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TF-31 奪われたパワー・ツール・ドラゴン

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 ちょいとOCGのルールから逸脱しちゃいます。キグナスはオリジナルのバリアンです。

 警備員たちを倒すと、キグナスさんは階段を上がっていった。観客席へと乗りこみ、大股に歩いていく。その先にいるのは、真月零さんだ。凶悪犯罪者のような目つきで、金髪ヤンキーが青筋を立てている。生徒たちは避けるように引いていく。コロンちゃんだけが手を振っていた。真月零さんはといえば、うんざりしたような表情で両肩を落としている。

「お前、ベクターだろ? てめェを追いかけて、この世界まで来てやったぜ」

「ベクターって誰ですか? 私は知りませんが」

「とぼけるンじゃねェよ。半殺しにすンぞ!」

 荒々しく掴みかかろうとするも、真月零さんは容易くかわす。キグナスさんの青筋が増えたような気がする。嶺開花さんさんが耳打ちしてきたので、キグナスについて説明する。ルアくんに絡んできた決闘者だ。アンティルールで負けてしまい、ルアくんは《パワー・ツール・ドラゴン》を奪われている。ナイアーラトテップに連れられて、バリアン世界から来たと言っていた。

「てめェ。《サルガッソの灯台》を使ったらしィな? この世界にエクシーズという概念は存在していなかった。そのカードを使いこなしたことが、この世界の住人でないという証拠だ」

「《サルガッソの灯台》は道端で拾ったんですよ」

「白を切るつもりかよ? とにかく、デュエルをしろや。てめェを潰すために、シンクロ・モンスターも集めたンだよ。ベクター!」

 キグナスさんが怒鳴りあげる。本人は否定しているみたいだけど、真月零さんがベクターらしい。私には分かりませんけど、深い因縁があるのでしょうか? キグナスさんの背後から、ルアくんが近づいてきた。シャツを掴んで、振り向かせる。

「デュエルならオレとしてよ。《パワー・ツール・ドラゴン》を返して貰うからね」

「あっ! ベクター!」

 一瞬の隙をついて、真月零さんが駆けていく。物凄いダッシュで、見張っていた男性教師が吃驚仰天。キグナスさんも身を乗りだそうとするが、ルアくんに右腕を捕えられている。

「てめェのせいで、逃げられてしまったじゃねェか! ベクターは後で捕まえてやる。いいぜ。アンティルールで勝負をしてやるよ。てめェからレアカードをゲッツだ」

「リベンジするために、遊星に特訓をしてもらったんだ。もう、負けないから!」

 こうして、キグナスさんとルアくんが戦うことになった。ルカちゃんが励ましの言葉をかける。天兵くんが何かのカードを渡した。デュエルフィールドへと降りてきたルアくんに、私と嶺開花さんで声援を送りこむ。頼もしい視線が返ってきた。起きあがった警備員さんは、デュエルの邪魔をしようとはしない。いかなる理由があろうと、決闘を止めるのはマナー違反だからね。



『デュエル!』



【1ターン目:ルア】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「オレの先攻、ドロー。《サンライト・ユニコーン:1800・Lv4》を召喚。モンスター効果を発動するよ。デッキトップを確認して、それが装備魔法カードなら手札に加える。装備魔法《ファイティング・スピリッツ》だ。そのまま、装着するからね」

 天上から駆け降りてきたのは、純白のユニコーン。ルカちゃんのカードを借りているようだ。《ファイティング・スピリッツ》の装備モンスターは、相手モンスター1体につき300ポイントのパワーアップを遂げる。さらに、戦闘破壊される場合、装備カードを身代りにできる。

「カード2枚をセットして、ターンエンド」

 タテガミが水色に輝いている。《サンライト・ユニコーン》でアドバンテージ1枚を増やせた。運頼りになるけれど、装備魔法を多用するデッキには心強いモンスターだ。ルアくんを守るように、相手プレイヤーに角を向けだした。ルアくんも、ヤンキー相手に一歩もたじろかない。



