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TF-118 邪神対決! ドン・サウザンドVSゾーク・ネクロファデス

遊・戯・王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド 4 (Vジャンプスペシャルブック)遊・戯・王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ マスターガイド 4 (Vジャンプスペシャルブック)
(2014/03/20)
Vジャンプ編集部

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 前作の設定が絡んできます。ハスターの使用カードは別記事にまとめています。

 ドン・サウザンドは恐ろしいほどの実力者だ。遊星さんたち3人を相手にして、相打ちに終わらせるなんて。デッキの回転速度が凄まじく、カウンター罠も使いこなす。ドン・サウザンドもダメージを受けているようで、空一面を支配していた混沌が薄まっていく。夕空が神々しく照らしだされる。見慣れた光景が戻ってきて、少しだけ安心できます。

 閃光が視界を白く染めあげて、大気が恐怖に震えだす。破壊砲撃が真横から飛んできて、ドン・サウザンドを上空へと押しあげていく。ずぶずぶと、妖気が全身を刺してくる。コロンちゃんが怖がって、足元に抱きついてきた。遊星さんの呟きが聞こえてくる。

「ゾーク・ネクロファデス……」

 ビルディングにも負けない魔神が、六車線道路に立ちはだかっていた。腰に巻きつけられた邪竜が吠えあがる。聞いたことがある。ダルクさんの協力により、ネオドミノから大邪神を退けたと。消滅させられたはずなのに、どういうことでしょうか?

「ジョゼフ・カーウィンが蘇らせたのさ。蘇生は不完全だから、ゾンビみたいなものだけどね」

 ウルタールが跳びだしてきた。紅玉の双眸が、じっと私を見上げてくる。

「ウィンを連れてきて正解だったよ。予想以上の成長を遂げて、バリアン最強級の決闘者を倒したのだから。シグナーもバリアンも疲労満杯。これで苦労せず、皆殺しにできるわけだ」

「互いの戦力を削るために、我々を誘導していたのか?」

 ミザエルが拳を震わせた。

「まぁね。クトゥグアがヌメロンコードを発見するも、アストラルがグランド・ナンバーズに分解した。それらは異世界へと流されていき、遊城十代がいる世界で《GNo》争奪戦が開始された。バリアンは旧支配者と敵対して、その世界にまで追いかけてきた。このままだと部が悪いからね。《GNo》創造作戦を持ちかけて、この世界に連れてきたんだ。戦力を分散させるために。君たちは世界崩壊の危機に追いつめられている。ボクを怪しみながらも、ちゃんと従ってくれた。《GNo》争奪戦に呼ばれる可能性のあるシグナーも潰してくれた。礼を言うよ」

 内容は理解しがたいけど、ナイアーラトテップの思惑が挟まれていたのですか。

「さすがは、ドリームランドにおける神の末裔だよ。ウィンは予想を超えている。再び、ボクたちの支配下に戻ってもらう。君は利用価値があるからね。ドン・サウザンドを回収して、シグナーとバリアンをデュエルで末梢させてもらう」

 あくまでも、無表情で語りかけてくる。背中の赤輪から、悍ましい存在が滲んでくる。それにしても、ドリームランドにおける神の末裔って……。こいつは私の過去を知っているようだ。いったい、私は何者なんだろうか? 幼少時の記憶なんて空っぽだ。ドン・サウザンドが苦笑しだした。ダメージを受けながらも、口端に苦笑を浮かべている。

「我を回収するだと? ナイアーラトテップとやらが画策しているようだが、貴様らごときには不可能だ。まずは、ゾーク・ネクロファデスとやらを喰らおう」



 ドン・サウザンドが武闘家みたいに構えだした。カオスオーラを噴きだして、筋肉達磨に膨れあがる。ゾーク・ネクロファデスへ向かって驀進しだす。



 ドン・サウザンドと比べれば、ゾーク・ネクロファデスは倍近くの体格を誇っている。互いが拳を突きだして、ぶつけあう。轟音が鼓膜だけでなく、全身隈なく震動させてくる。とてつもない衝撃が、シティ全体を揺さぶっているようだ。ゾーク・ネクロファデスの方が押されている。ドン・サウザンドが視認できないほどのスピードで動きだした。鉄拳が鳩尾に潜りこんだ。踵落しが脳天に刺さる。ゾーク・ネクロファデスが渾身の反撃を繰りだすも……。

