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TF-112 ウィン、S・H・Dark Knightを倒します!

遊戯王カード LVAL-JP046 CNo.101 S・H・Dark Knight(ウルトラ)/遊戯王ゼアル [レガシー・オブ・ザ・ヴァリアント]遊戯王カード LVAL-JP046 CNo.101 S・H・Dark Knight(ウルトラ)/遊戯王ゼアル [レガシー・オブ・ザ・ヴァリアント]
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レガシー・オブ・ザ・ヴァリアント

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 《恋慕の魔女-オクタヴィア》の効果は、また載せます。

 バイオリンの音色が駆けめぐり、聴衆を心地良さに沈みこませる。少女は奏者に心惹かれていた。幼い少年でありながら、演奏技術は誰もが認めるところ。幼馴染を一途に応援していた。観客席から見守ることしかできないけど、それだけでいいんだ。思春期に入る頃には、それは恋心へと高まっていた。少年は繊細な感性を抱いているも、人間に対しては無神経なところがあった。そんな欠点も受け入れられる。ずっと、彼を支えていきたい。

 この世界を描いている脚本家は、嗜虐趣味でもあるのだろうか? 少年は交通事故に遭い、バイオリンを弾けなくなった。利き腕が治ることはない。それでも、彼には音楽に触れてほしい。少女は病院へ通っては、たくさんの曲を聴かせた。こんな形だけど、一緒に過ごせて幸せだ。ほのかな想いに浸ってしまい、少年の苦しみを捉えられなかった。CDを割って、辛そうに喚きだした。

「さやかは僕のことを虐めているのかい?」

「自分でも弾けない曲を、ただ聴かされているなんて……」

 少年は余裕を失ってしまい、幼馴染に八つ当たりをぶつけた。そんな絶望ぶりを目のあたりにすることで、少女は決心を固めた。アイツに頼めば、奇跡も魔法も起こしてくれると。ヌイグルミのような白い不思議生物。何者かも分からないが、ソイツは願いを叶えてくれた。少年の回復ぶりに、医者も驚愕したほどだ。

 少年は音楽世界へ帰って、バイオリンに夢中となった。八つ当たりについても謝罪してくれた。これからは、元の幸せへ戻れるんだ。それでも、脚本家の悲劇好きは追討ちをかける。手にした希望は、砂上の楼閣にすぎなかった。白い不思議生物は代償として、彼女から魂を奪っていた。少女は遺体となっており、奇跡の力を維持しなければ、肉体は少しずつも腐ってしまう。仲良しな友達が、少年に告白すると告げてきた。ゾンビにされたことを気にして、少女は恋を諦めた。

「こんな身体で抱き締めてなんて言えない。キスしてなんて言えないよ……」

 少女は親友に泣きついた。桃色髪の優しそうな女の子が、彼女を慰める。そんな親友にすら八つ当たりをしてしまい、少女は自己嫌悪に陥った。呪いを溜めこみすぎて、ついには魔物となった。禍々しい人魚が、オーケストラを悲しそうに指揮している。



『なるほどね。君は相手の前世が見えるのかい? ボクの過去まで覗かれて迷惑だよ』



 ウルタールの双眸が、顔前いっぱいに迫ってくるようだ。キャンサーも人間だったのですか? そんな驚愕に沈んでいる場合じゃない。《CNo.101 S・H・Dark Knight》が剣を振りあげて、《ガスタ・ガルド》を斬ろうとしているんだ。ガードしないと、敗北させられてしまう。

「罠カード《ウィンド・ガード》を発動! 風属性モンスターのバトルで発生するダメージを0にします。デッキから攻撃力1500以下の風属性モンスター《親切なプチリュウ》を手札に加えます」

「《ガスタ・ガルド》が戦闘破壊されたので、レベル2以下である《ガスタの巫女ウィンダ:守備力400・LV2》をデッキから特殊召喚します」

「バトルフェイズを終了する。《ガスタの巫女ウィンダ》は特殊召喚されたモンスターだね。《CNo.101 S・H・Dark Knight》のORUにするよ!」

 風の障壁により、何とかバトルダメージだけは回避できた。《親切なプチリュウ》をサーチできたことで、心強くなれる。《ガスタの巫女ウィンダ》はリクルーター効果を有している。《ガスタ》を戦闘破壊しても、相手の墓地アドバンテージを有利にするだけ。暗黒騎士が赤紫色に輝きだして、剣をかかげた。私そっくりの風巫女さんが、魔法衝撃を浴びせられる。《CNo.101 S・H・Dark Knight》のORUクリスタルとして固められてしまう。