【2ターン目:キグナス】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ルア:装備魔法《ファイティング・スピリッツ》を装備した《サンライト・ユニコーン:1800・Lv4》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。


「《ディフォーマー》使いかと思いきや、デッキを変えやがったか。俺のターン、ドロー。《幻獣機ブルーインパルス:攻撃力1400・Lv3・チューナー》を召喚。いいことを教えてやるよ。このモンスターがシンクロ召喚をする場合、手札の《幻獣機》を素材にできるンだよ」

「早速、シンクロ召喚を披露してやるぜ! 手札のレベル4《幻獣機ブラックファルコン》に、レベル3《幻獣機ブルーインパルス》をチューニング!」

「世界のヤツラを締めるため、金と力をドッキング! シンクロ召喚! 俺様の舎弟、《パワー・ツール・ドラゴン:攻撃力2300・Lv7》!」

 青き戦闘機と、黒き戦略偵察機が、アクロバット飛行を繰り広げる。それらが交差したとき、眩い光がフィールドを包みこむ。そこから現れたのは、ルアくんのエースモンスターだ。奪ったカードを持ち主にぶつける気だろうか。《パワー・ツール・ドラゴン》の様子がおかしい。苦しそうに全身を震わせている。黄色い機体が、次第に闇へと塗りかえられていく。

「どうしちゃったの? 《パワー・ツール・ドラゴン》!」

 ルアくんの叫びが悲壮に満ちている。金属音を呻かせながら、異様な動きで踊りだす。闇瘴気から両目が赤光りをしだす。デュエル・ディスクが反応したので調べてみると、《機械竜パワー・ツール:攻撃力2300・Lv7》というモンスターに変更されていた。闇属性であり、モンスター効果も変わっている。異様な現象に、観客席がざわつきだした。ルアくんも唖然としている。キグナスの影響で、《パワー・ツール・ドラゴン》が不良になってしまったのだろう。

「《機械竜パワー・ツール》のモンスター効果を発動するぜ! 相手モンスターから装備カードを恐喝できる。《サンライト・ユニコーン》から《ファイティング・スピリッツ》を取れやァ!」

 《機械竜パワー・ツール》が脅しつけると、《サンライト・ユニコーン》が《ファイティング・スピリッツ》を差しだした。相手フィールドにモンスター1体がいるので、《機械竜パワー・ツール》は攻撃力2600ポイントへとアップする。戦闘破壊への加護も奪ったようだ。

「装備魔法《ブレイク・ドロー》を機械族モンスターである《機械竜パワー・ツール》に装備する。自分ターンに装備魔法を装着したンで、カード1枚をドローする。発動して3回目の自分エンドフェイズに破壊されるが問題ねェ。《機械竜パワー・ツール》で《サンライト・ユニコーン》を死刑にする」

 巨大な機械竜が飛行して、ドライバーとなっている左腕を振りあげる。ルアくんにとって、悲しい光景だろう。《サンライト・ユニコーン》の純白ボディが貫かれた。800ポイントもの戦闘ダメージが、ルアくんのライフを3200ポイントにまで穿つ。

「《ブレイク・ドロー》の効果だ。装備モンスターが相手モンスターを戦闘破壊したンで、1枚ドロー。カード2枚をセットして、ターンエンド」



【3ターン目:ルア】LP3200、ドローフェイズ後の手札4枚

(フィールド)
ルア:魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。

キグナス:装備魔法《ファイティング・スピリッツ》&装備魔法《ブレイク・ドロー》を装備した《機械竜パワー・ツール:攻撃力2300・Lv7》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。


「オレのターン、ドロー。手札の《D・クリーナン》を墓地に送り、魔法カード《ワン・フォー・ワン》を発動。デッキからレベル1《D・モバホン:攻撃力100》を特殊召喚する」

「《D・モバホン》の攻撃表示でのモンスター効果を発動する。ダイヤル・オン!」

 携帯電話が人型にチェンジ! 男子が喜びそうなデザインかな? 胸部分にあるダイヤルがランダムに点滅して、最終的に4のボタンが光りだした。《ディフォーマー》は表示形式によって、異なった特殊効果を発揮するようだ。攻守こそは低いけれど、使いこなせれば頼りになる。