「残念だったな。それは我が残像だ」

 ドン・サウザンドは背後に回りこんでいた。後頭部へ蹴りが炸裂する。ゾーク・ネクロファデスが破壊砲撃を叩きつけてくるも、両拳を腰に構えだす。混沌邪神の金髪が逆立ち、気合が爆発する。それにより、エネルギー塊は蒸発させられた。ダメージを与えられなかったことに、ゾーク・ネクロファデスが微かに退きだした。



 チーム5D’Sと相打ちになったのに、これだけ動けるなんて……。邪神同士が激突するたびに、空間地震が繰り返される。私は傍観者ではいられない。ウルタールの背中より、何かが湧きだしてきたから。黄色いボロをまとった怪人が、屋上中空に浮遊しだす。白仮面の奥からは、腐りきった眼球が睨みつけてくる。こいつは知っている。

「黄衣の王……。いや、ハスター……」

 私を支配していたという旧支配者だ。ツァン・ディレさんが酷く怯えだした。宮田ゆまさんも、レイン恵さんも尋常じゃない表情へ歪んでいる。親友を守るように抱きしめる。

「大丈夫ですよ。私がついていますから」

「やはり、ハスターの魂は不安定なようだね。何かに寄生していなければ、その精神は崩壊へと堕ちていく。ウィンに憑くのを勧めるよ。彼女の肉体を、デュエルで奪うんだ。シグナーとバリアンを抹消して、ドン・サウザンドも回収するんだ。ウィンは神格を高めているからね。ハスターと融合すれば、それぐらい造作もない。君の願いを叶えたければ、そうするしかないよ」

 ハスターがウルタールに頷いた。私へと近づいてくる。たくさんの触手を這わせながら。



 ドン・サウザンドの欠片を原材料として、グランド・ナンバーズは人造的に創造された。バリアンワールドの崩壊を止めるために。異世界にて、《GNo》争奪戦が行われている。バリアンは旧支配者と対立しているようだ。その戦力を裂くためにも、ナイアーラトテップはミザエルたちをネオドミノに誘導してきた。そういえば、ダルクさんも異世界へと旅立っている。彼らもグランド・ナンバーズを巡って争っているかもしれない。遊星さんが呼ばれる可能性もあるだろう。それを危惧して、バリアンとシグナーをぶつけたのか。あわよくば、ウルタールが《GNo》を横取りするつもりで。私を海馬コーポレーションへ導いたのも、ハスターの生贄として成長させるため?

 ハスターがホロディスプレイを操作している。意味不明な文字列が流れているようだ。決闘盤が実体化して、触手状の左腕に装着された。名状しがたき恐怖感が、体内から湧きあがってくる。こんなところで、負けていられない。



『デュエル!』



【1ターン目:ハスター】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「君に憑いていた時間も長いからね。デュエルには自信があるんだ。NPCとはいえ、ウィンは気に入っている。ワタシの愛情を注いであげるよ。ドロー。魔法カード《黄衣の印》を発動するよ。デッキから永続魔法《戯曲-黄衣の王》を手札に加える。このまま、発動するね」

 不気味な容貌に反して、可愛らしい少女声を奏でだす。ローブからグロテスクな触手が群れていて、吐気が催してきそうだ。《戯曲-黄衣の王》ですか。こいつに憑かれていた頃の私は、ライフレス・コンボを多用していたという。

「《チョー=チョー人:攻撃力1000・Lv2》を召喚するわ。このカードは召喚されると、リリースされる。互いに1000ポイントのダメージを与えるの。一緒に痛みを味わいましょう!」

 白仮面が恍惚としている。矮躯の怪人どもが雪崩れこんでくる。ダメージは実体化している。棍棒で殴られるたびに、激痛が肉体を苛んでくる。互いのライフは3000ポイントにまで減らされた。ライフポイントを自ら減らすことで、ライフレスに運ぼうとしているのですか。



【2ターン目:ウィン】LP3000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
ハスター:永続魔法《戯曲-黄衣の王》が発動中。


