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TF-50 夜明けのヴァンパイア! ノスフェラトウ中島

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 省略デュエルが多くなりました。ノスフェラトウ中島って覚えています?

 レイン恵は友達のデュエルを見守っていた。大庭ナオミが不良決闘者と対峙している。ドレッドヘアーの巨漢が、少女相手にも容赦なく威圧する。

「男は汚物だと⁉ この陸王は女相手でも手加減はしねぇからな! 俺のターン、ドロー。ライフを1000ポイント払って、魔法カード《簡易融合》を発動! 《メカ・ザウルス:攻撃力1800・Lv5》をエクストラデッキから特殊召喚するぜ!」

「《ジュラック・ヴェロー:攻撃力1700・Lv4》を召喚。海王! 伏せてくれて、ありがとよっ! 魔法カード《ワン・レベルアップ》を発動だ! レベル5にまで高める」

「レベル5《メカ・ザウルス》と《ジュラック・ヴェロー》でオーバーレイ・ネットワークを構築! 《No.61 ヴォルカザウルス:攻撃力2500・R5・O×2》をエクシーズ召喚!」

 《メカ・ザウルス》は機械族モンスターのようだ。緑色の二足歩行型な恐竜が、キャノン砲に改造された左腕を突きつける。ヴェロキラプトルがカラフルになったような恐竜も駆けてきた。それらが光の渦へ呑みこまれて、代わりに赤い金属隗が吐きだされた。派手極まりない怪獣へとメタモルフォーゼしていく。両肩や膝からも、大爪が伸びあがって仰々しい。咆哮を震わせて、校舎裏を大迫力で占めていく。坊主頭の不良少年がにやついた。

「《No.19 フリザードン:守備力2500》からORU1体を取り除くことで、《No.61 ヴォルカザウルス》のモンスター効果を発動するぜ。《ライトロード・マジシャン ライラ》を破壊して、その攻撃力の半分だけダメージを与える」

 陸王と海王は、見事なコンビネーション・プレイをしてくる。寒色の大怪獣が、衛星のように旋回しているORUを放った。このままでは、女性マジシャンが餌食となりそうだ。

「エクシーズ召喚をした時点で、《ライトロード・マジシャン ライラ》をリリースして、カウンター罠《ライトロード・バニッシュ》を発動していたから。《No.61 ヴォルカザウルス》の特殊召喚を無効にして破壊しておいたよ。チェーンブロックを作らない特殊召喚だから、対応できるわね」

「なら、《No.19 フリザードン:攻撃力2000》を攻撃表示に変更して、ダイレクト・アタックだ!」

 《No.61 ヴォルカザウルス》は聖光に呑みこまれた。しかし、《No.19 フリザードン:攻撃力2000》が氷の剛体でタックルをしてくる。大庭ナオミは吹っとばされて、地面へ叩きつけられそうになる。レイン恵が受け止めた。体調が芳しくないので、彼女の表情は苦しげだ。2000ポイントの大ダメージを喰らうも、大庭ナオミのライフは半分近く残っている。野太い声でのエンド宣言。レイン恵を心配そうに見上げてから、ギリッと巨漢デュエリストを睨みつける。

「アタシのターン、ドロー。《ライトロード・メイデン ミネルバ:攻撃力800・Lv3・チューナー》を召喚。自分墓地には《ライトロード》が9種類ある。この召喚により、デッキから光属性・ドラゴン族モンスター《裁きの龍:攻撃力3000・Lv8》を手札に加える」

 清楚な少女が、白梟と一緒に祈りだす。曇天の隙間から光射し、聖竜が降りてきた。

「自分墓地には《ライトロード》が4種類以上あるので、手札から《裁きの龍》を特殊召喚するわ。自分ライフを1000ポイント払い、このカード以外のカード全てを破壊する。ジャッジメント!」

 勝負は決まったようなもの。《裁きの龍》がホーリーブレスを吐きつけて、《No.19 フリザードン》を蒸発させる。《簡易融合》のライフコストで、相手の共通ライフは3000ポイントまで落ちている。《裁きの龍》が迫力顔を向けて、陸王と海王にもブレスを吹きつけた。強面の不良組は、情けなく気絶してしまう。それを確認すると、大庭ナオミはレイン恵の手を取りだした。



「次は、私も戦うから……」

「駄目よ。恵ちゃんは本調子じゃない。アイツらに負けてしまったら、闇に洗脳されちゃうんだよ。私も経験があるけど、恵ちゃんに体験してほしくない。校内は電話装置が通じなくなっているから、外に出ましょ。警察に通報するよ。それにしても、バリアンって本当に迷惑だよね」

 バリアンを警戒してか、植え込みに隠れながら進んでいく。連休中でも生徒は少なくない。大半が洗脳されているようだが。アンタレスの手下と名乗る決闘者もいる。さっきの陸王と海王も、そのメンバーであるようだ。見つかって挑まれてしまった。2人とも気を休めない。レイン恵はパジャマ姿なので目立ちやすい。やっとのことで、裏門近くに到着できた。

「私のターン、ドロー。《エヴォルド・ウェストロ:攻撃力700・Lv3》を反転召喚。リバース効果を発動して、デッキから《エヴォルダー・ダルウィノス:攻撃力2200・Lv5》を特殊召喚するよ。《エヴォルド》によって特殊召喚したから、《エヴォルド・ウェストロ》のレベルを2つアップさせる」

「レベル5《エヴォルド・ウェストロ》と《エヴォルダー・ダルウィノス》でオーバーレイ・ネットワークを構築! 《No.61 ヴォルカザウルス:攻撃力2500・R5・O×2》をエクシーズ召喚!」

