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A・ZEXAL-セイクリッド使い・前編

遊戯王カード 【セイクリッド・ポルクス】 DT13-JP021-R ≪星の騎士団 セイクリッド≫遊戯王カード 【セイクリッド・ポルクス】 DT13-JP021-R ≪星の騎士団 セイクリッド≫
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遊戯王 デュエルターミナル-星の騎士団セイクリッド(DT13)

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 オリジナルの女性バリアンです。アストラルが戦います。

 WDCは終了した。このデュエル大会で、九十九遊馬は大きく成長したように思える。3日間にも渡る予選だけでも、決闘者としての試練が続いたものだ。ナンバーズに憑かれた決闘者、ゴーシュとドロワとの戦い、トロン一家との大激突。Ⅲは《先史遺産》を使いこなす、これまでにないほどの強豪デュエリストであった。バリアンの力を暴走させて、彼は私を消滅させようとした。遊馬の積みあげた精神力は凄まじいものだ。バリアンパワーを弾き返して、逆転勝利を果たした。

 遊馬はドジであるが、それも克服したようだ。ハートピースを忘れたり、デッキを落としたりするかと心配したが、それも杞憂に終った。遊馬は馬鹿にするなと怒るが、私の注意があってのものだろう。WDC決勝戦は、さらなる盛りあがりを見せた。デュエルコースターは1人専用であるも、私には関係ないものだ。決勝戦に進出したアンナに助けられて、遊馬は先へと進められた。ゴーシュとの正々堂々とした戦い。準決勝戦では、シャークがナンバーズの闇を破った。心置きなく、決闘魂を燃やしつくせた。人間とは面白いものだ。

 天才決闘者と謳われた天城カイトが、スペース・サイバー流継承者のVを破った。《サイバー・エンド・ドラゴン》と《No.9 天蓋星ダイソン・スフィア》のスペースコンボを撃破して、準決勝まで昇りつめた。怪人トロンには勝てなかった。2体ものバリアンが、彼に憑いていたようだ。1ターンに2度の通常召喚が可能となる特殊フィールドで、遊馬はトロンとの決勝戦を迎える。激闘の末に、《ZW》を駆使して勝利することができた。トロンは次元の狭間に呑みこまれていった。



 WDCは終焉を迎えた。ドクター・フェイカーは意識不明の重態となっている。バリアンに押されて暴走した結果だ。ベクターは去ったが、新たなるバリアンが降臨した。女性型のフォルムをしており、ウェイトレスみたいな衣装をまとっている。

「ベクター様の計画が止められてしまうなんて、予想外だわ。アストラル世界の使者が味方をしているとはいえ、人間風情がやってくれる。どうやら、おしおきが必要なようね」

 黄金色に輝いているバリアンが、不機嫌そうに両腕を組んでいる。彼女たちの視線は、ひたすらに私を捉えているようだ。蜂蜜色の髪を、威嚇するかのようにかきあげる。

「君たちはトロンに憑いて、闇のカードで操っていたようだな。なぜ、そんなことを……」

「私はバリアン世界のカードデザイナー。心の闇を糧として、美しいカードを創造しているの。フェイカーへの復讐心が深くて、トロンのダークマインドは良好なものだったわ。息子さんたちも素敵な闇を生んでくれたの。Ⅲの壊れっぷりは、観察していて微笑ましくなるもの。ナンバーズも集めさせれば、ドルべ様も喜んでくれる」

「おいっ! じゃあ、お前らはトロンたちを利用したのか!?」

「何か問題あんのー? あんたら人間は、牛や豚を食ってんでしょ? 私らバリアンが、人間風情を利用してもOKだよねー? 学校で食物連鎖って習ってんでしょ?」

 遊馬の叫びに答えたのは、赤いバリアンだ。こちらは剣闘士のような衣装を着こんでいる。

「トロンの歪みは良質よ。ジンという男性では駄目だった。フェイカーに捨てられた実験体だったけど、期待ほどの闇を抽出でなかった。トロンが特別なようね」

 ジン! 遊馬の友達をさらって、デュエルを挑んできたナンバーズ・ハンター。《No.11 ビッグアイ》と《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》には苦しまされたものだ。バリアン特有の気配を感じてはいたが、彼女たちが背後で関わっていたのか。 