「《水精鱗-アビスマンダー》を墓地から除外することで、《水精鱗》全てのレベルを2アップ!」

「レベル6《水精鱗-アビスノーズ》と《水精鱗-アビスラング》でオーバーレイ・ネットワークを構築! 《恋慕の魔女-オクタヴィア:守備力2800・R6・O×2》をエクシーズ召喚!」

 キャンサーの前世映像でも目にしたばかり。さやかという少女が、呪いを溜めこんで堕ちたモンスター。不気味な甲冑人魚が、コンサートホール中央に浮かびだした。ディスク機能で調べてみるも、奇妙な文字列が流れるばかりだ。《CNo.101 S・H・Dark Knight》は普通ぽく表示されているのに。クラシカルなオーケストラが昂ぶり、異形のダンサーどもが踊りだす。



【6ターン目:ウィン】LP200、ドローフェイズ後の手札7枚

(フィールド)
キャンサー:《CNo.101 S・H・Dark Knight:攻撃力2800・R5・O×2》&《水精鱗-アビスリンデ:攻撃力1500・Lv5》が攻撃表示。《恋慕の魔女-オクタヴィア:守備力2800・R6・O×2》が守備表示。

ウィン:無し。


「私のターン、ドロー。魔法カード《テラ・フォーミング》により、フィールド魔法《霞の谷の神風》をデッキサーチします。さっそく、発動しますよ」

「《ハーピィ・ダンサー:攻撃力1200・Lv4》を召喚。このカードを手札へ戻すことで、再度召喚します。風属性モンスターを手札に戻せば、風属性モンスターを追加召喚できるのです」

「風属性モンスターが手札に戻ったことで、《霞の谷の神風》のエフェクト発動! レベル4以下の風属性モンスター《輪廻天狗:守備力600・Lv4》をデッキから特殊召喚します」

「魔法カード《万華鏡-華麗なる分身-》により、《ハーピィレディ1:攻撃力1300・Lv4》をデッキから特殊召喚!」

 200ポイントしかライフは残っていないけど、手札は7枚もあるんだ。フルに活かして、相手を追いつめていこう。《リロード》も手札に溜めてあるが、使いどころを考えなければ。《激流葬》の心配は消えているので、モンスターを遠慮なく展開できる。《ハーピィ・ダンサー》が色っぽく舞いあがり、《ハーピィレディ1》を呼び寄せる。虹風に乗りて、天狗さんも飛んでくる。《電光千鳥》のエクシーズ召喚につなげて、モンスター除去といきますよ。

「レベル4《ハーピィ・ダンサー》と《ハーピィ・レディ1》でオーバーレイ・ネットワークを構築! 《電光千鳥:攻撃力1900・R4・O×2》をエクシーズ召喚! ORU1体を取り除くことで、《CNo.101 S・H・Dark Knight》をデッキトップに戻します」

「《CNo.101 S・H・Dark Knight》のORU1体を取り除くことで、《恋慕の魔女-オクタヴィア》のモンスター効果を発動! 《CNo.101 S・H・Dark Knight》を対象にしたエフェクトを無効にする」

 オーケストラがテンションアップしだす。《電光千鳥》が稲妻を吐きだすも、《恋慕の魔女-オクタヴィア》の放った車輪群により防がれた。自分エクシーズからORUを落とさせることで、そのモンスターをカード効果より守るようだ。《No.101 S・H・Ark Knight》がORU扱いで墓地送りにされた。《CNo.101 S・H・Dark Knight》がORU持ちで破壊されたとき、《No.101 S・H・Ark Knight》が墓地にあれば復活できる。ライフポイントを大幅回復して。

「このカードに賭けます。手札から速攻魔法《リロード》を発動! 手札全てをデッキに戻すことで、3枚ドローします。手札から速攻魔法《スペース・ウィンド》を発動! 《CNo.101 S・H・Dark Knight》のORU1体を墓地に送ります」

