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TF-16 幻獣機の空襲! ルアVSキグナス

遊☆戯☆王5D’s DVDシリーズ DUELBOX【5】遊☆戯☆王5D’s DVDシリーズ DUELBOX【5】
(2009/09/16)
宮下雄也、星野貴紀 他

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 ルアが久しぶりに活躍です。

「昔のことだけど、ルドルフ教頭が小等部を潰そうとしたのよ。高等部の半数以上が、真剣にプロデュエリストを目指している。それに対して、子供クラスは初めてのデュエル教室だからね。その程度なら、わざわざアカデミアでする必要はないと主張していたんだ。今でこそ強豪扱いだけど、当時のルアくんは最弱だった」

 ツァン・ディレさんが遠くを眺めている。ルアくんって、本当に強いもんだ。海野先輩や原先輩にも勝っちゃうんだから。私も挑んでみたが、情けないぐらいに完敗してしまった。元キングさんですら辛勝を余儀なくされるほど。アポリアさんと戦ってから、何かが変わったらしい。

「ルドルフ教頭も実力者だよ。ボクも入学したての頃は、1勝すらもできなかったんだから。ルドルフ教頭のデュエル哲学は、強力なモンスターを求めていくもの。小等部を存続させるために、不動遊星さんが挑んで勝利した。映像で見たことあるけど、ローレベルを駆使してのコンボ炸裂だったわ。さすがはデュエルキング! ボクも勉強させてもらいました」

「シンクロ召喚を覚えると、勘違いしがちになるのよ。下級モンスターは素材にすぎないって。強力モンスターで攻めていくのもありだけど、これだけは忘れちゃいけない。デュエル・モンスターはカード1枚の強さよりも、カード同士の絆が重要だって。ローレベルなモンスターでも、コンボによっては上級モンスターをも凌駕できる。そういえば、ダルクさんって三幻神を《クリボー》だけで倒したんだね。ボクも避難しながら観ていたけど、感動して見蕩れてしまった」

 夕日が光景全体を橙色に染めている。東に向かっているから眩しくはない。

「ちょっと前までは、ボクもスランプ気味だった。勝率が漸次に下がってしまい、プロも駄目かなと悩んでいたのよ。十六夜先輩の助言で助かったわ。《真六武衆》ばかり使っていたから、ワンパターン戦術で対策をとられていた。弱いと仕舞っていたカードも投入してみたら、デッキが回りだしたの。勝率も上昇していったわ」

 大通りは人口密度が高い。デュエルスペースでプレイしている決闘者も楽しそう。宵闇も混ざってきているけど、ディナータイムにも間にあいそうだ。ツァン・ディレさんとの距離も近くなってきた。指を伸ばすだけで手をつなげそうなほどに。この距離で歩いていると、心臓がポンポンと高鳴ってしまう。カードショップからの帰り道。2人きりだと饒舌だなぁ。

「あっ、ごめん! ボクばかり喋っていて。話題も、あちらこちらに飛んでいて……」

「ツァンの話は面白いので問題無いですよ。どんどん、聞かせてほしいです」

「えっ。うん……」

 海栗みたいな髪型のオジサンを避けようとしたら、ツァン・ディレさんの右手にダイレクト・アタック。肩同士も触れあう。はわぁっ! 鼓動が早くなってくる。オジサンが軽く謝ってきた。それから、しばらく無言の状態が続いた。視線を流してみると、ツァン・ディレさんが両目を点にしている。顔も染まっている。私も同じようになっているのだろう。



「あっ! ウィン姉ちゃんに、ツァン・ディレだ」

「ルア! 先輩を呼捨てにしたら駄目だよ」

 子供の声が雑踏を割っていく。双子さんが駆けてきた。パタパタとした、ルカちゃんの足取りが可愛らしい。お互いに挨拶をしあう。

「もう遅いから、お子様は帰りなさいよ。ボクたちも寮に戻るところだから」

「どうせだから、1戦ぐらいしようよー」

「私はリベンジしてみたいけどなぁ」

「ウィン。門限に遅れると、また寮監先生に叱られるわよ。コロンちゃんの件でも反省文を書かされたばかり。今度はトイレ掃除の刑にされかねないわ」

「プリンセス・コロンちゃんだね。エクシーズ召喚も気になるから、私も会ってみたいかな」

「チューナーが必要なくて、同レベルのモンスターを並べるだけで出せるんでしょ? エクシーズ召喚って反則的にしやすいよ」

「オーバーレイ・ユニットが無ければ、モンスター効果も発動できない。弱点もあるようね」

「俺もエクシーズ・モンスターと戦ってみたいなぁ」

「だったら、俺様と戦ってみるかァ? シグナー」

 異質な声が投げかけられた。背後へと振り返る。金髪ヤンキーが立っていた。連続殺人犯みたいな目をしており、人喰い鮫みたいな口で哂っている。ルアくんは子供だけど、男の子なんだね。妹だけはでなく、私たちも守るように立ちはだかる。

