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TF-121 戻ってきた学園生活! ウィンVS海野幸子

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遊戯王オフィシャルカードゲーム-ソード・オブ・ナイツ

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 「さちこ」と読んではいけないらしい。

 ネオドミノは地獄のような状況に陥った。市民が闇に支配されてしまい、ドン・サウザンド復活の苗床として利用された。最低限の経済活動は続いていたことが幸いであろうか。混沌から解放された今では、死傷者は確認されない。邪神対決により、海馬コーポレーションの周辺一角が破壊された。物理的な損害は、それぐらいだ。遊星さんは病院に運ばれて、ジャックさんたちも安静状態らしい。ドン・サウザンドは逃げてしまい、ハスターやナイアーラトテップも暗躍している。不安を覚えてしまうも、日常生活の復帰にひとまずの安堵を吐ける。

 ウィンは記憶を戻しつつある。ボクとのメモリーが消えないか心配だったけれど、杞憂に終わった。アカデミアで過ごした日々を忘れていない。苦しそうにしている時間も増えて、教会に通いだした。辛い半生を過ごしてきたんだ。ボクで良ければ、何か力になりたい。



 ドン・サウザンドの逃亡から1週間が経過した。



 バリアンも一部が残っている。グランド・ナンバーズの回収が目的なのだろう。デュエルアカデミアは再開された。ウィンへの挑戦者が増えたように思う。ミザエルも倒せるほどに成長したのだ。ボクだって挑みたい気持ちはあるけど、今は休んでほしい。

「ウィン。挑戦に応える必要はないんだよ」

「コロンも無理をしてほしくない気分」

「大丈夫ですよ。デュエルをしている方が落ち着きますので」

「うーん。負担にならないのなら、問題は無いけど……」

「ツァン、コロンちゃん。心配してくれて、ありがとう」

 自然な微笑みを照らしてから、決闘場へと歩んでいく。出会ったばかりの頃は、あどけない純情無垢な顔をしていた。十数年分の記憶を思いだし、修羅場も乗り越えてきたんだ。静かさを湛えた表情には、悲喜が混ざりあっている。ボクはコロンちゃんを抱っこして、観客席に向かった。デュエルを受けるとなれば、ウィンを応援しているからね。



 青髪を波打たせた女子生徒が、ウィンに対峙する。お嬢様であり自信過剰な人だ。2年生でもトップクラスの実力者である。海野幸子は決闘盤を構えこんだ。ウィンを歯牙にもかけなかったが、尊敬さえ抱いているようだ。彼女の親友である紬紫も完敗している。

「噂は聞いていますわ。バリアンの精鋭部隊を、一気呵成に倒したそうね」

 つり目に攻撃視線が含まれている。ボクだって、人のことは言えないけどね。たしかに、ウィンはバリアンに連戦連勝をしている。ヴァルゴやキャンサーの実力も相当なものだろう。

「庶民決闘者と侮っていたけど、見間違っていましたわ。あなたを倒したい」

「私も海野先輩と戦いたいです。よろしくお願いします」

 ウィンは柔和な笑みを零した。礼儀正しく握手を交わしだす。メイ喜多嬉が前席で、食いつくように観戦に乗りだしている。青葉あげはもメモを録っている。どうやら、ウィンを狙っているようだ。審判役の男子生徒が号令すると、デュエルが開始された。



『デュエル!』



【1ターン目:海野】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

「わたくしのターン、ドロー。モンスター1体を裏側守備表示でセット。カード2枚をセットして、ターンエンド。さぁ、楽しませてみなさい」

 海野幸子は水属性を使いこなす。テクニカルなプレイヤーであり、要注意だ。



【2ターン目:ウィン】LP4000、ドローフェイズ後の手札6枚

(フィールド)
海野:モンスター1体を裏側守備表示でセットしている。魔法&罠カードゾーンにカード2枚をセットしている。


「私のターン、ドロー。《ドラグニティ-パルチザン:攻撃力1200・Lv2・チューナー》を召喚。この召喚により、《ドラグニティ-アングス:攻撃力2100・Lv5》を手札から特殊召喚して、《ドラグニティ-パルチザン》を装備します」

「《ドラグニティ》を装備しているので、《ドラグニティ-アングス》は貫通効果を得ます。セットモンスターに攻撃しますよ!」

 鳥弓士が飛竜に乗りて、長弓を引き絞った。矢が放たれて、精密に豪速に裏守備モンスターを貫いていく。《イマイルカ:守備力1000・Lv2》が吃驚して跳ねあがる。1100ポイントもの貫通ダメージが、海野幸子のライフを2900ポイントにまで削る。

「《イマイルカ》が相手によって破壊されたので、デッキトップのカードを墓地へ送る。水属性モンスター《フィッシュボーグ-プランター》が落ちたわ。よって、1枚ドローする」