「デッキからカード4枚をめくる。レベル4以下である《D・ビデオン:攻撃力1000・Lv4》を特殊召喚するよ。《D》2体が揃ったから、罠カード《ブレン・D》を発動! 《ファイティング・スピリッツ》と《機械竜パワー・ツール》を選択する。どっちかを破壊してもらうからね」

「《ファイティング・スピリッツ》しかねェ……」

 《機械竜パワー・ツール》は装備カードを身代りにしての破壊耐性は無いようだ。《D・ビデオン》がビデオカメラから戦士型にチェンジ! 《D・モバホン》と一緒に、相手モンスターへとタックルを決めこんだ。《ファイティング・スピリッツ》が剥がされた。《D・ビデオン》は装備魔法と相性が良いけど、《機械竜パワー・ツール》に装備カードを奪われてしまう。相手ターンでも発動可能な厄介なエフェクトだ。ここは、シンクロ召喚で押していくだろう。

「《サニー・ピクシー:攻撃力300・Lv1・チューナー》を召喚。魔法カード《ワン・レベルアップ》を発動して、このカードをレベル2へとアップさせる」

「レベル1《D・モバホン》とレベル4《D・ビデオン》に、レベル2となった《サニー・ピクシー》をチューニング! ルカのエースを借りるよ!」

「聖なる守護の光、今交わりて永久の命となる。シンクロ召喚! 降誕せよ、《エンシェント・フェアリー・ドラゴン:攻撃力2100・Lv7》!」

「《サニー・ピクシー》が光属性モンスターのシンクロ素材にされたから、自分ライフを1000ポイント回復する。さらに、罠カード《シンクロ・ストライク》を発動! 《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》はエンドフェイズまで、シンクロ素材にしたモンスター1体につき500ポイントだけパワーアップする。攻撃力3600ポイントに急上昇だ!」

 翅を広げて、伝説の妖精竜が立ちあがった。キラキラが舞い散り、綺麗な光景に見惚れてしまう。ちっちゃな妖精さんがティンカーベルのように飛びまわって、癒しの慈雨を降らせていく。ルアくんのライフが4200ポイントにまで回復した。初期ライフも超えたね。

「ごめんよ、《パワー・ツール・ドラゴン》。このデュエルで君を取り戻すからね。《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》で《機械竜パワー・ツール》を攻撃する」
 

『エターナル・サンシャイン!』


 両翅から聖光が放たれる。それは機械竜を焼きはらい、フィールドから撤退させる。強烈な闇が吹きとばされて、《パワー・ツール・ドラゴン》が元通りになれたようだ。そこに救いを感じる。《ファイティング・スピリッツ》が失われているので、戦闘破壊からは免れない。《機械竜パワー・ツール》が爆炎を噴きあげる。1300ポイントの戦闘ダメージが、相手ライフを2700ポイントにまで焼きつくす。

「ターンエンド。《ワン・レベルアップ》の効果で、エンドフェイズに1枚ドロー」



「ずいぶんとイカシタ表情になっているじゃねェか。どうやら、俺も本気でタイマンといかなきゃなァ」

 右手を額に当てて、キグナスさんが笑っている。その背後からは、ハートランドさんがデュエルを観戦している。このオジサンも来ているのか。私もリベンジをしなければ。

「俺の本当の姿を魅せてやるよ!」


『バリアルフォーゼ!』


 キグナスさんの絶叫が響く。視界全体が真っ白に染まっていく。ひらひらと白羽根が落ちてきた。





【TF-その31】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

更新ありがとうございます!
キグナスはどんなシンクロモンスターを集めたんでしょう?
ルアのリベンジの続き、待ってます!!

No title

 TMさん、感想ありがとうございます。

 キグナスは機械族を好んで使う傾向があります。《幻獣機コンコルーダ》は確実に持っていますね。ではでは、後半戦も頑張っていきます。

キグナスガチですね・・・。
頑張ってください!
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