「もういい! デュエルをしろ! ベクターみたいに倒してやる!」

「あんま生意気を言うなよ。フェイカーが壊れなければ、ベクター様が勝利していたんだ。あんたらごとき、本来ならばバリアンの足元にも及ばないんだよ。それに、天城カイトは意識を失っている。九十九遊馬だって立ってもいられない状態だろ? アストラルに戦ってもらうよ」

「できれば、私がデュエルをしたいのだけど」

「ヴァルゴは、あんま強くないけどねー。さすがに、アストラル相手となればハードじゃない?」

「もぅー、アンタレスは意地悪なんだから」

 ヴァルゴが膨れると、アンタレスがポニーテールを弄りながら微笑んだ。たしかに、遊馬は今にも倒れそうだ。ベクター&フェイカーとの最終決闘は熾烈を極めた。私が戦おう。遊馬を見下ろすと、しっかりと頷いてくれた。ヴァルゴが奇妙な立方体をかざした。

「これは、バリアンズ・スフィア。キグナスさんが自ら実験台になってくれたようね。未完成品を使って無理をしたせいで、彼は重症に陥ったわ。時間をかければ、完全回復も可能なようで安心ができます。バリアンやアストラルも人間界で実体化できるの。サダルメリクさんの補助があるとはいえ、このようなアイテムを創造なされるドルベ様は素敵ですよ」

 不思議な力が周辺一帯を埋めつくしていく。黄色いリボンが絡みあって、ヴァルゴのデュエル・ディスクとなる。そのカラーもゴールドだ。私も限定的な実体化を果たして、デュエルモードへと移行する。遊馬にデッキを託された。彼の友人は、ゴーシュが避難をさせている。



『デュエル!』



【1ターン目:ヴァルゴ】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「私の先攻ね。ドロー。永続魔法《ムンクの叫び》を発動。相手のエクストラ・デッキから、モンスター3体をランダムに除外するわ。このカードが破壊されると戻ってくるけどね」

 おぞましいほどの絶叫が、私のエクストラ・デッキを削っていく。《希望皇ホープ》、《交響魔人マエストローク》、《H-Cエクスカリバー》の3体が除外された。《ムンクの叫び》を除去すれば返ってくるが、速攻魔法《サイクロン》といったカードはない。くすりと、ヴァルゴが笑んだ。

「エース封じに成功したかしら。永続魔法《セイクリッドの星痕》を発動。さらに、魔法カード《フォトン・サンクチュアリ》を発動。《フォトントークン:守備力0・Lv4》2体を特殊召喚するわ。このターン、私は光属性モンスター以外を召喚できなくなるけどね」

「《フォトントークン》1体をリリースして、《セイクリッド・スピカ:攻撃力2300・Lv5》をアドバンス召喚。この召喚により、手札からレベル5《セイクリッド・エスカ:守備力1400》を表側守備表示で特殊召喚する。この特殊召喚により、デッキから《セイクリッド・ポルクス》を手札に加えるわ」

 星座戦士が黄金オーラを放ちながら降りてきた。おとめ座を象徴する女戦士だ。彼女が呼びだしたのは、天秤型の使徒である。

「レベル5《セイクリッド・スピカ》と《セイクリッド・エスカ》でオーバーレイ・ネットワークを構築! 《セイクリッド・プレアデス:攻撃力2500・R5・O×2》をエクシーズ召喚!」

 星空の視えない夕方であるが、この場所だけは違っている。バリアンズ・フィールドの中では、プラネタリウムのように星々が渦巻いていた。おとめ座と天秤座が交差するとき、星の上級戦士が降臨する。その翼は銀河を映しだしていた。

