーピィ・レディ2》が私へと衝突する。ライフは3800ポイントにまで減らされた。《レプティレス・ガードナー》が破壊され墓地に送られると、デッキから《レプティレス》が手札に加わる。そうはさせない。

「レベル4《ハーピィ・チェネラー》と《ハーピィ・レディ2》でオーバーレイ・ネットワークを構築! 《電光千鳥:攻撃力1900・R4・O×2》をエクシーズ召喚!」

 ブルースパークが集合して鳥型を成していく。鳥っぽいけど雷族モンスターなので、《ハーピィの狩場》による攻守アップは望めない。このカードのエクシーズ召喚に成功したから、相手のセットカード1枚をデッキダウンへと戻せる。しかし、該当カードは存在しなくなっている。

「オーバーレイ・ユニット1体を取りのぞいて、《電光千鳥》のモンスター効果を発動。表側表示の《レプティレス・ガードナー》をデッキトップに戻す」

 《電光千鳥》が羽ばたいて、サンダーストームを会場中に暴れさせる。《レプティレス・ガードナー》が舞いあげられた。破壊したわけでないので、モンスター効果も発動できないはず。えっ!? 影山リサが不愉快さを表情に乗せて、すぐにも引っこめた。ヤンキー姉さんみたいな顔をしていたけど、気のせいかな?

「カード2枚をセットして、ターンエンド。《ヒステリック・サイン》が破壊されたエンドフェイズ、デッキから《ハーピィ・ダンサー》、《ハーピィ・レディ3》と《ハーピィズ・ペット仔竜》を手札に加える」

「……っざけんなよ」

 影山さんが呟いた。双眸がギラリとした気がするけど、すぐに笑顔へと戻っていく。

「私も同様にさせていただきます。《ヘカテー・サークル》が破壊されましたので、エンドフェイズにデッキから《ヘカテー》3種類を手札に加えます。《レッド・ヘカテー》! 《イエロー・へカテー》! そして、《ヴァイオレット・へカテー》!」



【3ターン目:影山リサ】LP4000、ドローフェイズ後の手札7枚

(フィールド)
影山リサ:無し。

小鳥:《電光千鳥:攻撃力2200・R4・O×1》が攻撃表示。《ハーピィ・レディ1:守備力1600・Lv4》が守備表示。フィールド魔法《ハーピィの狩場》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。


「私のターン、ドロー」

「永続罠《魔封じの芳香》を発動。魔法カードはセットして、次の自分ターンからでないと発動できない。《ハーピィ》と相性のいいカードだね」

「くっ! 《ヘカテー》3体を《融合》して、《ゴルゴーン・ヘカテー:攻撃力2400・Lv7》を融合召喚! 《ヘカテー》は融合素材となったとき、永続魔法扱いとしてフィールドに置かれます」

「《魔封じの芳香》が発動されているから、魔法カードはセットしないと……」

「《ゴルゴーン・ヘカテー》は魔法カード《融合》を使用せずに融合召喚ができるのですよ。永続魔法3枚があることにより、手札から《バッド・エンド・クイーン・ドラゴン:攻撃力1900・Lv6》を特殊召喚します。さらに、《レプティレス・スキュラ:攻撃力1800・Lv4》を召喚!」

 三女神が蛇杖をクロスさせて、詠唱を流しだす。《ヴァイオレット・へカテー》を中心として、彼女たちは1つとなる。影山リサを背景として、巨大なゴルゴーンが立ちあがる。それだけに終らず、巨竜が降臨して、おっかない蛇女までもが駆けてきた。これは怖いかも……。





【観察結果:この世界の小鳥は《ハーピィ》を使う】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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