「魔法カード《破天荒な風》により、《電光千鳥》の攻撃力を1000ポイントアップ! 《CNo.101 S・H・Dark Knight》に攻撃します」

 《親切なプチリュウ》もデッキに戻した。危険な賭けでしたけど、チャンスの風が吹いてきました。《電光千鳥》の電気力が暴走しだした。攻撃力2900ポイントにまで高まっている。ホールを渦巻く電磁嵐。暗黒剣士を巻きこんで、圧倒的高温により焼きはらう。キャンサーのライフが3900ポイントにまで削られた。この調子で追いつめていきますよ。

「カード1枚をセットして、ターンエンド。《スペース・ウィンド》を発動したエンドフェイズです。《霞の谷の虹竜》をデッキから手札へ加えます」

 《風霊術-「雅」》を伏せるも、《恋慕の魔女-オクタヴィア》により防がれてしまう。手札に残っているのは、《霞の谷の虹竜》のみ。このデュエルは負けてしまう可能性も低くない。それでも、ツァン・ディレさんたちが継いでくれます。相手の切札を目にしたので、対策も構築できるでしょう。キャンサーが二重にぶれてきた。右膝が崩れてしまい、吐瀉物を吐いてしまう。



【7ターン目:キャンサー】LP3900、ドローフェイズ後の手札1枚

(フィールド)
キャンサー:《水精鱗-アビスリンデ:攻撃力1500・Lv5》が攻撃表示。《恋慕の魔女-オクタヴィア:守備力2800・R6・O×2》が守備表示。

ウィン:《電光千鳥:攻撃力2900・R4・O×1》攻撃表示。《輪廻天狗:守備力600・Lv4》が守備表示。フィールド魔法《霞の谷の神風》を発動中。魔法&罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「あんた、本当に大丈夫? サレンダーを勧めたいけど、してくれないよね? 私のターン、ドロー。魔法カード《エクシーズ・リベンジ》を発動するよ。《CNo.101 S・H・Dark Knight:攻撃力2800・R5・O×0》を墓地から特殊召喚して、《電光千鳥》のORUを奪う」

「《CNo.101 S・H・Dark Knight》のモンスター効果により、《電光千鳥》をORU扱いとして吸収する。何かを仕掛けているようだから、油断はできない……」

 敵に心配されてしまうなんて……。もちろん、サレンダーなんてしませんけど。暗黒剣士の撃ちだした魔法衝撃により、《電光千鳥》までもが赤結晶へと固められてしまう。《輪廻天狗》は準制限カードであり、2枚までしか山札に投入できない。《恋慕の魔女-オクタヴィア》は攻撃力100ポイントなので、ぎりぎりで助かりますけど。

「念には念をと。ORU1体を取り除いて、《恋慕の魔女-オクタヴィア》のモンスター効果を発動! 表側守備表示モンスター《輪廻天狗》を墓地送りにする」

 《恋慕の魔女-オクタヴィア》に破壊効果まであるなんて。甲冑人魚が指揮棒を振りあげると、大量の拷問車輪が襲いかかってきた。《輪廻天狗》を減らせば、モンスター2体で勝利できると踏んだのだろう。キャンサーは少しばかり、迷うような素振りを表していた。なぜかを考える。

「風属性モンスター《輪廻天狗》をリリースして、罠カード《風霊術-「雅」》を発動! 《CNo.101 S・H・Dark Knight》をデッキに戻します。《輪廻天狗》がフィールドから離れたので、《輪廻天狗:守備力600・Lv4》をデッキから特殊召喚します」

「《水精鱗-アビスリンデ》で《輪廻天狗》を攻撃!」

 《恋慕の魔女-オクタヴィア》の効果は、1ターンに1度しか発動できないのだろう。《風霊術-「雅」》を無効にしてこない。《輪廻天狗》が印を結ぶことで、大風を吹かせた。暗黒剣士が呑みこまれて、エクストラ・デッキへ戻されていく。反撃とばかりに、《水精鱗-アビスリンデ》が遊泳しての天狗殺し。《輪廻天狗》を攻撃表示で出していれば、自爆特攻を仕掛けてくる。上級モンスターを呼ばれたら、コテンパンにされてしまう。《恋慕の魔女-オクタヴィア》では止めを刺せない。キャンサーが悔しそうにエンド宣言をする。