「《セイクリッドの星痕》の効果を発動する。《セイクリッド》のエクシーズ召喚に成功したので、カード1枚をドロー。ターンエンド」

 オーバーレイ・ユニットを取り除けば、フリーチェーンでカードを手札に戻せるのか。1ターン目からとは、かなり厄介な状態になったものだ。光甲冑をまとった《セイクリッド・プレアデス》が、半円剣で威嚇してくる。私のターンで1回、相手のターンで1回を使用してくるはず。エクシーズ召喚しようものなら、素材が並んだ時点で吹きとばしてくるだろう。擬似的なエンドサイクも可能だ。このまま押し流されると、敗北は必死となるだろう。デッキを信じて、ドローに賭けよう。



【2ターン目:アストラル】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ヴァルゴ:《セイクリッド・プレアデス:攻撃力2500・R5・O×2》が攻撃表示。《フォトントークン:守備力0・Lv4》が守備表示。永続魔法《セイクリッドの星痕》と永続魔法《ムンクの叫び》が発動中。


 モンスター《ドドドバスター:攻撃力1900・Lv6》
 モンスター《ドテドテング:攻撃力0・Lv3》
 モンスター《ゴゴゴギガース:攻撃力0・Lv4》
 通常魔法《強制転移》
 通常魔法《ガガガボルト》
 通常罠《攻撃の無敵化》


「私のターン、ドロー。デッキは答えてくれたようだ。この状況を突破する方程式は完成した」

 遊馬は、どのように攻略をする? 思考することが強さにつながる。相手プレイヤーは、《セイクリッド・プレアデス》のモンスター効果をいつでも発動できる。攻撃可能なモンスターは《ドドドバスター》のみ。いくらかのエクシーズ・モンスターを除外されているが、問題は見当たらない。

「相手フィールドのみにモンスターがいる。手札から《ドドドバスター:攻撃力1900・Lv6》を特殊召喚する。この方法で特殊召喚したので、このカードはレベル4となる」

「《ドドドバスター》で《フォトントークン》を攻撃する」

 双角を生やした鎧戦士が、トゲ鉄球棒で殴りかかった。《フォトントークン》がスパークを絶叫させながら潰される。この戦闘を見逃されたのは、私にとって幸運なものだ。相手はセットカードをバウンスさせるつもりなのだろう。

「相手モンスターは1体のみとなった。魔法カード《強制転移》を発動。お互いのモンスターのコントロールをチェンジする。奪った《セイクリッド・プレアデス》で《ドドドバスター》を手札に戻せば、私のアドバンテージは有利なものとなる」

「オーバーレイ・ユニット1体を取り除いて、《セイクリッド・プレアデス》のモンスター効果を発動。《ドドドバスター》を手札に戻す! これで、《強制転移》は発揮されないわね」

「召喚条件が整っているかぎり、《ドドドバスター》は何度でも特殊召喚ができる。《ゴゴゴギガース:攻撃力0・Lv4》を召喚。このターンで《セイクリッド・プレアデス》のエフェクトを発動できなくなった。これで、心置きなくエクシーズ召喚を行なえる」

「レベル4《ドドドバスター》と《ゴゴゴギガース》でオーバーレイ・ネットワークを構築! 《ガガガガンマン:守備力2400・R4・O×2》をエクシーズ召喚!」

「《ガガガ》の存在により、魔法カード《ガガガボルト》を発動! 《セイクリッド・プレアデス》を破壊する。これで終らない! オーバーレイ・ユニット1体を取り除いて、《ガガガガンマン》の守備表示でのモンスター効果を発動。相手ライフに800ポイントのダメージを与える」

 西部劇に登場しそうな銃士が、二丁銃から稲妻弾を撃ちだした。《セイクリッド・プレアデス》の甲冑を貫いて、肉体を焼き焦がす。ヴァルゴにも電撃を浴びせかけて、相手ライフを3200ポイントにまで痺れさせた。遊馬が嬉しそうにガッツポーズをとる。ずいぶんと手札を消費してしまったが、敵の陣形を崩せたようだ。それでも、ヴァルゴは優雅さを保っている。

「カード1枚をセットして、ターンエンド」





【後半へ続く】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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