「自己紹介をしてやるよ。俺、キグナス。シンクロ・モンスターを集めているンだわ。噂で聞いているぞ。てめェはクソガキの癖に強いンだってな? 俺と勝負してみなィか? ただし、緊張感バリバリのアンティルールでだ。てめェが勝てばエクシーズ・モンスターをくれてやるよ。俺が勝てば、《パワー・ツール・ドラゴン》を貰うがな。どうする、坊ちゃン?」



『デュエル!』



【1ターン目:キグナス】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「俺の先攻、ドロー。モンスター1体を裏側守備表示でセット。カード1枚をセットして、ターンエンド」

 野外スペースでのデュエルが始まった。ルアくんは有名なせいか、ギャラリーも集まってきている。シグナーと呼びかけてきた。エクシーズを持っているような発言もしていた。何よりも、只者ではないオーラを発している。ルアくんも挑発に乗っただけではないだろう。



【2ターン目:ルア】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
キグナス:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「何者かは知らないけど、まずは勝たせてもらうよ。オレのターン、ドロー。《D・スコープン:攻撃力800・Lv3・チューナー》を召喚。攻撃表示でのモンスター効果を発動するよ。手札からレベル4の《D・ステープラン:攻撃力1400・Lv4》を特殊召喚する」

 顕微鏡が変形して、少しだけ人型っぽくなった。ホッチキス型のロボットを呼びだす。これが《ディフォーマー》だ。パワーは低めだが、表示形式によって特殊効果を発揮する。ルアくんの目は真剣だ。ギャラリーが期待の眼差しを注いでいる。

「レベル4《D・ステープラン》に、レベル3《D・スコープン》をチューニング!」

「世界の平和を守るため、勇気と力をドッキング! シンクロ召喚! 愛と正義の使者、《パワー・ツール・ドラゴン:攻撃力2300・Lv7》!」

「《パワー・ツール・ドラゴン》のモンスター効果を発動するよ。デッキから装備魔法1枚をランダムサーチ! 手札に加えた装備魔法《ブレイク・ドロー》だけじゃない。装備魔法《ジャンク・アタック》と《メテオ・ストライク》を《パワー・ツール・ドラゴン》に装着する。セットモンスターに攻撃!」

 黄色い工具竜が飛びあがった。ライトアームがシャベルに、レフトアームがドライバーになっている。機械族モンスターのみが装備可能な《ブレイク・ドロー》を吸収した。3枚もの装備魔法により、赤いオーラに包みこまれていく。《パワー・ツール・ドラゴン》がセットモンスターへと殴りかかった。《メテオ・ストライク》により貫通効果を得ている。《ジャンク・アタック》の効果で、戦闘破壊したモンスターの攻撃力分の半分だけダメージを与えるんだ。

 セットカードから、ハムスター・デザインな給油飛行機が浮かびあがった。《幻獣機ハムストラット:守備力1600・Lv3》だ。ドライバーに貫かれ、飛びたてないままに爆炎を噴きあげる。貫通ダメージに効果ダメージが加わって、相手ライフが2750ポイントにまで穿たれていく。《幻獣機ハムストラット》の残骸から戦闘機が夕空へと昇っていく。

「《幻獣機ハムストラット》がリバースしたンで、《幻獣機トークン:守備力0・Lv3》2体を特殊召喚したンだよ。モンスターが戦闘破壊されたターン、罠カード《補給戦線の確保》を発動するぜ。デッキから永続罠《空中補給》をセットする。ぶっ壊してくれて、ありがとよゥ」

「相手モンスターを戦闘破壊したから、《ブレイク・ドロー》の効果で1枚ドローする。ターンエンド」



【3ターン目:キグナス】LP2750、ドローフェイズ後の手札5枚

(フィールド)
キグナス:《幻獣機トークン:守備力0・Lv3》2体が守備表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

ルア:装備魔法《ブレイク・ドロー》&装備魔法《ジャンク・アタック》&装備魔法《メテオ・ストライク》を装備した《パワー・ツール・ドラゴン:攻撃力2300・Lv7》が攻撃表示。


「俺のターン、ドロー。トークンを除けば、てめェの方がモンスターが多い。《幻獣機トークン》2体をリリースして、手札から速攻魔法《緊急発進》を発動する。デッキから《幻獣機コルトウィング:攻撃力1600・Lv4》と《幻獣機ハリアード:攻撃力1800・Lv4》を特殊召喚する」

