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TF-64 漆黒のナンバーズ! バクラVSダーク・アストラル

遊戯王 デュエルモンスターズ Vol.21 [DVD]遊戯王 デュエルモンスターズ Vol.21 [DVD]
(2002/05/15)
風間俊介、津田健次郎 他

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 このダーク・アストラルは、バリアンによる人造決闘者です。

 黒霧に蹂躙されて、シティは深夜のごとく沈んでいる。街灯が少年を照らしだす。羅刹のごとき表情は、バリアンの精鋭部隊すらも恐怖させるものだ。

「魔法カード《悪魔への貢物》を発動! 特殊召喚された《ゴルゴニック・ガーディアン》をリリースして、手札から《夢魔の亡霊:攻撃力1300・Lv4》を特殊召喚! ダイレクト・アタック!」

 不気味な亡霊が相手プレイヤーに絡みつく。緑光を放つバリアンは、あっけなく敗北に落された。

「さぁ、罰ゲームの時間だぜ。精霊獣ディアバウンドに喰われな。てめぇら、バリアンは最高の餌だよ」

 暗黒の精霊獣が顕現した。闇風が舞いあがり、バクラのブラックコートを巻きあげる。小規模なビルディングならば呑みこめるだろうか。巨大な悪魔が羽ばたきながら、魔口を開いた。バリアン兵を掴みあげて、バリボリと咀嚼していく。相手が残したデッキを、バクラが盗賊王のごとく奪う。不敵に笑んだかと思えば、黒一色の空を見上げだす。そこには、魔王の輪郭が浮びあがっている。腹部の赤眼のみが、禍々しく輝いているようだ。

「ドン・サウザンドか。こっちの世界に残って正解だったぜ。バリアンの邪神とやらも、俺様のコレクションに加えてやるよ。その前に、バリアン七皇も喰わせてやろうか」

 ビルディングの屋上から、ウルタールの黒猫どもが覗きこんでいる。紅い双眸で観察をしている。おそらくは、この事件の黒幕であろう。バリアンを唆したと聞いている。ナイアーラトテップの使徒だけあり、得体が知れないものだ。ヌイグルミにも見えるが、一切の表情を表さない。重傷を負った同胞すらも食べてしまう。今は様子見をしておこう。銀髪の少年は、海馬コーポレーションに向けて歩きだす。そこに、闇が集結しているから。



「ずいぶんと暴れまわったようだな。今度は俺とデュエルをしないか? 闇のデュエルをな」

 漆黒の精霊体が飛んできた。バクラの進行を邪魔するように浮かんでいる。

「何者だ、てめぇ?」

「ダーク・アストラルと名乗っておこう。ナンバーズ96より製造された決闘者だ。ずいぶんと悪人顔をしているようだが、悪としては二流と思い知らせてやるよ」

「さっきまでの雑魚よりは手応えがありそうだな。96とか知らねぇが、俺様のオカルトデッキに恐怖させてやる。悪としては二流か? 見る目の無さを自覚しながら、闇に落ちることになるぜ」



『デュエル!』



【1ターン目:バクラ】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「俺様の先攻、ドロー。《遅すぎたオーク:攻撃力2200・Lv4》を召喚する。召喚ターンには攻撃できないが、1ターン目は関係ねぇな。カード1枚をセットして、ターンエンド」

 怪人が慌てながら駆けてきた。厳つい巨躯に反して、可愛らしいリュックを背負っている。ダーク・アストラルが見下ろして、じっくりと観察結果を紡いでいる。まるで、影自体が人型を成しているようだ。裸体の至る部分に、紋様が描かれている。



【2ターン目:ダーク・アストラル】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
バクラ:《遅すぎたオーク:攻撃力2200・Lv4》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「俺のターン、ドロー。《マリスボラス・スプーン:攻撃力100・Lv2》を召喚」

「手札の《マリスボラス・ナイフ》を墓地へ送ることで、手札から《マリスボラス・フォーク:攻撃力400・Lv2》を特殊召喚する」

「《マリスボラス》の特殊召喚により、《マリスボラス・スプーン》のモンスター効果を発動する。墓地からレベル2の悪魔族モンスター《マリスボラス・ナイフ:攻撃力600・Lv2》を特殊召喚!」

「3体の《マリスボラス》でオーバーレイ・ネットワークを構築! 《No.96 ブラック・ミスト:攻撃力100・R2・O×3》をエクシーズ召喚!」

「我が分身を前にしては、攻撃力の高いモンスターなど無力にすぎない。《No.96 ブラック・ミスト》で《遅すぎたオーク》を攻撃する。オーバーレイ・ユニット1体を取り除いて、モンスター・エフェクトを発動! 攻撃対象モンスターのパワーを半減する。それだけでは終わらない。その数値分だけ、《No.96 ブラック・ミスト》をパワーアップさせる」


『ブラック・ミラージュ・ウィップ!』


 悪意を糧とする存在。それぞれの名にふさわしい得物を手にして、小悪魔どもが飛びあがった。闇渦に吸いこまれて、より脅威となる暗黒を形成する。ダーク・アストラルの分身が降臨した。双眸が燃えあがっている。憎悪に満ちた顔面に、手足や尻尾が生えているようだ。そいつが、ぬらりと移動する。カギ爪が伸びだして、《遅すぎたオーク》を貫いた。生命を奪っていく。相手モンスターの攻撃力を1100ポイントにまで落として、自身は1200ポイントにまで上昇を果たした。《遅すぎたオーク》は力尽き、バクラのライフも3900ポイントにまで削られる。

