スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

年末スペシャル-艦隊少女の襲撃! 九十九遊馬VSバリアン提督

艦隊これくしょん ‐艦これ‐ 一航戦、出ます!  (角川スニーカー文庫)艦隊これくしょん ‐艦これ‐ 一航戦、出ます! (角川スニーカー文庫)
(2014/01/31)
鷹見 一幸

商品詳細を見る

 おふざけなSSです。舞台は平行世界のゼアル・ワールドです。

 九十九遊馬はアストラルと協力して、WDCの優勝を果たした。カイトやシャークと組むことで、ベクターを何とか退けられた。それでも、この状況に油断はできないだろう。バリアンは一時的に退却したのみだから。クトゥルフという異世界からの侵略者まで現れている。のんびりしていた遊馬も、緊張を深めていた。嫌な予感が中るという感触は、覚悟を決めても不快なものだ。ある夕刻の路上にて、バリアンの使者が挑んできた。

「俺の名はフォマルハウト。バリアンのデュエリストだ。同胞からは提督と呼ばれている」

 白い軍服姿の青年である。海軍帽の下には、端正な顔立ちが紅潮している。夕日に染められているのだろう。鉄男や小鳥も警戒している。黒髪の東洋人であるが、人間でない気配を放っている。冷静沈着な視線は、確実にアストラルを捕えていた。

「アストラルよ。ヴァルゴちゃんを倒したそうだね。私は怒りで満杯だ。仇を討たせてもらう」

「なるほど。私と決闘がしたいわけか」

 アストラルが答える。気になるのは、バリアンが人間の姿をしていること。敵勢力も進化を遂げているのか。何事も起こってないかのように、お掃除ロボットが通りすぎていく。フォマルハウトの視線が小鳥へと移りだす。彼女が不安を浮かべだすと、鉄男が幼馴染を下がらせた。心配するなと耳打ちしているようだ。遊馬が相棒を見てから、力強く前進をした。

「悪いけど、俺が相手をさせてもらうぜ。これでも、実力はあるんだ」

「貴様も決闘男児であったな。いいだろう」

 遊馬がデュエル・パッドを、ディスクモードへと展開した。フォマルハウトも決闘盤を装着する。痩身の美青年が、対戦相手を見下ろす。ARビジョンが広がって、市街地を海辺へと上塗りしていく。夕空は青色へと染まりだし、通行人も消滅していく。デュエル宣言が放たれた。



『演習開始!』  『デュエル!』



【1ターン目:遊馬】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「俺の先攻、ドロー。魔法カード《増援》を発動して、デッキから戦士族モンスター《ドドドウィッチ:攻撃力1200・Lv4》を手札に加える。そのまま、召喚するぜ。この召喚により、手札の《ドドドガッサー:守備力3000・Lv8》を裏守備表示で特殊召喚する」

「カード1枚をセットして、ターンエンド」

 ウィッチなのに戦士族である。バイキングヘルムの魔女が杖を振るいあげた。《ドドドガッサー》のカードがセットされる。このカードが反転召喚すれば、攻撃力3500ポイントにまでアップできる。リバースをすれば、表側表示モンスターを2体も破壊できる。召喚行為の牽制にもなるだろう。遊馬は《威嚇する咆哮》も仕掛けている。手札には《ナイト・ショット》も残している。勝利の可能性は大きいものだ。友人たちも、背後から手札を覗けている。

「遊馬が速攻で勝ちそうだな」

 鉄男が小鳥に耳打ちをした。親友の勝利を信じているようだ。



【2ターン目:提督】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
遊馬:《ドドドウィッチ:攻撃力1200・Lv4》が攻撃表示。モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「私のターン、ドロー。自分フィールドにはモンスターが存在しない。特殊召喚の条件は満たした。手札から《艦隊少女-吹雪:攻撃力1300・Lv3》を特殊召喚する。そして、200ポイントのダメージを与える。特型駆逐艦の威力を味わうがいい!」