「《幻獣機コルトウィング》の特殊召喚時に、《幻獣機ハリアード》が存在している。よって、《幻獣機トークン:守備力0・Lv3》2体を特殊召喚する。《幻獣機トークン》2体をリリースして、《幻獣機コルトウィング》のモンスター効果を発動。《パワー・ツール・ドラゴン》は破壊される場合、装備魔法を身代わりにすンのか。それじゃあ、《ブレイク・ドロー》を破壊して除外する」

 ギャラリーが夕空を見上げている。茜色に染められた戦闘機が、現れたり消えたりしている。まるで、戦場の幻影だ。プロペラ戦闘機に指揮されるごとく、《幻獣機トークン》2体が突っこんできた。《パワー・ツール・ドラゴン》に特攻して炎上をする。轟音が響きわたり、警察が来ないか不安になってしまう。《ブレイク・ドロー》は引き剥がされて、除外されてしまった。

「《幻獣機トークン》がリリースされたンでな。《幻獣機ハリアード》のモンスター効果により、《幻獣機トークン:守備力0・Lv3》を特殊召喚する。永続罠《空中補給》により、《幻獣機トークン:守備力0・Lv3》を追加召喚だァ」

 ライオンぽいデザインの戦闘機が、《幻獣機トークン》を生みだした。

「《幻獣機》は《幻獣機トークン》のレベル合計分、レベルアップするンだよ。《幻獣機トークン》2体により、《幻獣機コルトウィング》と《幻獣機ハリアード》はレベル10へ上昇している。派手にぶっ放してやるか。てめェが望んでいたエクシーズ召喚をしてやるぜ。喜びなァ!」

「レベル10の《幻獣機》2体でオーバーレイ・ネットワークを構築! 《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス:攻撃力3000・R10・O×2》をエクシーズ召喚!」

「オーバーレイ・ユニット1体を取り除いて、《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》のモンスター効果を発動する。相手ライフに2000ポイントのダメージを与える。そして、《パワー・ツール・ドラゴン》に攻撃する。死刑にしてやるぜェ、クソガキ」

 ツァン・ディレさんとルカちゃんが息を呑みこんだ。ギャラリーも動揺している。エクシーズ召喚がされたからだ。巨大な列車砲がフィールドへと進撃してきた。その上空では戦闘機が舞っている。砲台がルアくんをロックして、砲弾を撃ちだす。反動のせいか、わずかに車体が揺らいだ。轟音が鼓膜を破ろうとしてくる。ルアくんが吹きとばされて、ライフ2000ポイントにまで減らさせる。

「ルアっ!」

 ルカちゃんが叫ぶ。巨砲が標準を変更して、《パワー・ツール・ドラゴン》にも撃ちこんだ。《ジャンク・アタック》を身代わりにして戦闘破壊を免れるも、700ポイントの戦闘ダメージは避けられない。ライフ1300ポイントにまで追いつめられた。

「ははっ。良い感じでボコれたぜ。《幻獣機トークン》1体をリリースして、手札から《ダックファイター:攻撃力1300・Lv3》を特殊召喚する。モンスター1体をセット。カード1枚をセットして、ターンエンドだ。《空中補給》により、《幻獣機トークン》1体を回収しておく」



【4ターン目:ルア】LP1300、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
キグナス:《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス:攻撃力3000・R10・O×1》&《ダックファイター:攻撃力1300・Lv3》が攻撃表示。モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。永続罠《空中補給》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

ルア:装備魔法《メテオ・ストライク》を装備した《パワー・ツール・ドラゴン:攻撃力2300・Lv7》が攻撃表示。


「オレのターン、ドロー。《パワー・ツール・ドラゴン》のモンスター効果を発動。デッキから装備魔法《ダブルツールD&C》をランダムサーチ! 《パワー・ツール・ドラゴン》に装備するよ。自分ターン、装備モンスターは1000ポイントだけパワーアップする。エクシーズ・モンスターも怖くない! 《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》にアタック!」

 ライトハンドにカッターが、レフトハンドにドリルが装着される。《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》へとダッシュしていく。このモンスターを倒さないと、後が残されていないんだ。ドリルアームを振りおろそうとするも、見えない壁が《パワー・ツール・ドラゴン》を阻む。

「《ダックファイター》を墓地に送って、永続罠《強制終了》を発動する。バトルフェイズ自体を終らせる。残念だったなァ。泣くンじゃねぇぞ、クソガキ」

 キグナスさんの高笑いが響いていく。





【TF-その16】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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