「私のターン、ドロー。フィールド魔法《霞の谷の神風》を発動!」

「《ハーピィ・ダンサー:攻撃力1200・Lv4》を召喚します。このカードを手札へ戻すことで、風属性モンスター《ウィングド・ライノ:攻撃力1800・Lv4》を追加召喚!」

「風属性モンスターがバウンスしたので、フィールド効果を発動します。《虚空の騎士:守備力1200・Lv4》をデッキから特殊召喚!」

 虹色風が吹いてきた。夕日と重なりあい、幻想的な光景を演出する。鳥乙女の踊り子が舞いあがり、有翼の犀戦士が羽ばたいてくる。ゴーグルの風騎士も馳せ参じてくれた。このターンに勝利できそうだけど、焦ってはいけません。あの永続魔法が存在するかぎり、相手ライフを0にまで追いつめるのは危険だから。《黄衣の王》が降臨して、ライフレス・コンボが開演されてしまう。ライフポイントは適度に切っておこう。

「《ウィングド・ライノ》でダイレクト・アタック!」

 犀戦士が空中を滑っていき、ハスターにタックルを仕掛ける。獣戦士の巨躯に中てられながらも、ハスターは退きもしない。1200ポイントにまでライフを削れた。《砂塵の大竜巻》を伏せてから、エンド宣言を響かせる。《戯曲-黄衣の王》さえ除去できれば、遠慮なく総攻撃をぶつけられますね。



【3ターン目:ハスター】LP1200、ドローフェイズ後の手札5枚

(フィールド)
ハスター:永続魔法《戯曲-黄衣の王》が発動中。

ウィン:《ウィングド・ライノ:攻撃力1800・Lv4》が攻撃表示。《虚空の騎士:守備力1200・Lv4》が守備表示。フィールド魔法《霞の谷の神風》が発動中。魔法・罠カードゾーンにカード1枚をセットしている。


「ウィンは虐めたくなるほど素敵だね。たっぷり、傷つけてあげるよ! ワタシのターン、ドロー!」

「罠カード《砂塵の大竜巻》を発動! 《戯曲-黄衣の王》を破壊します」

「トラップが発動されたので、《ウィングド・ライノ》を手札へ戻します。フィールド効果により、《デルタフライ:守備力900・Lv3・チューナー》をデッキから特殊召喚しますね」

「バウンスにより、《虚空の騎士》の効果も発動しますよ。デッキから風属性モンスター《ドラグニティーアルテマ・ウェポン》を墓地へ送ります」

 竜巻が蛇行していき、《戯曲-黄衣の王》を夕空の彼方へと消しさった。《ウィングド・ライノ》が飛びあがり、ドラゴンが虹風に運ばれてくる。《虚空の騎士》が口笛を鳴らすと、風竜が墓地へと待機してくれた。《戯曲-黄衣の王》が消えれば、ハスターの戦術は機能不全となるはず。これぐらいで、安堵に浸ってはいけない。《戯曲-黄衣の王》の2枚目もありえるから。《ドラグニティーアルテマ・ウェポン》の装備効果を活かして、ライフレス・コンボを突破しよう。

「甘いわよ。《ハスターの羊飼い:攻撃力0・Lv1》を召喚。この召喚により、永続魔法《戯曲-黄衣の王》を回収して発動! 《虚空の騎士》に攻撃しなさい!」

 金髪幼女が可愛らしく駆けてきた。木杖を力一杯に振るうも、《虚空の騎士》に足払いをされる。1200ポイントものダメージにより、ハスターのライフが0にまで落ちていく。ハスターが戦闘衝撃を浴びて、その姿を不安定に明滅させる。一瞬だけど、三眼少女が映されたような……。

「《戯曲-黄衣の王》が発動された状態で、ワタシのライフが0ポイントになった。《黄衣の王:攻撃力1900・Lv10》を手札から特殊召喚して、黄衣カウンター3つを乗せるわ。このカードは攻撃表示であるかぎり、カード効果を受けつけず、自分フィールドから離れない」

 ハスターがフィールドに乗りだしてきた。ぬちゃりと、触手が屋上床を舐めている。十六夜アキさんを苦しめたというライフレス・コンボ。攻略するしかないですね。



 六車線道路では、ドン・サウザンドとゾーク・ネクロファデスが激闘を高めていた。





【TF-その118】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

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