 水平線の彼方から、駆逐艦が走ってきた。100mを超える全長に、10mほどの幅を持たせている。公式排水量2000tほどの鉄塊が、海上を行進してくる。その船首には、セーラー服の少女が戦闘体勢をとっていた。いかにも日本人といった黒髪女子である。背中に何かを背負い、小型砲を右手にしている。12.7cm砲が標準を合わせて、遊馬へと砲弾を放った。吹きとばされずに耐えるも、3800ポイントにまでライフを削られる。

「《艦隊少女》だって! 初めて目にするモンスターだ」

「《艦隊少女-木曽:攻撃力1600・Lv4》を召喚。このカードの召喚により、《艦隊少女》を追加して通常召喚できる。《艦隊少女-天龍:攻撃力1700・Lv4・チューナー》を召喚だ」

「《艦隊少女-木曽》には、更なる特殊効果がある。《艦隊少女》が召喚されるたびに、相手ライフに400ポイントのダメージを与えるのだ。1ターンに1度のみであるが」

 今度は、軽巡洋艦が2隻同時に進撃してきた。駆逐艦よりも巨大である。眼帯のセーラー服女子が、堂々と乗りこんでいる。砲塔が砲撃対象を睨みつけて、衝撃音を吐きだす。猛煙に巻かれてしまい、遊馬の両足が崩れだす。ライフは3400ポイントにまで減らされた。

「レベル3《艦隊少女-吹雪》に、レベル4《艦隊少女-天龍》をチューニング!」

「水平線の暁に勝利を刻め! シンクロ召喚! 《艦隊少女-霧島:攻撃力2800・Lv7》!」

「このシンクロ召喚により、デッキからカード3枚を墓地に送る。その中に《艦隊少女》が存在すれば、1枚を手札へ加える。さらに、相手ライフに800ポイントのダメージを与えるぞ。どうやら、3枚とも《艦隊少女》であるようだ。《艦隊少女-深雪》を手札に加える」

「《艦隊少女-天龍》がシンクロ素材とされたゆえ、相手ライフに400ポイントのダメージを与える」

 軽巡洋艦・天龍にも眼帯少女が乗りこんでいる。スタイル抜群で、ブレードを手にしているようだ。駆逐艦・吹雪が大空へ浮いたかと思えば、3つの綺羅星とメタモルフォーゼ! 4本輪となった天龍の中心を、星々が潜りぬけていく。そのタイミングで発射された砲弾が、遊馬のライフを3000ポイントにまで穿った。シンクロ召喚に遊馬たちも唖然としている。

 大海原に高速戦艦が出現した。全長は200mをも超えており、幅も30m近くある。30000tクラスの排水量と、圧倒的な偉容で迫ってくる。眼鏡の巫女さんが船首にいる。ピンク・ベアーのヌイグルミを左腕に抱えこんでいる。35.6cm連装砲が炎を噴きだして、ライフ2200ポイントにまで燃やしつくす。この威力に耐えられず、遊馬の体は舞いあがった。小鳥が叫ぶ。

「ベクター様が異世界にて、シンクロ召喚の情報を入手された。その成果を生かして、バリアンのカード開発部も最高の逸材を創ってくれたよ。魔法カード《シンクロキャンセル》を発動。《艦隊少女-霧島》をエクストラデッキへ戻して、シンクロ素材を墓地から特殊召喚する」

「魔法カード《死者蘇生》により、墓地から《艦隊少女-羽黒:攻撃力2400・Lv6》を特殊召喚する。《艦隊少女-霧島》により、墓地へ送ったカードだ」

「レベル3《艦隊少女-吹雪》に、レベル4《艦隊少女-天龍》をチューニング!」

「水平線の暁に勝利を刻め! シンクロ召喚! 《艦隊少女-金剛:攻撃力2800・Lv7》!」

「このシンクロ召喚により、カード1枚をドローして、手札のカード1枚を墓地へ送る。そのカードが《艦隊少女》ならば、相手ライフに800ポイントのダメージを与えるのだ。《艦隊少女-島風》を墓地へ送り、そのライフを燃やしつくしてもらう」