「カード1枚をセットして、ターンエンドです」

「永続罠《忘却の海底神殿》を発動していましたわ。フィールドに存在するかぎり、《海》として扱うの。このカードを墓地に送ることで、罠カード《アビストローム》を発動! フィールドの魔法・罠カード全てを墓地に送る。エンドサイクと行きますわよ!」

 大津波が暴れ狂い、フィールドのカードを豪快に流していく。《ドラグニティ-パルチザン》は元より、セットしたばかりのカードも除去される。ウィンはトラップ《チューナーズ・バリア》を仕掛けたのか。《ドラグニティ-パルチザン》の装備モンスターはチューナーとして扱われる。《チューナーズ・バリア》を発動すれば、次のエンドフェイズまでチューナー1体は破壊されない。ウィンのガードコンボも、発動を待たずとして破られた。



【3ターン目:海野】LP2900、ドローフェイズ後の手札5枚

(フィールド)
海野:無し。

ウィン:《ドラグニティ-アングス:攻撃力2100・Lv5》が攻撃表示。


「わたくしのターン、ドロー。デッキトップを墓地へ送る。水属性モンスター《フィッシュボーグ・ランチャー》のようね。《フィッシュボーグ-プランター:守備力200・Lv2》を墓地から特殊召喚!」

 蛸型の機械が歩いてきた。頭頂部に花を咲かせている。どこに魚族の要素があるのか、理解できない。《フィッシュボーグ-プランター》の墓地効果を活かしたか。《イマイルカ》の件といい、海野幸子は水属性モンスターを多めに投入しているのだろう。

「魔法カード《浮上》を発動して、レベル3以下である《イマイルカ:守備力1000・Lv2》を守備表示で特殊召喚! おいでなさい!」

「《機械竜プレシオン:攻撃力2300・Lv5》を召喚。海竜族モンスターが存在すれば、リリース無しで召喚できますのよ。水属性モンスター《フィッシュボーグ-プランター》をリリースして、特殊能力を発動! 《ドラグニティ-アングス》を破壊するわ」

 コミカルなイルカが跳びまわり、プレシオサウルス・マシーンが浮遊してきた。開口してから、破壊光線を発射する。鳥弓士は焼きつくされた。ウィンのフィールドが空いてしまい、危機状態に陥る。モンスターの展開具合により、3ターン目での敗北もありえる。

「自分墓地は水属性モンスターのみ。《フィッシュボーグ-ランチャー:守備力100・Lv1・チューナー》を墓地から特殊召喚するわ」

「レベル5《機械竜プレシオン》に、レベル1《フィッシュボーグ-ランチャー》をチューニング!」

「海王竜の召使いよ! わたくしの命に従い、現れなさい! シンクロ召喚! 《ポセイドン・フィッシュ:攻撃力2400・Lv6》!」

「このシンクロ召喚により、デッキからフィールド魔法《伝説の都 アトランティス》を手札に加えますわ。当然、このまま発動するわよ」

 《フィッシュボーグ-ランチャー》は自身の効果により特殊召喚されている。フィールドから離れたので、除外された。タガメが硝子球体に入ったような機械兵器であり、魚族の要素は見つからない。決闘場が海底遺跡に覆われていく。王冠をかぶった巨大魚までが泳いできた。フィールド魔法により、攻守は200ポイントアップしている。レベルもワンダウン。

「《ポセイドン・フィッシュ》でダイレクト・アタック!」

 喰らうように大口を開けてから、ウィンへと下降遊泳してきた。赤目で睨みおろしてくるので、迫力も相当なものだ。巨重に押し潰されてしまい、ウィンのライフは1400ポイントにまで減らされた。手痛いダメージだけど、追加攻撃をしてくる様子もない。コロンちゃんが安堵を吐いた。いや、安心もしていられないだろう。《ポセイドン・フィッシュ》は自分スタンバイフェイズに、《海》を墓地送りにして大渦巻きを描きだす。カード1枚を墓地へ送られてしまう。

「これぐらいで困る実力じゃないでしょう? カード1枚をセットして、ターンエンド」



 強い視線を感じた。青葉あげはと視線が合ったけど、彼女のものでない。デュエルホールを見渡していく。宮田さんと恵ちゃんが、楽しそうに観戦をしている。階段席の手すりに、男子2人がもたれていた。アカデミアの生徒じゃないけど、ボクは知っている。

 ミザエルだ。

 バリアンが何をしに来たんだ?





【TF-その121】




テーマ : 遊★戯★王 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

更新ありがとうございます!!

前回でウィンの悲惨な過去が明かされ、戦いも終わりましたか・・・。

それにしてもデュエルを見に来たミザエルといい、前回ちょろっと登場したショッカーといい、まだまだ楽しみは増える一方です!

学校行事などの準備もあるのでコメントが遅れてしまうかもですが次回以降も楽しみにしてます!

No title

 TMさん、感想ありがとうございます。

 最終章と番外編みたいな構成になります。番外編の方は、突っこみが入りそうな対戦相手が来ます。

 コメント貰えるだけでも嬉しいです。頑張って書いていきます。
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