【8ターン目:ウィン】LP200、ドローフェイズ後の手札2枚

(フィールド)
キャンサー:《水精鱗-アビスリンデ:攻撃力1500・Lv5》が攻撃表示。《恋慕の魔女-オクタヴィア:守備力2800・R6・O×1》が守備表示。

ウィン:フィールド魔法《霞の谷の神風》を発動中。


「私のターン、ドロー。魔法カード《貪欲な壺》を発動! モンスター5体を墓地からデッキに戻すことで、カード2枚をドローします。勝利の風が吹いてきました」

「《霞の谷の虹竜:攻撃力0・Lv3》を召喚。このカードを手札へ戻すことで、《ミスト・コンドル:攻撃力1700・Lv4》を手札から特殊召喚します。《霞の谷の虹竜》がバウンスされたので、このカードを墓地へ送り、《ハンター・アウル:攻撃力1000》をデッキから特殊召喚します」

「それだけじゃ終わりませんよ。《霞の谷の神風》により、《ガスタの神官ムスト:攻撃力1800・Lv4》をデッキから特殊召喚します」

「《ガスタの巫女ウィンダ》を墓地からデッキに戻して、《ガスタの神官ムスト》のモンスター効果を発動! 《恋慕の魔女-オクタヴィア》をエンドフェイズまで効果無効にします」

 オジサマ神官が木杖を突きだした。《恋慕の魔女-オクタヴィア》が封呪の風にまとわれる。指揮棒の動きも止められた。ORU1体を取り除ければ、エクシーズを対象にした効果を無効化できる。1ターンに1度だけなので、エフェクト連発すれば問題ありません。《ガスタの神官ムスト》の封印波を無視すれば、そのまま無効にするだけ。

「レベル4《ミスト・コンドル》と《ガスタの神官ムスト》でオーバーレイ・ネットワークを構築! 《電光千鳥:攻撃力1900・R4・O×2》をエクシーズ召喚!」

 《貪欲な壺》でエクストラ・デッキに戻した。エクシーズ召喚を再度できる。

「ORU1体を取り除いて、《電光千鳥》のモンスター効果を発動します。《恋慕の魔女-オクタヴィア》をデッキに戻します」

「さらに、魔法カード《ガルドスの羽根ペン》を発動! 墓地の風属性モンスター《ガスタ・ガルド》と《ミスト・コンドル》をデッキへ戻して、《水精鱗-アビスリンデ》を手札に戻します」

「《ハンター・アウル》と《電光千鳥》でダイレクト・アタック!」

 《電光千鳥》が電磁嵐を吐きだして、《恋慕の魔女-オクタヴィア》を天井近くまで吹きとばした。《水精鱗-アビスリンデ》も同様に舞いあげられる。破壊されていないので、リクルーター効果も発揮できない。キャンサーのフィールドから、モンスター全てが消えた。《ハンター・アウル》は風属性モンスター1体につき、攻撃力が500ポイントアップする。梟戦士が槍を構えこんで、足速く突撃しだす。攻撃力2000ポイントでの槍撃は強烈なもの。ライフポイントも急降下していく。《電光千鳥》からの雷撃も浴びて、キャンサーが絨毯床へ倒れそうになる。

「こんなボロボロの人間に負けちゃうなんて……。私って、ほんとバカ……」



「君は誰よりも頑張った。馬鹿でない。私に任せて、今は休むがいい」

 キャンサーを抱きかかえているのは、金髪の貴公子然とした男性だ。優しそうな眼差しで、彼女を丁寧に横たえる。気がつけば、コンサートホールが消えていた。海馬コーポレーションの屋上へと戻っているようだ。視界が回ってしまい、あやふやだけど。赤き竜が闇空を泳いでいるみたい。そこから光柱が屋上床へと伸びてきて、男性2人が降りてきた。

「レクス・ゴドウィン……」

 ジャックさんが呟いた。





【TF-その112】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

No title

更新ありがとうございます!

キャンサーの過去はやはり某魔法少女アニメの青髪さんと酷似していましたね。
それにしても強い!ウィンもキャンサーも強かったです!今回のデュエルでは特にキャンサーの使用カードの驚きがやはり大きかったです!

次回も楽しみにしてます!

No title

 TMさん、感想ありがとうございます。

 ウィンも読みあいができるようになってきました。これからも、成長していきます。キャンサーの使用カードも前世に関したものでした。効果はオリパ記事にあります。
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