「《艦隊少女-天龍》のバーン効果も忘れるなよ」

『金剛デース! FIRE!』

 高速戦艦の入れ替わりに、海面が興奮しているかのごとく波打っている。《艦隊少女-霧島》とは雰囲気が違う。コスプレ巫女さんがティーカップを片手にして、大仰に叫びだす。ロングヘアーがバサリと揺れた。連装砲の容赦ない集中砲火により、遊馬のライフは1000ポイントにまで追いこまれた。砂浜は戦禍により荒れている。《艦隊少女》は恐ろしいほどの砲撃力を誇っているようだ。このターンさえ凌げば逆転できるだろう。そんな希望も薄らいでいく。

「《艦隊少女》により、効果ダメージが発生した。《艦隊少女-羽黒》のモンスター効果を発動する。1ターンに1度であるが、カード1枚をドローできるのだ」

 全長200mほどの重巡洋艦。黒鉄の巨船には、子羊のような少女が乗りこんでいる。弱気な表情でうつむいているが、攻撃力は上級クラスだ。彼女の祈りが、ドローというチャンスを生みだした。この時点で、フォマルハウトは3枚の手札を有している。バーン効果は終わらない。

「《艦隊少女》によりダメージを与えたターン、《艦隊少女-深雪:攻撃力1300・Lv3》を手札から特殊召喚できる。そして、相手ライフに200ポイントのダメージを与える」

 駆逐艦が侵攻してきた。ショートヘアーのセーラー服女子が、白歯を魅せている。12cm単装砲が猛火を吐きだした。たった200ポイントのダメージも、今の遊馬には致命傷だ。

「《艦隊少女-深雪》と《艦隊少女-木曽》、《艦隊少女》2体をリリースすることにより、《艦隊少女-加古:攻撃力2300・Lv5》を手札から特殊召喚する。この特殊召喚により、相手ライフに600ポイントのダメージを与えるぞ。貴様の命は風前の灯である」

 駆逐艦と軽巡洋艦がリリースされて、重巡洋艦が進水してきた。ショートヘアーのボーイッシュな少女が、軽快に鋼鉄武装を振りあげる。腹部を露出したセーラー服姿だ。20.3cm連装砲が唸りをあげて、遊馬を砂面に叩きこんだ。ライフ200ポイントしか残されておらず、立ちあがれない。アストラルにも焦燥が走りこむ。

「魔法カード《サルベージ》を発動する。墓地から攻撃力1500以下の水属性モンスター2体、《艦隊少女-暁》と《艦隊少女-深雪》を手札へ加える。《艦隊少女-暁:攻撃力1000・Lv3・チューナー》は墓地から手札に加わったとき、特殊召喚される。そして、相手ライフに200ポイントのダメージを与える。フィニッシュだっ!」

 駆逐艦が絶望を運んでくる。《ダメージメイジ》が手札にあっても、無駄であろう。《艦隊少女-暁》はチューナーであり、シンクロ召喚を重ねてくるに違いない。相手のエクストラデッキには、《艦隊少女-伊勢:Lv8》が控えている。相手は余裕を残している。黒髪のセーラー服女子は、小学生のごとく幼い。フォマルハウトがガッツポーズを決めている。それほどに勝利が嬉しいのだろうか。最後の砲弾が、伏している遊馬に命中した。ライフ0ポイントにまで落ちていく。

「遊馬ーっ!」

「ちくしょう。1ターン目で負けちまったぜ……」

 小鳥が叫び、遊馬を抱えこんだ。拳を震わせて、あまりにも悔しそうだ。



『完全勝利:S!』



「九十九遊馬を倒した。アストラル、私とデュエルをしろ!」

 フォマルハウトは、小鳥を注視している。

「いいだろう。私が友の仇を討たせてもらう」





【アストラルVSフォマルハウトへ続く】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

更新ありがとうございます!

ひでえww
これはダメだwwクリフォトンが来ないと死ぬww

アストラルまで負けたら目も当てられないです!

じ、次回も楽しみにしてます!(笑)

No title

 TMさん、感想ありがとうございます。

 《ダーク・ダイブ・ボンバー》や《ガトリング・オーガ》のごとき理不尽さがありますね。攻撃力もあるので、初期ライフ8000でもきつそうで。アストラルはデュエルの天才なので……。
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。