 大蜥蜴と翼竜が光渦に吸いこまれる。さっき倒したばかりの灼熱怪獣が現れた。ポニーテールの少女が操っているようだ。小生意気な表情で、嬉々として攻めこんでいる。ツァン・ディレからの情報と照らし合わせると、あの子がアンタレスであろうか。《古代の機械巨人》をモンスター効果で破壊して、ルドルフ・ハイトマン教頭を追いつめた。決闘中なのに、おにぎりを摘まんでいる。

「デュエル中に食事をするのは、マナー違反であります!」

「うっせーな! 細かいことは、どうでもいいじゃないか。《No.61 ヴォルカザウルス》をリリースして、《エヴォルダー・テリアス:攻撃力2400・Lv6》をアドバンス召喚!」

 ルドルフ・ハイトマンを守るモンスターもいない。肉食恐竜に捕食されるのみ。今は逃げるのが最優先だ。ここで突入しても、アンタレスに敗北させられる可能性が高いだろう。彼女は強すぎる。大庭ナオミはレイン恵を連れて逃げていった。教頭先生への罪悪感が刺してくる。それでも、別の出口へと向かっていくしかない。



「恵ちゃん。パジャマのまま飛びだしたのですか? とにかく、見つかって良かったです」

 こういう状況だからこそ、親友に逢えるのは感動的はなず。彼女が放つ異様さが、そうはさせなかった。大庭ナオミは青ざめて、レイン恵は手先を震わせている。

「宮田さん。どうして、黒い仮面を額に貼りつけているの?」

「これですか? 偉大なるドン・サウザンドの導きにより、私はダークネスゆまに生まれ変わりました。ナオミちゃんも、恵ちゃんも仲間になってもらいますよ」

 いつも通りの笑顔に、絶望へと突き落とされる。友達も闇に支配されたのだ。じっと固まっている暇もない。背後からは、オッサン決闘者も迫ってきている。「いいノリだぜっ!」とか騒いでいる。大庭ナオミが叫びだした。レイン恵を押して、この場から離れるように示す。

「アタシが宮田さんと戦う。他のデュエリストも引きつけるから! 恵ちゃんは逃げてっ!」

 悲壮な叫びを背にして、レイン恵は息苦しい体を走らせた。学園外へ逃げて、この異様な状況を通報するのだ。チーム5D’Sにまで伝われば、バリアンも倒せるから。



 レイン恵は回想する。マイルームで休んでいたら、表裏徳之助という少年が襲ってきた。《チュウボーン》と《最終突撃命令》のコンボを狙ってきたが、楽勝で倒せた。廊下に出てみると、女子寮が修羅場になっていた。大庭ナオミと合流して、ここまで進んできたが……。

「我が名はノスフェラトウ中島。最強の吸血鬼マスターだ。アンタレス様の命により、貴様を葬る」

 逃げきれなかった。シルクハットの仮面怪人が、レイン恵を喰らうように立ちはだかる。黒円状の双眸が、ぬめりと見据えてきた。東門の外でも、闇の決闘者が暴れているようだ。遠くから悲鳴が聞こえてくる。侵略は学園外にも舌を伸ばしているのか。こいつに負けてしまえば洗脳されるが、勝たなければ脱出できない。レイン恵は決意を固めた。コンディションなど関係ない。パジャマ姿のまま、デュエル・ディスクをかまえこむ。

「ノスフェラトウ中島。あなたを倒す」

 レイン恵の声が、静かながらも力強く叩きつけられた。



『デュエル!』



【1ターン目:ノスフェラトウ中島】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「吾輩の先攻であるな。ドロー。《ヴァンパイア・ソーサラー:攻撃力1500・Lv4》を召喚。カード1枚をセットして、ターンエンド」

 魔法使いの格好をしているが、れっきとした吸血鬼。生気の抜けきった青顔から、幽鬼のごとき眼差しを揺らめかしている。悪魔の巨指が背から生えあがり、彼の腰回りを掴んでいる。攻撃表示にして、あえて破壊を誘っているようだ。



【2ターン目:レイン恵】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ノスフェラトウ中島:《ヴァンパイア・ソーサラー:攻撃力1500・Lv4》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「私のターン、ドロー。《ピラミッド・タートル:攻撃力1200・Lv4》を召喚。《ヴァンパイア・ソーサラー》を攻撃する」

 ピラミッドを甲羅代わりとした化物亀が、敵陣地へと歩いていく。《ヴァンパイア・ソーサラー》が蝙蝠杖を振りかざして、闇波動を撃ってきた。《ピラミッド・タートル》は暗黒瘴気にかじられて、石畳へ倒れこんだ。300ポイントの戦闘ダメージが、レイン恵のライフを3700ポイントにまで削りこむ。無理して走りこんだせいで、彼女自身の体力も傾いている。

「《ピラミッド・タートル》が戦闘破壊されたので、デッキから守備力2000以下である《龍骨鬼:攻撃力2400・Lv6》を特殊召喚する。《ヴァンパイア・ソーサラー》にアタック!」

 《ピラミッド・タートル》の甲羅が粉砕されて、人骨が群れを成して飛びだした。それらが集合して、鬼となる。《ヴァンパイア・ソーサラー》を掴みあげて、丸呑みにしだした。900ポイントの戦闘ダメージが、相手ライフを3100ポイントへと落しこむ。

「貴様もアンデット使いであるか。《ヴァンパイア・ソーサラー》が相手によって墓地送りにされた。デッキから《シャドウ・ヴァンパイア》を手札に加える」

「カード1枚をセットして、ターンエンド」

 思考に薄霧がまとわりつく。そんな苦しさなど吹きとばして、レイン恵はグリーン・コートの怪人を睨みあげた。絶叫と呻きが輪唱しているが、少女は希望を見失わない。





【TF-その50】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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