「カード1枚をセットして、ターンエンドだ」

「戦闘においては、厄介なモンスターだよな。しかし、俺様のオカルト・コンボは止められないぜ。永続罠《ウィジャ盤》を発動! 相手のエンドフェイズごとに、死のメッセージが進行していく。最初は【D】。次は【E】となる。DEATHの文字が完成すれば、貴様は死へと引きずりこまれるのさ」

 巨大なウィジャ盤が、バクラの背後に立ちあがった。屍人の手首が、死のカウントダウンを進行させていく。バクラの嘲りが、闇都市を這いずりまわる。



【3ターン目:バクラ】LP3900、ドローフェイズ後の手札5枚

(フィールド)
バクラ:永続罠《ウィジャ盤》と永続魔法《死のメッセージ「E」》が発動中。

ダーク・アストラル:《No.96 ブラック・ミスト:攻撃力1200・R2・O×2》が攻撃表示。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「俺様のターン、ドロー。《通路を塞ぐ首なし騎士:攻撃力1450・Lv4》を召喚。このカードがリリースされた場合、2回目の俺様スタンバイフェイズまで、互いのプレイヤーは1ターンに1度しか攻撃できない。自らもリリースできるが、魔法カード《痛み分け》に頼るとするか。《通路を塞ぐ首なし騎士》を闇の生贄とする。貴様も《No.96 ブラック・ミスト》を生贄に捧げるんだな!」

 金属同士の擦過音が近づいてくる。黒霧から浮びあがったのは、頭部の欠けた甲冑騎士だ。ゆっくりと、歩いてくる。死霊の群れが集って、《通路を塞ぐ首なし騎士》を浸食しだした。《No.96 ブラック・ミスト》にもまとわりついて、影体を喰らいだす。戦闘に強くとも、リリースは免れない。ダーク・アストラルの分身は消滅させられた。

「この程度でビビるなよ。俺様のオカルト・コンボは、始まったばかりなんでな。カード1枚をセットして、ターンを終了させる」



【4ターン目:ダーク・アストラル】LP4000、ドローフェイズ後の手札3枚

(フィールド)
バクラ:永続罠《ウィジャ盤》と永続魔法《死のメッセージ「E」》が発動中。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。

ダーク・アストラル:魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「俺のターン、ドロー。魔法カード《ダーク・バースト》を発動。墓地から攻撃力1500以下の闇属性モンスター《マリスボラス・ナイフ》を手札に加える」

「《マリスボラス・ナイフ:攻撃力600・Lv2》を召喚。この召喚により、墓地から《マリスボラス・フォーク:攻撃力400・Lv2》を特殊召喚する」

「オカルトごときに怖がる必要はない。レベル2《マリスボラス・ナイフ》と《マリスボラス・フォーク》でオーバーレイ・ネットワークを構築! 呪われし裁きの執行者、《No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター:攻撃力1300・R2・O×2》をエクシーズ召喚!」

「魔法カード《RUM-バリアンズ・フォース》を発動! 《No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター》を再構築! 数多の怨念をまといし裁きの魔王、《CNo.65 裁断魔王ジャッジ・デビル:攻撃力1600・R3・O×3》をエクシーズ召喚!」

 巨大鋏が人型にメタモルフォーゼ。バリアンの輝きを浴びて、豪壮さを増していく。片翼のごとく、左肩から刃が生えあがっている。左腕のブレードと重なり、鋏の形状を成しているようだ。

「装備魔法《エクシーズ・ユニット》を《CNo.65 裁断魔王ジャッジ・デビル》に装備する。ランク3ゆえに、攻撃力は600ポイントアップだ。このカードが存在するかぎり、相手フィールドのモンスター効果は発動不可能となる。もっとも、貴様を守るモンスターはいないようだが。死のメッセージが揃わないうちに、ライフポイントを削れば問題はない。ダイレクト・アタック!」

「永続罠《死霊ゾーマ:守備力500・Lv4》を発動! こいつは、モンスターカード扱いとして守備表示で特殊召喚される。戦闘破壊されると、相手ライフに攻撃モンスターのパワー分だけダメージを与える。どうする? 攻撃宣言を止めてもいいが、死のメッセージは止まらないぜ」

「くっ! 攻撃するまでだっ!」

 ダークコートの裁断魔王が、大鎌を振りあげて飛びあがる。悪霊を斬り裂いた。《死霊ゾーマ》が苦悶しながらも、ダーク・アストラルへと襲いかかる。呪いが精霊体をも蝕む。2200ポイントのダメージは、彼のライフを1800ポイントにまで落としこんだ。モンスターパワーに頼らず、特殊勝利を狙っている。バクラの戦術は、ダーク・アストラルにとって相性最悪なようだ。《No.96 ブラック・ミスト》や《CNo.65 裁断魔王ジャッジ・デビル》では対抗しにくい。

「ターンエンド」

「《ウィジャ盤》の効果だ。【A】の文字へと進行したようだな。あと2文字で、貴様は死ぬんだよ!」

 屍人の指先が、のろっと盤上を移動していく。バクラが愉しそうに哄笑していた。





【TF-その64】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

更新ありがとうございます!

バクラとダーク・アストラルですか・・・意外な組み合わせですね。

今のところはバクラの方が一枚上手のようですが・・・。
次回を楽しみにしてます!

No title

 TMさん、感想ありがとうございます。

 闇同士の決闘です。バクラも暗躍していきます。
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